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■ 坂口温泉 「小三荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<坂口温泉「小三荘」>(群馬県吉井町坂口723、時間要問合せ、735円、0273-88-2211)
紹介HP (群馬の温泉宿)

西上州、吉井CCそばの山あいにあるこぢんまりとした温泉旅館。
やませみさんと、たしかめがねさんのレポがあったかと。
小ざっぱりとした気持ちのいい宿で、男女別の明るい浴室には、内湯(みかげ石貼4.5人)、水風呂(同1.2人)、サウナを配置。
カラン7、シャワー・ボディシャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で2人~独占でした。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 男湯

内湯は、クリーム色の析出が出た石の湯口から40L/minほどを投入で、側面吸注湯あり、オーバーフローなしの循環仕様。
水風呂との境に源泉と思われるカランがあって、やや冷たい水がMax10L/minほど出てきます。
窓の外には竹林が広がり、源泉名:薬師の湯の由来となった石仏群が並んでいます。
落ち着きのあるいい浴室です。


【写真 上(左)】 浴場からの竹林
【写真 下(右)】 湯口

過加温気味のお湯はきもち緑がかった薄茶色で、秩父の「新木鉱泉」の内湯で感じられる燻し香 or 草いきれのようなちょっとクセのある臭い(含硫黄重曹泉系の残留臭?)があって、新木よりも強いです。
しっかりとした重曹泉系のツルすべがあり、浴後爽快感が出てお肌すべすべとなる美人の湯。


【写真 上(左)】 源泉?カラン
【写真 下(右)】 水風呂

源泉?カランの水には、明瞭な重曹味+弱塩味+微金気味+たまご味の複雑な味と甘いイオウ臭+微金気臭。
これだけはっきりとした重曹味(口のなかで上すべりするような薬っぽい塩味)はめずらしく、データ上は硫黄系の成分皆無なのに、はっきりとしたイオウ臭があるのもびっくり。
まとわりつくような強いツルすべ感がある水を、桶に溜めるとイオウ泉系の湯の花らしき黒い浮遊物が舞っています。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 黒い湯の花

サウナは清潔できもちよく、サウナ→水風呂コースもなかなか快感です。
水風呂は水道水 or 井水。これが源泉槽だったら最高なんですが・・・。(湧出量少なそうなので無理かな~)
それでも西上州らしい個性的な源泉に触れられるこの宿はなかなかのおすすめだと思います。

Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 17.0℃、pH=8.1、湧出量測定せず(自然湧出)、成分総計=2.86286g/kg、蒸発残留物=2.47g/kg、Na^+=894mg/kg (97.45mval%)、Fe^2+=0.06、Cl^-=1035 (72.21)、HCO_3^-=638 (25.96)、CO_3^2-=0.0、陽イオン計=919.16 (39.92mval)、陰イオン計=1706.4 (40.44mval)、メタけい酸=51.7、メタほう酸=27.6、硫化水素=0.0 <H4.11.30分析> (源泉名:薬師の湯)

古い簡易分析表もありました。(本泉は岩盤よりゆう出し 云々...)
含重曹食塩泉 7.0℃、pH=8.9、蒸発残留物=3400.0mg/kg <S44.6.30決定>

*新データの湧出地は、大字坂口1003番地、旧データは、同723番地(旅館所在に同じ)なのでちがう源泉なのかもしれません。

〔 2003年7月8日レポ 〕
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