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■ 湯ノ花沢温泉 「箱根湯の花温泉ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕



<湯ノ花沢温泉 「箱根湯の花温泉ホテル」>
(神奈川県箱根町湯の花高原、月~金:13:00~16:00/土・日:12:00~16:00、1.2月の火・水休、1,625円(割引券あり1,450円)、0460-83-5111)
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらんnet)

箱根十七湯のひとつ湯ノ花沢温泉は、箱根の温泉の最高所、海抜約950mの駒ヶ岳東斜面にあって、芦之湯の二湯(松坂屋本店、きのくにや)とともに白濁の硫黄泉として知られています。

湯ノ花沢温泉に向かう道は、かつて箱根駒ヶ岳ケーブルカーを巡る周遊ルートでしたが、ケーブルカーが2005年9月に廃止され、上部が道路崩落によって通行止めとなって(いまは復旧?)、めっきり通行量がすくなくなりました。

芦之湯からのぼっていく道路左手の沢沿いから湯けむりがあがり、カラカラという独特な音が聞こえてきます。ここでは湯ノ花沢造成泉が造成されています。
湯ノ花沢沿いは泉源地帯で、「『与右衛門湯』『弘法湯』『権現湯』などと名づけた湧出口があり、療養に用いられた」(「箱根二十湯」(平野富雄氏著、かなしんブックス)より引用)とあり、露天風呂もありましたが、硫化水素中毒事故などにより、自然湧泉は使用されなくなっているようです。

箱根湯の花GCもあるこのあたりはすがすがしい高原エリアで、こういうすばらしい立地をおさえられたのは、やはり西武グループならではでしょうか。

贅沢に空間どりがなされた質感のあるリゾホで、浴場はフロント階から回廊を抜けエレベーターで下ったところにあります。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴室入口

脱衣所はまあまあゆったり、リゾホ湯らしく、タオル・バスタオルの備え付けがあり、美味しい冷水器もおいてあります。

扉をあけると内湯ゾーンで手前にセパ式洗い場×7(シャワー・シャンプー・ドライヤーあり)、その奥、窓ぎわに内湯(石貼10人位)を配置。
浴場よこの扉をあけ、階段をおりたところに露天。
優に20人はいけそうなゆったりとした石貼りの浴槽に青緑白色ににごったお湯が湛えられ、それが周囲の森の緑に映えてとてもきれい。
高原の涼気につつまれたすばらしいロケの露天です。

土曜14時で5-10人程度。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口

内湯は赤茶に色づいた石の湯口から大量投入で側面吸湯。(浴槽中央に巨大排湯口あるが引いておらず)
わずかににごりを帯びたお湯はほぼ無味でカルキ臭あるものの、湯ざわりやさしくただの真湯ではないような・・・。(弱酸性のような気がする)


【写真 上(左)】 階段から露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は、クリーム色の湯の花にいろどられた石の湯口からかなりの量を投入で切欠からの上面排湯。
投入より上面排湯のほうがすくないので槽内排湯もあるかと思いますが、にごり湯につき不明。
給排湯からみると循環だと思いますが、お湯になまった感じはありませんでした。

やや熱~ややぬる(浴槽広いので幅がある)のお湯は青緑がかった乳白色のにごり湯で透明度20~30cm。
クリーム色の湯の花が盛大に舞い、湯底にも沈殿しています。

よわいたまご味に明瞭なラムネ臭まじりのしぶ焦げイオウ臭。
濃度感はさほどなく、あたたまりもさして強くありませんが、イオウががんばっているためか意外に長湯できずトドが大量発生(^^)
湯の香からしてかなり硫化水素濃度が高そうなので、内湯でつかうのはかなりきびしいのかも・・・。(分析スペックも硫化水素=79.9mg/kgと、かなりのもの)

ここは以前あった湧出泉から自家造成泉に変えているという情報があります。
たしかにイオウと他の成分がややアンバランスなような感じもしました。
なので、湯質的には、「松坂屋本店」「きのくにや」には及ばないように思いましたが、大湧谷造成泉よりは上では?。

1,680円は箱根価格ですが、オフィシャルHPで1,450円になる割引券を提供しています。(それでも高い?)
ロケ抜群だし、お湯も悪くないし、箱根十七湯でもあるので、湯巡りファンならばいちどはいってみてもいいのでは?

※ここは、ゴルフ客は無料で入れるので、ゴルフ客があがってくる前のはやい時間がおすすめかと思います。

単純硫黄温泉(硫化水素型)(Ca-SO4型) 52.2℃、pH=5.67、湧出量不明、総計=264.0mg/kg、Na^+=4.78mg/kg、Ca^2+=31.3、Fe^2+=0.11、Cl^-=3.60、SO_4^2-=101、HS^-=2.82、陽イオン計=40.0、陰イオン計=108、メタけい酸=36.1、硫化水素=79.9 <H10.11.16分析> (源泉名:湯の花沢温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒処理:あり

〔 2009年10月5日UP (2006年5月入湯) 〕

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■ 小川温泉 「小川町老人いこいの家寿荘 」 〔 Pick Up温泉 〕



<小川温泉 「小川町老人いこいの家 寿荘」>
(茨城県小美玉市(旧小川町)上吉影52番地、9:00~16:00、月休、700円(町外)、0299-53-0059)
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)

茨城の北浦から大洗あたりにかけては、さして有名な観光地もない地味なエリアですが、さりげにしぶい自家源泉のお湯が点在しています。
ここもそんな一湯でメジャー系ガイドにはまず載っていません。
ここは旧小川町でしたが、2006年3月27日に美野里町、玉里村と合併し小美玉(おみたま)市になっています。

石岡からR355に入り、鹿島鉄道「常陸小川」駅辺りから県道144紅葉石岡線を北上、上吉影小を過ぎたつぎの信号を左折し、九州石油を過ぎてすぐを右(看板あり)の巴川沿い。
(2009/10現在では県道144のバイパスができ、そこから直接入れるのでアプローチがややかわっています。(バイパスに看板あり/下の地図では県道144バイパスは県道145に突き当たっていますが、これがいまは北まで伸びて、そこから直接アプローチできる。)


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 銘板

バイパスができてもすこし引き込んでいるので、Pや建物まわりの雰囲気は以前のまま。
市民向け日帰り施設ですが市外者も入浴OK。ただし料金で激しく差別されます ^^;)


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 浴場入口

玄関を入って左手にフロント、右手に大広間。ほかに個室や休憩所多数。
廊下の奥まったところに浴場。手前が男湯、奥が女湯。
脱衣所はまあまあゆったり。窓の広い明るい浴室に内湯(石タイル造12人以上、強力ジェット4本付)&シャワーブース1とシンプル。窓のそとは一面の農地でのどか。
カラン11、シャンプー・ドライヤーなし。
土曜12時で大広間はお年寄りで大盛況。風呂もイモ洗いか?と思いきや4~7人、また、土曜15時に行ったときは2人~独占とすいていました。(2009/10)


【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 浴槽

浴槽脇の蛇口から熱め20L/minほど(2009/10は少量)を投入で若干のオーバフロー。


【写真 上(左)】 お湯ポジの色
【写真 下(右)】 水ポジの色

黒湯につき槽内注排湯は確認できず。
カランも温泉ですがお湯ポジションで緑褐色の色がつき、水ポジで透明になるので、たぶん浴室には源泉12.8℃を加温供給でしょう。


【写真 上(左)】 強力ジェット
【写真 下(右)】 湯口

お湯は、薄コーヒー色の黒湯なので濁りはないものの透明度は低くなってます。
よわい重曹味で弱いながら干しワラのようなモール系の香り(有機肥料臭)がありましたが、2009/10ではこの香りがかなり強まっていて、湯色も濃く、黒湯にしては鮮度感もあって、一段と湯づかいがよくなっているような・・・。


【写真 上(左)】 湯色-1
【写真 下(右)】 湯色-2

重曹・炭酸イオン(アルカリ性)によるツル&ヌルすべ感がありますが、そのうらに何となく、硫酸塩泉的な浴感を感じ、あとを曳くお湯。このあたりのイメージは内房金谷の「海辺の湯」や外房飯岡の「飯岡荘」に通じるものがあるような・・・。
浴中はよくあたたまりますが、浴後はさっぱりすべすべの美人の湯。

700円はちと高いですが、茨城のこのあたりにしては泉質、湯づかいともトップクラスのお湯だと思います。

Na-炭酸水素塩泉 12.8℃、pH=8.70、110L/min、成分総計=1378mg/kg、Na^+=355.2mg/kg (95.52mval%)、Cl^-=49.77 (8.38)、HCO_3^-=769.4 (78.05)、CO_3^2-=45.37 (9.36)、陽イオン計=373.7 (16.17mval)、陰イオン計=898.4 (16.15mval)、メタけい酸=57.44、メタほう酸=10.32、有機物=36.64 <S49.5.25分析> (源泉名:小川温泉1号 寿荘)

〔 2002年6月16日レポに2009年10月入浴による加筆修正 〕

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