Young Man Luther 『青年ルター』p.237の2行目から。
7月になると、ルターは突如、結婚して、牧師館に収まってました。ルターの言葉によれば、ルターが結婚したのは、父親の希望だったからだということらしい。それは、到底理解しがたい言葉でしたから、冗談だという人もいるほどです。しかし、父親は、ルターが結婚に迷っていると耳にすると、兄弟たちが死んでしまったために、危うくなった家名を受け継ぐようにと、ルターに迫ったのでした。それで、結婚は、遅まきながら、父親と自分との繋がりをハッキリと認めることでしたし、それは同時に、公然と、あるいは、コッソリと、ルターの人生の大部分を決定づけ始めるものでもありましたね。疑う余地もなく、ルターは子どもたちが大好きでしたし、とりわけ、子どもと自作の音楽を共にすることが大好きでした。ルター自身は、幼いころ幸せだったのは事実だろうと想像する人もいるに違いありませんね。
宗教改革の時に、ルターは結婚し家庭を持ちました。大嫌いだった父親との関係を認めた時期だったことでしょう。子どもたちが大好きなルターは、ルター自身の幸せな子ども時代があって初めて可能だったことでしょう。
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