エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

壁社会ニッポンを≪超越≫する エイチな話

2015-10-30 01:50:16 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
今は恵みの時、今こそ救いの日
  ≪私の時間≫、それは、≪生きる意味≫に気付き、それを深めて、日々の暮らしに活かすカイロス、恵みの時。 p359下から5行目から。 &nb...
 

 

 昨日は、10月最後の木曜日、毎月愉しみにしている最終木曜日です。高橋源一郎さんの「論壇時評」が、朝日新聞に載るからです(http://www.asahi.com/articles/DA3S12040087.html)。

 今月のタイトルは、「LGBTから考える 困難でも 壁越えよう」ですね。壁のお話です。ベルリンの壁やパレスティナの壁や、いま難民が入り込まないようにしているハンガリーの壁などにも通じる壁です。そして、眼に見える壁は、心の壁、すなわち、≪人間を上下2つに分けるウソ≫と言う壁を投影したものと、相場が決まってます。

 LGBT(レスビアンのL、ゲイのG、バイセクシャルのB、トランスジェンダーのTの組み合せ)は、「性的少数者」の意味です。ちなみに「性的多数派」は、異性愛者、ヘテロセクシャル heterosexualです。エイチ Hが「性的多数派」になります。

 子どもも使う悪口の1つに「おかま」がありますでしょ。ウィキペディアによれば、男性同性愛者や男性のトランスジェンダー(女装家)をこう呼ぶそうです。「性的少数者」は、いつの時代でも、差別され、迫害されやすい。さらには、暴力も誘発してしまいます。

 それは、難民と言う少数者の場合にも当てはまります。難民が少数者であるならば、定住者が多数派であり、国外難民(亡命難民)が少数者であれば、市民が多数派になります。難民に対する、ひどい扱い、対応が、ハンガリーから、日本から、聞こえてきますが、それも、根っこは同じで、≪人間を上下2つに分けるウソ≫が心の壁を作っていることから生じます。

 アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちが戦争法案で利用している主たるものも、この≪人間を上下2つに分けるウソ≫だと私は見ています。今の日本、生活の苦しさ、生きづらさを感じている人が非常に多い。したがって、心の病も、子どもから高齢者まで非常に多いでしょ。それは、イジメや暴力、暴言を繰り返される中で、悲しみや不満だけではなくて、激しい怒りや憎しみを無意識裡に募らせている人が非常に多い、ということですね。この無意識裡の激しい感情が、暴力の根っこには、必ずあります。そして、この激しい無意識裡の感情が≪人間を上下2つに分けるウソ≫の壁を、必ず強化してしまいます。そして、人は知らず知らずに、この無意識裡のある激しい感情の出口を、必ず探してんですね。

 ここが、恐ろしくも、おぞましい、イジメから、戦争とジェノサイドまで至る、心のカラクリなんですね。このカラクリを利用しようとしてるのが、まさに、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちです。今の日本の人間破壊的社会状況に対する不満を、政治体制の変革に向かわせないで、すなわち、社会の内側に向かうことを防ぐために、仮想敵国を作って、外に向けようと必死です。沖縄も、現体制からしたら、「外」なんですね。現体制の「壁」は高く、その分「内」は非常に狭いからです。

 私どもは、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちに、キッパリと「NO」を言うとしたら、私どもの心の中にある≪人間を上下2つに分けるウソ≫の壁を意識的に乗り越える努力を怠ってはならないのです。それがないと、たとえ、形は、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちに「NO」と云えても、力になりませんからね。

 ここんところが、まさに私どものエイチ、叡智としたいと私は考える次第です。

 


 

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