愛着障害に携わる者の倫理指針 その要約話し合いを封殺するのは、ファッショ・ナチズムだ!新しい見方に対する抵抗2013-09-03 05:11:13 | エリクソンの発達臨床心理 アイ......
発達トラウマ障害(DTD)の子ども。幼いころからの辛い経験を語る必要が、回復するためには必要ですが、それはあくまで内発的なものでなくっちゃいけません。セラピストは “その時“ を待たなくてはなりませんよね。
クライアントが回復することよりも、クライアントの真実が何よりも大事だからです。
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.127の、下から7行目途中から。
実際、私が教えてもらったのは、患者のトラウマの細々したすべてを知ることはさほど大事なことではない、ということでした。とても大事なのは、患者さん自身が、自分が現に感じていることを感じることに耐えられるようになることと、自分が知っていることを知ることに耐えられるようになることなんですね。それには通常、何週間、あるいは、何年もかかるかもしれません。マリリンの治療を始めるにあたって、マリリンを、すでにできていた治療グルーブに招くことから始めよう、と私は心の決めたんですね。そこででしたら、マリリンは、自己嫌悪、恥、激しい怒りという内燃機関と正面から向かい合う前に、助けてもらったり、受け入れてもらったりすることができるだろうと思ったからです。
今の子どもは、本当にヒドイ経験をしていることが実によくあります。私の育ちも褒められたものではありませんが、今の子どもの育ちと来たら、言葉にできないほどひどい場合が少なくありません。ですから、その体験を表現するためには、ふつうは時間がかかります。投影法を用いる場合は、一般的には、意識レベルの近いところから表現されることが多いのに、傷つきが大きい人ほど、一気に無意識の深いレベルが出てくる場合が少なくありませんね。むしろ、意識レベルに近い、マリリンの様な、自己嫌悪、恥、激しい怒りを伴うような体験は、深いレベルの無意識に、オリエンテーションが出来て(ることに気付いて)から、という感じです。
辛い体験に向き合うには、それにふさわしい、守られた自由な時間と空間が必要です。
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