関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 湯河原温泉 「伊豆屋旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
<湯河原温泉(温泉場)「伊豆屋旅館」> (神奈川県足柄下郡湯河原町宮上615、9:00~18:00?(時間確認要)、1,000円、0465-62-3151)
紹介HP(じゃらんnet)
紹介HP(神奈川の温泉宿/求人ジャーナルネット)
湯河原温泉の中心、”温泉場”にある自家源泉をもつ老舗和風旅館。
温泉場の目抜き通りは、かつてバスが走っていたのが信じられないほど狭いうえに、この宿のPもはっきりわかりません。
で、万葉公園あたりのPに停めて、散策がてら歩いていくのがベターかと。
【写真 上(左)】 風格ある玄関-1
【写真 下(右)】 風格ある玄関-2
重厚な破風屋根が印象ぶかい純和風の旅館で、左手に階段を配した広い帳場も風格あふれるもの。
外観の敷居の高さからすると、とても日帰り入浴できそうにないですが、10時すぎにTELもせずに行ったのに入浴OK。
さすがに豊富な自家源泉をかけ流す老舗です。
【写真 上(左)】 落ちついた和風の館内
【写真 下(右)】 泉源?
浴場は男女別の内湯と混浴露天がありますが、混浴露天が空いていたのでこちらに案内してくれました。
入り組んだ館内、廊下を抜けて露天風呂に向かいます。
年季の入った建物ですが館内は見事にメンテされていていごこちがよさそう。老舗温泉宿の風情にあふれています。
【写真 上(左)】 小粋なつくりの脱衣所
【写真 下(右)】 露天
廊下を渡って(たしか)階段をのぼったところに露天があります。
総木造のこぢんまりとした男女別の脱衣所は、造作がほどこされ趣のあるもの。
その向こうに広い露天が鎮座しています。
脱衣所から露天下の階段をおりたところに泉源らしきものがあって、シュボシュボという湧出音?と湯気をあげています。
【写真 上(左)】 見上げると竹林
【写真 下(右)】 露天から脱衣所
山の斜面の下、うっそうとした竹林にかこまれ、暗めながら落ちついた雰囲気のあるいい露天です。
水カランのみ、シャンプーあり、シャワー・ドライヤーなし。土曜10時で贅沢にも独占でした。
数十人は入れるおおぶりの露天は石枠タイル貼りの屋根なしで、手前左手が浅く、半身浴&寝湯ができるようになっています。
水色のタイル細工のでき映えは芸術的なもので、ふち石のまわりは湯河原お約束の石膏の析出で白く色づいています。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 寝湯?
塩ビパイプからゲキ熱湯を30L/minほども投入でオーバーフロー、槽内注排湯はなくかけ流しでしょう。
当然、湯口そばはかなりの熱湯、はなれるとだんだんに温くなり、位置で好みの湯温を選ぶことができます。温くなるといっても、いちばん湯口から遠いところでもかなりの湯温が保たれています。
ふつう、これだけの広さの露天だと、全体の湯温を保とうとすると湯口そばは熱くて入れないくらいになりますが、ここは湯口そばでもなんとか入れます。
よほど温度もちのいい泉質か、槽内の湯まわしのよい浴槽なのだと思います。
無色透明のお湯にはうす茶の湯の花がうかび、湯中の指先が硫酸塩で青白く発光しています。
石膏芒硝塩味にほこほことした石膏臭。
キシキシとヌルすべが入りまじる湯ざわりで、かなりのとろみもあるので加水はあってもすくないと思います。
おだやかでやさしいイメージながら、じつは力のこもったお湯で温まりも強く、苦もなく水カランを浴びられます。
派手さはないものの、いかにも湯河原らしい、しみじみといいお湯で格調の高さが感じられるもの。
歴史ある湯場にいくと、番号の古い源泉のお湯のよさにはっとさせられることがありますが、ここもそう。湯河原7号泉はダテではありません。
しずかな露天で湧きたての自家源泉がさわさわとかけ流されていきます。
いまごろ、「ままねの湯」は浴客でいっぱいでしょう。それにひきかえ、こんな贅沢な露天を独占とは・・・。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 個室風呂
露天のほかに、内湯(ラッキー風呂 ^^; )と個室風呂もあります。
誰もいなかったので、見学させてもらいました。
すべて老舗旅館ならではの雰囲気あふれるつくりで、露天と同じ源泉を露天と同様の湯づかいでつかっています。
なお、日帰り入浴は露天か内湯どちらかで、いずれも1時間程度のようです。
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯
お湯といい、雰囲気といい、料金1,000円とはいえ、それだけの価値のある日帰り入浴だと思いました。
Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 66.8℃、pH=8.2、湧出量不明、成分総計=1424mg/kg、Na^+=323mg/kg、Ca^2+=113、Cl^-=393、SO_4^2-=408、メタけい酸=87.1、メタほう酸=5.90 <H7.7.21分析> (源泉名:湯河原町 温第7号泉)
<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:なし 循環装置等の使用:なし 消毒処理:なし
〔 2009年5月25日レポ(2008年11月入浴) 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )