土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

第6回アカメ釣り大会-(3)

2014-08-20 20:00:00 | アカメ釣り大会
 大雨と雷,強風に翻弄されたのですが,フォーラム終了後少しの時間,穏やかな,今思うと天の恵みのような一時がありました.

 ベテランの予想では,大増水で茶色の河川,流入部よりも湾口に近い方がアカメが出る確率が高そうだとのことでした.

 天の恵みの数時間の午後8時50分頃,本部の携帯電話が鳴り響きました.悪条件ですので,何とか釣れて欲しいと全員が強く望んでいましたのでことさら電話の着信音が大きく聞こえました.

 「釣った」という待ち望んでいた一報でした.



 釣ったのは何と取材に来ていた「SALT WATER」誌の編集者若林 耀さんでした.彼とは少しご縁があり,2012年8月号の同誌で「いま,アカメを狙うことについて」という記事を書かれた方なのでした.取材で我が家にもおいでたことがあります.

 現場に駆けつけた二宮正樹さんの話では,「すごく喜んでいました.感動していました」ということでした.取材で持ってきていた上等のカメラは後ろにほっといて釣りをしていたとのことでした.

 その時,だれか意地悪のことを言い始めました.若林さんがアカメをかけて,ファイトの途中大雨が降り出したら,どうするだろうというのです.アカメをとるか,大事なカメラをとるか?どうするだろうというのです.
 私はたぶん,アカメだろうと思いました.


 彼の最初のアカメは全長67㎝でした.

 ベテランたちの予想どおり湾口に近いポイントで釣りました.



 今大会で釣りあげられたアカメはこの一尾だけ.

 私たち主催者側にとってもとてもありがたい一尾になりました.これまでこの大会で0尾,つまりボーズは一度もありませんでした.二桁の釣果もでています.
 何にもつれない0尾と釣れたのは一尾でも雲泥の差,月とすっぽんほどの違いです.
 記録がとぎれないことはありがたいのです.
 あれほどひどい条件でも浦戸湾は答えてくれたのです.

 若林さんは実はもう一回ヒットをとっています.残念ながらばりばりとあばれたらバレてしまったそうです.

 当然,若林 耀さんが優勝です.

 若林さんおめでとう.あなたは今大会のヒーローです.

 みなさんから本当に祝福されました.



 少し違いますが「ミイラ取りがミイラになる」図です.取材されているのは取材するつもりで高知に来た若林さんが地元紙「高知新聞」記者から取材されるの図です.


記事は17日付け高知新聞朝刊に掲載されました.(写真をクリックすると大きく写ります)

 高知新聞の福田記者が書いた記事,いいですねえ.「悪天候のため,多くのアカメが釣り人との“勝負”を見送った?」