エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#話し言葉 #分別 #所詮氷山の一角 #阿弥陀如来 #聖書の神様

2018-05-28 08:28:45 | エリクソンの発達臨床心理
 
現世考: #発達トラウマ障害治療 の #日本の現状
   インターメッツォ : 天国の国籍   山下義隆さんの生きる技法 改訂版   今の日本の社会にウソとゴマカシが多いのは、親子関係で・・・    権力......
 

 

 Toys and Reasons『おもちゃ と 賢慮』 P.93,下から2行目途中から。



他方で,言葉の意味が次第に分かること(明らかなのは,言葉の意味が分かることこそが「人間を上下2つに分けるウソ」と一番強烈に結びついています)は,「はい」の話し言葉「いいえ」の話し言葉で決められた,限定的な分別を,言葉にできる世界の中で概念的にまとまったことと,言葉にできる世界の外側で,名もなく,意味もなく,強烈で,奇妙で,「ねじ曲がった」ものとに,くっ付きます。

 

 

 

 

 言葉が分かるようになることは,一般的に肯定的にとらえられる場合が多いでしょ。ところが,感覚的,直感的に捉えていた全体像の,ほんの一部,氷山の一角しか,言葉にできない,という負の部分があることは,私どもは忘れがちです。分別のない政治漫画を日々見せつけられている私どもにとって,分別が必要なことは明らかですが,その分別は,所詮,その非常に限定的な言葉にできる世界だけを相手にしていることも,ついつい忘れがちです。

 分別を超越した阿弥陀如来の世界アガペーの聖書の神様の世界があることを,忘れないほうが,安心と勇気が湧いてきますから。

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