害獣駆除でイノシシを仕留めました。
画像:56キロの雄イノシシ。
数日前、ミカン畑のすぐ近くのワナを見回るとイノシシがかかっていました。後ろ右足を括っられて怒り狂っています。『てめえ、ぶちころすぞ、このやろう』。と聞こえてくるようでした。イノシシの手前に見える切り株は数十年前に切断された電柱です。この場所から数キロ奥に集団移転した集落へ送電していたものです。いまではイノシシの格好のスリツケに使われています。スリツケに来るイノシシを狙ってワナを仕掛けてありました。
画像:鼻ククリ。
この仕掛けでイノシシの鼻を括ります。一度締まるとなかなか緩まないワイヤーのワッカをつくってこのように木や竹に取り付けます。木の先端に鉈なので割れ目をつくりワッカを固定し、このワッカをイノシシの目の前に持っていくと噛み付くのです。その時上顎にこのワッカをかけて突き込むとワイヤーが締まります。
画像:鼻を括ったワイヤーを木に固定している場面。
締まったワッカで鼻を括り引っ張りつけて固定します。こうして、最初に足を括ったワナのワイヤーとで2点固定するのです。
銃など飛び道具を持たないワナ猟師はナイフや鉈一本で仕留めるのですから、よほど安全に気をつけないととても危ないのです。
この2点固定を行う際、最も気をつけないといけないことがあります。
画像:ワイヤーがキンクして切れかかっています。
括りのワイヤーには必ずヨリモドシをつけてあります。しかし、ヨリモドシよりも前部が木などに巻き付き、ヨリが強くかかったりするとワイヤーはキンクして簡単に切れることがあるのです。
ですので、イノシシに近づく時、一番最初に確認しなければならないのがこのワイヤーの確認です。ワイヤーが傷んでないかを確認し、イノシシの足が折れたり、ちぎれかかったりしてはいないかを確認してから処理をしていくことが肝心です。
もし、ワイヤーが傷んでいる、イノシシの足がちぎれそうになっているなど危険な状況になっている場合はどうするか。
近づくヒトを見たイノシシはパニックになって暴れ始めます。もう死に物狂いという暴れ方をします。近くに適当な木などがあれば最初に鼻ククリのワイヤーの端をそれに固定し、木に登って鼻を括るのが一番です。そうしないと鼻は括ったわイノシシが突進してきたはではどうにもなりません。たとえ足がちぎれて3本足になっても、山ではヒトよりもイノシシは早く走れるのですから。
登れるような木が無い場合は?
私は、必ず最初に鼻括りワイヤーの端を木などに固定をしてから鼻を括るようにしています。
上記のような危ない場面に遭遇したら、一人ではやらないことです。一番良い方法は鉄砲猟師にトドメを依頼することです。
経験が少ないワナ猟師はイノシシの力・反撃力などは大したことはないだろうと高をくくっている方が多いようです(私もそうでした)。イノシシと付き合えば付き合うほど恐ろしさが身にしみてきます。是非気をつけて下さい。
画像:オスイノシシの武器:キバ。
イノシシの武器であるキバは下顎のキバが危ないです。上のキバと摺り合わせて鋭く研いでいます。
夏のイノシシは痩せて脂がなく美味しくないというのが通説としてあるようですが、そんなことはありません。夏でも冬でも太ったのも痩せたのもいます。
この56キロのイノシシはよく太って美味しい肉の持ち主でした。
画像:56キロの雄イノシシ。
数日前、ミカン畑のすぐ近くのワナを見回るとイノシシがかかっていました。後ろ右足を括っられて怒り狂っています。『てめえ、ぶちころすぞ、このやろう』。と聞こえてくるようでした。イノシシの手前に見える切り株は数十年前に切断された電柱です。この場所から数キロ奥に集団移転した集落へ送電していたものです。いまではイノシシの格好のスリツケに使われています。スリツケに来るイノシシを狙ってワナを仕掛けてありました。
画像:鼻ククリ。
この仕掛けでイノシシの鼻を括ります。一度締まるとなかなか緩まないワイヤーのワッカをつくってこのように木や竹に取り付けます。木の先端に鉈なので割れ目をつくりワッカを固定し、このワッカをイノシシの目の前に持っていくと噛み付くのです。その時上顎にこのワッカをかけて突き込むとワイヤーが締まります。
画像:鼻を括ったワイヤーを木に固定している場面。
締まったワッカで鼻を括り引っ張りつけて固定します。こうして、最初に足を括ったワナのワイヤーとで2点固定するのです。
銃など飛び道具を持たないワナ猟師はナイフや鉈一本で仕留めるのですから、よほど安全に気をつけないととても危ないのです。
この2点固定を行う際、最も気をつけないといけないことがあります。
画像:ワイヤーがキンクして切れかかっています。
括りのワイヤーには必ずヨリモドシをつけてあります。しかし、ヨリモドシよりも前部が木などに巻き付き、ヨリが強くかかったりするとワイヤーはキンクして簡単に切れることがあるのです。
ですので、イノシシに近づく時、一番最初に確認しなければならないのがこのワイヤーの確認です。ワイヤーが傷んでないかを確認し、イノシシの足が折れたり、ちぎれかかったりしてはいないかを確認してから処理をしていくことが肝心です。
もし、ワイヤーが傷んでいる、イノシシの足がちぎれそうになっているなど危険な状況になっている場合はどうするか。
近づくヒトを見たイノシシはパニックになって暴れ始めます。もう死に物狂いという暴れ方をします。近くに適当な木などがあれば最初に鼻ククリのワイヤーの端をそれに固定し、木に登って鼻を括るのが一番です。そうしないと鼻は括ったわイノシシが突進してきたはではどうにもなりません。たとえ足がちぎれて3本足になっても、山ではヒトよりもイノシシは早く走れるのですから。
登れるような木が無い場合は?
私は、必ず最初に鼻括りワイヤーの端を木などに固定をしてから鼻を括るようにしています。
上記のような危ない場面に遭遇したら、一人ではやらないことです。一番良い方法は鉄砲猟師にトドメを依頼することです。
経験が少ないワナ猟師はイノシシの力・反撃力などは大したことはないだろうと高をくくっている方が多いようです(私もそうでした)。イノシシと付き合えば付き合うほど恐ろしさが身にしみてきます。是非気をつけて下さい。
画像:オスイノシシの武器:キバ。
イノシシの武器であるキバは下顎のキバが危ないです。上のキバと摺り合わせて鋭く研いでいます。
夏のイノシシは痩せて脂がなく美味しくないというのが通説としてあるようですが、そんなことはありません。夏でも冬でも太ったのも痩せたのもいます。
この56キロのイノシシはよく太って美味しい肉の持ち主でした。