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■ 奥座敷(近場の温泉たち)& メロ曲追加しました

2021/07/08 UP

4回目の緊急事態宣言発令です。
もはや宣言発令の効果はない、という見方もありますが、やはり夏休みのレジャー産業の打撃は必至かと。
GW、お盆休み、年末年始、再度のGW、そして再度のお盆休みと、5つのピークを奪われた温泉業界の苦境がもはや限界に達していることは容易に想像できます。

温泉(旅行)業界のお客はもともと多種多様で、たとえほとんどのお客が東京からであっても、制度的な補償はほとんど打たれてきませんでした。
(発令で顧客が蒸発してしまっても、施設の所在は宣言エリア外なので補償は出ないという構図。)
しかも、五輪特需を狙って投資をかけたところもあるとみられ、投資回収が重くのしかかります。

一企業で対応できることは、自ずから限界があります。
ここは過去の実績にもとづいた粗利補償的な対応でしか、収拾の糸口はつけられないのかもしれません。

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2021/01/23 UP

新型コロナ感染拡大収束のメドが見えてきません。
変異種が入ってきているし、ワクチン接種のスケジュールも不透明感を増しているなか、新型コロナ禍は当面つづくとみるべきなのかもしれません。

GW、お盆休み、年末年始と、相次いで3つのピークを奪われた温泉業界が、目下空前の苦境に立たされていることは想像に難くないところです。
オリ・パラ特需を見越して起死回生の設備投資を打ったところもあるとみられ、さらに傷口を広げてしまったケースもあるかもしれません。
↓ にも書いたとおり、もともと温泉業界はコロナ前から構造的な不況下にあり、それに今回のコロナ禍がとどめをさしてしまう懸念も出てきました。

いうまでもないことですが、温泉業界にかかわらず、営利組織はおのおの個別具体に状況がことなります。
なので、範囲を絞った一律給付策は多かれ少なかれかならず ”不公平感” を生み出します。(ぜんぜん足りないところも、政策バブルを享受するところも出る。給付なしのところからは不満も出る。)

「100年に一度」といわれる未曾有の国難。
GOTOについてのリスクや問題点は、多くの識者が指摘しているとおりですし、
財源について、様々な立ち位置から賛否両論あるとは思いますが、
ここは過去の実績にもとづいた粗利補償的な対応でしか、収拾の糸口はつけられないのかもしれません。

一刻もはやく適切な策が講じられ、
日本のすばらしい温泉たちが、このコロナ禍を乗り越えて1湯でも多く残れますように・・・。


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2020/05/24 UP

あいかわらずステイホーム中です。
このところ多くのアクセスをいただいているし、仕事も一段落したので、しばらくブログを連投していきたいと思います。

さっき視たテレビのアンケートで、新型コロナ収束したら一番やりたいことは、ダントツで「国内旅行」でした。
新型コロナ第2波、第3波が懸念されるなか、当面は県内客をメインに集客、という流れが強まるのではないでしょうか。
ここで思い起こしたのは「奥座敷」ということば。

観光の分野で「奥座敷」というと、都市近郊の観光地、とくに温泉地をさす場合が多いです。
かつて交通が不便だった時代、ビジネス客は商談地のそばに宿をとりました。
温泉地があればそこが選ばれたし、そこで接待がおこなわれるケースも少なくなかったようです。
また、都市の住民も、宴会や法要、親族の集まり、そして日頃の息抜きなどに奥座敷の旅館を利用していました。

交通が便利になって、出張は日帰りがメインになり、経費削減で接待も減りました。
かろうじて残った宿泊ニーズも、安価で設備のととのったビジネスホテルやスーパーホテルに吸収されていきました。
人々は旅行の宿泊先として近場の温泉よりも、非日常感のある遠くの温泉を志向するようになり(秘湯ブームが好例)、日頃の息抜きニーズもスーパー銭湯などの新興勢力に蚕食されていきました。

また、温泉地を支えていた多くのお宿は1万~1万5千円程度のプライス・ゾーンであり、中間所得層の減少によるニーズの2極化も、じわじわと打撃を与えていったものと考えられます。

なので、一部のブランド温泉地をのぞくと、多くの「奥座敷」は、近年たいへんな逆境にさらされていたことになりますし、実際、力尽きて廃業を余儀なくされたお宿も少なくありません。

いま「奥座敷」に残っているお宿は、このような大逆境を乗り越えてきた強者たちであり、じっさいオリジナルな魅力をもっているものです。
(とくに料理のレベルが高い割烹旅館が多い。)

これらの「強者」も、今回の新型コロナ禍では例外なく痛手を被っていると思いますし、存続の危機を迎えているケースも少なくないかもしれません。

ただ、今回のコロナ収束の過程で「近場の観光地」が見直されることはおそらく間違いなく、新たな客層を開拓するチャンスに転じる可能性もあります。
ひきつづき予断を許さない状況ですが、なんとかこの苦境を乗り切ってほしいものです。

奥座敷の温泉については、→こちらのページがよくまとまっています。

関東周辺について、すこし補足してみます。

・大子温泉・袋田温泉(茨城県大子町)・・・ 久慈エリアの奥座敷
・成沢温泉(茨城県水戸市)・・・ 水戸の奥座敷
・馬頭温泉郷(栃木県那珂川町)・・・ 那珂エリアの奥座敷
・鬼怒川温泉・川治温泉(栃木県日光市)・・・東京(下町エリア)の奥座敷
・赤見温泉(栃木県日光市)・・・ 佐野・足利の奥座敷
・やぶ塚温泉(群馬県太田市)・・・ 太田・桐生・伊勢崎の奥座敷
・伊香保温泉(群馬県渋川市)・・・ 前橋・高崎・渋川の奥座敷
・老神温泉(群馬県沼田市)・・・ 沼田の奥座敷
・水上温泉(群馬県みなかみ町)・・・ 東京(下町エリア)の奥座敷
・磯部温泉(群馬県安中市)・・・ 安中・富岡など西毛エリアの奥座敷
・八塩温泉(群馬県藤岡市)・・・ 藤岡・高崎の奥座敷
・名栗温泉(埼玉県飯能市)・・・ 飯能など奥武蔵エリアの奥座敷
・秩父温泉郷(埼玉県飯能市)・・・ 埼玉の奥座敷
・岩藏温泉(東京都青梅市)・・・ 青梅・八王子の奥座敷
・養老温泉(千葉県市原市/大多喜町)・・・ 千葉・東葛エリアの奥座敷
・青堀温泉(千葉県富津市)・・・ 木更津・富津の奥座敷
・飯山温泉・七沢温泉(神奈川県厚木市)・・・ 厚木・海老名・相模原などの奥座敷
・鶴巻温泉(神奈川県秦野市)・・・ 秦野・伊勢原などの奥座敷
・中川温泉(神奈川県山北町)・・・ 湘南エリアの奥座敷
・箱根温泉郷(神奈川県箱根町)・・・ 東京西部・神奈川の奥座敷
・湯河原温泉郷(神奈川県湯河原町)・・・ 東京西部・神奈川の奥座敷

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↓ の文章は、10年前に気に入りだった蓼科・渋川温泉 「保科館」が廃業してしまったときに書いた記事の一部です。(2011/01/08UP、→元記事
個人的には、このときからインバウンド一辺倒の風潮にはどこか違和感を感じていましたが、まさか疫病でこのような事態を迎えてしまうとは・・・。
さすがに想像だにできませんでした。

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2011/01/08 UP

このところ湯づかいのいいお宿がつぎつぎと廃業しています。(鬼怒川の名湯「元湯 星のや」も廃業の情報あり。)

2008年10月1日、観光庁が設立。
観光立国だ、インバウンドだ、観光カリスマだ、アドバイザリー・ボードだと、マスコミ映えのする政策は華ざかりですが、そのかげで観光の基盤を支えるかけがえのない資源が日に日に消え去っていきます。
幾多の不況を乗り越え、何十年もつづいてきたお宿たちがどうしてここ数年で相次いで力つき、瓦解していくのでしょうか。

かつて、ビジネスはFace to Faceで進み交通も不便だったために、ビジネス客は頻繁に地方の宿に泊まりました。
ビジホもカプセルホテルもまだまだ浸透していなかったので、彼らは往々にして温泉宿を常宿とし、それを”役得”として許す風潮がありました。(いまなら出張で温泉宿に泊まったりしたら、ふつうに”コスト管理意識希薄”で人事ポイント-1か・・・(笑))
Webが浸透し、交通は至便になって、よほどの事情がない限り出張は原則日帰り、いや、出張でさえもWeb会議の導入などで減少の一途です。

かつて温泉は「泊まりに行かなければ入れないもの」でしたが、いまは平日、仕事のあとでもふつうにスパ銭で温泉に入ることができます。
しかも、その泉質や湯づかいは有力温泉地に比肩するものさえすくなくありません。(設備は圧倒的にこちらのほうがいい。)

かろうじて残された観光宿泊ニーズは、一部のゲキ高コンセプト旅館と外資を含む大規模資本が展開する365日均一格安料金のゲキ安チェーン宿に吸収されていきます。

廃業ラッシュの背景には、こういったマーケットの構造的な縮小があります。
よくいわれる後継者問題にしても、じつはお宿個別の問題ではなく、宿泊業そのものの将来に希望がもてないから後継者が育たない(育てない)のです。

いうまでもないことですが、すべてのお宿がコンセプト(あるいはデサイナーズ)化し、経営者がカリスマ化し、インバウンド対応することなど、できるはずがありません。
だから、もっと根本的なセーフティーネット(たとえば戸別所得補償制度的な)がどうしても必要になるのでは?
もっとも政府の基本姿勢が、観光業は第一次産業とちがい基幹産業じゃないから優勝劣敗でマーケットに適応した「勝ち組」だけが残ればいい、という方向ならばまったく不要なのかも知れませんが・・・。(でも、地方に対するマーケットニーズはもはや第六次産業にあるので、ほんとはそんなこといってる場合じゃないけどね。)

中心市街地にせよ休耕田にせよ、一度疲弊・荒廃してしまったものをもとに戻すことは容易ではなく、温泉地や観光地もまた然りです。
いくらインバウンドのインフラがととのっても、受け入れ先が疲弊し、荒廃してしまってはなんの意味もありません。

期待される中国人観光客にしても、現時点で彼らの多くが求めるアメニティは和風旅館ではなくホテル型で、和食会席ではなくバイキングです。
(彼らの食べる量からすると、ちんまりとした和風懐石ではとても満足できない。だから鬼怒川や塩原のバイキング箱形ホテルは期せずして(?)彼らのニーズに合っている。)
もちろん日本通観光客として成熟してくれば、『YOKOSO! JAPAN』的な、和風旅館で会席料理というニーズも当然求められてくるでしょうが、それはたぶんまだ先のはなし。

観光地の今後の成否にとって、いまが本当の正念場だと思うのですが・・・。

■Bienvenido a Japon-YOKOSO! JAPAN-ようこそ日本


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なんか無性にメロディのいい曲聴きたくなったので、10曲に増やしました。

01.HOWEVER - GLAY


02.ただ泣きたくなるの - 国分友里恵


03.Your Eyes - 山下達郎


04.Again - アンジェラ・アキ


05.By Your Side - WISE & Kana Nishino


06 .Voyage - Ayumi Hamasaki


07 .KOKIA - 孤独な生きもの


08.The Days I Spent With You - 今井美樹


09.最後のニュース - 井上陽水


10.時代 - 薬師丸ひろ子


~ Pray ~ こんなときの美メロ曲 
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■ 伊豆山の土石流

2021/07/06 UP

たいへんな事態になってしまいました。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。
どうか安否不明の方々のご無事が確認されますように。
また、懸命に救助にあたられている方など、二次、三次の災害がおこりませんように。

それにしても、盛り土が原因の可能性とは・・・。
2㎞も先の山奥では、住民の方々はまったく予見のしようがありません。

濁流の一部は「伊豆山浜浴場」の横の階段に流れ込んだかもしれないと思っていたのですが、報道の映像からみると、浜浴場はどうやら無事のようです。
走り湯泉源については不明です。

国道の逢初橋が流されずに、逢初橋の上を濁流が進む様は異様な感じがしたのですが、どうやら逢初橋の上方で沢筋が倒木でせき止められ、濁流が両側(とくに左岸)の道路にかけ上り、国道135号に至ったようです。
135号からは再び逢初川に戻ったか、135号から伊豆山港に降りるカーブの道路上を海岸まで流れ下ったものとみられます。

宿泊施設に大きな被害はないようですが、臨時休業が目立ち、やはりなんらかの補償が必要な状況ではないでしょうか。

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2021/07/04 UP

お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。

現在も安否不明の方々の捜索・救出活動がつづいています。

今回の豪雨は本州上に停滞する梅雨前線に、太平洋上の高気圧から湿った南(西)風が吹き込み前線を刺激してもたらされたもののように思います。
東伊豆の海岸線はおおむね東向きですが、湯河原~伊豆山にかけてはところどころ南向きになっています。

しかも、伊豆山付近は海岸から2㎞もないところに標高800mほどの山々が屏風状にそそり立っています。
海からの湿った南風が山に吹き上がり、局地的に積乱雲が異常発達したのではないか。

今回、避難情報の発出について課題が指摘されています。
報道されている雨量計測地の網代は北向きで、伊豆山とは地形がまったく違う。
伊豆山では網代よりはるかに多い降水があったのかもしれません。

大豪雨をもたらすスーパーセルや前線上のメソ低気圧の核心豪雨域は数㎞程度といわれます。
だとすると、数㎞はなれた地点の雨量データでは対応しきれない可能性があります。
そうなると、土砂災害危険エリアごとに雨量計を設置するくらいの備えが必要なのでは?

報道の映像からみると、海に流れ込んだのは伊豆山港から走り湯付近と思われ、そうなると伊豆山温泉の旅館は直撃を免れた可能性もありますが、長引くコロナ禍にこの豪雨禍が重なっては、もはやなすすべがないのでは?
伊豆山は観光関係の方々も多いと思われます。
ここに至っては個別的な粗利補償しか、地域経済を救う途はないのかもしれません。

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2021/07/03 UP

7/3午前中に発生した伊豆山の土石流。
TVの動画を見る限り、被害が大きいのは逢初(あいぞめ)川の旧・逢初橋のあたりではないでしょうか?

■ 〔報道/SBSnews6〕熱海で大規模土石流 約20人安否不明の現場 目撃者の証言(静岡県)


■ 熱海市伊豆山の土砂崩れ・土石流がマジでヤバい

後半の朱色の橋は、国道135号の逢初橋では?
逢初橋は流されておらず、橋から東京寄りの路面の状況が酷い。


地図をみると「伊豆山子恋の森公園」の西側に沢(逢初川)があり、旧・逢初橋の下流あたりで流路が消えています。
だとすると、逢初川上流~旧・逢初橋と沢沿いを流下し、
国道135号の逢初橋東側に下る道の上を流れ下ったのかもしれません。

国道135号の下の海沿いは伊豆山温泉です。
海岸まで到達した、という情報もあるので心配です。

安否不明の方々のご無事をお祈りします。
また、二次、三次の災害がおこりませんように。

なお現在、熱海ビーチライン伊豆スカイラインも通行止めなので、東伊豆方面から東京方面への車での帰路が絶たれた状況になっています。
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■ 24年ぶり スーパームーン皆既月食

関東では見られなかったところが多いみたい。
残念でした。

■ 24年ぶり スーパームーン皆既月食


■ 見えない月 - 藤田麻衣子

名曲!
天才的なコード廻し
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■ 桜酒



桜にちなんだお酒をひとつ。
「華姫桜」(はなひめさくら)。美しい響きをもつ、愛媛県新居浜の地酒です。

もともと飯米(はんまい)という出自をもちながら、淡麗な酒を醸したらそのキレ味は酒米の王者「山田錦」を凌ぐとさえいわれる「松山三井」(まつやまみい)を100%使ったお酒です。

銘柄:華姫桜 純米酒(四合瓶)
蔵元:近藤酒造(株)/愛媛県新居浜市
使用米:新居浜旦の上産松山三井100%使用
精米歩合:60%
使用酵母:協会7号(真澄酵母)
日本酒度:+2
酸度:1.3


【写真 上(左)】 ラベルに桜花
【写真 下(右)】 産地限定の「松山三井」使用

明治11年(1878年)創業、一時休蔵していたものの、平成13年に5代目が自ら杜氏となり自社醸造を再開。
年間生産量はわずかに100石。しかも小仕込みを志向する蔵元です。

首都圏ではなかなか目にすることはないですが、新橋にある愛媛県のアンテナショップで売っています。(通販でも入手可)


【写真 上(左)】 なかなかに渋いラベルです
【写真 下(右)】 鹿児島県産のきびなごと合わせてみました

中軟水仕込みで麹の効きがつよく、「松山三井」の酒にしては淡麗度はよわいです。
独特の酸味がありますが、適度なゴク味やふくらみも感じられ、飲み飽きしない味わいです。
「土佐の男酒」「伊予の女酒」と対比されることがありますが、この銘柄は「伊予の女酒」の系譜をひくものかもしれません。
そういえば、お隣の香川にも「オオセト」というすぐれた酒米があり、香川・愛媛あたりでは酒通に人気の高い「雄町」をつかう蔵元もあって、四国はさりげに日本酒のレベルが高いエリアです。

「松山三井」の酒は白身の魚(鯛とかひらめとか)との相性がいいですが、この酒は青魚や貝の煮付けなどもいけます。
新居浜は日本有数の品質とされる「燧灘のガザミ(ワタリガニ)」が名物ですが、これともすこぶる合いそうです。
(「燧灘のガザミ」は、関東では入手困難ですが・・・)


【写真 上(左)】 愛媛県産の真鯛の鯛めし
【写真 下(右)】 つぶ貝(いくらでも飲めます(笑))

※ 写真、横着してコンパクトカメラで撮ったのでシズル感足りず・・・

■ 宝物 - 水樹奈々(NANA MIZUKI LIVEDOM 2006 -BIRTH-)


■ はじまりはボクのなかに - MiKA(Daisy×Daisy)

↑ そういえば、水樹奈々もMiKA(Daisy×Daisy)も新居浜出身なんだわさ。
どちらもさすがに巧い。歌姫!

日本酒(古い記事ですが・・・)
桜曲35曲!

■ サクラ色 - アンジェラ・アキ
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■ 大雪

2021/01/09 UP

日本海側で大雪が続いています。
不思議なのは、昨日今日と関東での北風の吹き出しはさほど強くないのに、一部で記録的な降雪を記録していることです。
現在の積雪量は→ こちら
24時間降雪量は→ こちら

24時間降雪量で、過去最高、または1月としての過去最高を記録した地点は下記のとおりです。(本州のみ)
秋田、酒田、高田(上越市)、魚津、富山、福井、(越前)大野、下関
ほとんどが日本海側の平野部です。

新潟県の積雪量は、高田198cm、小出192cmと、いずれも山沿いの湯沢191cmよりも多くなっています。
これは、12月中旬の魚沼・奥利根を中心とした豪雪(山雪型)とは様相が異なり、むしろ平成30年の福井豪雪に近い降り方(里雪型)だと思います。
この豪雪は、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ/以前の北陸不連続線)によるものとされ、日本海側の平野部に大きな被害をもたらした「サンパチ豪雪」(昭和38年1月の記録的豪雪)もこの形だったとされています。

実際、雲画像(現況・予想)をみると、北陸沿岸でいくつかの雲の渦がみられます。
里雪型は人口密度の高い平野部で降るため、被害が大きくなりがちです。

コロナ禍のなか、少しでも被害がすくなく収まることを祈ります。

「暖国の雪一尺以下ならば山川村里立所に銀世界をなし、雪の飄々翩々たるを観て花に論へ玉に比べ、勝望美景を愛し、酒食音律の楽を添へ、画に写し詞をつらねて賞翫するは和漢古今の通例なれども、是雪の浅き国の楽みなり。我越後のごとく年毎に幾丈の雪を視ば何の楽き事あらん。雪の為に力を費し千辛万苦する事、下に説く所を視ておもひはかるべし。」
『北越雪譜』 鈴木牧之著

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2020/12/30 UP

国土交通省から「大雪に対する緊急発表」が発表されています。
「30日から1月1日頃にかけて強い冬型の気圧配置となるため、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に大雪や大荒れとなるおそれがあり、平地でも大雪となるおそれがあります。
東日本と西日本の太平洋側の平地でも積雪となるところがある見込みです。その後も日本海側を中心にさらに降雪量が増えるおそれがあります。  
大雪による立ち往生等に警戒が必要です。不要不急の外出は控えて下さい。」
とのことです。

これ(高層気温解析図)をみると、
昨日12/29の21時時点の上空約5500m(500hPa天気図)の気温は、樺太付近で-46℃以下となっています。
通常、雪となる目安は-30℃、大雪の目安は-36℃といわれますから、今回の寒気はだだものでないことがわかります。(→大雪の目安

関連ニュースをみると、新潟県の24時間予想降雪量は、
30日の夕方から31日夕方にかけて、70センチから100センチ
31日の夕方から年明け1月1日の夕方にかけて、80センチから120センチ
山沿いの雪の多いところでは、本日30日の夕方からの48時間でじつに220センチのとてつもない大雪が予想されています。

これまでの記録は24時間で100~150センチ程度のところが多いので、記録的な豪雪になる可能性があります。
交通機関の混乱はもちろん、これだけ降ると新雪なだれも心配です。

また、これだけ強い寒気だと夏場のゲリラ豪雨と同じで、どこで局地的な降雪があってもおかしくなく、太平洋側でも油断できないと思います。

コロナ感染も歯止めがきかなくなっているし、年末年始は「お家でゆったり」が正解なのかもしれません。

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2020/12/17 UP

日本海の海水温と上空寒気の差が50℃以上って、相当ヤバそうだと思ったけどまさかここまで降るとは・・・。→気象庁データ

これ(新潟県雪情報)みると、典型的な山雪型であることがわかるが、それにしても群馬・奥利根地域の降り方は異常。

津南171cm、湯沢182cmに対して、藤原202cmって、こんなデータ見たことがない。
奥利根の冬はスキーや温泉でさんざん行っているので、このエリアの雪の降り方はわかっているけど、ふつうは藤原よりも湯桧曽・土合方面の方が雪が深く、津南や湯沢はこれよりもさらに深い。

でも、今回は様相が違う。
群馬県の雪情報

ニュースのなかで、「発達した雪雲の高さがあまりに高かったため、(三国)山脈を越えた群馬の藤原や水上でも大雪となった。」と解説していたけど、なるほどそうなのかもしれないし、地形的な要因もあると思う。

実際、さきほど自宅から見た上越国境方面、山々がほとんど雪雲に覆われていて雪雲が太平洋側まで出張ってきているのがわかる。
(本日テレワーク中)


これ(新潟県雪情報)みると、信濃川沿いの津南、松之山よりも魚野川沿いの湯沢の方が50cmほど多い。(ふつうは逆)
魚野川沿いに雪雲が押し込み、谷川岳で一気に吹き上がってそれが風下の藤原・水上に流れ込んだのではないか。
立ち往生がつづく関越自動車道もやっぱり魚野川沿い。

こういう異常降雨・異常降雪はしばらくクセになるといわれるので、このエリアはとくに当面要注意では?

12月の雪は日照時間が少ないのでなかなか溶けない。
積雪が多ければ換気はしにくくなるし、本当に試練の冬がやってきているのだと思う。

GoTo騒動があって、年末年始の客足は読めないし、それに加えてこの豪雪。
水上、谷川、湯桧曽、宝川、湯ノ小屋、鎌田、片品、戸倉・・・。
何回となく通った温泉たち。なんとか持ちこたえてほしいと思います。
群馬-3 (北毛・新治) 温泉リスト
群馬-4.1 (尾瀬・赤城/片品村の温泉) リスト

※ いろいろな意見が出てますが、正直なところ、推進策がいいのか否かよくわかりません。
立場によって人それぞれ状況が違うから・・・。
でも、推進策をとれば当然リスクは高まるし、クラスターでも発生したらその施設の致命傷になるかもしれない。

いちばん効きそうなのは、期間を絞った休業要請+粗利補償(対昨年)のような気もするけど、予算とのからみあり・・・?。
対策費予算70兆円も真水じゃないといわれてるし、ほんとうによくわかりません。
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■ 冬場もつかえるハーブ-2

つづきで10種ご紹介します。

01.タイム(タボール)

コモン系のタイムは前回ご紹介しましたが、イメージ的に別の系統のタイムがありますのでご紹介します。
ピザタイムという品種があり、これは見事にピザの香りがしますがあまり店頭に出てこないのと、意外に栽培がむずかしいので常時栽培は困難でした。
最近ホームセンターでもよく見かけるタイム・タボールという品種はピザタイムに近い芳香があり、ピザタイムより樹勢が強い感じがしています。
香辛料的なピリッとした風味もあり、タイムというよりオレガノに近い使い方だと思います。

02.ウインターセボリー

セボリーもよく栽培されるハーブです。多年草のウインター種と一年草のサマー種があり、
ウインター種の方が香りが強いです。
スパイシーな香りと独特の辛味があり、欧米では「豆のハーブ」として主に豆料理に使われます。
寒さには耐えますが暑さや湿気にやや弱く、栽培難易度は中程度だと思います。

03.ローレル

別名を月桂樹、ベイリーフ、ローリエなど。
ふるくからよく知られたハーブで、煮込み料理やシチューなどに使われます。
生でもドライでも使いますが、ドライの方が香りは強くなります。
樹勢は強く、カイガラムシに気をつければ栽培はやさしいですが、大株になるので大鉢が必要です。

04.カモミール(ローマン)

多年草のローマン種と一年草のジャーマン種に分かれ、八重咲き品種もあります。
リンゴの芳香を凝縮したような良質な香りがあります。
料理にはあまり使いませんが、カモミールティーとして飲用されます。
少し触れただけで良質な香りが匂い立つので、それだけでも利用価値はあるかも。
暑さと湿気に弱く、夏越しはけっこうむずかしいハーブです。

05.スイートマジョラム

和名はマヨラナ。オレガノと同系ですが、香りはぜんぜん違います。
どちらかというと、タイムやヒソップに近く、これに甘さが加わったとてもよい香りがします。
香りを楽しむハーブとされ、イタリア料理ではパスタや煮込み、卵料理の仕上げ(香りづけ)に使われることが多いようです。
ドイツでは伝統料理「ガチョウのロースト」に使われます。
寒さに弱いハーブとされていますが、これまで寒さで枯らしたことは一度もなく、関東では育てやすいハーブだと思います。

06.マートル

【写真 上(左)】 コモン種
【写真 下(右)】 斑入り種

ギンバイカとも呼ばれる常緑低木で、白いかわいい花をつけます。
フルーテイーな芳香があり、肉料理の香り付けに使われるようです。
こちらも寒さに弱いハーブとされていますが、寒さで枯らしたことは一度もなく、育てやすいハーブだと思います。
強剪定に耐えるのでトピアリーに仕立てることもでき、園芸的にも面白いハーブだと思います。
斑入り種もありますが、コモン種の方が香りが強いと思います。

07.レモンバーム

レモンの香りがする人気の高いハーブでメリッサとも呼ばれます。
シャーベットなどによく添えられているやつで、ハーブティーも人気です。
寒さにも暑さにもつよく、土壌もさほど選ばないので栽培しやすい品種です。

08.レモンバーベナー

これは冬場は室内にとりこまないと枯れてしまうハーブです。
日当たりのいい室内であれば、冬場でも緑を保つことができます。
レモンの香りを強めたようなきわめて質のよい芳香があり、その香りはレモンバームよりはるかに強いです。
料理にはあまり使われず、主にハーブティーに使われます。

09.4シーズンタラゴン(ミントマリーゴールド)

個人的には、ハーブの王者はタラゴン(エストラゴン)だと思いますが、これはすこぶる栽培がむずかしく、いままで何回枯らしたかわかりません。(多年草ですが、日本では実質一年草だと思う。)
その代用になりそうなのが、この4シーズンタラゴンです。
冬場は樹勢が落ちますが、収穫に耐えるくらいの葉数は保っているようです。

10.ゼラニウム(ローズ)

センテッド(匂い)ゼラニウムの一種で、よく栽培されます。
たくさんの品種がありますがローズは基本種とされ、栽培は容易です。挿し木で簡単にふやすことができます。
料理にはあまり使われませんが、クッキーづくりに利用されるようです。

☆ミックススパイス2種
ハーブを数種類栽培していると、合わせワザも楽しむことができます。

・フィーヌゼルブ

フランスの伝統的なミックススパイスです。
パセリ、チャービル、エストラゴン(タラゴン)、チャイブなどを細かくきざんで使います。
写真は、素材(パセリ、チャービル、4シーズンタラゴン、チャイブ)です。

・ブーケガルニ

ブイヤベースやポトフなどの煮込み料理やスープなどに臭み消しや風味づけとして使うハーブの束です。
ローレル、タイム、パセリ、エストラゴン(タラゴン)が基本のようですが、用途に応じて他のハーブが加えられることもあるようです。

写真は、ローレル、タイム、パセリ、4シーズンタラゴン、セージ(グローワーズフレンド)、ローズマリー(ハーブコテージ)、チャービルを組み合わせたものですが、ふつうはこんなにたくさんの種類は使わないと思います。

☆寄せ植え
コンパクトな品種は、四季の花との寄せ植えにも向いています。


ラムズイヤー・フェンネル・ローマンカモマイルとビオラ


ローズマリー(ブルー・ラグーン)とビオラ

■ 冬場もつかえるハーブ-1

【 BGM 】
■ The Time Is Now - Michael Omartian


■ Falling In Love With You Tonight - Norman Saleet


■ Ballerina - Paul Parrish


■ The Gift Of Love - Sissel kyrkjebø


■ Returning Home - Steve Haun
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■ 令和二年の大晦日

令和二年の大晦日、都内で新たに1337人の新型コロナウイルス感染者が確認されました。
「急増」のイメージがあり、オーバーシュート直前か、すでにオーバーシュートしているのかもしれません。

本当にいろいろなことが続いた一年でした。
人々の意識も大きく変わったのではないでしょうか。

ステイホームで自宅まわりの散歩が増えて、身近なところにこんなにも多くの神社仏閣があることにおどろかれた方も多いのでは。

この国に仏教が伝来したとき、いくばくかの軋轢はあったものの、人々は神と仏の共存の途に進みました。
『鬼滅の刃』で鬼にスポットが当たった一年でしたが、じつは日本人は神仏習合のなかで、鬼も修羅も羅刹も、排除することなく巧みに信仰のなかにとり込んできました。
神仏習合の歴史は明治維新までつづき、その考えは現代でも色濃く残っています。
(→ 関連記事「御朱印帳の使い分け」

神様も仏様も隔てなく尊崇する日本人は、また神様からも仏様からも、そして鬼や修羅からさえも守護されていると考えることができるのかもしれません。

真言宗の勤行式のなかに「祈願文」(きがんぶん・きがんもん)があります。
僧侶のみならず、在家の人々もこのような大きな願いを営々と託してきたとは、おどろくばかりです。

祈願文

至心発願(ししんほつがん)
天長地久(てんちょうちきゅう)
即身成仏(そくしんじょうぶつ)
密厳国土(みつごんこくど)

風雨順時(ふううじゅんじ)
五穀豊饒(ごこくぶにょう)
万邦協和(ばんぽきょうわ)
諸人快楽(しょにんけらく)

乃至(及以)法界(ないし(ぎゅうい)ほうかい)
平等利益(びょうどうりやく)

(意訳)愛宕山弘正寺様(愛知県岡崎市)の公式Webより
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真心を持って祈ります。
宇宙が永遠に存在し
すべての人がこの身このままで仏様になり
この世が仏様の世界となり

天地宇宙が順調に進み
農作物が豊かに実り
この世が平和で
人々が幸せであって

世界であまねく
仏様の恵みが平等でありますように
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来年こそは、明るく前向きな年になりますように・・・。


※ 正月、少なくとも三が日は初詣にも七福神巡りにも行かない予定です。
記事ネタがあふれんばかりにあるので、せっせとブログをUPしていきたいと思います。

年末のラスト1曲です。
来年の梶浦由記さんと関係する方々のさらなるご活躍を願って。
■ Everlasting Song - FictionJunction(梶浦由記) 
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■ 湯色七変化

2020/12/24 UP

コロナ禍のなか、温泉に行きにくい日々がつづいていますが、せめて色だけでもお楽しみください。
※2011年4月にUPしたもので、現在、休廃業となっている施設があります。

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2011-04-28

以前、デジブックでUPしたものです。

【 コラム 】 「五感+αで楽しむ」 第1回 〔 湯色 〕
【 コラム 】 「五感+αで楽しむ」 第2回 〔 にごり湯(濁度) 〕
● 「五感+αで楽しむ」は、近々に続編連載開始します。

※ 単位や略号はこちらを参照ください。


01.新宿十二社温泉 (東京)
Na-HCO3・Cl温泉 25.9℃ pH=7.7 ER=1.74 〔/自〕
■ いまはなき都会の名湯は漆黒の黒湯。


02.塩原元湯温泉 「大出館(墨の湯)」
含S-Na-Cl・HCO3温泉(硫化水素型) 50.9℃ pH=6.2 総計=3.21 TS=86.5 〔御所の湯/自〕
■ 有名すぎる墨色の湯。大量にただよう腐葉土のような湯の花もインパクト大。


03.小川温泉 「小川町老人いこいの家 寿荘」 (茨城)
Na-HCO3冷鉱泉 12.8℃ pH=8.7 総計=1.38 〔小川温泉1号 寿荘/自〕
■ 温泉稀少エリアに自家源泉をもつ老人いこいの家。しっかりとした黒湯は逸品。


04.鹿島セントラル温泉 「ゆの華」 (茨城)
Na-Cl泉 18.8℃、pH=8.1、総計=10.69 〔鹿島セントラル温泉/自〕
■ 茨城、鹿行エリアのスパ銭。モール泉ながら10g/kg越えの濃いめ食塩泉。


05.すみよし温泉 「すみよし温泉ランド」 (山梨)
単純温泉(Na-HCO3型) 44.8℃ pH=7.7 総計=0.75 〔/自〕
■ 甲府の温泉銀座?のどまんなかにある日帰り温泉施設。きれいな紅茶色のモール泉。


06.天狗温泉 「浅間山荘」 (長野)
単純鉄冷鉱泉(Ca-HCO3型) 9.0℃ pH=5.8 総計=1.32 〔/自〕
■ 浅間山麓のお湯。Fe^2+=50.6のスペックがいかんなく発揮された、強烈な赤茶色にごり湯の鉄泉。


07.有馬温泉 「上大坊」 (兵庫)
含Fe-Na-Cl強塩温泉 98.2℃ pH=5.89 総計=62.0 〔天神源泉/共〕
■ 名湯有馬の天神源泉は泣く子も黙る成分総計=62.1g/kg。鉄イオン=121mg/kgの特濃赤茶湯が容赦なく襲いかかる。


08.保木間温泉 「天然温泉 保木間の湯じゃぽん」 (東京)
Na-Cl強塩温泉 40.8℃ pH=7.4 総計=29.37 〔保木間の湯/自〕
■ 典型的なほてほてからから化石海水型強食塩泉の湯色。


09.じょんのび温泉 「楽寿の湯」 (新潟)
Na-HCO3・Cl温泉 32.9℃ pH=8.2 総計=3.74 〔荒又温泉/自〕
■ 新潟・高柳町(柏崎市)のお湯。あっさりしたモール系の湯色のわりに成分が濃く入りごたえあり。


10.碇温泉 (山梨)
Na-Cl温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) 〔/自〕
■ 2006年に廃業してしまった甲府の名物温泉。綺麗な黄金色、イオウまじりのモール泉は甲府屈指の泉質だった。


11.磯部温泉 「はやし屋」 (群馬)
含Cu・Fe-Na-Cl・HCO3強塩温泉 52.6℃ pH=7.1 総計=33.3 〔恵みの湯/共〕
■ 磯部では貴重な非加水源泉槽をもつ老舗旅館。湯色もいいが析出も圧巻。


12.南熱海網代温泉 「竹林庵みずの」 (静岡)
Na・Ca-Cl温泉 67.6℃ pH=7.5 総計=17.44 〔みずの温泉 網代16号/自〕
■ 網代の山側にある自家源泉の湯宿。絶景露天ですばらしい土類食塩泉を堪能できる。


13.田川浦温泉(みどり湖温泉) 「湯元 田川浦温泉旅館」
(長野)
単純泉(規定泉(Fe、メタけい酸、メタほう酸))(Na・Mg-HCO3型) 18.9℃ pH=6.2 総計=1.32 〔田川浦温泉/自〕
■ 鉄分の効いた重炭酸土類泉でしみじみとよいお湯。


14.白馬塩の道温泉 「倉下の湯」 (長野)
Na-Cl・HCO3温泉 48.1℃ pH=7.14 総計=13.97 〔白馬 塩の道温泉/自〕
■ 名湯の誉れ高い白馬 塩の道温泉の湯元。湯色も浴感も湯の香も文句のつけようなし。


15.春日部温泉 「春日部温泉 湯楽の里」 (埼玉)
Na-Cl強塩温泉 42.5℃ pH=7.3 総計=16.96 〔/自〕
■ 埼玉東部の典型的強食塩泉。露天つぼ湯は新鮮な鉄分がよく表現された色。


16.箱根造成泉某施設 (神奈川)
酸性-Ca・Mg-SO4・Cl温泉 64.7℃ pH=2.9 総計=1.01 〔大湧谷造成泉/共〕
■ 温泉荘エリアにあった某企業の保養所のお湯。典型的な大湧谷造成泉の湯色。


17.滝沢温泉 「滝沢館」 (群馬)
Ca・Na・Mg-HCO3冷鉱泉 24.5℃ pH=6.1 総計=1.79 〔滝沢館源泉(北爪の湯)/自〕
■ 重炭酸土類泉の特徴がよくでたお湯。渓流沿いの露天のロケ最高。飲泉がエグい。


18.松之山(湯坂)温泉 「ナステビュウ湯の山」 (新潟)
Na・Ca-Cl温泉 95℃ pH=7.6 総計=15.42 〔湯坂温泉/自〕
■ 松之山屈指の強烈な自家源泉をかけ流しで楽しめるおすすめ施設。松之山臭が最高。


19.蔵王温泉 「おおみや旅館」 (山形)
酸性・含Fe・S-Al-SO4・Cl温泉 48.5℃ pH=1.6 総計=4.37 TS=10.5 〔近江屋2号泉/自〕
■ 綺麗に翠がかった硫黄泉の湯色。浴室の佇まいも最高。


20.草津温泉/湯畑 (群馬)
酸性・含S-Al-SO4・Cl温泉(硫化水素型) 53.9℃ pH=2.0 総計=1.74 TS=13.0 〔湯畑源泉/共〕
■ 膨大な湯量にしてこの湯色は、さすがに日本を代表する名湯。


21.熊の湯温泉 「熊の湯ホテル」 (長野)
含S-Ca・Na-HCO3・SO4温泉 48.2℃ pH=7.5 総計=1.28 TS=73.2 〔熊の湯温泉/自〕
■ 温泉好きのあいだで根強い人気を誇る温泉ホテル。緑色硫黄泉の代表格で文句なく名湯。


22.月岡温泉 「高橋館」 (新潟)
含硫黄-Na-Cl・SO4温泉 50.0℃ pH=- TIM=3.52 TS=88.9 〔/共?〕
■ 名湯、月岡の湯づかいのよいお宿。油分の浮く源泉浴槽は綺麗な翠色でイオウ臭も強く五感で楽しめる。


23.七里川温泉 「沖津屋」 (千葉)
規定泉(S,Si,NaHCO3)(Na-HCO3・Cl型) 16.0℃ pH=7.9 総計=0.69 〔/自〕
■ 規定泉ながらイオウ臭香るなかなかのお湯。冷鉱泉でこの湯色は見事。


24.五色温泉 「五色の湯旅館」 (長野)
含S-Ca・Na-Cl・SO4・HCO3温泉(硫化水素型) 60.9℃ pH=7.0 総計=1.17 TS=90.4 〔五色の湯源泉/自〕
■ すばらしい湯色。「緑色の硫黄泉にハズレなし」。


25.おぶせ温泉 「穴観音の湯」 (長野)
含S-Ca・Na-Cl温泉 42.1℃ pH=8.18 総計=3.08 TS=15.9 〔おぶせ温泉/自〕
■ 観光地小布施にあるイオウ気のつよい名湯で、さまざまに変化する湯色が楽しめる。


26.塩原塩の湯温泉「明賀屋本館」 (栃木)
Na-Cl温泉 60.3℃ pH=6.1 総計=5.14 〔刈子の湯/共〕
■ 鮮度のきわだった重炭酸土類泉系ならではの絶妙な湯色。名湯!


27.野沢温泉「麻釜湯」 (長野)
単純S温泉(Na・Ca-SO4型) 81.6℃ pH=8.6 総計=0.98 TS=9.8 〔混合泉/共〕
■ 野沢の代表的な源泉、麻釜引湯の湯色。


28.会津川口温泉 「玉縄の湯」 (福島)
Na-Cl・SO4温泉 41℃ pH=7.42 総計=6.79 〔/自〕
■ 名湯の宝庫、奥会津でも屈指の湯質。凄みのある湯色。


29.鹿塩温泉 「湯元 山塩館」 (長野)
含S-Na-Cl強塩冷鉱泉 12.4℃ pH=7.9 総計=22.91 TS=5.4 〔鹿塩1号/自〕
■ 南アルプス山麓の塩気のつよいお湯。成分の複雑さを物語るデリケートな湯色。


30.垂玉温泉 「山口旅館」 (熊本)
含S-Ca・Mg-SO4温泉 50.1℃ pH=3.14 総計=1.25 TS=4.2 〔かじかの湯/自〕
■ 関東ではほとんど見られない絶妙な青色湯。


31.いわき湯本温泉 「上の湯」 (福島)
含硫黄-Na-Cl・SO4温泉 59.0℃ pH=8.1 総計=1.74 TS=10.9 〔/共〕
■ 芒硝食塩泉に硫黄が効いたいわき湯本温泉は、福島でも屈指の名湯だと思う。


32.高峰温泉 「高峰温泉」 (長野)
Ca・Na・Mg-HCO3温泉 26.2℃ pH=6.6 総計=1.52 〔高峰温泉/自〕
■ 標高2,000mにある山上の宿。イオウまじりの重炭酸土類泉はすこぶる質感高く、加温槽と非加温槽の色のコントラストも優。


33.手白沢温泉 「手白澤温泉」 (栃木)
単純S温泉(硫化水素型)(Na-HCO3・SO4型) 52.2℃ pH=6.9 総計=0.62 TS=6.3 〔兵次郎の湯/自〕
■ 奥鬼怒4湯のひとつで山の硫黄泉らしい清冽な湯色。


34.白骨温泉 「白船荘新宅旅館」 (長野)
含S-Ca・Mg-HCO3温泉(硫化水素型) 49.8℃ pH=6.5 総計=1.95 TS=30.2 〔新宅新源泉1号/自〕
■ 人気絶大の白骨。わかりやすい乳白色にごり湯。


35.湯岐温泉 「岩風呂 (共同浴場)」 (福島)
単純温泉 39.8℃ pH=9.8 総計=0.15 〔/自〕
■ 神がかり的な浴感の名湯は清澄な透明湯。
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■ 冬場もつかえるハーブ-1

なんのブログかますますわからなくなりそうですが・・・。
新型コロナ感染、まだまだ広がりそうだし、家食もますます増えそうなので・・・。

ベランダ栽培してるハーブ、冬場でもけっこう元気なので、とりあえず料理やスイーツに使えそうなやつ10種類ほどご紹介してみます。
ホームセンターでもふつうに売っている品種です。

生のハーブはスーパーでも売っていますが、けっこう高くて量も多いので、日々こまめに使うにはベランダ栽培がおすすめです。
最近はアクアパッツァやアヒージョなど洋ものレシピの冷凍食品がふつうにスーパーでも売っていますが、ハーブを加えるだけでワンランク上の食味になります。

01.ローズマリー(ブルースカイ)

ハーブの代表格で、多くの品種がありますが、どれもだいたいシャープな芳香で肉料理やポテト料理に合います。
とくにローストチキンとの相性は抜群。アヒージョにも。

02.タイム(コモン/イングリッシュ)

【写真 上(左)】 タイム(コモン/イングリッシュ)
【写真 下(右)】 タイム(フレンチ)

これもハーブではスター級。
こちらもいろいろ種類がありますが、観賞用の品種もあり、料理に使いやすいのはコモン(イングリッシュ)種やフレンチ種などです。
ローズマリー以上にキリっとした香りが立っているので肉や魚の臭み消しに最適。
肉料理全般。アクアパッツァやパエリアにも・・・。

03.セージ(グローワーズフレンド)

【写真 上(左)】 セージ(グローワーズフレンド)
【写真 下(右)】 セージ(コモン/ガーデン)

厚みのある芳香でソーセージの香辛料としてふるくから使われ、とくに豚肉料理との相性が抜群。
サルビアと同系で多くの観賞用品種があり、料理用品種は多くはありません。
ふつうはコモン(ガーデン)セージを使いますが、冬場は枯れることが多いです。
グローワーズフレンドという品種は最近よくホームセンターで見かけますが、寒さにも強いようで、風味もよくおすすめです。

04.ヒソップ(ピンク)

タイムとセージの中間のような芳香です。
常時栽培はしているもののなぜかあまり使いませんが、肉料理のほか、サラダ、スープなどにも合うそうです。
暑さと湿気に弱く、やや育てにくいハーブです。

05.オレガノ(シュープリーム)

こちらも多くの品種がありますが、たいてい料理に使えます。
食欲をそそる特有の香りがあり、トマトやチーズとの相性がいいとされます。
とくにピザやパスタとの相性は抜群です。

06.フェンネル

多年草の(スイート)フェンネルと一年草のフローレンスフェンネルがあり、葉の芳香はほぼ同じですがフローレンスは大きくふくらむ根元(フィノッキオ)も食べます。
甘さを感じる上質な芳香があり、とくに魚料理やバターとの相性がいいです。
とくに海老料理との相性は抜群で、一片加えるだけで風味が変わります。
白身魚のソテーやパエリアとの相性もいいです。
サラダのレシピもよくみられますが、風味が強すぎて使い方が難しいです。

07.チャービル

セルフィーユともいわれるフランス料理御用達のハーブ。
パセリと比較されることが多いですが、甘さをもつ上品な香りはむしろフェンネルやタラゴンに近いです。
姿も美しく、たとえばカルパッチョに少量載せるだけで高級料理(?)と化します。スープも同様です。
暑さに弱く夏越しはむずかしいですが、秋頃に種をまくと冬~初夏にかけて楽しむことができます。

08.チャイブ

ネギの一種です。
風味にあまりクセがないので、青ネギやアサツキの代用としても重宝します。
冬場は放っておいても勝手に育つ栽培の楽なハーブです。

09.パセリ(モスカールド)

冬~春はとくに育ちがいいので、おすすめです。
うまく育てると大株になるので収量も増えます。
これは葉が縮れるモスカールドパセリですが、欧州では縮れないイタリアンパセリもよく使われるようです。

10.ミント(グレーブフルーツ)

ミントは料理というより、スイーツに使われることが多いです。
これもたくさんの種類があり、香りも変化に富んでいるので品種選びが楽しいハーブです。
寒さにも強く繁殖力旺盛で、育てやすいハーブです。

☆とくにおすすめ冬場の3種

ローズマリー、フェンネル、チャービルです。

コンビニの出来合い惣菜に添えてみました(笑)

ローズマリーとフェンネル。

※インスタントデジカメで撮ったので、画像がいまいちですみません。
以前、一眼レフで撮ったやつを1枚。

ローズマリー・モーツァルトの花です。
ハーブはたいてい花も楽しめます。

■ 冬場もつかえるハーブ-2

【 BGM 】
■ Scarborough Fair - Sarah Brightman

歌詞のなかに何度も「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」(Parsley sage rosemary and thyme)が出てきます。

■ A Perfect Rain - John Jarvis


■ Getaway - Keith Thomas feat. Halston Dare


■ Caribbean Blue - Enya


■ Grains Of Sand - G・race
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台風

2019-09-12 01:11 UP
気がついたら凄い雨音。
雨粒の大きさがハンパじゃない。

雨雲レーダー → こちら
うひょ~、東京から埼玉にかけてまっ赤(時間雨量80mm以上)じゃん。

東海沖の熱帯低気圧、これ、もうほとんど台風でしょ。
まだ若いし、雲形締まってるし、それに日本の上に秋雨前線いるし・・・。
局地的だとは思うけど、豪雨&突風に要警戒だと思います。

2019-10-13 09:48UP

今回被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
また、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
救援・救護に当たられている方々には頭が下がります。
くれぐれも安全に気をつけて作業にお当たりください。

おそらく955hPa程度で西伊豆に上陸し、町田、埼玉西南部、つくば市付近を通過、首都圏の人口密集地が台風の進路右側(東側)に入る最悪のコース。(→進路データ
上陸時945hPa以下の勢力だったら、首都圏が壊滅していた可能性さえある。

台風は、雨雲を列状に伸ばすレインバンドという雨域をもつが、今回はそれとは違って巨大で活発な雲域を北側(進行方向サイド)に伴っていた。
まるで、前面にひとつ前衛の台風を伴っているかのようだった。
南アルプス、箱根、丹沢、奥多摩、秩父、西上州、安蘇、茨城などの南東斜面に台風からの南東風がぶつかり、総雨量500mm~1,000mm超にも及ぶ広範囲の豪雨となった。

山間豪雨型の台風でもあったので、支流を集める大河川の氾濫、堤防決壊が相次いだ。
千曲川の源流は奥秩父や西上州。台風の進路から外れていたエリアでも、上流が豪雨に見舞われればこういう事態になってしまう。
被災エリアがあまりに広すぎて全容がつかめていないが、被害はさらに広がる可能性がある。

メディアは台風が来てから「数十年に一度」を連発してたが、やっぱり遅すぎでしょ。(↓に書いたとおり。)
だって、ふつうに数日前から予想できたから・・・。

都市開発が進み、以前は人が住んでいなかった低地や海沿いも住宅地になっているのだから、人的な被災リスクはむしろ高まっている。
国土強靱化(ナショナル・レジリエンス)を早急に進めなければならないと思うし、その財源としてMMT(現代貨幣理論)議論も活発化するかもしれぬ。


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2019-10-12 08:30UP

えらいことになりました。
進路予想図によると、本日18時には石廊崎の西南西 約30kmで945hPa(最大瞬間風速60m/s)、0時には上陸して960hPa(最大瞬間風速55m/s)だから(予想データ)、
945hPaか若干弱まった程度(最大瞬間風速55~60m/s)での上陸を示している。
だから先日の台風15号より強い勢力での上陸が予想されているということ。

問題は進路。
↑によると、1.駿河湾コース、2.相模湾コース、3.東京湾コース、4.房総半島上陸コース の4パターンが考えられるが、どれをとるかによって被害(と被災エリア)が大きく異なると思う。
前回15号は3.東京湾コースだったが、西側の伊豆半島・三浦半島より、東側の房総半島のほうがはるかに被害が多かった。
↓に書いたとおり、台風の東側(右側)は風が強くなる傾向があるため。(「危険半円」という言葉もある。)
1~4で、それぞれ台風の東側(右側)に入るエリアがちがうので、これにより被害(と被災エリア)が大きく異なるということです。

被害については、仮に945hPaで上陸した場合、関東では空前絶後なので想像がつきません。
逐一メディアでご確認をお願いします。

メディアでは、「昭和33年の狩野川台風に類似」と報じられているが、神奈川県東部に上陸したときの中心気圧は960hPa。
945hPaでの上陸となると、勢力はそれよりかなり強い。
だから、暴風や高潮の被害は狩野川台風より深刻化する可能性もあるのでは?
(雨台風ということもある(大雨への警戒喚起)が、関東にこれほどの強い台風は来たことがないので、関東上陸の強い台風として引き合いに出されているのかも。大雨・暴風・高潮の3点セットということでは、むしろ伊勢湾台風(930mbで上陸、昭和34年)に状況が近いのでは・・・?)

なお、雨雲の降雨の状況はこちら(雨雲レーダー)で確認できます。

被害が最小限で留まるよう、ただただ祈るのみです。


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2019-10-11 09:28UP

台風19号、西寄り進路を保ったまま。このままいくと首都圏直撃の最悪コースか?
台風もそうだが、今回、北東の高気圧の罪が重い。

今朝のワイドショー関係、「史上最強クラス」とか、「10mの高潮」とか、「高層ビルでは風速100m」とか、一気にヒートアップ。なにこれ・・・。

仮に940hPaで上陸したとすると、1951年からで史上10位(ランキング)、ただし、それ以前に911.6hPaの室戸台風、916.1hPaの枕崎台風などがある。
ただし、これらはすべて西日本、東日本では統計上からも「史上最強クラス」となるので表現がむずかしいところだが、昨日から940hPaは予想されてたし統計データだって調べればすぐわかるので、専門知識はなくとも「(東日本では)史上最強クラス」という予想は打てたはず。

今回、どういう被害が出て、どういう初動がとられるかはわからないが、事前のマスコミ報道の内容は問われるかもしれない。

現時点で、東寄り・房総沖に逃げるコースは紙一重で残っている。
なんとか、このコースとなることを祈るのみです。


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2019-10-11 02:32UP

台風19号、こいつはやばい。
おととい(10/9)、一旦東向きに転向しかかったかに見えたが、その後進路を西寄りに戻しやがった。
おそらく、北東にいる高気圧が頭をおさえているためだと思うが(天気図)、こうなると、東寄り・房総沖に逃げるコースはもはや望み薄か?
しかも現時点の中心気圧920hPaって、本当にやめてほしい。

さきほど(10/10夜)のいくつかのニュース、「今年最強クラス」ってなんぼなんでも表現よわすぎでしょ。
すくなくとも「ここ数十年来で最大級」くらいの表現でもいいくらいのブツでは?
それに「台風15号と同程度の暴風」って、進路や勢力の変化にもよるけど、予想データからすると「台風15号以上の暴風となるおそれ」では?
TV局には気象予報士もたくさんいるだろうに、もっと表現に気をつかってほしい。
(今回、気象庁や日本気象協会は早い段階から、「めったにない大雨や暴風」というかなり強い表現を使っていた。このニュアンスがどれだけ世間に伝わっているか・・・。)

衛星画像の雲がみたこともない異様な立体感をもっている。
これって、もの凄く発達した積乱雲では?
これがかかったらおそらくハンパじゃない豪雨になると思うし、雲域の広さからしてこれが長くつづく。
大潮と重なるし、直撃されたら高潮あぶないと思う。

どこかで2度目の転向を図り、高気圧を押し込んで(考えにくいけど)、房総沖に逃げるコースとなることをただただ祈るのみです。

絢香 - 手をつなごう


薬師丸ひろ子 時代 (2013年10月)



【台風15号 2019-09-08~09】
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2019-09-22UP

今回被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
また、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

いまさらながら初動の判断や対応が問題になっている。
千葉市の風速データは、Web上で確認できる限り1966年からだが↓
過去の風速データ
今回の最大瞬間風速57.5メートルがいかに並外れた数値であったかが、統計からもみてとれる。
1966年からのダントツ最大値なので、少なくとも53年に一度の大暴風(おそらくもっと稀だと思う)であることが確定している。
かつて経験したことのない、あるいは想定していないレベルの暴風だったので「被害の予想がつかない」ということはたしかにあったのだと思う。
風速は地形の影響を受けやすいし、台風の風は「息をする」(瞬間的にもの凄く強くなる)ので、局地的な最大瞬間風速は60メートルを超えていたのでは?
また、これまでの最大瞬間風速はだいたい西寄りの風で記録しているが、今回は不意打ちともいえる南東風で、これも被害を大きくした可能性がある。
夏~秋にかけての最大瞬間風速はたいてい台風接近時に記録されるから、今回の台風が滅多にないコースを辿ったことがこの点からもわかる。

大地震は定期的にはこないけど、台風は毎年何個も来る。
だから、地震災害にくらべて軽くみられがち、ということはあるのかもしれない。
前例となってしまうので、激甚災害指定についても慎重にならざるを得ないのかも。
でも、今回のは少なくとも53年に1度の災害。この認識がもっと必要だったかも・・・。

当初、高圧送電線鉄塔の倒壊がメディアで大きくとりあげられた。
これが停電の主要因であれば、迂回ルートの活用によりもっと早くに復旧していたと思う。
東電の当初復旧予想もこの視点からだったような感じがする。

でも、かなり早いタイミングで、多数の電柱の倒壊と、まだら模様の停電地域も報じられていた。
だから、専門家であれば「やっかいなのは高圧線鉄塔の倒壊ではなく、多数の倒木や電柱の倒壊。そして個別対応が必要なこの復旧には相当な時間が必要。」という予想は容易についた筈。
ただ、現地に行ってみないと具体的な対応策が立てられないので、「いつまでに復旧」という見通し立てはすごく難しかったのだと思う。

だから、やっぱり誰が悪いとか、責任はどこにあるとか、そういうはなしではないのでは・・・。想定外だったから。
知事あたりが即時緊急対応要請をする、という手はたしかにあったと思うが、発生当初はこの状況が把握できていなかったのでは。メディアだって初動の報道は遅れていたような・・・。
市町村から情報が上がって来ないなら、とりあえず県から人員を派遣すべきだった、という意見もあるがこれは結果論かと。後からならなんとでも言える。
地元を知悉しているのは市町村だし、個別対応だらけの今回の様なケースは、県職員が入っても動きようがなかったのでは?
実際、早くから各地の電力会社から支援部隊が駆けつけていたが、個別の現場情報が入らないので木更津でウェイティングしていた。
いまさら犯人さがしをしてもしょうがないし、それよりは、”50年に一度”レベルの激甚災害が起きた場合の今後の対応指針をきっちり定める方が前向きだと思う。

日本近海の海水温は年々上がっているという見方があるのだから、今後台風の破壊力はますます激甚化するおそれがある。
高気圧のあいだを割って北上、なんていう反則ルートも今後は増えていくのでは?(ふつう、台風は高気圧の縁を回り込んで進むとされている。)

60メートル近い暴風によって、実際にどういうことが起こり、どういう被害がもたらされたのか・・・。
そして本当に必要だったのは何か?
多くの被害と犠牲を伴って得られたファクターを教訓に、速やかに国土強靱化を図っていくのが現実的な手立てなのだろうと思う。

ps.
雨雲レーダーを見ると、現時点で台風17号は熊本の西の沖合にいることがわかる。
すでに目は崩れているけど、それでもはっきりとみてとれる。
やっぱり現況把握には有効なツールだと思う。

Web上の気象情報(とくに台風情報)が官民入り乱れて、どれが最新情報かわかりにくくなっている。
運営者サイドの様々な思惑もあるのだろうけど、わかりやすく一元化(ポータル情報化)した方がいいような気も・・・。


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2019-09-09 23:24:32UP

中心気圧が965hPaから955hPaに再発達って、これはえらいことになると思った。
そして、中心は相模湾から東京湾へ・・・。
台風は陸地が嫌いなので、相模湾から三浦半島を乗っ越して東京湾に入ったのだと思う。

なんで「相模湾上陸は首都圏にとって最悪コース」かというと、横浜・川崎や東京都区部などの人口密集地が台風の東側(進路右側)に入ってしまうから。
(北半球では台風の東側は、台風そのものの風と台風を押し進める力が合わさって、とくに風が強くなります。)

これが東京湾コースを進むと、もっとも危険なエリアは東京湾の東に位置する千葉、ということになる。
そして午前4時28分。千葉市中央区の最大瞬間風速57.5メートル・・・。
最初、この情報をきいたとき、なにかの間違いだと思った。それほどのもの凄い風速。

建物の耐風性能は風荷重、あるいは風圧力であらわされるが、このベースとなるのが基準風速
関東周辺では基準風速(最大風速=10分間の平均風速ベース)は、概ね30メートル台に設定されている。
最大瞬間風速は最大風速の1.5~3倍ほどになるともいわれているので、今回の57.5メートルとの単純比較はできないが、
それでも「想定外の暴風」であった可能性がきわめて高い。
報道でみる限り、千葉市中央区より市原市や君津市の被害が大きそうなので、この両市では局所的に60メートルちかい最大瞬間風速となっていたのかもしれぬ。

今回、外の状況と雨雲レーダーを夜通し見比べていた。
台風の目(中心)が三浦半島を通って東京湾に入っていく様が、10分遅れで克明にあらわされていた。
リアルタイムな状況把握という点では、これがベストツールでは? (ゲリラ豪雨のときなど、よく使います。)

そして二次災害。

交通パニック。週はじめの月曜だから「どうしても出なくてはいけないイベント」が多かったはずだし、これも混乱に拍車をかけたと思う。
JRは始発から8時までの計画運休を発表していたが、こんな規格外の暴風を喰らった以上、8時復旧はとうてい無理筋だと思う。
でも、利用者としてはそれを信じるしかないし・・・、という・・・。
それに「状況により自己判断で」とかいわれたら、石にかじりついてもとにかく出社、つうのがふつうの日本人だから・・・。
誰が悪いとか、責任はどこにあるとか、そういうはなしではないと思う。

大規模停電。
これも、誰が悪いとかどうとかではないと思う。すべてが想定外だから・・・。
一刻もはやい復旧を祈るしかないです。

それと、この気温で無空調だと、すぐさま過酷な状況となるので、停電地域の方はくれぐれも熱中症にご注意を。

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20年ほども昔だけど、気象予報士の学科試験合格したことあるので(実技は力尽きたけど)、
ついつい思いつくままに書いてしまいました。


2019-09-08 19:07:14UP

台風15号(FAXAI)、大騒ぎになってますが、
本日朝の段階で、すでに予報円全域が陸地にかかっていた。
それでもニュースや天気予報では、「関東に接近する見込み」とかぬるい表現を使っていた。
朝の進路予想図からすると「関東付近に上陸する可能性が極めて高い」あるいは「首都圏直撃の可能性大」の表現が妥当だったのでは??

相模湾上陸は首都圏にとって最悪コースの筈。(滅多にない)
中心気圧965hPa、最大瞬間風速60m予想ならば、もっと激しく警告してもよかった感じも・・・。

いずれにしても、大きな被害がでないことを祈ります。

小さなてのひら
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豪雨の原因?

各地で未曾有の豪雨がつづいています。
観測史上最大の降水量を記録しているところが多くあります。

不思議に思ったのは、天気図上は日本付近に梅雨前線がいるだけで、台風でもなく、巨大低気圧でもない。なんでこの天気図で”史上最大の豪雨”が降るのか?
するどいキャスターがいて「いつもと同じ梅雨前線の天気図なのに、なんで今年はこんな豪雨になるのか?」と、気象予報士に問い掛けていたが、明確な回答はなかった。

別の番組で「原因はこれなのか?」と思われる解説をしていた。
この豪雨のおおもとはインド洋にあり、チベット高気圧がかかわっているというのだ。

通常、梅雨の時期は北のオホーツク海高気圧と南の太平洋高気圧のあいだに梅雨前線ができて日本の上に留まります。
なので、北(大陸)に高気圧、日本の上に前線、南の海上に高気圧という気圧配置になります。

ところが今年は、北(大陸)に高気圧がいないときでも豪雨となっています。
それに関東でも感じる「異様に力感のある強風」は、例年とは明らかに様相の異なるものです。
これってどゆこと?

チベット高気圧は上層の高気圧で、ふつう地上天気図にはあらわれないといわれます。
でもしっかり上層には存在していて、西端のインド洋から大量の湿気を含んだ空気を日本付近に送り込みます。
しかもチベット高気圧は安定しているのでなかなか動きません。

このチベット高気圧からの気流と、南の太平洋高気圧からの気流がぶつかって、豪雨をもたらすというのです。
【例年】 北:オホーツク海高気圧 / 南:太平洋高気圧
【今年】 北:チベット高気圧 / 南:太平洋高気圧
つまり、例年とは梅雨の ”役者”が違うというのです。
オホーツク海高気圧とチベット高気圧では、潜在力(パワー)が違うので、強力なチベット高気圧のもとで今年は異常な豪雨がつづくという説明には説得力があります。
それに加えて、今年はインド洋南東部の海水温が高くなる「(負の)インド洋ダイポール現象」が発生しているというのです。

チベット高気圧も太平洋高気圧も、上層まで広がる”背の高い”優勢な高気圧で横綱級です。
その戦い(梅雨前線)は当然横綱相撲となり、激しくそして長くなります。(線状降水帯湿舌メソ低気圧などが発生しやすくなる?)

ぐだぐだと書きましたが、チベット高気圧が強くかかわっているとすると、今年の梅雨はいつもの梅雨ではありません。
まったくの別もので、これまでの経験則は通用しない可能性が高いです。

これから再び日本列島に強い雨雲がかかってくることが予想されています。
気象災害への備え(早めの避難など)は、たとえ空振りとなっても「成功」といわれます。甚大な被害のリスクを減らすことができるから。
豪雨への対応は場所・状況毎にことなるので、明るいうちに、降り出す前に関係各所と十分な連絡をとり、適切な対応をとられて、被害を抑えていただくことを祈ります。

雨雲レーダーで、降雨の状況を確認できます。
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特別定額給付金申請書

ようやく届いたので、本日記入してみました。

「不要」欄はすでにあちこちでネタになっているので、スルーするとして、
違和感満載だったのが、「添付書類 貼り付け用紙」。

ふつう、ビジネスでは「添付」(てんぷ)と「貼付」(ちょうふ)は別物でしょう。
「添付」は本紙のほかにもう1枚(以上)追加、「貼付」は本紙に貼り込むイメージかと・・・。
(だから添付はページが増えるが、貼付はページが増えない。)
添付と貼付の違いとは?

それと「貼り付け欄 その2」というのがあって、ここにはチェックリストがあるのですが、
チェック欄に該当しない場合にはここに必要書類を貼り込むかたちになっている。
ふつうの感覚だと、説明書きやチェックリストの上に、書類貼り付けさせないでしょう。

内容じたいはシンプルで、簡素なものですが、
フォーマットと説明が稚拙なために、妙にむずかしいものになってる(笑)

「手続きのプロ」がつくってる筈なのに、どうしてこういうことになってしまうのか、
ナゾは深まるばかり。

まぁ、なんだかじゃいいながら、とりあえず郵送したので、はやく振り込んでね。
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シークレット花火

さきほど6/1の20時から数分間、全国で花火が打ち上がったようです。(シークレット花火

コロナ退散 全国一斉花火打ち上げ


【Nスタ】コロナ退散、全国一斉 花火打ち上げ


凄い! 花火の力。
かつては疫病などの災厄を払うためにも打ち上げられていたという花火。
本当にコロナ禍を払ってくれるような気がする。

この費用ってどこから出てる?
空前絶後、117兆円(真水じゃないけど)の第2次補正組んだなら、こういう人の心をはげます取り組みに拠出してもバチは当たらないと思うけどね。

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昔の人は、人の力ではどうにもならない疫病が襲ってきたとき、祇園信仰や薬師信仰に縋った。
薬師信仰は薬師如来(お寺)、祇園信仰は八坂神社、津島神社、素盞嗚神社、須賀神社、八雲神社、天王神社などへのお参りですね。

寺社はたいてい公園より空いているし、やはりお参りするときもちがかわる。
近場の神社お寺でも、けっこういろいろな発見があると思います。

アマビエもそうだけど、こういう不安定な世相では、人のこころの動きは昔とあまり変わっていないのかも・・・。

「3密」をさけて「三密」を

姫神 - 風の彼方
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新型コロナ感染者数

2020/05/26UP

わかりやすいデータです。→こちら
日本だけが成功?パターンではないと思う。

ベトナムなんて人口1億弱で、感染者数326人、死者0人。
↑ のデータみると、やっぱりアジアは感染者数が少ないような感じがする。
なにか理由があるのかもしれぬ。

世界的にみれば、感染、全然収まっていないのでは?

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2020/05/06UP

いろいろ理由はあるんだろうけど、いろんなことがあまりに遅い。

「●●を検討する方針」って、どゆこと??

1.●●を検討する方針を打ち出した。
2.●●を検討する方針について検討した。
3.●●を検討することが決定した。
4.●●を検討中。
5.●●の導入に向けて調整中。
6.●●の導入につき最終調整中。
7.●●の導入を●/●日に予定と発表。
8.(ようやっと)●●が本日導入された。

ふつうに数ヶ月はかかるわな。これ。

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2020/05/06UP

おそらく、こういうことだと思う。↓
イタリア、説明つかない死者1万人超 隠れたコロナ犠牲者か

だから、コロナの死亡者だけじゃなく、日平均死亡者数3,733人からの増加幅をみていく必要があるのでは?
素人なのでよくわからんけど、ウイルスが血管に入り込んで血栓つくるなら、心疾患(571人)、脳血管疾患(295人)、血管性等の認知症(56人)(それぞれ日平均死亡者)
あたりももっと増えていて、コロナ起源の死亡者が相当いるのでは?

でも、有望な既存薬がいくつか出てきているようで、これは明るい光だと思います。

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2020/05/02UP

「新しい生活様式の普及を」・・・

「普及」は勘弁してほしい。
せめて一時的な(集中的な)「実践」とか「実行」でしょ。

こんな生活様式が普及したら、
観光も、音楽も、芸術も、スポーツも、飲食も、ファッションも
ぜんぶ崩壊してしまう・・・。

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2020/04/22UP

PCRの検査数や感染者数をめぐっていろいろと議論が湧き起こっています。

なかなか検査してもらえないみたいだし、無症状者も多いみたいだし、このところPCRの陽性率も上がっているので、感染者数の日ごとの増減に一喜一憂してもあまり意味はないように感じています。
PCR検査数に比例して感染者数も増えるから。
まぁ、明らかにオーバーシュートすれば感染者数で掴めるとは思いますが・・・。

本当に抑えるべき数字は、重症者数や死亡者数だと思います。
そこで、データにもとづきすこし考えてみました。
厚生労働省発表の「平成 30 年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、平成30年の全国の年間死亡者数は1,362,482人。365で割った日あたりの平均死亡者数は3,733人です。

死因別の比率は以下のとおり(なぜか合計が100%にならない。99.8%。)
1.悪性新生物(27.4%)
2.心疾患(15.3%)
3.老衰(8.0%)
4.脳血管疾患(7.9%)
5.肺炎(6.9%)
6.不慮の事故(3.0%)
7.誤嚥性肺炎(2.8%)
8.腎不全(1.9%)
9.血管性等の認知症(1.5%)
10.自殺(1.5%)
11.その他(23.6%)

これを日あたり平均死亡者数3,733人で割り振ると、
1.悪性新生物 1,023人
2.心疾患 571人
3.老衰 299人
4.脳血管疾患 295人
5.肺炎 258人
6.不慮の事故 112人
7.誤嚥性肺炎 105人
8.腎不全 71人
9.血管性等の認知症 56人
10.自殺 56人
11.その他 881人

肺炎と誤嚥性肺炎と新型コロナ肺炎の関係がよくわからないのですが、
新型コロナの現時点の日あたり死亡者を25人とすると、

死亡者総数に対する新型コロナ死亡者比率は、0.7%(25/(3,733+25))
肺炎死亡者数に対する新型コロナ死亡者比率は、8.8%(25/(258+25))
肺炎+誤嚥性肺炎死亡者数に対する新型コロナ死亡者比率は、6.5%(25/(258+105+25))
新型コロナがオーバーシュートすると当然コロナ肺炎死亡者は急増するので、この0.7%、8.8%、6.5%という構成比がどんどん上がっていくことになります。
だから、この比率を日々チェックする方が現実的では?

まったくの素人なのでこの考えが妥当かどうかはわかりませんが、こういう見方もあるような気もします。
それに、この比率をみれば、「日本がコロナ死亡者を過小申告している可能性はあるのか?」という問題もある程度クリアになるかと思います。

個人的には、欧米のオーバーシュートは、自宅に土足であがる生活スタイルが主因(靴底からの自宅内汚染)ではないかと思っているので、日本はこれほどの状況にはならないような感じもしていますが、観光地や商店街にあふれる「我慢できない人たち」をみると、先行きは決して楽観できません。

それと、このところ議論を呼んでいる抗体検査(IgM・IgG)。
PCRと抗体検査は使途がちがうような感じもするし、実際「これはCOVID-19対策に従事する医師へのきわめて強力で重要な武器になる可能性が高い。」と指摘される識者も。

この抗体検査試薬キットはすでに3/16、クラボウから衛生研究所、臨床検査会社などの研究・検査機関(予定)向けに発売され、発売をプレスリリースした3/12、株価はストップ高を記録。
わたしは株をやっているので、このニュース(それと中国はこの検査を使ったこと)はこの時点で知っていたが、意図的にかどうかわからないが、メディアが抗体検査についてほとんど取り上げなかったのが不思議でしょうがなかった。
(だって、リリース時に提示されていた(らしい)、検査所要時間15分、正診率95・72%、94・24%。陰性判定率100%って、もの凄い数字でしょう。)

抗体検査についてぼちぼちメディアが取り上げはじめたのが4月初旬、最近になってようやく政府筋からも「抗体検査」のワードが出てくるようになった。
ブツはあるのに、使わない(使えない)・・・?。
いろいろと疫学的にむずかしい問題はあるのだろうけど、素人の単純な目からみると不思議なことが多いです。

いずれにしてもソーシャルワーカーや物流・販売関係者の方々のリスクを冒してのご尽力に感謝しつつ、可能な人はひたすら「Stay Home」の局面かと思います。
それと「買い物は家族じゃなく一人で!」

↓ 参考記事
「症状、予防、経過と治療… 新型コロナウイルス感染症とは? 現時点で分かっていること(4月18日時点)」
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思い

いっこうに収束のきざしを見せない新型コロナウイルス禍。

平成23年3月の東日本大震災のときは、→こういう情報記事つくって、それなりにアクセス数もいただいたのですが、今回はコンテンツのつくりようがありません。
(このときは、「困ったときはお互い様」という考えが共有されていたような気がします。
今回は国民全員が危機の当事者だし、この頃に比べて世相も変わっているので、人々の気持ちがどういう方向に向かっていくのか想像もつきません。)

本来なら、夏のオリンピックに向けて全国の温泉地も活況をみせていただろうに、この状況はあまりに悲惨すぎて言葉がありません。
東日本大震災のとき、箱根町町観光協会の村上政司専務理事は「観光業は昔から景気、天気、人気に左右される『3気商売』といわれてきた。近年は、病気(新型インフルエンザなど)、狂(凶)気(戦争や災害など)も影響する『5気商売』になっている」と話されていたが、今回、おそろしいほどにこれが的中している。
政府の休業・減収支援策が適切に打たれ、1軒でも多くのお宿や関連企業が救われることをただただ祈るのみです。

家にいることが多くなって、つらつらと思い、考えることが増えた。
デフレ下の苛烈な社会をひたすら走りつづけてきた人々も、ふと足をとめて振り返るタイミングなのかもしれません。

佐野元春 『ハートビート(ライブ 1983)』



こんなときでも、リスクを冒して生活を支えてくれる人びとがいる。
スーパーや薬局のスタッフさん、物流・配送・交通機関の方々、そして医療に携わる方々・・・。
自粛による休業補償も必須だけど、こういう方々にも十分な手当やサポートを講じてほしい。
もはやPB度外視の国債財源しかないのだから、それこそ「思い切った」「前例のない」具体的な政策を。
1日も早く。
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