関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 信玄温泉 「ホテル1-2-3 F&B 甲府」 (旧「スカイプラザホテル」)


<信玄温泉 「ホテル1-2-3 F&B 甲府」 (旧「スカイプラザホテル」)>
(山梨県甲府市国母8-1-1、7:00~11:00/15:00~23:00、450円(2010/4/28から500円に改定予定)、055-221-7000)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
2003年夏、信玄温泉が「ホテル1-2-3」のパートナー店舗となってからはじめて行きました。
「ホテル1-2-3」とは、1人泊だと基本料金、2人だと+1,050円、3人だと+2,100円という宿泊人数が多くなるにつれ格安になるシステムのビジホチェーンです。
ちなみに、ここは標準ルームで基本料金(朝食つき)4,900~5,700円、これが2人泊だと@3,350円、和室に4人泊だと@2,425円(2010/4/28からの新料金)になります。
「スカイプラザホテル」時代550円だった料金も450円に値下げされています。
なお、2010/4/5~28まで温泉改装工事のため休業、4/28から料金500円に改定予定です。


【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 案内看板
場所はR20甲府バイパス「国母立体交差点」の脇。(東京方面からだと側道に入って左手)駐車場は3ヶ所で台数はかなりあります。


【写真 上(左)】 露天入口&休憩所
【写真 上(左)】 露天風呂付き浴場の脱衣所
フロントよこに日帰り入浴用券販機、日帰り受け入れに力を入れていることがわかります。
フロントおくに大浴場、そのさらにおくの通路&休憩所を抜け、階段を上がった別棟の2階に露天風呂付き浴場の2ヶ所の浴場。
館内はかなり手が入れられていますが、浴槽配置じたいは「スカイプラザホテル」時代とほとんど変わりません。また、ほとんどの浴槽がみかげ石枠タイル貼です。


【写真 上(左)】 メイン浴槽 (2002)
【写真 下(右)】 メイン浴槽湯口と向こうに打たせ湯
<大浴場>
脱衣所はゆったりしていますが、浴室は窓がちいさめで懐がふかいのでうす暗く、打たせ湯×2が絶え間なく湯気を上げているのでこもり気味。
手前おくに数段高く打たせ湯×2とその前に水風呂。
窓側に数10人は行けそうな大ぶりのメイン浴槽を配置しています。


【写真 上(左)】 打たせ湯&水風呂 (2002)
【写真 下(右)】 メイン浴槽の湯口 (2002)
メイン浴槽は打たせ湯槽からの流し込み+パイプ湯口からの投入でかなりのオーバーフロー+浴槽脇の排湯槽からのパスカル?排湯。
打たせ湯槽は打たせ湯2本からの大量投入で、全量をメイン浴槽への流し出し。
開放感はさしてなくB級も入ってますが、なんとなく味わいのある浴場。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜17時で4~7人と地元客に宿泊客を交えてなかなかの盛況。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 水風呂
<露天風呂付き浴場>
階段を上がって左手が男湯、右手が女湯。このあたりは以前のB級チックな雰囲気は影をひそめています。
脱衣所はこぢんまり。
入ると手前に水風呂(1人)とおくに内湯(10人位)、扉の外に軒下タイプの露天(6-7人)とベンチがあって風とおしよく涼め、富士山や南アルプスのやまなみがのぞめます。内湯も明るく居ごこちのいい浴場。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の亀
内湯はパイプからの大量投入で槽内注排湯はなく、全量をざんざこオーバーフローのかけ流し。
ここからあふれたお湯が扉の下を通り露天内床の排湯口に流れ込んでいます。
露天は底面注入でおくのパスカル方式?の排湯槽からの排湯でオーバーフローは少量。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で2~4人と大浴場より空いていました。


【写真 上(左)】 ものすごい内湯のかけ流し量
【写真 下(右)】 内湯から流れ出す排湯
<お湯>
メイン浴槽は適温~ややぬる、打たせ湯槽はやや熱、2階内湯は適温~やや熱、2階露天はややぬる。
投入湯口はおそらくすべて源泉。
掲示によると泉温44.0℃を非加熱利用とのことで、湯口は投入量の多いところでやや熱めくらいの湯温を保っているので、おそらくごく近い泉源からの直引きかと思います。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口
きれいな黄金色のお湯には浮遊物はほとんどないものの、こまかな気泡がただよい、ほぼ全槽でアワつきがあります。
アワつきの量は、2階内湯 = 打たせ湯槽 > メイン浴槽 > 2階露天の順で、お湯の鮮度もこの順番です。


【写真 上(左)】 露天の排湯
【写真 下(右)】 湯色&湯口
甲府モール泉らしい弱重曹塩味に金気(湯口のみ)モール臭。
このモール臭はさほどつよくはないものの、岡谷の「諏訪湖ハイツ」に似た個性あるもの。
はっきりとしたツルすべにアワつきのヌルがのり、メタけい酸系のとろみも感じられる湯ざわりやさしいお湯です。
以前入ったときは腐葉土状の浮遊物がうかび、濃度感ももっとあったような気もしますが、いまのお湯でも相当なもの。
とくに、2階内湯の湯口そばと打たせ湯槽は白濁するほどの気泡と潤沢なアワつきがある鮮度抜群のお湯で、気持ちいいことこのうえありません。
温泉パワーに元気をもらえるようなフレッシュで力づよいお湯です。
つよいあたたまりを絶妙な温度の水風呂(井水だと思う)で冷ますのが異様に快感。
ここに限らず、甲府のお湯は水風呂をそなえているところが多くていいですね。
単純温泉(Na-HCO3型) 44.0℃、pH=7.6、425L/min(掘削揚湯)、成分総計=0.7419g/kg、Na^+=133.6mg/kg (74.87mval%)、Mg^2+=12.2 (12.89)、Ca^2+=12.3、Fe^2+=0.2、Cl^-=54.3 (19.54)、HCO_3^-=381.9 (79.95)、陽イオン計=170.6 (7.76mval)、陰イオン計=436.9 (7.83mval)、メタけい酸=114.3、遊離炭酸=19.3 <H16.10.21分析> (源泉名:HOTEL1-2-3F&B甲府)
〔 館内掲示 〕
温泉力100% 「ゆ」が自慢です!
源泉100%掛け流し湯 しかも毎日湯抜き清掃
ボイラーによる加熱や水などを加えず、「源泉100%」のお湯をそのまま湯船に溜めています。豊富な湯量だから循環せず「掛け流し」で湯を使っています。だから温泉力100%!!
※当ホテルの温泉の湯は、地下1000~1500mより汲み上げている為に、湯と共に多少の砂が混ざって、湯舟に沈下しております。
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■「スカイプラザホテル」時代のレポ (2002/09/28レポ (2006/06入湯))
(甲府市、6:00~24:00、550円、055-228-3431)
これも甲府の温泉銀座にあるビジホの湯。
R20甲府バイパス「国母」立体の脇にあります。(東京方面からだと側道に入って左手)新(2階、露天付き)・旧(1階)ふたつの浴室があり、両方入れました。
1階のほうが人気があるようですが、まずは2階から攻めました。


【写真 上(左)】 外観 (2002)
【写真 下(右)】 エントランス (2002)
明るい2階の浴室は、内湯(タイル貼7-8人)、水風呂、露天(タイル貼4-5人)ですが、露天は軒下タイプでベランダ湯といった感じ。
カラン6、ドライヤーなし。土曜15時で独占。


【写真 上(左)】 2階浴場 (2002)
【写真 下(右)】 2階内湯の湯口 (2002)
内湯は、金属パイプから60L/minほどもドコドコと源泉?を投入で、槽内排湯なしのオーバーフローのかけ流し。
となりの水風呂もかけ流しで、あふれたお湯が扉の下をくぐって露天ゾーンまで流れ出しています。


【写真 上(左)】 2階露天 (2002)
【写真 下(右)】 ざんざこです (内湯/2002)
露天は底面注入し排湯槽からの排湯で、オーバーフローはなくややなまった感じ。
うすい麦茶色透明のお湯のなかには、こまかな浮遊物とときおり気泡が流れてきます。
重曹味+金気味、金気臭+弱モール臭で、重曹泉系のツルすべが明瞭。
内湯ではけっこうなアワつきが・・・。
1階浴室には内湯(タイル貼、7.8人)、水風呂とお湯の出てない打たせ湯槽があり、こちらは暗くて熱気がこもった感じ。
カラン5、シャンプーなし、ドライヤー有料。こちらも2人~独占と空いていました。


【写真 上(左)】 旧分析書 (2002)
【写真 下(右)】 湯づかい掲示 (2010)
金属パイプの湯口から大量投入で、湯口そばにはコップがおいてありました。
排湯は浴槽脇の排湯槽からで、オーバーフローはないもののたぶんかけ流しかと・・・。
お湯は2階とほぼ同様ですが、アワつきがみられず2階の内湯のほうがお湯がいい感じがしました。
ここは熱湯揃いなので、水風呂がありがたいです。
とくに2階の内湯と水風呂往復は極楽浄土 ^^)
こんなにいいお湯とは思ってなかったので大満足。碇(廃業)や貢川と同系の名湯では・・・?
分析表は掲示も受付にもなしですが、廊下に説明書あり。湧出量=800L/min自噴は立派!
43.2℃、pH=7.62、湧出量=800L/min自噴、蒸発残留物=0.58g/kg、密度=0.9989、ラドン0.62マッヘ/kg <S57.10.12分析>
と、ここまで書いておきながら、「成分:天然ラドン・ミネラル・天然イオン他多量に含有されています」と、いきなりのモードチェンジは何故 ^^;)(単純温泉?)
○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。
〔 2010/03/26UP (2002/09/28レポ (2006/06入湯)・2010/03入湯) 〕
E138.33.19.694N35.38.2.520
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■ 竹倉温泉 「錦昌館」 〔 Pick Up温泉 〕


<竹倉温泉 「錦昌館」>
(静岡県三島市竹倉13番地、9:00~19:00、500円、0559-75-3433)
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
伊豆の玄関口にあたる三島、沼津あたりは”口伊豆”とよばれ、温泉のイメージはあまりありませんが、さりげに個性的なお湯があります。
とくに三島の竹倉温泉では伊豆にはめずらしい鉄泉系のお湯が湧いています。


【写真 上(左)】 看板-1
【写真 下(右)】 看板-2
昭和10年開湯の竹倉温泉には「錦昌館」「伯日荘」「みなくち荘」の3軒のお宿があっていずれも日帰り可でしたが、現在「伯日荘」は休業しているようです。
場所は県道142三ツ谷谷田線からすこし入ったところ。鉄道でいうと函南駅と三島駅のちょうど中間くらい。
この県道142はR1東海道の枝線のような道で、ふつう観光客は通りません。
そんなこともあって、歴史の古い温泉地のわりになじみがうすいのかもしれません。


【写真 上(左)】 伯日荘
【写真 下(右)】 浴場入口
手前に「伯日荘」、おくに「錦昌館」、すこし離れて「みなくち荘」。
「錦昌館」は3軒のうちいちばん大きな宿で、宴会なども積極的に受けているよう。
林に囲まれ落ちついた趣をもつ湯宿です。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の源泉カラン
廊下のおくに男女別の浴室。右手が女湯、左手が男湯で男湯のほうが明るく広め。
コインランドリーが置いてあるので湯治宿としてもつかわれているのかも・・・。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯
二面採光の明るい男湯は内床も伊豆石仕上げの豪勢なもの。
窓の外には泉源施設らしきものがみえます。
赤みかげ石枠石タイル貼伊豆石敷10人弱の内湯ひとつとシンプル。
カラン6、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
宿名入りのオリジナルケロリン桶あり。
土曜11時で2人~独占とゆったり入れました。


【写真 上(左)】 オリジナルケロリン
【写真 下(右)】 チョロチョロの湯口
湯口からのチョロチョロ投入とタイルの割れ目からの熱湯投入で後者がメイン。
べつにカランがあって、捻ると冷たい源泉がでます。
この源泉カランは泉源施設?との位置関係からして泉源直引きかもしれません。
窓側側溝への上面排湯ですが、オーバーフローなく投注入量よりもすくない感じがするので、どこかに槽内排湯があるかも。
浴槽まわりは鉄分で赤茶に色づいています。


【写真 上(左)】 源泉の引き込み口
【写真 下(右)】 男湯の源泉カラン
ほぼ適温のお湯はいかにも鉄泉らしい透明度30cmの赤茶色のごり湯で、赤茶の酸化鉄らしき浮遊物がただよいます。
鉄サビ味+弱重曹味で投注入湯はかなりつよめの鉄サビ臭。
不思議なことに湯面では鉄サビ臭や饐えたようなFe3臭?はさほどつよくなく、むしろ石膏泉的なやわらかな湯の香が感じられます。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 鉄泉らしい色味です
湯ざわりは鉄泉系のぎしぎししたもので、色味も群馬、伊勢崎の五色温泉に似ているものの、それよりやさしい湯ざわりでよくあたたまります。
分析上はSO4は出ていませんが、なんとなく鉄泉と石膏泉が混じったようなニュアンスのお湯かと。
想定以上にいいお湯で満足。
伊豆エリアでは貴重な鉄泉にゆったりと入れるなかなかのお宿だと思います。
規定泉(総鉄イオン) 13.3℃、pH=7.1、湧出量不明、成分総計=279mg/kg、Na^+=9.3mg/kg、Mg^2+=9.0、Ca^2+=19.3、Fe^2+・Fe^3+=13.1、Cl^-=10.5、SO_4^2-=10.0、HCO_3^-=137、陽イオン計=52.8、陰イオン計=158.5、メタけい酸=44.2、遊離炭酸=23.7 <H21.3.19分析> (源泉名:竹倉温泉1号)
※宿の人にきいたところ、「『伯日荘』とは井戸がちがう。」とのことでした。
<温泉利用掲示> 加水:記載なし 加温:あり 循環:あり 塩素系薬剤使用:あり
■ブランドグルメ
〔 三島(箱根西麓)人参 〕
箱根の西麓にある三島の畑は排水がよい火山灰土で、しかも耕土がふかいため古くから根菜類の栽培が盛んで、とくに人参は「箱根人参」とも云われ定評があったようです。
戦前の長根種から戦後短根種に品種が移ってもその品質に変わりはなく、各地へ出荷されています。人参焼酎など加工品も開発されています。
(三島青果(株)HPなどを参考)
〔 2010/03/26UP (2009/08入湯) 〕
E138.56.56.215N35.6.45.835
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