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□ エリア別総覧 山梨-2 (東山梨・東八代)




続編です。

■ 山梨-2 (東山梨・東八代)  → 【 レポのリスト 】

御坂・一宮周辺から、石和・塩山~笛吹川上流の牧丘・三富あたりまでのエリア。
もともと大きな温泉地はなかったが近年石和温泉が発展し、春日居地区も巻き込んで県内有数の温泉観光エリアとなっている。桃やブドウなどフルーツ栽培の本場で、フルーツ刈り&温泉プラン組み放題。典型的センター系がいくつもあって観光客を集めているが、湯づかいに定評のあるお湯はすくない。
このエリアでいいお湯を楽しもうとすると、小規模な旅館の日帰りか地場の日帰り施設がメインとなる。

南部の旧増富村の「豊富村健康福祉センター」は、純度の高い強アルカリ硫酸塩泉だが湯づかいいまいち。旧中道町の「中道町立YLO会館」は甲府盆地らしいモール系だが土日祝休で入浴難易度が高い。

石和は歓楽温泉のイメージ強く温泉好きのあいだでは人気薄だが、自家源泉かけ流しの施設がけっこうあってあなどれない。硫酸塩含みの高温単純温泉がメインで、モール気は弱いものの思いがけずイオウを感じさせる源泉がある。「サンベール石和」「弘玉園」、「旅館 笛吹川」などがおすすめ。



春日居では「旅館 加茂川」が出色。自家源泉をいい湯づかいで提供する「旅館 日の出温泉」や「笛声旅館」もなかなか。


山梨市には、ぬるぬるうなぎ湯の正徳寺「初花」、展望露天の、ほったらかし温泉の二大人気施設と甲州屈指の古湯「岩下温泉旅館」がある。山梨ちどり温泉も源泉はかなりの実力派ながら湯づかいはいまひとつ生彩に欠ける。



東にとんで日川沿いの旧大和村には、やまと天目山温泉田野鉱泉がある。どちらもうすめで強アルカリ、イオウを含むツルすべ美人の湯。塩山周辺にも強アルカリのアル単がいくつかあって「笹本屋旅館」など、ぬる湯源泉槽をもつ宿もすくなくない。



旧牧丘町では「はやぶさ温泉」が甘いイオウ臭香る湯量豊かな源泉をかけ流し、飲泉もできるので人気が高い。特異な泉質で知られた奥秩父山麓、乙女高原の「金峰泉」はダム建設により移転、営業再開したが源泉槽は健在。バリバリの明礬緑礬泉を楽しめる。「花かげの湯」は期待薄げな典型的センター系ながら意外に湯づかいがいい。
甲州最奥の旧三富村もpH高めのアル単がメインだが、さりげに硫酸塩を含んでいるのであたたまりが強い。ここでは1250L/minという圧倒的湯量を誇る川浦「山県館」が「信玄公の隠し湯」としても有名だが、料金高いので未湯(泣)。
「白龍閣」の岩風呂は上毛チックな自家の高温硫酸塩泉を豪快にかけ流す名湯。カランも源泉で甘い石膏臭が立ちのぼるのはとても贅沢だ。

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