関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 不動湯(鉱泉) 「旅館 霊水 不動湯」 〔 Pick Up温泉 〕
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オフィシャルHP
富士吉田市の東、杓子山の懐ふかく佇むこの湯治宿は、源頼朝公が訪れたという言い伝えももつ古湯です。杓子山麓には他に明見(あすみ)温泉や杓子山鉱泉など地味めのお湯もありますが、そのなかでは知名度の高いお湯。HPによると、古くから万病に効く霊水とされ大切に守られてきたもので、今から100年ほど前、地域の人たちによりこの地方で一番古い湯治場として開湯、利用されてきたとのこと。
湯治宿で自炊もでき、日帰り客も相当入り込んでいます。ここは皮膚病に特効があるお湯として有名で、皮膚病患者専用の浴室もあります。
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廊下手前が女湯、奥が男湯。脱衣所はわりにゆったりとしています。
窓の外に沢と緑が広がる明るい浴室に浴槽がふたつ。青いタイル浴槽が西日に映えていい感じ。
下を流れる沢の堰堤は赤茶に変色しているので、この沢水は鉄分を含んでいるようです。
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右手にやや熱42℃くらいの加温槽(タイル貼6-7人)、左手にぬるめ30℃くらいの源泉槽(同3人)とシンプルな配置。加温槽は、カランから源泉を投入で槽内吸注湯があります。
源泉槽はふたつのカラン(右が冷たい非加温源泉、左が加温源泉と思われます)からの投入。以前入ったときは気がつきませんでしたが、今回は側面注入&吸湯があって、槽内循環しているかもしれません。ただし、お湯の鮮度は比較的高く、オーバーフローもあります。
カラン4、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜15時で男湯4人~独占。(女湯は5~10人の大盛況だったらしい)
カランのそばにはどちらの浴槽もコップがおいてありました。
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加温槽のお湯は、うすく白濁しややなまり気味。空いていたのでほとんど源泉槽にいました。湯口そばでは弱い芒硝泉系の湯の香、はなれると若干の循環臭があります。
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源泉槽のお湯は、ごくうすく懸濁、右カランは弱い収斂味のある雑味のすくない美味しい水です。
さして特徴のある湯ざわりはないものの、中程度のアワつきをともなうつつみこまれるようなやさしいお湯で、からだへの負担が少ないので長湯可。湯中の指先が硫酸塩泉のように青白く発光しています。浴後は爽快感とともに肌につやが出て油っぽくなるのが不思議。
源泉槽のお湯は以前より湯温が高く鮮度もきもち落ちているような気がしました。源泉槽の槽内循環(?)はなくてもいいのでは?
周囲は気持ちのいい山渓で、明るい浴室でゆったりとアワつきぬる湯に浸かるのは快感。空いていればゆったりとくつろげるいいお宿かと思います。
なお、料金はいつのまにか600円から800円になっていましたが、休憩所があって時間制限もないので、ゆったり過ごすならさほど割高感はないかも。
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宿の裏側山手には源頼朝公ゆかりの硯水不動尊が祀られ、傍らには霊水の水汲み場(持ち帰り自由、境内下と境内鳥居脇の2ケ所)があって、これは浴用の源泉と同じものだと思います。
案内板には、腐りにくく長期保存できるとあり、この日もポリタン持参の人がたくさん来ていました。
鉱泉 泉温約10℃、pH=7.32、湧出量・成分総計不明、Ca^2+=10.42、Mg^2+=5.35、Fe^2+=3.5、Cl^-=1.42、イオウイオン=0.96、SO_4^2-=2.56 <S53.2.6分析>
やませみさん情報による分析データは&以前のレポは→こちら。
〔 2003年5月7日レポに2007年8月再訪にて改筆 〕
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