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■ 大塩温泉 「大塩温泉館」 〔 Pick Up温泉 〕



<大塩温泉 「大塩温泉館」>
(長野県上田市(旧 丸子町)大塩、14:00~21:00、200円、0268-42-1048(丸子町観光協会))
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)

大塩温泉は、霊泉寺、鹿教湯とともに丸子温泉郷を成す1湯で、丸子温泉郷のなかではいちばん地味な湯場ながら、「信玄公の隠し湯」と伝えられる古い歴史をもっています。
ここは湯宿が数軒あるものの日帰り不可なので、おそらく日帰りで大塩温泉に入れる唯一の施設です。


【写真 上(左)】 由緒書き
【写真 下(右)】 脱衣所

なんの変哲もない公民館のなかにあり、よほどの温泉好き以外、外部の人間はまずこないのでは?。
館内も無機質な公共施設ですが、さりげに由緒書きや古い分析書が掲示されていたりして、歴史あるお湯の風格がにじみでています。
地元の方々が日々つかっているであろうこのような施設を外部に開放していただけるのは、ほんとうにありがたいことです。


【写真 上(左)】 大浴槽
【写真 下(右)】 小浴槽

変形5-6人の大浴槽と1人用の加温小浴槽がとなりあっていて、どちらも大理石枠タイル貼り。
大浴槽は壁から突き出た塩ビパイプからかなりの量を投入で、よこにはコップがおいてありました。
小浴槽の湯づかいは確認しわすれましたが、どちらも(加温)かけ流しかと思います。

カランあり、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。土曜14時で2~3人。
カランもたぶん温泉だと思います。


【写真 上(左)】 大浴槽の湯口
【写真 下(右)】 掲示

ほぼ適温(小浴槽はやや熱)のお湯はほぼ無色透明で、大浴槽には気泡がただよい、かなりのアワつきがありました。
口のなかで上すべりするような芒硝泉特有の味に微塩味とわずかな鉄味がまじります。この鉄味がこのお湯のわかりやすい個性だと思います。
わずかに硫酸塩泉系のやわらかな湯の香が香りますが、さほど強くはありません。
成分的には芒硝より石膏が卓越しているはずですが、なぜか芒硝のほうが強く感じました。

キシキシした湯ざわりの非常に軽くおだやかなお湯でイメージとしては沓掛を熱くしたような感じかな? 
丸子温泉郷の他の2湯、霊泉寺鹿教湯などとくらべるとやさしいお湯。
ただ、やさしいだけでなく、どこか奥ぶかさを感じるお湯で、これは相当量含んでいると思われるラドン(Rn)のしわざかもしれません。

さすがに丸子の一湯、一筋縄ではいかないようなお湯で、鮮度感も抜群だし、そっけないけど味わいぶかい浴室の雰囲気も捨てがたく、温泉好きにはたまらないお湯かと思います。

Ca・Na-硫酸塩温泉 38.5(34.1)℃、pH=7.86、320~330L/min(掘削揚湯)、蒸発残留物=1141mg/kg、Na^+=165.5mg/kg、Ca^2+=186.5、Fe^2+=0.5、Cl^-=104.6、SO_4^2-=618.1、HCO_3^-=52.1 <H2.8.9分析> (源泉名:大塩温泉5号源泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環装置使用:なし 消毒:なし

〔 2009年10月26日UP (2005年10月入湯) 〕

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■ 塩之沢温泉 「塩之沢温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



<塩之沢温泉 「塩之沢温泉」>
(山梨県身延町帯金字塩之沢2786、10:00~16:00(要事前時間確認)、500円、05566-2-1108)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (株式会社求人ジャーナル)

はっきりいって、わたしは山梨の温泉フリークだと思いますが(笑)、それでも二の足をふんでいたお湯があります。身延の二湯、「塩沢温泉」と「塩之沢温泉」です。
どっちもちいさな宿でFRP(ポリ)浴槽だし、冷鉱泉なのでよほど条件があわないと入浴できないのでは?・・・と。

お盆ならば帰省客もいるしお湯を入れているのでは・・・?ともくろみ、2008年のお盆、一気に2湯を攻略。読みどおり(?)、ともに入湯を果たしました。


【写真 上(左)】 塩之沢駅
【写真 下(右)】 看板

マイナーなお湯ながら、じつは「塩之沢」駅から徒歩3分という駅近立地です。
身延線にはひなびた駅が多く、最寄り駅「塩之沢」駅もかなりの筋金入り。
車が停められるかどうかわかりませんでしたが、宿の前に1-2台の駐車スペースがありました。
住宅地のなかの民家然とした建物で、屋根の上のかわいい湯抜きに「塩之沢温泉」と掲げられ、玄関脇にも目立つ看板がでているので迷うことはないでしょう。

入浴を乞うとごく自然に受け付けてくれたので、意外と浴客がいるのかもしれません。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 浴槽

館内は民家風ながらよく手入れされてB級感はありません。
「山梨の温泉」(山梨日日新聞社出版局刊、平成9年)によると「温泉は明治時代に開業した。(中略) 現在の場所に移ったのは1967年。約1km離れた源泉から、パイプで引いている。」とのこと。
写真の注釈に「1996年中に改築予定」とあるので、近年改築されたらしく外観、館内ともこざっぱりとして綺麗です。
なお、同誌の旧建物写真の看板には「富屋」とありますが、いまはこの屋号はつかっていないようです。

廊下の奥をまがったところに浴室がひとつで、このときは貸切で入れました。
大きくはないですが窓の広い明るい浴室で、閉塞感はなく、窓からはのどかな景色が広がります。
3-4人は入れるやや大きめのFRP(ポリ)浴槽で、側面で注吸湯でオーバーフローなし。べつにお湯カランと水カランがあって随時投入可。これは感じからして源泉かもしれません。


【写真 上(左)】 源泉カラン
【写真 下(右)】 カランも温泉

カラン2(たぶん源泉)、シャワー・シャンプーあり。お盆の12時で貸切でした。

ほぼ適温のお湯には、こまかな赤茶の浮遊&沈殿物(酸化鉄?)。
ほぼ無味でうすい石膏臭+αのような、うすめながら独特な湯の香を感じました。
ごくよわいきしきしがあるやわらかなお湯で、浴後はすっきり爽やか。


【写真 上(左)】 注吸湯
【写真 下(右)】 赤茶の沈殿物

浴後女将さんとすこし話しをしました。
浴場ではすべて温泉をつかっている。温泉は山のなかで湧いていて、そこではたまごのような臭いがするが、引き湯してくると臭いが飛んでしまう。また、そこではやや白濁したお湯だとも・・・。
スペックどおりしっかりとイオウ分のでた源泉なのだと思います。

お湯はさほどインパクトはないものの、なんとなく変わった感じのお湯で、山梨の温泉フリーク(笑)ならば攻めてみる価値はあるのでは?。

ネット検索してもほとんど情報とれないと思いきや、オフィシャルHPはないものの、じゃらん、楽天トラベル、るるぶ.comなど錚々たるメジャー系サイトで紹介されているのにはびっくり。意外と有名宿?

単純硫黄冷鉱泉(Na-(CO3)・HCO3・Cl型) 11.5℃、pH=9.6、0.29L/min自然湧出、成分総計=0.1913g/kg、Na^+=55.2mg/kg (92.66mval%)、Fe^2+=0.5、Cl^-=19.8 (20.82)、HS^-=3.9 (4.46)、SO_4^2-=11.1 (8.55)、CO_3^2-=30.1 (37.17)、HCO_3^-=38.2 (23.42)、陽イオン計=159.1 (2.59mval)、陰イオン計=107.4 (2.69mval)、硫化水素=- <H8.6.13 > (源泉名:塩之沢温泉)

<温泉利用掲示> 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 他掲載なし

〔 2009年10月26日UP (2008年8月入湯) 〕


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■ いこいの村涸沼温泉 「いこいの村涸沼」



<いこいの村涸沼温泉 「いこいの村涸沼」>
(茨城県鉾田市(旧 旭村)箕輪3604、11:00~14:30、火休、700円、0291-37-1171)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

県開発公社が運営する宿泊施設が浴場を日帰り開放するもの。
一時、昼食付プランのみでしたが、入浴のみもOKとなりました。
しじみで有名な涸沼(ひぬま)に面したリゾートホテル並みの立派な建物で、2階の奥に男女別の浴室があります。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 エントランス

みかげ石貼の豪華仕様の浴室は、大浴槽(みかげ石貼12人以上)、ジャグジー槽(同7-8人)にサウナと水風呂ですが、サウナは15:00~なので宿泊者専用です。
露天はないですが、広い窓の外には涸沼の雄大なながめが広がります。
カラン11、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日13時で2~5人とゆったり。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 浴場からの涸沼

大浴槽は、赤茶に染まった石の湯口からぬる湯を大量投入でけっこう鮮度感もありますが、硫化水素=1.7mg/kgもあるのにイオウ臭は感じられず、やはり循環湯か?
べつに熱湯の側面注入と槽内吸湯があり、軽くオーバーフローもありますが循環でしょう。
ジャグジー槽は、槽内注排湯ありでオーバーフローなしの循環仕様。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 窓の向こうはすぐ涸沼

適温のお湯は、やや緑黄色がかった透明。弱塩味+金気だし味でけっこう美味(飲泉不可)。
弱いタール系アブラ臭 or カルキ臭。ジャグジー槽にはカルキ臭あり。
そこそこのヌルすべがあってよくあたたまるお湯は、なかなかの実力派です。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 ジャグジー槽から内湯

温泉稀少の地の新興温泉なのであまり期待していませんでしたが、温泉らしい浴感もあって悪くないです。
「美人の湯」と謳っていますが、看板に偽りなしでしょう。
ただ、クセもの系の泉質なので非加温源泉にふれてみたいところです。

※ 入浴可能時間が短いので要注意。

■ブランドグルメ
〔涸沼しじみ〕
鹿島灘の海水が流れ込む汽水湖涸沼は養分が豊富で、味のよいしじみがとれる関東有数のブランド産地です。
夏の「土用しじみ」、冬の「寒しじみ」とともに、味のよさと鮮度に定評があります。

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 33.3℃、アルカリ性、湧出量不明、成分総計=2.285g/kg、Na^+=760mg/kg (94.30mval%)、Fe^2+=8.8、NH4^+=9.2、Cl^-=960 (75.94)、HCO_3^-=470 (21.59)、CO_3^2-=24、陽イオン計=799.0 (35.06mval)、陰イオン計=1455.5 (35.66mval)、硫化水素=1.7 <H6.7.15分析> (源泉名:いこいの村涸沼温泉)

〔 2009年10月26日再UP (2003年8月31日レポに加筆、画像補強、地図追加) 〕

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