土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

とったぞ! 世が世であれば

2013-10-25 21:55:00 | 狩猟とナイフ
 2013.10.22 イノシシとシカのミカンへの被害がひどくなったので、ワナを増設しました。とても忙しい毎日でしたがしかたありません。あまりにも被害がひどいと、収入が減ります。また精神衛生上よくありません。頭の毛も抜けるのが増えるような気がします。

 一週間ほど前にミカン畑の通路にしかけたワナにシカがかかっていました。よく肥った美味しそうな♀ジカです。

 

 シカにとどめを刺して血抜きをしてから、すぐ下に2日前に仕掛けたワナを確認におりました。近づくと30㌔ほどの小型のイノシシが掛かっていました。私を見ると突っかかってきます。

 シカを仕留めるときに使った生木の棍棒で気絶させてやろうと近づきました。棍棒で処理をするのは今回が初めてです。頭をどづいて気絶してから止めと同時に血抜きをするのですが、ワイヤーの許す限り走り回って攻撃してきたり、逃げようとしたり、身をかわします。

 

 何度か頭をどづくとやっと気絶しました。
 小型だからよかったものの、大きなイノシシだとうまくいくかどうか不安です。今回のようにワイヤーが絡まらずに走り回るようだと、ものすごい馬力ですので足がちぎれたり、ワイヤーが切れたりする恐れもあります。
 状況に合わせて対応しないといけないなあとおもったことでした。




 この日は、一人で仕事に来ていましたので、シカは上の道路まで引っ張り上げて、イノシシは100㍍ほど下の道路まで運び出しました。両方を車に載せるともう汗だくでした。
 急いで家に帰り、近くの沢の深みに沈めてからとんぼ返りで、仕事にもどりました。どうしてもミカンを収穫しないといけなかったのです。

 カミさんに電話で報告すると、この忙しいのに。持って帰らずに畑に埋めてきたらよかったなどと言うのです。幾つもある大型の冷凍庫がほぼ満杯ですし、解体処理にはかなりの時間がかかるのです。

 そんな罰当たりなことは言ってはいけません。これほど被害をうけているのだから先ず、獲れてよかったわねが最初に言うべき言葉ではないかと穏やかに言うのですが。

 世が世であれば(つまりギャートルズの時代=狩猟・採集生活時代)であればこれほど獲物を仕留める男は英雄であり、どれだけもてたことであろうとおもったりして、現代社会に生まれた不運を嘆くのでありました。お金さえ出せば、何でも手に入る飽食の時代が恨めしいのであります。

 まあ、そのうちこれほどでたらめな活動をしているヒトの社会はそのうち悲惨な終焉を迎えることでしょうし、もうすぐ飢えの時代が来ると言われています。