goo

上げてみます_【 コラム 】 ”いいお湯”10の条件 (前編)

もう12年も前の、自分でも忘れ去っていた記事。(2006/09/30UP)
なんか急にアクセス増えてるみたいなので読み返してみました。

うん、なかなかいいとこ突いてるかも・・・(笑)
しかし12年もたってこんな事云ってるようじゃ、温泉については全然進歩してないな。
それに自分で撮ったのに、どこの温泉か忘れている画像がいくつか。これは大ショック。

あまりに温泉記事から遠ざかっているので、心を入れ替えて近々に再開してみたいと思います。

-----------------------------------
【 コラム 】 ”いいお湯”10の条件 (前編) (2006/09/30UP)

湯巡りを重ねていくと、なんとなく”いいお湯”というのがわかるようになってきます。これは泉質とは違っていて、「泉質は好みじゃないけど、お湯はいい」あるいは、「泉質は好きだけど、お湯はいまいち」というケースがでてきます。
”いいお湯”は、いくつかの条件があわさってもたらされるものです。そこで、”いいお湯”の条件について、いつもどおりまったくの独断で洗いだしてみました。(まちがってたらごめんなさい(笑))



1.混んでいない
どんなに新鮮なお湯、たとえ足元湧出泉でも、源泉供給量を超える浴客があればどうしてもお湯はなまってしまいます。スパ銭では源泉かけ流し槽をつくるのがトレンドですが、お客殺到で多くはなまり気味。人気の共同浴場はお客が引きも切らないけれど、こういうところでお湯に感動したことはほとんどありません。
客数が増えると塩素系薬剤の消費量も増えるので、ガンガン大量投入するし、混雑してお湯が汚れればカルキ臭も強くなることは、経験的に知られています。
「いいお湯だから、混んでいるのだろう」と考えるのは浅薄で、「混んでいるから、いいお湯もそうでなくなる」というのが正解。
とにかく空いているお湯、これ絶対条件。



2.内湯・深湯・給湯方法
地下では還元環境にあったお湯は、湧きだした瞬間から空気にふれて酸化をはじめ、しだいに鮮度が落ちていきます。なので、なるべく空気に触れないほうがお湯の鮮度は保たれます。
露天より内湯、浅い浴槽より深い浴槽のほうが酸化の進みが遅いわけで、浅い露天より深い内湯を選ぶのが正解となります。
給湯のしかたも、見た目豪快な湯滝よりは、しずかな注ぎ込み、あるいは槽内注入がお湯にはやさしいやり方です。
浴槽のつくりは、お宿のお湯に対する見識があらわれるところです。



3.浴槽が小さい
以前は広い露天が大好きで、「あんな狭苦しい共同浴場のどこがいいんじゃ」(笑)と思っていました。だが、お湯のよさだけ考えるとこれは間違い。一部の例外をのぞいて温泉は鮮度が命なので、お湯の回転がはやい小さな浴槽のほうがいいに決まっています。
で、ポリ浴槽の温泉民宿や、旅館でもかけ流しの家族風呂が狙い目となるわけで、これは温泉好きのあいだでは定説となっています。(ただし、貸し切り露天は循環が多い)



4.自家源泉
敷地内に泉源があれば、それだけ新鮮なお湯が楽しめる確率が高いということ。
湯量が少なかったり、冷鉱泉沸かし湯の場合もあるので、「自家源泉=ザコザコかけ流し」という公式は成り立たないものの、自家源泉の宿は当たりのお湯が多いです。
お宿や施設がみずから源泉を管理しているのだから、それだけお湯についての見識も高い(はず)。「自家源泉かけ流し」というのは、温泉好きの殺し文句だと思います。
悪評高いセンター系の多くは自家源泉なのに、どうしてああも釈然としないお湯になってしまうのか、温泉界最大のナゾ(^^)。



5.泉源に近い(湧出形態?)
引湯でも共同配湯でも、泉源に近い風呂はだいたいコンディションがいいもの。大湯とか総湯とかいわれる共同浴場はたいてい泉源のそばにあります。
最近は引湯技術が進み、長距離引湯してもさほど鮮度は落ちないらしいですが、やはり泉源のそばを攻めてしまうのは温泉好きの性か・・・(笑)
究極の泉源湯、「足元湧出泉」「壁面湧出泉」の人気はすこぶる高いものがあります。
これとは別に、湧出形態があります。
漠然と、自然湧出 > 掘削自噴 > 掘削揚湯 の順にお湯がいいというイメージがあるものの、いちがいにはいえないかも。単純温泉系ではたしかにこの図式が当てはまると思いますが、食塩泉などでは掘削泉の方が湯温が上がり、天然ガスも混じって圧倒的なパワーのお湯を生み出すことがあります。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

上げてみます_【 コラム 】 ”いいお湯”10の条件 (後編)

【 コラム 】 ”いいお湯”10の条件 (後編) (2006/10/01UP)


つづきです。



6.混合しない
これはマニアック。
多くの温泉地では湯量の不足や湯温調整のために複数の源泉を混合し、共同(集中)配湯しています。源泉を混合することが、かならずしも湯質の劣化に直結するという確証はないですが、混合泉はなんとなくお湯の個性がボヤけているという感じがしています。
少なくとも、混合泉大量共同配湯の温泉地よりは、各宿が単独源泉を使用している温泉地の方が湯巡りの楽しさは増えます。



7.加水しない
泉温の高い源泉はたいてい加水することになりますが、お湯を引きまわして冷ましたり、熱交換するなど、ほかにも方法はあります。浴槽が小さく、混まない施設であれば、”しぼり掛け流し”というしぶい技が生きてきます。
熱いお湯でも蛇口を2つ設け、ひとつは非加水源泉、もうひとつはうめ水にしてくれると、状況により調節できるのでありがたいです。

よく、温泉ガイドで、「源泉が濃すぎるために加水しています」という記載をみますが、「濃すぎて入れないお湯」なんてのはほとんどなく、実際は湯量が足りんのだろ~な、などとついつい邪推してしまいます。(こういうのに限って成分量はたいしたことない ^^; )
ただし、配管保護や排湯規制からやむなく加水しているケースはあるかと思います。
玉川温泉など、強酸性を弱めるための加水もやむなしかと思います。



8.加温しない
加温は、加水よりは源泉に与えるダメージが少ないように思います。
最近はぬる湯浴が見直され、スパ泉でもぬる湯かけ流し槽を設けるところがでてきましたが、なぜか昔ながらの冷鉱泉はチンチンに熱く沸かされていることが多いものです。
温泉は生き物なので、あまり「熱いの、ぬるいの」わがままいわないで、おとなしく入りたいと思う今日この頃(笑)。



9.循環濾過除鉄しない
世間では”循環ぜったいダメダメ派”が急増しているようですが、これは個人的にはほとんど「他人の入ったお湯を使いまわししているのは汚い」という潔癖性的感覚からきているものと思っています。
すべての浴槽をかけ流しにするなど現実には不可能だし、循環利用が温泉資源の保護につながるという利点もあります。
泉質にもよりますが、チョロチョロ源泉投入のイモ洗いかけ流しより、空いている半循のほうがお湯がいいのはよくあること。むしろお湯のよさからみた循環の問題点は、同時におこなわれる濾過除鉄にあるように思います。これは湯色、湯の香、湯の花など、湯浴みの醍醐味を確実に奪ってしまいます。
で、完全循環にはせずに、せめて湯口源泉投入、浴槽内循環の半循環(半掛け)にしていただけますよう、温泉施設関係の方々には切にお願い申し上げます。(^^)



10.薬剤投入しない(入れすぎない)
嫌われものカルキ臭。浴室(ひどいときは玄関)に入ったとたんカルキ臭がすると、それだけで気持ちが萎えてしまいます。
行政の締め付けがきびしくなってきているので、かけ流しでも塩素系薬剤を投入する施設が増えているとききます。塩素消毒がきついとカルキ臭だけでなく、お湯に硬さが出てくるように思います。
で、薬剤の投入は最小限に留めていただけますよう、温泉施設関係の方々には切にお願い申し上げます。(^^;)
ある程度の大きさの浴槽をつくる以上、循環は宿命で、塩素消毒は必要悪でしょう。
どうしてもカルキが許せない人は、1.3.9の条件を満たすお湯をチョイスすべし。(さがせばけっこうある・・・)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

重い??

10/3 on Air news zeroのタモリのコメントが、深い。(関連記事

タモリと働由美子アナが特別対談 名司会者が考えるテレビとは!?


「わからないことはわからないでいい。」
「頑張ると疲れる。疲れると続かないんですよ。頑張れって世の中言い過ぎじゃないですか。ガンバレ、とか、生き方論とか、あんまり言いすぎて重いことになってるんじゃないですかねえ。」(上記記事からの引用)

才人タモリだからこそ言える言葉かもしれないが、これは凡人の心にも沁みる。

IT化がすすみ、ものごとが複雑化し、情報が氾濫する時代、すべてのことに通じ、完璧に処理できる人間なんて(たぶん)いない。
圧倒的な情報量のもと、いろいろなことが自由にできる時代だからこそ、かえって自分自身の価値観をもつことがむずかしい。
評価の定まった人のあとを追っかける方がぜんぜん楽だから。
成功者の思考やライフスタイルを模倣し、追従し、そして自分自身の感性さえも失っていく・・・。(ひょっとするとそれはそれで幸せなのかもしれぬが)

こんな風潮を否定するワケでなく、警鐘をならしているワケでもないのだと思うけど、
”社会の閉塞感”とかいわれているものの一面を、鮮やかに浮き彫りにしてくれた感じがする。

久しぶりに人の言葉が心にささった。


■NHK「キズナアイ」騒動
関連記事-1)、(関連記事-2
どうして「表現の自由」の問題になるのか、ぜんぜんわかりません。
それに、「(問題とされるときは、)その表現が体現する社会の構造やシステムがある」(=キズナアイは、問題とされる社会の構造やシステムの上で表現されている)というなら、「キズナアイそのものに、問題があるわけではない。」としているのは論理矛盾では??

べつにゲーマーや萌え絵ファンじゃないけど、海外でも人気あるみたいだし、日本の大切な資産であることは間違いないと思う。
それにルッキズム全面否定したら、そもそもアイドル(というか芸能やアート)じたいが成立しないし・・・。

こんな実家は絶対イヤだ!!【実家が罠だらけ】

ゲーム説明というよりほぼエンタメ。ゲームコンセプト自体が不明(笑)


超高空竹馬師、ちぃたん☆の流儀。

これもワロタ
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

【 コラム 】 温泉分析書の見方 (うつぼ流・初級編)の補足編

なんか御朱印ブログみたくなってきたので、たまには温泉の話題をば。
↑の記事、(つづく)といいながら、11年間も放置プレー(笑)してるので、ちと手を入れてみました。

☆☆☆☆☆☆☆
最近、温泉本などで、先生方がやたら「温泉分析書をCHECKすべし!」と説かれていますが、「んな、化学記号のラレツ、わかるわけないじゃろが、、、」と思われている方も多いのではないでしょうか。
でも、ツボをつかむと意外に簡単だし、自分好みのお湯を探しやすくなります。
で、温泉分析書の見方(うつぼ流・初級編)を、思いつくままに書いてみます。

1.温泉分析書のさがし方
まずはブツをさがします。
ふつうは脱衣所入口か脱衣所内浴室入口のカベあたりに貼ってあります。
玄関やロビー、浴場へ向かう廊下のカベも要注意、忍者のごとく八方にガンをとばしながら浴場へ向かいましょう (笑)
温泉スタンドがあるところはそこで探すのがベター(館内よりメモりやすい)。

たまに、フロントの奥深くに掲げられていることがあり(これ、「見やすい場所」じゃないのでじつは温泉法14条違反 ^^;; )、その場合、指さして「あの分析書写させてちょ~だい」と直談判します (^^;。
たいていギョっとされますが、温泉好きでいろんな温泉のデータ集めている旨説明するとふつうは快く写させてくれます。(掲示がないときも同様に頼む)
最近はHP上で公開されていることも多いので助かります。

■ 温泉分析書の実例 →こちら
 源泉名:富士眺望の湯ゆらり(山梨県南都留郡鳴沢村)
 泉質名:カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉
    (Ca・Na・Mg-SO4・Cl泉)

2.データを読みとる
「見てから入るか、入ってから見るか」は、気分次第のお楽しみですが、だいたいつぎのようなところをCHECKします。

1) 泉温
高ければいいというものじゃない。泉温が高いとどうしても加水しがちになるし、絞り投入の場合は鮮度落ちが速くなる。
40℃台後半~50℃台くらいのものは非加温、非冷却でつかえる可能性が高いので、わりに湯づかいがいいことが多い。(ただし湧出量がある場合)
泉温が低くても30℃台であれば、加温かけ流しなどという豪快なワザを繰り出してくるところがあるので油断できない。

2) 湧出量
利用施設の数・浴槽の大きさや揚湯・排湯規制との関係などにより湯づかいが決まることが多いので、よく雑誌などにある「湧出量**L/min以上あれば、かけ流しとみていい」的な短絡的な記事はあまり信じないほ~がいいです。(笑)
とはいえ、自家源泉で小ぶりの浴場の施設なら、50L/minもあれば新鮮な湯づかいが楽しめるような・・・。
湧出形態欄に、自然湧出や掘削自噴とあるお湯もポイントが高い。
関東平野部の温泉スパ銭では、自家源泉で数百L/minの湧出量のケースもめずらしくないので、揚湯規制をくらってもなお、良好な湯づかいを確保しているところがあります。

3) pH
さりげに浴感を演出する大きな要素。高くても(pH8~)、低くても(~pH3)、お肌ヌルすべ。
(ただし成分との関連強く、高くてもぜんぜんヌルすべしないことあり。)
→陽イオンでNa^+(ナトリウムイオン)が多いとヌルすべ湯になりがちです。

4) 成分総計
いわゆる成分の濃い薄いをあらわす。
0.1g/kg(100mg/kg)台以下だと地下水や入浴剤入り自宅風呂なみ。
3g越えてくるとけっこう濃い感じ、からだの浸透圧8~10g超だとかなり濃い。
これより濃い高張泉になるとからだの中の水分をもっていかれる感じが出てくる。

ただし濃ければいいというものではない。超薄くても神懸かり的な名湯があるので奥がふかいです。(成分との関連強い)
あまりに濃いと設備維持や排湯規制の関係から大量加水されがちなので、じつはスカ風呂指数もあがる。
総計が載っていないときは、溶存物質総量や蒸発残留物計でおおまかながら代用可。

-------------------------------------------------------
さて、つぎは、頭がいたくなる例のやつです。

5) 成分・分析および組成
「慣れないうちはすべてを見ない」、これがポイントです。(^^)

<おおまかな泉質イメージ>
陽イオンで、
Na^+(ナトリウムイオン) と Ca^2+(カルシウムイオン) と Mg^2+(マグネシウムイオン)

陰イオンで、
Cl^-(塩素イオン) と SO4^2-(硫酸イオン) と HCO3^-(炭酸水素イオン)

この6つをみれば十分です。最初は左からふたつの欄(mg/kgとmval)は無視してmval%だけを見るのがベター。
おおまかな泉質イメージは、このmval%の大小できまります。

たとえば行田「茂美の湯」の例では、このように読みとれます

(例題) <分析書データ(抜粋)>
Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 41.4℃、pH=7.8、660L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=1.31g/kg、Na^+=338mg/kg (87.03mval%)、Ca^2+=31.6 (9.34)、Mg^2+=4.13 (2.01)、Fe^2+=2.05、Cl^-=212 (36.06)、SO_4^2-=0.8 (0.10)、HCO_3^-=643 (63.39)、陽イオン計=382 (16.9mval)、陰イオン計=859 (16.6mval)、メタけい酸=50.2 <H16.9.24分析>

陽イオンの欄で、Na^+=87.03mval%、Ca^2+=9.34mval%、Mg^2+=2.01mval%。
ここでmval%が20未満のもの(この場合Ca^2+とMg^2+)は主副成分になれないので除外します。Na^+=87.03mval%だけが残りました。
で、陽イオンの主成分はNa^+、副成分は”なし”です。

陰イオンの欄で、Cl^-=36.06mval%、SO_4^2-=0.10mval%、HCO_3^-=63.39mval%。
ここでmval%が20以上のものを比べます(20未満のもの(この場合SO_4^2-)は主副成分になれないので除外)。
Cl^-=36.06とHCO_3^-=63.39では、HCO_3^-のほうが大きいのでこれが主成分。小さいCl^-が副成分。

泉質名は、
〔陽イオンの主成分〕 ・ 〔同 副成分〕 - 〔陰イオンの主成分〕 ・ 〔同 副成分〕
でつけるので、うえをあてはめると、
Na-HCO3・Cl泉(ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉)となります。

で、お湯の基本イメージは、Na-HCO3・Clから、「ちょいとツルすべ入ったやわらかな温まり湯かな?」となります。

なお、溶存物質総量が1g/kg未満のものは療養泉*になれず、↑のような塩類泉式の泉質名はつきません。
で、単純温泉(これはいちおう療養泉*)や規定泉*になりますが、泉質イメージを捉える基本的な考え方は同じです。
*)規定泉・療養泉についてはこちらをみてね。

ex.規定泉(メタけい酸)(Na-Cl型)
メタけい酸の含有量(50mg/kg以上)で温泉(規定泉)になり、Na^+とCl^-がそれぞれ20mval%以上の主成分であることをあらわします。

※ mg/kg値しか載っていない分析書もよくありますが、その場合も数値の大きいものがたいてい主副成分となります。
(ただし、mval%はmg/kg値を原子量で割りイオン価数を乗じたmvalのパーセンテージなので、mg/kgの数値が近い場合にはmval%で大小が逆転することがあります。例えばNa^+=520mg/kg、Ca^2+=490mg/kgの場合、mg/kg値はNaのほうが多いが、mvalではNa^+=22.6mval、Ca^2+=24.4mvalとなり、Caの値の方が大きくなる。)

-------------------------------------------------------
<隠し味的な成分>
イオウや鉄、炭酸など、ときには主要成分以上にお湯にアクセントをつけるものがあります。
これらは「特殊成分」といわれ、おのおの温泉法と鉱泉分析法指針により規定値が定められています。(「鉱泉分析法指針」の規定値を越えると泉質名がつく)
ここらへんの考え方はやませみさんの「温泉の科学」をみてね。(と、逃げる・・・ ^^;; )

経験値ですが、下の数値があってまともな湯づかいをしていれば、たいていおのおのの成分の浴感的特徴が出てきます。

総硫黄:1mg/kg以上 総鉄:2mg/kg以上 炭酸(二酸化炭素):350~400mg/kg以上

<さらに隠し味的な成分>
CO_3^2-(炭酸イオン)、メタけい酸、メタほう酸などは湯ざわり、F^-(フッ素イオン)は浴後感、NH4^+(アンモニウムイオン)、Br^-(臭素イオン)、I^-(ヨウ素イオン)などは温泉臭にそれぞれ関係しますが、いきなりここまで把握しようとすると結局グチャグチャになるので、最初は無視しましょう ^^)
(つづく)

【 BGM 】
■ Biggest Part of Me - Ambrosia


■ What A fool Believes - Doobie Brothers


■ The Best Thing - Richard Page


■ (I Could Never Say) It's Over - B.B.&Q.Band


■ CRAZY - Bill LaBounty
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

温泉マーク

なんじゃこりゃ? ↓
記事1

こんなのがISOで定められているとは知らんかった!
記事2

あり得ないけど、どうしても、というならオリンピック期間限定、エリア限定で留めてほしいものです。


〔 温泉地巡り 〕 磯部温泉

それはそれとして、音楽は梶浦由記氏に関わってもらいたし。


ただでさえやたらに上がってきてる日本女子の歌唱力。
触発されて、難曲、梶浦サウンドを歌いこなすご当地Fiction Junction、ご当地Kalafinaが各地で出現してきたら凄いことになると思う。


Kalafina「君の銀の庭」の歌ってみた
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 銘醸、御湖鶴

 

ふるさと納税でゲットしました(^^)
東京ではなかなか入手できない銘柄です。

「御湖鶴」は銘醸だとはきいていましたが、ここまでとは・・・。
凄みのある切れが感じられます。

(写真左より)
「御湖鶴」 金紋錦純米酒 長野県木嶋平産金紋錦100% 精米歩合65%
「御湖鶴」 純米吟醸金紋錦 長野県木嶋平産金紋錦100% 精米歩合55%
「国譲り」 辛口純米 長野県産ヨネシロ100% 精米歩合65%


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

今年は・・・

今年は超ハードに忙しくて、何年かぶりに自宅で大晦日です。

紅白をみてたら(サザンが出てきてびっくり)、今年よくきいた曲をやにわにUPしたくなったのでカキコします。
(本当は音楽ブログに書く内容だけど、ニコ動がUPできるのはこちらなので・・・)

今年は、女神系歌姫系ばっかりきいていました。
でもってそんな感じのを5曲。

01.Revo & 梶浦由記 - Dream Port Live「砂塵の彼方へ」

最初に「女神系歌姫」のレベルの高さをものがたるナンバーを・・・。
梶浦由記が主宰するFiction JunctionとRevo率いるSound Horizonがコラボした貴重なLIVE。後半のコーラスの出来は出色。

02.BD70CD75(??) - 月光

冒頭のばりばりトーシロモードから、歌い出した瞬間の変貌ぶりがやばい。
長尺の難曲を破綻することなく歌い上げ、後半の転調後のハイトーンの伸びなど絶品。
ハイトーンの力感からするとミックスボイスつかっていると思うし、ビブラート絶妙に効いてるし、音程・リズムも安定しまくってるし・・・。
日本の歌姫は、カラオケと難曲が育てた?

03.西沢はぐみ - 夏の日のリフレイン

ふつうのVocalistはハイトーンサイドに引き上げていくが、この人は高い地声から降りてくる感じ。バックのフレーズどりも秀逸な名曲。

04.桜菜 - ここにあること

難音階&難譜割り&バリバリ転調で一般人はふつうに迷子になりそ~(笑)なボカロ的難曲。「歌ってみた」多数あるけど桜菜さんのがいちばん好み。

05.花たん - Palette

凄すぎる歌唱力。ここまで歌いこなせる人はそうはいないのでは?


来年は、温泉ブログもしっかりUPしたいと思います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

グルメネタ2題

キッチンラックの整理をしてたら、ちょうど面白いフルーツアイテムが揃っていたのでご紹介してみます。
以前は現地に行かないと買えなかったものばかりですが、いまは都内に各県のアンテナショップができているので、手軽に買うことができるようになりました。


(左から)
1.因島はっさくシラップ漬け (広島県尾道市)
2.坂城のあんずのシロップ漬け (長野県埴科郡坂城町、品種:信山丸)
3.大崎上島産レモンのジャム (広島県豊田郡大崎上島町)
4.小布施町産ブラムリーアップルのジャム (長野県小布施町)

フルーツアイテムは外見がお洒落でも中身がいまいちだったりすることがあるので、外見にまどわされず産地×品種で選ぶのがポイントです。


----------------------------------------
今年はふるさと納税を何件かやってみました。

ふるさと納税とは、自分の住んでいる市町村以外の自治体に寄附をするもので、正確に言うと「納税」ではなく「寄附」です。
個人が2,000円を超える寄附を行ったときに、住民税のおよそ1割程度が所得税と住民税からそれぞれ還付、控除されます。
寄付額-2,000円が本来納付すべき税金から還付・控除されるので、キャッシュ的には2,000円の負担となりますが、自治体によってはかなり気合いの入った「お礼の品」を送ってくれます。
なので、実質2,000円の負担で各地の特産品が楽しめるということになります。(ただし、年間収入によってメリットを受けられる枠が決まっているので無制限というワケにはいきません。また、還付・控除を受けるには確定申告が必要です。)

これは島根県浜田市から先日届いた「お礼の品」です。
山陰名産ののどぐろ、甘鯛、白いか(剣先イカ)の干物があわせて9枚入っていました。
首都圏ではなかなか入手できない逸品です。

 

ポータルサイト「ふるさとチョイス」で各地のものが探せます。ふるさと納税は暦年単位なので、今年の枠をつかうには12月中に寄附をしなければなりません。
自治体によっては、クレジット決済ならば12/31までの申し込みOKなので、興味のあるかたはいかがでしょう。


【 BGM 】 夏の日のリフレイン - 西沢はぐみ
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

スタグフレーション??

やっぱり!、やっぱりでしたね。
7~9月期実質GDP(国内総生産)対前期比成長率▲0.4%(年率▲1.6%)。
こうなるともはや、「消費税導入の駆け込み需要による反動減」なぞとはいってられないわな。

今から考えると、ひょっとして今年3月の消費拡大は「駆け込み需要」ではなく、「最後の打ち上げ花火」だったのかも・・・。
「駆け込み需要」は前倒し需要だから、当然買いだめしたものは当分買わない(これが反動減)。買いだめしたものがなくなれば再び需要が戻るはずだけど、なかなかどうしてこれが戻らない。
体感的にも4月以降の物価上昇は3%アップなんてものじゃなかった。以前の5%税込価格に8%上乗せなんてのばざらだし、価格は抑えても容量はゲキ減りなんてのも・・・。

物価上昇のわりに給料は増えず、8月までで実質賃金総額は前年同月比で14ヶ月ずっと減少、消費者物価指数は15ヶ月ず~と増加。
入るものが増えず、出るものが高くなっては、そりゃ、出る量(買う量)を抑えるしかないわな。
将来は思いっきり不安だし、なんか相続税もとられそうだしで、生活防衛は自然の流れか・・・。

株価が上昇しているのでたしかに一部の株ホルダーは利益を享受したはず。
わたしも株をやっているので、物価上昇分程度は楽勝で取り戻してる。
でも、株ホルダーはごく一部だし、多くは配当狙いで売買しないので株高メリットを享受できる人がどれだけいるかどうか。
(だからといって株の売買をおすすめするわけではないです念のため。新聞の株価欄見てるだけじゃ普通に数十万吹っ飛ばすなんてあっという間だし、株は本当にこわい。ひたすら自己責任の世界です。)

--------------------------------------
スタグフレーション(stagflation)。
スタグネーション(stagnation:停滞)とインフレーション(inflation:物価上昇)の合成語。不況なのにインフレが進行すること。賃金上昇を伴わないインフレ(物価上昇)で「タチの悪い(最悪の)インフレ」とも呼ばれておそれられる。

ここにきて、俄然「スタグフレーション」懸念が急浮上。スタグフレーションはふつうは商品の不足が引き起こすが、今回は消費税増税&便乗値上げ&円安の三重苦が重なっての出現か?
ほんとうにスタグフレーションだとすると、これはこわいですよ。

デフレ、デフレというけれど、これは生産、ないしサービス技術の向上によるところが意外に大きいと思う。
生産(サービス)技術が上がると人手が要らなくなる。これは給料がなくなるか減るかを意味する。
いってみれば、給与水準が低くなった分、物価もそれに見合って安くなっただけじゃないのかと・・・。
だから売価(売上)が上がらなくても企業の内部留保が積み上がっていくのでは・・・。(過去最高益企業もけっこうある)

■モノが売れる → 売上が上がる → 企業利益も伸びる → 給料が上がる → モノを買う
というこれまでの循環がくずれ、
■モノが売れない → 売上が上がらないけど人件費を削ったので企業利益は伸びる → 利益は伸びても給料を上げない → 給料が上がらないのでモノを買わない
という流れになっているのではないか。

そうなると、
■モノの値段を上げる → 企業の売上が伸びる → 企業の利益も伸びる → 給料が上がる → モノを買う → 景気がよくなる
というインフレターゲット戦略はどうなのかな?

■モノの値段を上げる → モノを買わなくなるので企業の売上は伸びない → 人件費カットで利益を確保しているので給料は上げない、もしくはさらに下げる → 給料が増えないか減る → よりいっそうモノを買わなくなる → 売れないので売価を下げる → 売価を下げても耐久生活に慣れてしまった人々は買わない → さらに景気が冷え込む
という感じがしなくもないが。(これは結果的に物価が下がるのでスタグフレーションじゃないと思うが、縮小均衡状態。)
それにこの円安がつづくと、原材料費の高騰が人件費削減バッファーを喰ってしまい企業が立ち行かなくなるおそれも・・・。

日本人は堅実かつ忍耐づよいので、なんかあっさり耐久生活に慣れてしまいそう。
じっさい便乗値上げ的に価格を引き上げた商品をもとの値段(消費税5%時の税込価格で実質値下げ)に戻しても、売上がもとに戻らないケースもけっこうある模様。今回どういう値上げをしたか、消費者はよ~く見てたからね・・・。


政局になっちゃたし、「自爆解散」とかいわれてるけど、政権時に消費税増税あっさり導入した野党(民主党)だって争点絞りきれないだろうし、ほんとうにワケわからず。
Webで人気のおねこ様を党首にした新党のほうが票集めたりして・・・(笑)




温泉とは全然関係ないですが、いろいろ釈然としないことが多くなってきたので、なんとなくおカキコしてみました。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

すみませぬ

諸々が重なり、UPする時間がありませぬ。
いましばらくお待ち下さいませ。。





Russell Ferrante (key)
Michael Landau (g)
James Haslip (b)
Ricky Lawson (ds)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

すみませぬ。

現在、新たに立ち上げた音楽サイト(C's-music)の更新で目一杯で、温泉レポの更新ができません。
GW中、多くのアクセスをいただきながら、まことに申し訳ございません。
もうしばらくしたら更新再開しますので、いましばらくお待ちくださいませ・・・。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

【 コラム 】 「五感+αで楽しむ」 第2回 〔 にごり湯(濁度) 〕

 

前回の「湯色」につづいて今回は「にごり湯(濁度)」です。(写真は手白沢温泉(栃木)と渋温泉(長野))

※事例としてあげた温泉には、現在、廃業または休業となっているものもあります。

1-2).にごり湯(濁度)
温泉のなかでもひときわ人気が高いのが”にごり湯”。温泉ガイドにはにごり湯をテーマにしたものさえあるし、施設ごとに”にごり湯マーク”をつけるガイドも増えてきた。
栃木箱根には「にごり湯の会」まである。

たしかににごり湯はみるからに温泉っぽいし、成分も濃そうだ。
私も温泉を回りはじめの頃、温泉ガイドの浴槽写真をネタに、濁っていそうなお湯を目皿モードで探したものだ。
一口ににごり湯といっても色や泉質はさまざまで、単純温泉や規定泉のにごり湯もめずらしくない。
なので、「にごり湯=成分が濃い」という単純な図式は成り立たない。
温泉好きのあいだでは「にごりは劣化の証」説も根強いが、浴槽に注がれるやいなやすぐににごりを帯びるお湯もあるので、一概にはいえないと思う。

うすにごり、ささにごり、懸濁、微濁など、にごりをあらわす言葉は多彩だがおおむね主観的。
にごりの程度は正確には透明度(白色円板(セッキー円盤)が見えなくなる水面からの深さ)であらわすが、手のひらが見えなくなる深さでもおおよそは計れる。
透明度5㎝以下だとかなり濃いにごり湯だ。

a).白濁(乳白色にごり湯)
みるからに効きそうな乳白色のにごり湯はすこぶる人気が高く、白骨、乳頭、那須湯本などがその代表格。
肌が透けないので混浴向きでもある。温泉騒動の発端となった白骨温泉の入浴剤投入事件は、”乳白色にごり湯”の人気がいかに高いものかを物語っている。
おもに硫黄コロイドにより白濁するといわれ、新鮮な湯口のお湯は透明なことが多い。
秩父や奥多摩あたりの硫黄まじりのお湯は、お湯が新鮮なうちは透明だが、混雑してお湯がなまってくると微白濁しがち。
こうなると貴重な甘イオウ臭は跡形もなく、さして面白みのないお湯となってしまう。これは「にごりは劣化の証」説があてはまる例だ。

関東周辺で鮮度の高い白濁湯に入ろうとすると、どうしても山側の温泉になる。
そのなかで平野部の白濁湯、喜連川早乙女温泉は異彩を放っている。
ただし、湯が揉まれていない午前中は透明のこともあるので、確実にGet(笑)したいなら夕方以降がおすすめ。
北関東では、那須湯本、塩原新湯、日光湯元、奥鬼怒(加仁湯日光沢)、万座草津(一部)など。
群馬の老神(穴原)や尾瀬片品方面でもタイミングによりうすく白濁するお湯がある。奥蓼科の渋辰野館渋御殿湯、渋の湯などいずれも冷鉱泉ながらにごり湯の名湯揃いだ。
志賀高原周辺では硯川が乳白色にごり湯。川原小屋(ジャイアントスキー場下)でも源泉によっては乳白色にごり湯を楽しめる。

箱根では大湧谷造成泉と芦之湯が双璧。箱根の人気は、造成泉ながら乳白色にごり湯がふんだんに楽しめるところが大きいと思う。
千葉には意外に硫黄を含むお湯が多く、岩婦七里川でも白濁することがあるが、乳白色まではいかないようだ。


(写真は地獄温泉(熊本)と大湧谷造成泉(強羅)(神奈川)) 

b).青緑白濁
白濁湯ベースだが、温泉成分により青味や緑味を帯びるもの。とても綺麗な湯色のうえに質のいいお湯が多いので好き。
メタけい酸や重曹分が関係するという説があるが詳細は不明。
青系だと那須高雄、万座、箱根芦之湯(きのくにや)、箱根湯の花沢、塩原新湯、高峰、緑系だと草津(一部)、日光湯本塩原元湯、箱根芦之湯(松坂屋本店)あたり。
大湧谷造成泉でも緑色を帯びるものが多い。
色合いは天候や湯の揉まれ具合で微妙に変化するので、入ってみてのお楽しみ。
鹿沢浅間隠鳩ノ湯那須弁天など、重炭酸土類泉系の名湯でも渋い紺ねず色ににごるものがある。
北信では高山温泉郷がのきなみ乳白色系のにごり湯で青緑濁を帯びる。おぶせ温泉も町なかながら華麗な湯色の本格的にごり湯を楽しませてくれる。


(写真は那須高雄温泉(栃木)と高峰温泉(長野))  

c).赤茶濁
おもに鉄分による。
鉄分は少量でもにごりを出すので、規定泉でも赤茶濁するものがある(足利地蔵の湯蓼科明治など)。
赤茶濁は鉄分の酸化によるもので、湧き立ての緑がかった透明湯が次第に赤茶のにごり湯に変化していく。このあたりの変化は伊香保の露天風呂から石段街に下っていくと実際に体験できる。(→関連レポ
赤茶のにごり湯は強烈な印象を与え、特有のサビ臭やギシギシとした湯ざわりも出るので好き嫌いのわかれるお湯だ。
また、色合いから”金”の字を充てることがあり、有馬の金泉、伊香保の黄金の湯は有名。
泉質的には、単純鉄泉、緑礬泉、食塩泉など多岐にわたる。関東の平野に出る化石海水型の強食塩泉には赤茶濁するものがかなりあるが、浴槽では除鉄され、まっさらの透明になっているものも多い。
単純鉄泉系では天狗(長野)伊勢崎五色前橋総社三島竹倉、緑礬泉系では毒沢赤滝寺山、金峰泉(山梨)、十谷山の湯(同)、食塩泉系ではくらぶち相間川白寿の湯秋山郷小赤沢など。
那須高久の報恩は多量の湯泥をともない強烈。

 
(写真は小赤沢温泉(長野)と毒沢温泉(長野))  

d).緑茶濁
赤茶濁と同様鉄分が関係するが、より新鮮な場合や土類を含むお湯にみられる。
とくに重炭酸土類系では赤茶の石灰華に緑茶のにごり湯が映えて趣がある。
濁度は赤茶濁よりおおむね薄めで、赤茶の酸化鉄が大量に舞っていることもある。正苦味泉系のお湯でもモスグリーンのにごり湯が出るような気がしているが、入湯数が少ないので確信もてず。比較的ハズレの少ないお湯が多くてこれも好き。
那須萌芽、塩原福渡矢板小滝赤城滝沢伊香保姥子山越奥蓼科渋川など山の湯に多いが、東鷲宮百観音三郷早稲田、柏湯元など、鮮度の高い化石海水系でもみられる。

 
(写真は金島温泉(群馬)と赤城温泉(群馬))  

e).黒灰濁
黒湯やモール泉は黒く濁っているようにみえるが、実際は湯色が重なっているだけで濁度はあまりない。
黒色系のにごり湯は関東周辺では数少ないが、硫黄分によるものがある。どちらかというとうすい硫黄泉より食塩含み(含硫黄-Na-Cl)の泉質に多いような気がする。
有名どころでは塩原元湯「大出館」の「墨の湯」。東信の戸倉上山田、千古などでも薄めながら黒灰濁がみられた。
いずれもしぶ焦げイオウ臭たっぷりの名湯群だが、湯中に硫化鉄をバラまき、尻が黒くなったりするので要注意(笑)
山梨、早川筋の奈良田光源の里雨畑もねず色ににごる硫黄泉系。
秩父の下津谷木(クアパレスおがの)は一時期湯づかいがよくなっていて、しっかりとイオウ臭のする灰濁色のお湯が楽しめた。(現在休業中の模様。)
名湯、いわき湯本は湯色の変化が激しいが、ときに凄みのある紺ねず色ににごることがある。

 
(写真はいわき湯本温泉(福島)と下津谷木温泉(埼玉))  

(第2回目 「見る-にごり湯(濁度)」 おわり / 次回予定 湯の花)

【BGM】
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

タイトルを変えてみました

突然ですが、タイトルを変えてみました。
これまでのタイトルは長くて覚えにくく、それに「新設」じゃない温泉のレポが増えてきたので(笑)改題します。
新タイトルは、「関東温泉紀行」。

まんまで、ちと堅めですが、今後は紀行的な色あいをつよめていきたいので、とりあえずこれでいきます。
これまでのタイトルは検索の関係もあるので、当分、サブタイトルとして残します。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ひさびさの・・・

このところちょっと信じられないくらい忙しくて、おかきこできませぬ。
でも、ようやくヤマは越えたような・・・。

森恵さんのストリートライブを何本か。
圧倒的な歌唱力。これは素通りできぬわな・・・。

森恵 そばに


『手に入れた星は・・・ 予想以上に暗い。
息を吹きかけ、そっとみがいてさらに小さくなる。。。』
うう、切ない。

森恵 愛せない人


この信じられない声量は、いったいどこから出てくるのか??

森恵 茜色の約束


これだけ唱えたら、やっぱり気持ちいいだろ~な。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

日本酒-10 / ■味覚からのネーミング

■ 味覚からのネーミング - 淡麗辛口、濃醇濃口、日本酒度、酸度など -


「淡麗辛口」「濃醇濃口」などのラベルが貼られている酒がありますが、これは味・飲み口をあらわしたものです。


〔 酒質を物語る裏ラベル 〕

<日本酒度>
よくつかわれる数値指標に”日本酒度”があります。
15℃に調温した酒に規定の浮秤(ふひょう)を浮かべて計測し、4℃の蒸留水と同じ重さの酒を0とします。
それよりも軽いものは+の値、重いものは-の値としますが、糖分が多い甘口の酒は比重が重いためマイナスの数字が大きくなり、糖分が少ない辛口の酒は比重が軽いのでプラスの数字が大きくなるという性格があります。

 
【日本酒度+12度の地酒】
小富士  本醸造酒 島田酒造(株)/愛媛県東温市 精米歩合65%

「日本酒度が高い」というのは+の値が大きいことで、一般に「辛口」の酒とみなされます。
-値が高いのは「甘口」とされますが、酒の甘辛は酸度などとも関連するので一概にはいえないという見方もあります。
また、厳密に酒の甘辛をあらわすには、ブドウ糖濃度と酸度から算出する”甘辛度指標”をつかうべきという意見もあります。

なお、日本酒度の平均は時代とともに大きく変動し、江戸期から戦前にかけては大きく+(辛口)に振れていたそうですが、戦後「甘い物=贅沢・高級品」という風潮もあってか、日本酒度は大きく-(甘口)に振れました。
近年は辛口志向がつよまり、+2度くらいが「中口」とみられています。

<酸度>
酒中の乳酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸などの酸の量をあらわす指標で、ふつうは日本酒度とあわせて飲み口をあらわすバロメーターとされます。
一般には、酸度が高いと「濃醇」系、低いと「淡麗」系になるといわれますが、酸は味を引き締めキレやハリをもたらすともいわれるので難しいところ。
「濃醇」とは酒味が濃いこと。「淡麗」とはすっきりとした清冽な飲み口で、対の表現とされます。
吟醸酒は淡麗系のものが多くなっています。

<日本酒度 & 酸度>
この2指標の組み合わせにより下記の区分でチャート化されます。
1.「淡麗辛口」:日本酒度は+に高く、酸度は低め。
2.「淡麗甘口」:日本酒度は0附近から-側に振れ、酸度は低め。
3.「濃醇辛口」:日本酒度は比較的低く、酸度が高い。
4.「濃醇甘口」:日本酒度は0附近から-側に振れ、酸度は高め。
ただ、このチャートの仕切線は+型ではなく↓のように斜線が交差するかたちをしていて、読み方を複雑なものにしています。


〔日本酒のチャート〕 ※各種資料をもとに筆者作成

一般に、酸度が高いと辛口に感じる傾向があるとされます。
酸が多いと糖分が多くても辛く感じ、すくないと糖分が少なくても甘口に感じます。
チャートでみると、日本酒度+5度でも酸度が低ければ「淡麗甘口」、-5度でも酸度が高ければ「濃醇辛口」となり、日本酒度の+-だけでは甘辛は測れないことがわかります。

わたしはどちらかというと淡麗辛口系の酒が好きですが、+8度でも雑味が多くしっくりこない酒があり、0度前後でもすっきりした飲み口のものがいくらもありました。

<アミノ酸度>
一般に、酒中のアミノ酸が高いとどっしり濃醇、低いとすっきり淡麗な飲み口になるので、「アミノ酸度」を表示する蔵元もあります。
アミノ酸が多すぎると雑味に通じることもあるので、低く抑えようとする傾向があるようですが、酒中アミノ酸の種類は多岐にわたり、独特の旨味や奥のふかい風味を生み出すこともあって、旨味やゴク味(多彩な要素がほどよく調和している味)の指標としている酒通もいます。

なので、アミノ酸度の低い酒がかならずしも良酒とはいえません。
ここらへんは嗜好性の高い日本酒、ひとすじ縄ではいかないところ、「日本酒は数値では語れない」といわれる好例かと。

べつに↓のような表現もあります。
<芳醇(豊醇)>
甘辛、味の濃淡よりはむしろ香りの高さを表現しているようです。

<旨口>
辛口を感じやすいキレよりも、コクと奥行きが卓越するふくらみのある味わい。
甘口と混同されやすいが、ちがうものとされます。

<濃口>
おそらく、酒味が濃くしっかりした酒質のものを指すのだと思います。
濃醇とは同系なので、「濃醇濃口」といった表記がみられます。

「『辛口』が好み」という人の話しを聞いてみると、辛口というよりはすっきり淡麗で飲みやすい(=濃醇甘口でない)という意味でつかっていることが多いような気がします。
「この酒、辛口じゃないけど美味しいね」という場合は”旨口”の酒。
「甘口すぎてちょっと・・・」という場合は、酸度が高く雑味が多く、いわゆる「さばけが悪い」酒を指していることが多いように感じています。
このあたりは個人の感覚なので、混沌としていますね。

 
【下越の銘醸、〆張鶴】
〆張鶴 月(本醸造酒) 宮尾酒造(株)/新潟県村上市 精米歩合:麹米55%、掛米60%

--------------------------------------------------
まあ、いろいろと長々書きましたが、日本酒も温泉と同じで、いくら机上で蘊蓄を知ってもそれだけではなんにもなりません。
まずはいろいろと飲んで(入って)みることだと思います。
どちらも個人の好みがつよいので、マスコミや人が×をつけても、自分がいいと思えばそれで佳し、かな。

それにしても日本酒は深い!。世界に冠たるお酒であることはまちがいないと思います。


バックが凄い!
とくに川江美奈子(Chorus)と田中義人(Guitar)。



最初へ

日本酒-1
日本酒-2 / 1.玄米
日本酒-3 / 2.精白
日本酒-4 / 3.蒸米・麹・酒母
日本酒-5 / 4.もろみ(仕込み・造り)
日本酒-6 / 5.搾り
日本酒-7 / 6.滓澱(オリ)引き、濾過
日本酒-8 / 7.火入れ ・ 8.貯蔵・熟成
日本酒-9 / 9.濾過・火入れ(2回目) ・ 10.割水
日本酒-10 / ■味覚からのネーミング
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ 次ページ »