子育てにおいても非暴力が大事なんて、初めて聞く話じゃぁ、ありませんでしたか?
p357の4行目途中から。
結論に、このテーマと関連する言い伝えをいくつか見ておきましょう。
ペリンの、言い伝えの真贋の議論の中で、子どもたちに関する言い伝えが、暴力を克服することに関する言い伝えの前に来ます。
「誰かが、あなたの右の頬を打ったら、左の頬も、その相手に向けてやりなさい。誰かがあなたを訴えて、上着を取ろうとしたら、マントもくれておやりなさい。もし誰かがあなたに1マイル行かせようとするならば、その人と一緒に2マイル行っておやりなさい」(マタイによる福音書第5章39節b~41節)
なぜ、打ったら打ち返さないんでしようか? なぜ、上着を取ろうとする者に、マントまでやらなければならないんでしょうか? なぜ、1マイルを行くように強制する者と、2マイル行かなくちゃあいけないのか?
それは、自分の中にある「悪」や自分が受け容れられない「嫌いな自分」を、その相手に投影しないためなんですね。そして、この投影は通常、無意識裡になされるものであり、その投影が起こるときには、憎悪や激しい怒りも一緒に出てきてしまうからなんですね。
この種の投影がなされるときには、ほぼ間違いなく「戦争」が始まります。相手も同様な投影をしている場合がほとんどだからです。なぜって、「悪いのはあいつだ」とお互いに言い合うんですからね。戦争になるに決まってますよね。
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