昨14日の夜は、ゲルギエフ&マリインスキーによるショスタコーヴィチ#8を聴いた。15日のストラヴィンスキー三大バレエ・プロにも興味はあったがスケジュールの都合で14日のみとなったのである。
パルジファルの千秋楽と重なったのは運が悪い。初日の素晴らしさから、パルジファルをもう一度観たいという想いは募るばかり。いっそ、ゲルギエフを捨てて、新国立劇場という考えが何度もよぎったものだ。
しかし、昨夜はゲルギエフで大正解。
驚愕のショスタコーヴィチ8!
背筋がゾクゾクしたなあ。
(今回は、批評はしない。ただ、凄かったとだけ、お伝えする)
さらにアンコールが、極上のローエングリン1幕前奏曲ということで、ワーグナーへの渇も癒えた。パルジファルと関連の深いローエングリンであったことも偶然とは思えない。
ゲルギエフの指揮法は独特で、とても真似できるものではないが、ひとつ大事なヒントは頂いた。
それは、シンバルはじめ打楽器が打ち鳴らされるときの棒さばき。その懐の深さと絶妙のタイミングである。あの深さと溜めがあってこその凄絶な響きが生まれるのだ。
来る26日のブルックナー#8。
アダージョのクライマックスで、昨夜の体験を活かせるよう精進あるのみ。