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■ 湯宿温泉 「窪湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<湯宿温泉 「窪湯」>
(群馬県利根郡みなかみ町(旧 新治村)新巻、16:00~21:00(日によって変動あり)、不定休、100円(維持協力金)、0278-72-2611(みなかみ観光協会))
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

北毛の名湯、湯宿温泉には「窪湯」「小瀧湯」「松の湯」「竹の湯」の4つの共同浴場があります。


【写真 上(左)】 湯宿温泉の看板
【写真 下(右)】 夜の窪湯

「窪湯」はそのなかでいちばんメジャーなお湯で、温泉街のまんなかあたりにあります。
湯宿の共同浴場はふつうは施錠されていて、地元の方に頼んで入れさせていただくか、宿泊してお宿にかぎを借りるか、かぎが開いている(扉に木板が挟んである)ときしか入浴できません。
ここも、夕方でもかぎが開いていないことがあり、知名度のわりに入浴難易度は高め。
(むしろ、「小瀧湯」の方が開いていることが多い。)


【写真 上(左)】 入浴者の心得
【写真 下(右)】 浴槽-1

無人なので、浴槽手前にある「善意の箱」に100円以上を入れてから入浴します。
場内には「この共同湯は、湯宿区民のお金と、奉仕と、郷土愛によって維持されています。湯宿区民以外の方はみんなが気持よくたのしくはいれる共同湯の維持管理のために入浴に際し『善意の箱』に感謝の気持を投入して下さい。 湯宿共同湯維持会」という掲示。

狭めの脱衣所から石づくりの渋い浴場がみえます。
浴槽は湯宿の共同浴場ではいちばん大ぶりで、伊豆石?造7-8人くらいのたっぷりふかめで入りごこちのいいもの。
メジャーな共同湯なので、かぎが開いているときはそれなりに入浴客がいます。
このときは土曜17時で一瞬独占~5人。
カラン5くらい、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。

右手の樹脂パイプの湯口からゲキ熱源泉を投入、べつに左手おくに石膏の析出の出た石&樋の湯口からの熱湯少量投入があります。
おくの湯口のうえにはコップがおいてあります。
オーバーフローはないですが、パスカル方式の排湯でかけ流しでしょう。


【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 窪湯源泉のタンク

うすく青味がかってきれいに澄み切ったお湯はかなり熱めですが、湯宿の他の共同浴場にくらべるとまだまし(笑)。
湯の花はほとんどなく、湯中の指先がしっかりと青白く発光しています。

芒硝系特有ののどにスルスル入っていくような味とやわらかな芒硝石膏臭。
硫酸塩泉系のつよいきしきしにしっかりとしたとろみとよわいヌルすべが絶妙にまじります。
異様につよいあたたまりは湯温だけでなく、やはり硫酸塩成分が効いているかと。

浴槽の大きさのわりに浴客が多く、投入量はさほどでもないので、他の湯宿の共同浴場にくらべると鮮度感はよわい方。
でも、湯宿のお湯はゲキ熱新鮮湯より、人肌に揉まれたお湯のほうがやわらかくしっくりくるような気もします。

さすがに名湯、湯宿。
ビシッとくる存在感と格調の高さは北毛でも屈指。
たたずまいといい、お湯といい、共同湯マニアは落とせないお湯だと思います。

Na・Ca-硫酸塩温泉 59.1℃、pH=8.0、湧出量測定不能(自然湧出)、成分総計=1.31g/kg、Na^+=227mg/kg (55.34mval%)、Ca^2+=156 (43.63)、F^-=4.1、Cl^-=120 (18.43)、SO_4^2-=693 (78.57)、陽イオン計=388 (17.8mval)、陰イオン計=838 (18.4mval) メタけい酸=60.6、メタほう酸=6.1  <H5.8.6分析> (源泉名:窪湯)
※ 「金田屋旅館」でゲットした分析書を記載。

〔 2010/06/08UP (2008/09入湯時をベースに作成) 〕


E138.54.58.372N36.41.49.184
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■ 畑毛温泉 「富士見館」 〔 Pick Up温泉 〕



<畑毛温泉 「富士見館」>
(静岡県函南町畑毛226、6:30~19:30(時間要確認)、不定休、350円/1h、055-978-3014)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (ゆこゆこネット)
紹介ページ (goo地域)

中伊豆の古い温泉地、畑毛温泉
「入ってよし、飲んでよし」といわれ、効能豊かな国民保養温泉として湯治客に親しまれてきました。(江戸時代には「湯塚の湯」と呼ばれていたらしい。)
源頼朝が軍馬の疲れを癒したという言い伝えや、寛延年間の湯敷小屋で怪我人湯療の記録もある古湯で、若山牧水は「長湯して飽かぬこの湯のぬるき湯にひたりて安き心なりけり」と畑毛温泉を詠んでいます。(以上、函南町HPより抜粋引用)


【写真 上(左)】 畑毛温泉の看板
【写真 下(右)】 畑毛温泉街

うしろに大仙山を背負う落ちついた立地ですが、住宅地のなかに旅館が点在していてかなり地味なイメージがあります。
ま~、すぐそばに中伊豆屈指の人気温泉、駒の湯「源泉荘」(入湯済未レポ)があるので、ふつうの日帰り客はそっちへ流れてしまうのでは・・・?

最初、料金300円の「魚屋旅館」をめざすも見つからず、急遽「富士見館」にターゲット変更。(あとで地図を調べたところ、「魚屋旅館」らしきところが更地になっていたので、ひょっとして廃業したのかも・・・。未確認情報ですが・・・)


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 泉源?

県道に面して大きめのPと目立つ看板があるのですぐにわかります。
開放的な雰囲気の建物で、日帰りでも入りやすい感じ。
廊下のおくに浴室。手前右手が男湯、おくが女湯。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

浴室まわりはやや暗めながら、湯治場的な雰囲気があってなかなか。
あまり広くない脱衣所。扉を開けると浴場です。
高い天井、中庭に面した広い窓、壁面高く分析書が掲げられている雰囲気のある浴場です。
スロープや手すりが配され、湯治客向けに配慮されています。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 3槽が並びます

正面左手から熱湯槽(あつめ)、適温槽(ややぬる)、ぬる湯槽(ぬるめ)の3槽。
すべてジェット&ジャグジーが元気よく稼働していて、湯口、オーバーフローともなく底面吸湯の循環仕様。
ぬる湯槽壁側からは適温湯の注入と非加温源泉と思われる冷水の注入があって、お湯もこのあたりがベストのような。

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日14時で2-3人。
カランのお湯はなんとなく温泉のような気がしました。

お湯は浴槽によりそれぞれ違います。
いちばんカルキが強いのは適温槽で、熱湯槽とぬる湯槽ではさほど気になりません。

わずかに懸濁したお湯で、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
味不明(カランも温泉だとすると微芒硝味)でやわらかな硫酸塩泉系の湯の香も感じられます。


【写真 上(左)】 左が熱湯槽、右が適温槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽

肌の上をすべるような独特な湯ざわりのある、どちらかというと硬質なお湯。
あたたまりはさほどつよくはないものの(熱がスーと抜けていくような感じ)、浴後はおだやかに温もり、肌がしっとりと落ちつく浴後感のいいお湯です。
一見なんということもないお湯で、スペックもさして特徴はないものの、じっくり入ってみると、じつは似ているお湯を思い出せないほど個性的なお湯で、これは伊豆の古湯の面目躍如か・・・。

それにしても循環&カルキにしてこの存在感、かけ流しにしたらどれほどのものになるのか、ちょっと想像がつきません。
高温泉があたりまえのこのあたりで、泉温30.7℃のうすい単純温泉が名湯として湯治客を集めてきたのですから、やはりただならぬ湯質を備えているのだと思います。(入ってみてはじめて納得 ^^; )

このあたりは日帰り湯がたくさんあるので、どうしてもぞんざいに入りがちですが、ここはじっくり腰を据えて入ってみたいお湯だと思います。

単純温泉 30.7℃、pH=8.4、湧出量不明、総成分=189.8mg/kg、Na^+=38.5mg/kg、Ca^2+=8.6、Cl^-=10.8、SO_4^2-=30.1、HCO_3^-=66.2、CO_3^2-=4.8 <H12.12.8分析> (源泉名:韮山温泉土地第3号泉)
※ 畑毛温泉は奈古谷温泉引湯説がありますが、分析書泉源地は「函南町畑毛神城ヶ下」とあるので、独自源泉をもっているのでは?(奈古谷温泉は伊豆の国市(旧大仁町))
ここの玄関先にも注連縄を張ったカラン(泉源?)がありました。

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒処理:あり

■ブランドグルメ
〔 函南の乳製品 〕
百余年の歴史をもつ酪農のメッカ函南、当然乳製品が名物です。
乳牛は各地で開かれる畜産共進会で優秀な成績をおさめ、その品質は折り紙つき。
酪農のテーマパーク「オラッチェ」もあります。
(函南町HPなどを参考。)

〔 2010/06/08UP (2009/11入湯) 〕


E138.58.17.898N35.4.40.259
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