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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.309,第3パラグラフから。
そこで,マークさんはおばさん役の人に話しかけました。グループのメンバーの人たちが唖然としたのは,マークさんがおばさんに立て続けてひどい言葉を浴びせかけたからでした。「この売女め,裏切者め,お姉さんを裏切り,人生を滅茶苦茶にしやがって,僕の家族の人生を滅茶苦茶にしたのはお前だぁ」。マークさんはそう言い終えた後,むせび泣きを始めました。それで,マークさんは「自分に好意を持ってくれた女性をいつも深く疑ってたんです」と言いました。その生活劇に登場して過去を思い出される人たちが登場するのに,30分かかりました。その中で,マークさんが新しい2人の女性を作り出す条件を,私どもはゆっくりとこしらえました。その1人とは,理想的なおばさんでして,理想的なおばさんは,お姉さんを裏切るのではなくて,孤立しがちな移民の家族を支えてくれるおばさんです。もう1人は,理想的なお母さんで,理想的お母さんは,お父さんの関心と愛情を引き付け,心臓病で死んだりもしません。マークさんは生活劇を降り遂げると,自分が作り出したその場面をじっと眺めました。その顔には,満足げな笑みがありましたね。
発達トラウマ障害(DTD)の限らず,この微笑みが現れましたら,セラピーは終結です。うまくできてますね。
ヴァン・デ・コーク教授は,あまりはっきりとは言いませんが,これは,理想の力。ヴィジョンの力です。
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