エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

年寄り不遇の時代

2016-03-27 12:56:16 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
原発と安倍政権 〈お幸せ〉な私たち 改訂版
  原発も、私たちがどんな社会で暮らしているのかを考える上で重要です。 私どもは、どんな社会で暮らしているのでしょうか? 福島原子力発電所がメルトダウンし...
 

 

 年寄りが大事にされないのは、今の社会の人々は、生きている目的と、生きる場の関係を見失っているからこそでしょう。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.116の、第2パラグラフ、8行目途中から。

 

 

 

 

 

年寄りの誇りは傷つけられ、年寄りへの敬意は怪しくなっています。年寄りは、遊びのない第2の子ども時代だと思われています。もし、年寄りが階段を素早くは昇れなければ、あるいは、よろよろとしか歩けなければ、考えることも、覚えることまで、おぼつかない、と思われます。そう思われることに「そうではありません」と言うよりも、「御説ごもっとも」と譲る方が簡単です。耳が不自由な人、眼が不自由な人は、障害に折り合いをつけて、人間らしい暮らしをできる方法を見つけて、自分の気持ち、自分の判断、自分のペースで生きているんですけれどもね。耳が不自由な人と眼が不自由な人は、福祉制度のおかげで、支援を得てきているんですがね。

 

 

 

 

 身体障碍者よりも、年寄りの方が、福祉の支援も、社会的な配慮もされていない、と、ジョアンは言いたげですね。実際当時はそうだったんでしょう。

 年寄り不遇の時代です。

 

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