エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ネグレクト?

2016-07-05 00:58:49 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
ルターの戦いは私どもの戦いでもある : 勇気と真実
  形ばかりをやりやすいところで、どうしたら本気を取り戻したらいいのか? それかいつでも課題です。 Young Man Luther 『青年ルター』p210の最初の行の......
 


 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども、繰り返しで恐縮ですが、極々一部に過ぎない子どものことだと思うでしょ? でも、それがとんでもない誤解なんですよ。アメリカでは、子どもの4分の1が発達トラウマ障害(DTD)と言われます。日本は、そのような統計はないのですが、カローシ(過労死)、ブラックバイトなどと言う言葉があるくらい、日本の労働市場の奴隷化が進んでいる状況と、実際に多くの子どもを観察する臨床的な印象では、日本の子どもの2分の1が、発達トラウマ障害(DTD)と言っても、全く過言ではありません。

 学校や児童施設や病院などで、税金でやってる「サービス」が、現実には、子どもの傷に塩を塗る虐待になっている、ということなんですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.136の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 ジェーン達に子どもが生まれる2~3年前、ジェーンと旦那のマークは、ニュージャージー州からニューメキシコ州に引っ越して、新たなビジネスを始めました。この新しいビジネスは当時はやっていたんですね。2人は経済的に自立したので、子どもを作ろうと思ったら、間もなくして、ジェーンは妊娠したのでした。ジェーンは、とてもいい産前ケアを受けまして、通常分娩で、生まれた子どもは、元気で健康でした。しかし、家族のビジネスは、とてもきつくて、ジェーンは産後2週間ばかりで、仕事に戻ることになりました。ジェーンは、保育所については、ひどい話を聞いていましたから、ジェーンもマークも、住み込みの乳母を雇いました。偶然、ジェーンのいとこが、近所に引っ越してきて、仕事を探していたんですね。それで、そのいとこを雇われ乳母に雇うことが、双方の問題を両方とも解決する、理想的な解決法に見えたのでした。

 

 

 

 この雇われ乳母さんが、良い人ならば…。そういう話になりそうですね。

 

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