以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

最悪な誤魔化し。。。

2018-11-01 19:26:40 | 日記
今回入庫中のW124 500E。。。

モジュール修理前にメーターの「ASR」ランプ点灯によるフェイルセーフ症状たるもののお話をオーナーさんから聴いていたが、、、この車の場合は「ASR」が点灯しない。何故だ?

モジュール類のエラーを診れば確実にフェイルセーフに入った記録が残っている。。。



でも、オーナーさん曰く「ASR」が点灯したと言う話は無い。。。

念の為、イグニッションをONにするとASRランプは点く、、、が、、、球切警告灯もABS警告灯も点灯していない。
メーター右下の警告灯の列はイグニッションONでウオッシャー液残量警告灯とASR、排気温度警告灯が点灯しているのみだ。。。何だ?この違和感は。。。🤭

メーターを抜いてみて納得した。。。

不点灯の警告灯は全て球が抜いてあり、ASR警告灯に至っては排気温度警告灯のリード線から分岐タップで接続され、排気温度警告灯と同時点灯仕様に改造されていた。。。😤

馬鹿な車屋がよくやるお客を騙す手段だ。

球切警告灯の球抜きも短絡的でアホな手段だと呆れてしまうが、安全装置の警告灯の球抜きはいただけない。。。

安全装置、、、SRSやABS,ASRはヘタすりゃ人が死にますからね。。。

モジュールのエラーを診断機で拾ってみりゃあCANの通信断裂やE-GASモジュールやLHモジュールとのやりとりが断裂しているだの尋常じゃないエラーが露呈した。。。

問題の根本を修理しないで警告灯の球抜きをしてお客を騙して中古車を売る馬鹿な中古車屋がよくやるやり口だ。

ASR警告灯もシステムの故障やフェイルセーフを警告する機能を殺してあるし本来の警告機能は全く無い。

SRS警告灯だってシステムの何処かに問題があるかエアバックを外してしまったか知らんが警告灯の点灯している根本原因を解決せずに警告灯の球抜きをしている。

ABS警告灯はABSシステムの電源リレーの不良やABSコントロール不良、システムの電位異常を捉えるとランプが点灯して警告を行うがコレも殺して誤魔化してある。

つまり、キチンと修理しないで客を騙す確信犯的行為だったって事ですな。

故障の原因をトラブルシュート何かしちゃいない。。。

こういった真似を平気でやる専門店を謳った中古車屋が多いんだ!

ほんでもって客から車台を購入後に新たな警告灯が点灯したと修理依頼を受けると警告灯の球抜きをして高額な修理代を請求する輩も多いんだ。。。😫

馬鹿な不良会社が多い業界だから旧車の毒車を購入するにゃあ相応の覚悟が必要だし売るばっかで後々のリピート何か全く眼中に無い中古車屋が実に多いね。

ウチの外注がこんな仕事したら即刻契約終了になる様な事案ですよ。

後々の事が全く考えられず目先の利益獲得ばっかに走ってる馬鹿な車屋の愚行のお話でした。。。


引き続きモジュール修理。。。

2018-11-01 11:13:59 | 日記
W124 500Eで劣化すると色々調子悪くなる元凶とも言えるGMモジュール。。。



モジュール修理の中で実は一番手が掛かります。

内蔵されているリレーの劣化もエンストの原因になるので徹底的な改修を要求されます。



エアコン制御の不良や特に問題が発生していないのにフェイルセーフに入ったり、発生していない故障のエラーがフォルトコードで拾ってたり。。。

まあ、兎に角ロクでもない故障の原因になる事が多いのがGMモジュールの劣化による故障。。。

リレーはインジェクションの電源のON-OFFを行い過電圧発生時にはリレーを切り離す安全装置でもあります。

このリレーが劣化すると突然のエンストやらエンジンの始動不良に繋がります。

弊社ではこのリレーは代替品の供給が無いので半導体による無接点化にて対応致しております。



半導体スイッチ式にしてしまえばGMモジュールのO/H後のユニット故障のリスクは大幅に軽減されるので更なる安心となります。。。

因みに無接点化は弊社のお家芸なので他社さんでは難しいと思います。

無接点化についてのノウハウは弊社独自のモノなので安易に手出しをすると痛い目を見ることになります。

動作熱対策もウチのO/Hメニューではマストなのでエネルギーロスの少ない半導体への変更を行い動作効率の向上も望めます。

熱害のリスク軽減も重要なメニューの一つだと考えております。

単に電解コンデンサーの交換を行なっている内容とは全く異なりますので価格コストは¥高いです。

価格だけでモノを判断するお客様には向きませんです。(笑)


さて、O/H完了のモジュールを装着。。。




で、、、次にCPのクーリングファンモーターの交換。





コレも故障するとモジュール過熱の原因になりますのでモーター交換は必須ですね。(笑)



ついでにメーターのオド&トリップカウンターの不動修理。。。



一度ギヤー交換をした様子ですが見事な作業ミス!

ギヤーのボスの有無の違いを全く理解していない素人仕事のやり直し。

駆動させているステッピングモーターの動作試験方法も多分知らないクセにステッピングモーターが故障だとお客に説明したらしい。。。

ステッピングモーターの試験をウチで行ったら異常無し。



ギヤーBOXの組立不良が原因。一旦全分解して再組立して完了。


どうも知識ゼロのクセに知ったかして出来もしない仕事を安請け合いしている人が多いらしい。。。
車屋馬鹿ばっかの証明ですな。。。(笑)