goo

■ 四万温泉 「河原の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<四万温泉(新湯)「河原の湯」> (群馬県吾妻郡中之条町四万温泉、9:00~15:00(外来者入浴可能時間)、原則無休、寸志、0279-64-2321(四万温泉協会))
紹介ページ(四万温泉協会)

「四万の病悩を治する霊泉」とうたわれる上州の名湯、四万(しま)温泉。
四万の中心、新湯地区、四万川の河原にある共同浴場はその名も「河原の湯」。
四万川支流新湯川に架かる萩橋のたもとににどっしりと構える外観は存在感を放ち、橋のうえから撮影する観光客もちらほら。


【写真 上(左)】 下流から遠望(背景は四万グランドホテル)
【写真 下(右)】 案内板

地区の共同浴場ですが、9:00~15:00は好意で外来者へも開放されています。
橋を渡りすぐ右手の階段をおりてのアプローチ。左が男湯、右手奥が女湯。
「河原の湯」の屋上は休憩所になっていてベンチもあります。
また、建物前の河原には泉源らしきものがあります。


【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 泉源?と祠

入ってすぐが脱衣所。かなりせまくて、これをみただけで入浴をあきらめる観光客もいるほど。
入口わきに善意の箱(清掃協力金)があるので、ここに寸志を入れるのがマナー。


【写真 上(左)】 橋の上から
【写真 下(右)】 善意の箱

浴場の扉をあけると数段ひくく石造3-4人の端正な浴槽。天井高く湯気抜き、浴槽の奥は岩盤の趣ある浴場です。

カラン(水のみ?)あり、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
ここはけっこう人気があって、入浴時間も限られているので、コンスタントに入浴客がいます。わりに空いている午前中が狙い目かと。

鉄分で赤茶に色づいた石の湯口から40L/minほども熱湯を大量投入で、別に岩盤の下から湧き出る(自然湧出?)お湯をこちらも赤茶に色づいた流路から少量投入。
湯口そばには舛がおいてあります。
両方ともかなり熱いので、ふつうは浴槽よこのカランから水(山の水か水道水のどちらか)を投入し温度調整しています。
槽内注排湯はみあたらず、ざんざこオーバーフローのかけ流し。
このかけ流し量は四万でも屈指でしょう。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 ざんざこオーバーフロー

ほぼ無色透明のお湯は、金気味+石膏味+微塩味。金気臭+石膏臭+焦げ臭の複雑な味臭。
四万らしい硫酸塩まじりの食塩泉ですが、四万のほかのお湯にくらべ鉄分が多いのが特徴で、味臭も鉄分が存在を主張したものになっています。
きもちとろみがあり、弱きしきしと弱ヌルすべがいりまじる絶妙な湯ざわりで、どちらかというと硬めでハードな力強い浴感。
いかにも四万らしいビシっとした熱湯で、鉄分のパワーも加わってつよい温まりがあります。夏場は水でからだを冷やしながら入らないとかなりきついです。
水を浴びても長湯できないし、長湯するお湯でもないと思います。

四万で湯めぐりをしていて、ビシっと変化がほしくなったときについつい入りにきてしまうインパクトのあるお湯で、名湯ぞろいの四万でもおすすめの1湯です。

Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 53.7℃、pH=6.6、湧出量不明、蒸発残留物=1.76g/kg、Na^+=355mg/kg、Ca^2+=144、Fe^2+=0.03、Cl^-=573、SO_4^2-=372、HCO_3^-=45.8、陽イオン計=545.23、陰イオン計=991.54、メタけい酸=119 <H2.7.13分析> (源泉名:四万温泉 河原の湯)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:なし 循環ろ過:なし 消毒:なし

一郷一会100名湯(記事 by よしかさん)

〔 2009年5月18日レポ(2006年から数回入湯) 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )