以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

コレ、、、不良率高しです。。。

2017-09-23 17:06:48 | 日記
今月は故障品の検証と調査依頼が多い寅です。。。

W126のV8モデル用のF/Pリレー。。。



品番 003 545 2505 ですが、メルセデス印の純正品は既にメーカーの供給が終了しております。

で、、、現在市場にはこの品番が入ったメルセデス印の無い格安社外品が多く流通しておりますがどうも品質が安定していない様です。。。

姿はこんな↓感じ。。。



見た目は純正品のナリと酷似してますが中身は格安仕様の合理化された回路基盤になってます。

ICやトランジスタ類の出所は大陸だろうね。多分。。。

最近この社外品が装着された中古車が多く流通しているらしく、中古車購入後の不調として「エンジンが吹けない。」「加速時にカブった様にモタつく。」「スムーズに加速しない。」などの症状で検査依頼を受ける事が多いです。。。

で、、、不調を抱えた個体のF/Pリレーをウチのテスト用の純正品と交換すると大体は症状が改善されると言うオチになるコトが増えております。。。

で、不調を引き起こした現品を調べてみると、イグニッションON時から冷間、温間を問わずコールドスタートバルブリレーがONになりっぱなし。。。

エンジンスタート後、暫くしてコールドスタートバルブリレーがOFFになる時とならない時、、、同じ条件で試験して不定期なON-OFFをしてくれる。。。

又、アクセルを踏んで1500rpm位でコールドスタートバルブリレーがONになりチョークON状態で燃料が濃くなってカブるって具合。。。

この辺の症状がリレーユニットの個体によってマチマチで2000rpm位でコールドスタートバルブリレーがOFFになるモノもあればOFFにならずに高回転まで全く吹けなくなるモノもある。。。

症状がエアフロのポテンションメーター不良の症状と酷似しているので判断に迷うところだが、このタイプの社外品のF/Pリレーユニットを装着している場合は最初に疑うべきところでしょう。。。

この社外品全部が全部不調って訳でも無さそうなのでウチの判断は当たり外れが大きいって話に留めときます。。。

で、この不調の発生原因はリレーユニットの基盤上のマイコンチップICの動作不良でありますが、IC上の規格を示すナンバー等が削り取られている故に対処が不可能である。

まあ、ヤ◯オクで7,000円位で売られているモノだから修理するコストを考えたら修理の意味は無いね。。。(笑)

W126のV8モデル用の品番 003 545 2505に限っては新品交換するならば社外品しか手が無いので正直、博打ですね。。。

同じ社外品でも「KAE」製の方がまだ品質が安定しているみたい。。。(笑)
昔は酷い品質だったけど最近は結構改良されて少しはマシになったみたいだから。。。
このタイプのF/Pリレーでは「KAE」でエンジン制御不良は聴かないからね。。。

でも、元々メルセデス印の純正F/Pリレーが装着されているのならば純正品をO/Hして故障対策してしまうのが一番安心ですわ。。。
社外品のF/Pリレーは個体毎の当たり外れも考慮してO/H中の代品か緊急時の一時使用程度に留めておくのが得策でしょうね。。。