以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

一筋縄じゃ無理やわ。。。

2022-02-15 00:36:00 | 日記
日々、現在となってはレアとも言える毒車のユニット修理に精を出している寅🐯です。。。

昨年末より大改修に入っていたW124 E320T君も漸く仕上がって後は納車待ちとなりました。。。🤗




仙人の爺ちゃんのトコで、ATミッションのO/H,デファレンシャルギヤーO/H,フロント左右ストラット交換,プロペラシャフトの中間支持マウント&ベアリング交換etc…..































と、まあ一通りのリフレッシュ作業を終えまして後は寅🐯の仕事。。。





現車はASR装着車。。。


E-GASモジュールでW124のASR装着車に多い定番のエラーがメモリーされとる。。。

更に時折ストップランプスイッチのエラーも出るが毎回では無い。。。

で、、、ストップランプスイッチを外してみると、、、

取付部分樹脂が劣化して割れとった。。。無条件交換で部品代は4,400円也‼️

E-GASモジュールも外してメンテナンスして。。。

E-GASモジュールを搭載して試乗した後で再び診断機で。。。



エラーは完全に消えました。。。

後はオーナーさんのお迎えを待つのみとなりました。。。

さて、お次は。。。

W126前期モデルのクライメートコントロールパネルのO/H。。。








このタイプにはマイコンの類はパネルには全く入っていなくて。。。

基盤上に鎮座している電磁リレー×5ケのシーケンス制御信号を別体の制御ユニットに入れてエアコン動作を操作しているシステム。。。

開けてみると実にシンプルだが全ての部品が廃盤。。。😱

だからと言って諦めねーのが変態道を地で行く当社です。。。

保護回路素子は互換品で賄うとして、シーケンスの要になるリレーが一個死亡。。。

勿論、供給も無いが代替品も存在しない。。。

よって。。。

新品のOVPリレーから摘出した現在流通しているリレーを加工して。。。

基盤側も勿論加工して。。。


乗っけたりましたわ。。。😝

模擬信号印加試験を行なっても特に問題無し。。。



で、、、ココで問題が。。。

スイッチパネル分解の際にスイッチボタンの全てを抜かねばならぬのだが、、、

スイッチの差込ロック部分がプラスチックの劣化で見事に破壊。。。😱

よって。。。


寅🐯の秘密の隠し在庫部品でこの問題を乗り切った。。。🤣🤣🤣

まあ、仲の良いお客様からの御依頼だからこれ位は想定範囲内で秘蔵品も提供しちゃいますけど、知らん客からこんな毒饅頭みたいな仕事は元来受けないので悪しからず。。。😝

で、、、組み上げて、、、










さて、、、只今ユニット修理に必要な部品関係が明日から続々と入荷するので。。。


エンジンコントロールを主としたリペア作業に入りますかね。。。















AMG G36君。。。

この子はHFM単一制御でスロットルコントロールもHFMが担っているのよね。。。

同じ104Eg搭載車のW124何かと比べてエンジン制御ユニットの構成はシンプルだけどHFM自体に入る機能の密度が濃いのでHFMのメンテナンスやリペアにはチョイと手間が掛かるのよ。。。
燃料ポンプコントロールもコンビネーションリレーユニットだし素人さんは無接点化と軽々しく言うけどコレ、、、一筋縄で行かないのよ。。。😱

久々のW463の電装系統の手入れだけどこの手は納期を急かされると絶対に無理‼️
タダでさえ何かを改善すると他の問題が持ち上がる様なモグラ叩き修理が多い毒車の中でも1990年代後半の104Eg搭載モデルは何があっても不思議は無い。。。
だから現車無しでHFMの点火イグナイターを潰した様なHFM修理は一番怖い。。。

HFM自体のリペアを行なって、最悪はW124の104Eg搭載モデルに乗る友人に依頼して現車試験して問題の無い事を診断機で確認して返却納品して後日に『◯◯なエラーが診断機で出た❗️』とか言われても此方は現車を診ていないので対応出来ない。
電話やメールだけでどうにかなる様なお話じゃない。
どうしてもウチでその問題を解決したければ現車ごとウチに陸送して貰って原因追求と言う手段を選んで貰う他は無い。
以前にあったのは現車を陸送でウチに入庫させた遠方のユーザーさん。。。
早速現車を診たら中古部品と社外部品のテンコ盛り仕様で、、、メインハーネスまで中古部品で賄ったらしく、、、見事に点火イグナイターラインの一次側がショートしていてリペアしたばかりのHFMが即死していた。。。
こうなるとHFMも内部のイグナイターやパワトラだけの損害じゃ済まず、、、マザーボード上のCAN検出判断回路に後遺症が出る場合もある。

既に故障箇所は修理完了していて解消しているにも拘らず、自己診断で地絡(ショート)していないセンサーやアクチュエーター、点火回路等の電流値を読み違えてしまい診断機を掛けると『F』コードが出てしまう様なケースである。
エンジン始動状態で地絡エラーを拾うクセにエンジンは不調にならずすこぶる快調❗️
エンジン停止後、ING-ONで診断機を掛けるとエラーはリセットされていてメモリーされない様な状態の場合には故障判断システムに影響が出ている可能性も高い。。。

まあ、そんな場合は個人的見解として故障判断システム故障の時点でマザーボードやROMにも何か喰らっている可能性も否めず、エンジン不調にならないのならばエラーによるフェイルセーフにもなっていないので放置でも問題無いと考えるのでエンジン不調に至らぬのであれば余り神経質にならないのが一番かな。。。と。。。😅
コレで当社に文句を言われても一番悪いのは最初にメインハーネスやイグニッションコイルを飛ばしたユーザー自身なので此方に責が及ぶ何て話では無い。
どうしても解消させたい神経質さんは高額な費用を支払って走るのに支障の無いエラーを消す為に新品ユニット或はマザーボードやROMをドナー移植するしか無いですな。。。104EgのHFMのドナーは超品薄でっせ〜。。。

まあ、徹底的にやると言うのならば当社は止めませんけどね。。。
別段、警告灯が点灯したり燃料リッチになったり、フェイルセーフに入ったり失火して吹けなかったり何て状況で無ければ慌てる必要も無いんですけどね。。。🤣

毒車に乗って神経質な人は一日も早く毒車を止めた方がメンタル面の為かもですね。。。
其処迄神経質ならばプロに短いインターバルで点検を依頼すべきですね。。。
DIY❓まあ、車が壊れてどんな流れになろうが全て自己責任と言う事になりますね。。。🤣🤣🤣