土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

害獣駆除 56キロ 雄

2009-07-08 07:24:00 | 狩猟とナイフ
 害獣駆除でイノシシを仕留めました。


 画像:56キロの雄イノシシ。

 数日前、ミカン畑のすぐ近くのワナを見回るとイノシシがかかっていました。後ろ右足を括っられて怒り狂っています。『てめえ、ぶちころすぞ、このやろう』。と聞こえてくるようでした。イノシシの手前に見える切り株は数十年前に切断された電柱です。この場所から数キロ奥に集団移転した集落へ送電していたものです。いまではイノシシの格好のスリツケに使われています。スリツケに来るイノシシを狙ってワナを仕掛けてありました。


 画像:鼻ククリ。
 
 この仕掛けでイノシシの鼻を括ります。一度締まるとなかなか緩まないワイヤーのワッカをつくってこのように木や竹に取り付けます。木の先端に鉈なので割れ目をつくりワッカを固定し、このワッカをイノシシの目の前に持っていくと噛み付くのです。その時上顎にこのワッカをかけて突き込むとワイヤーが締まります。
 

 画像:鼻を括ったワイヤーを木に固定している場面。

 締まったワッカで鼻を括り引っ張りつけて固定します。こうして、最初に足を括ったワナのワイヤーとで2点固定するのです。

 銃など飛び道具を持たないワナ猟師はナイフや鉈一本で仕留めるのですから、よほど安全に気をつけないととても危ないのです。

 この2点固定を行う際、最も気をつけないといけないことがあります。

画像:ワイヤーがキンクして切れかかっています。

 括りのワイヤーには必ずヨリモドシをつけてあります。しかし、ヨリモドシよりも前部が木などに巻き付き、ヨリが強くかかったりするとワイヤーはキンクして簡単に切れることがあるのです。
 ですので、イノシシに近づく時、一番最初に確認しなければならないのがこのワイヤーの確認です。ワイヤーが傷んでないかを確認し、イノシシの足が折れたり、ちぎれかかったりしてはいないかを確認してから処理をしていくことが肝心です。
 もし、ワイヤーが傷んでいる、イノシシの足がちぎれそうになっているなど危険な状況になっている場合はどうするか。
 近づくヒトを見たイノシシはパニックになって暴れ始めます。もう死に物狂いという暴れ方をします。近くに適当な木などがあれば最初に鼻ククリのワイヤーの端をそれに固定し、木に登って鼻を括るのが一番です。そうしないと鼻は括ったわイノシシが突進してきたはではどうにもなりません。たとえ足がちぎれて3本足になっても、山ではヒトよりもイノシシは早く走れるのですから。

 登れるような木が無い場合は?
 私は、必ず最初に鼻括りワイヤーの端を木などに固定をしてから鼻を括るようにしています。

 上記のような危ない場面に遭遇したら、一人ではやらないことです。一番良い方法は鉄砲猟師にトドメを依頼することです。

 経験が少ないワナ猟師はイノシシの力・反撃力などは大したことはないだろうと高をくくっている方が多いようです(私もそうでした)。イノシシと付き合えば付き合うほど恐ろしさが身にしみてきます。是非気をつけて下さい。


 画像:オスイノシシの武器:キバ。

 イノシシの武器であるキバは下顎のキバが危ないです。上のキバと摺り合わせて鋭く研いでいます。

 夏のイノシシは痩せて脂がなく美味しくないというのが通説としてあるようですが、そんなことはありません。夏でも冬でも太ったのも痩せたのもいます。
 
 この56キロのイノシシはよく太って美味しい肉の持ち主でした。

A&Fハンター

2009-07-07 06:26:00 | 狩猟とナイフ
A&F(ABERCROMBIE & FITCH)ハンター







 1947年から1953年までABERCROMBIE & FITCH特注で制作されたとても珍しいナイフです。ガーバー社の最初のハンティングナイフとして有名です。後のマグナムハンターへと続くシリーズの1番目の製品でブレードがランドールのようにロングクリップになっている特徴があります。
 
 かっこうがよくて私が一番好きなハンティングナイフです。

●ブレード:ハイス鋼、分厚いクロームメッキが施されています。







●ハンドル:アルミ無垢に分厚いクロームメッキが施されています。側面にABERCROMBIE & FITCH CO. 片側にGERBER、下側にU.S.PTA.2,390,544の打刻があります。

 このナイフには、ハンドルがメッキされていないもの、GERBER打刻に続いて製造年が打たれたものなどいくつかのバラエティがあります。


ヤンマの羽化

2009-07-02 06:28:00 | 生き物色々
 トンボの羽化

 画像:2009年6月30日、朝10時頃羽化したトンボを見つけました。

 イノシシ村の周りの雑草が生い茂ったので草刈りをしていました。ふっと気づくとヤンマの仲間が羽化していました。もうすぐ飛べそうにスマートになり体色も濃くなっていましが、自然に飛び立つまで待つことにして草刈りは中断。

 羽化した場所から1.5メートルほど下に溝ぐらいの規模の谷があります。ここから這い上がったようです。秋から冬、晴天が続くと谷の水は涸れてしまうことがあります。上の山にはヒノキが植林され保水力がなくなってしまいました。初夏田植えの水にも事欠くことがあるようになってきました。

 同一種の密埴というのはかなり無理があるようです。

イノシシの食べ物

2009-07-01 06:30:00 | 狩猟とナイフ
 イノシシは何を食べているのでしょう。

画像:2009年6月21日、ヤマモモを食べるハナ子。

イノシシは雑食
 イノシシはグルメです。その上大食漢。それもそうでしょう。あの体格を維持して野山を駆け巡る生活をしているのですから。

 イノシシの大好きな食べ物の中に果物があります。山で自生しているドングリ類や栗はもとより、柿、ビワ、モモ、梨、ヤマモモ、スモモ、ミカンなど里山や畑で栽培する果物類はほとんど好んで食べます。

 上の画像は、私のペット?愛猪「ハナ子」です。猪団地に住んでいまして今年初めて収穫したヤマモモを食べているところです。今年は表作のはずだったヤマモモがそれほど生っていなくて、勇んで収穫に行って肩すかしをくいました。
 
 イノシシはヤマモモが大好きです。与えると目を細めて味わいます。硬い種までばりばりと噛み砕いて食べてしまいます。しかし、木に登って食べるわけではありません。あまり木に登るのは上手ではないようです。ハナ子が小さいとき、いくらおだてても庭の木には登ろうとはしませんでした。ヤマモモが熟して落下したものを食べるのです。ハナ子にあげたヤマモモを収穫にいったときです。イノシシが食べに通っている痕跡がありあり。ヤマモモの木の根元にはスリツケの痕があります。それほど大型ではなく、せいぜい40キロほどあろうかというイノシシのようです。山の斜面には通い道であるハシリができています。

 ワナ猟初心者の方向けに美味しい話を。
ヤマモモの場合以外でも一般的に言えるのですが、えさ場にワナをしかけてはなりません。捕まえた場合でも、ワナが作動して失敗した場合でもそのポイントが潰れてしまうからです。ワナを設置するのはそこに通っている山の中の獣道(ハシリ)に仕掛けるのが正解です。イノシシがえさ場に一匹だけ通っている場合でも複数のイノシシが通っている場合でも、ハシリは複数あります。そこに仕掛けるのです。そうすると一カ所でワナが作動していても餌場に警戒心をもたなければその餌場に通い続けます。