発達トラウマ障害(DTD)の子ども。演劇トラウマ治療でも、気持ちを言葉にすることによって、自分の気持ちが分かるようになります。
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.346の、下から11行目途中から。
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ケヴィンが私に話してくれたのは、1人の少女の話でした。その娘は、「ハムレット」でオフェリアを演じていました。ある日の上演で、ケヴィンはその娘が舞台裏で待ちになり、舞台に上がる準備が出来ているのを見かけました。しかもその娘は、ゴミ箱をおなかに抱えていたのです。(彼女の話では、怖さのあまり緊張して、戻すのじゃないかなぁと思うほどでした)。その娘は、フォスター里親さんと頃からも、劇団「法廷のシェークスピア」からも、慢性的に逃げ出していたのです。そのプログラムは、子ども達を止めさせることはありませんから、警察もずる休みの補導員も、この娘を繰り返し、劇団に返したんですね。この娘は、自分は、このグループに、なくてはならない、ということが腑に落ちた時点が来たに違いありません。あるいは、その娘が、自分の経験には、私ならではの値打ちがある、ということを感じた時点が来たに違いありません。ついに、とある日、「逃げ出さない」と心に決めた日が来たんです。
素晴らしいですね。私ならではの値打ち、あるいは、自分の使命に気付いた人ほど、歓びに満ちた人はありませんね。自分の務めが、たとえ困難であっても、その使命を喜々として、あるいは、淡々と、果たしていく人になります。
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