ドイツ農民戦争の小作人たちは、単純にして威厳がありました。
Young Man Luther 『青年ルター』p.235の第2パラグラフ、8行目途中から。
聖書は、神が下さる、唯一の、最高法規なのです。さもなければ、小作人たちは、「いろんな必要性に従って」自分の仕事でも、それぞれが受け取ることを求めたのでした。小作人たちは、要求においては穏健であったけれども、暴力が起きた時にはいつでも、過激であったのは、今日では同意されやすい。ルターは、以前から暴動が起きるたびに警告してましたし、「全てのキリスト者に向けた、心からのお願いと、暴動や反乱に対する警告」でも、また警告しました。ルターが堂々とした口調で強調したのは、「いかなる暴動も正義ではありません。それは暴動の理由のいかんにかかわらず、暴動は正義ではないのです。私が心寄せるのは、今もこれからも、暴動を起こされた側に対してです」ということでした。
ルターは暴動や反乱には反対でした。しかし、ルターが語った言葉は、中世世界の秩序を覆すものでしたから、実際には暴動や反乱を誘発していたのでした。ですから、ルターが実際には暴動や反乱に反対した行動、やってることは、ルターが従来言ってたことと、矛盾が生じていたわけです。
「言ってること」と「やってること」が違うじゃいなか!! という、子どもからよく叱られるセリフで、ルターも、「ルターの子どもたち」(ドイツの小作たちや庶民)に叱られることのなりますね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます