エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

症状が、その人なりの課題解決法である という「味方になる見方」

2016-12-19 07:11:54 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
穏やかに、しかも、ハッキリと、NOと言えるまで
   光は微笑み  やり取りがあって初めて、子どもは、はじめて、オートノミー自律と意思を育むことができます。 p232の20行目途中から。  .........
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.149、ブランクから。

 

 

 

 

 

いろんな問題が現実に解決する時

 

 フェリッチがその女性を最初に治療してから12年後に、劇的に体重が増減したので、その原因を探ることになった女性とまた会いました。その女性が言うには、自分は何度も肥満症を解消する手術を受けたけど、43kg減量した後、自殺しようとしたってことでした。5回も精神病院に入院し、自殺企図を失くすために3回も電気ショック療法も受けたようです。フェリッチが指摘してるように、肥満は、大きな健康問題だと考えられますが、同時に多くのことを解決する、彼女なりの方法でもあったのかもしれませんよね。その意味するところを考えてみてください。もし、あなたが、他の人の課題解決法を、間違って奪ったら、その人の治療はできないだけではなくて、依存症回復プログラムにありがちなことですが、他にいろんな問題も生じるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 モグラたたきでは、問題は解決しませんね。

 問題があると見なされる症状が、当人にとっては、大事な課題解決法なんだ、というような「味方になる見方」がとても臨床的に大事です。


 

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