関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 塩山温泉 「笹本屋旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
塩山温泉 「笹本屋旅館」
住 所 :山梨県甲州市(旧 塩山市)塩山上於曽1960
電 話 :0553-33-2646
時 間 :要時間確認
料 金 :400円?
■ オフィシャルHP(新)
■ オフィシャルHP(旧)
■ 紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))
■ 紹介ページ (甲州市商工会)
峡東、旧塩山市の塩山温泉郷にある湯宿。
市町村合併では、市は町や村を合併・編入して市名が残るのがふつうですが、ここは勝沼町、大和村と合併して甲州市となり、塩山市は消滅してしまいました。
ちなみに、”塩山”の由来は市内にある”塩ノ山(しほの山)”によるもので、この山はふるくから甲斐の国にちなむものの枕詞とされていた由緒あるもの。
「しほの山 さしでの磯にすむ千鳥 きみが御世をば 八千代とぞ鳴く」
(詠み人知らず 古今和歌集 巻7 賀歌 345)
※ 山梨は大規模な市町村合併がおこなわれていますが、甲府市のほかに甲斐市、甲州市、山梨市(これは以前からある)など、どこが県庁所在地になってもおかしくないような市名がたくさんできました(^^)
塩山温泉郷は、開湯650年と伝えられる古湯で、その”塩ノ山”南麓に7軒ほどの湯宿が集まっています。
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 浴場入口
ここは創業百年の歴史をもつ老舗宿で、塩山駅北側の湯宿が集まっている一角にあります。
【写真 上(左)】 渋いベンチ
【写真 下(右)】 脱衣所
こぢんまりとしたお宿で、一見、日帰り受け入れしてそうもないですが、入浴を乞うとあっさりOK。
塩山温泉は登山客やハイカーの利用が多いので、たいていのお宿は日帰り受け入れに積極的です。
【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 洗い場の析出
こぢんまりとした脱衣所と浴室。
黒みかげ石枠水色丸タイル貼5-6人の主浴槽と左手におなじつくりで1-2人の源泉槽。
カラン2(たぶん水は源泉で、まわりにクリーム色の析出)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜16時で独占。
【写真 上(左)】 主浴槽
【写真 下(右)】 主浴槽から源泉槽
両槽ともにカランから冷たい水(たぶん源泉)を投入可。
適温の主浴槽は底面注入&底面吸湯。
源泉槽はカランからの投入で槽内注排湯なく、全量をオーバーフローの随時投入かけ流し方式とみました。
【写真 上(左)】 源泉槽
【写真 下(右)】 源泉槽のカラン
お湯は圧倒的に源泉槽がいいので源泉槽のレポです。
30℃くらいの絶妙なぬる湯は、かすかに懸濁して白い浮遊物がたくさん。
微甘味で、いかにも甘いイオウ臭がしそうなお湯ですが、これは感じられず生ぐさいような金気臭。
かなりつよいツル(ヌル)すべのある美人の湯系の湯ざわりで、湯温とあいまって入りごこち抜群。
なにか奥ぶかい浴感も感じられたような・・・。
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 内湯の湯口
石膏の析出があちこちにでていて、浴感からしてもただの重曹アルカリ泉ではないような気がします。
また、主浴槽もカルキなくけっこういけます。
塩山温泉は、温泉好きのあいだでもあまり話題にならないですが、じつはさりげにスグレものが潜んでいて、ここもかなりの個性派だと思います。
規定泉(総硫黄)(Na-HCO3・Cl・(CO3)型) 22.8℃、pH=9.60、308L/min、総計=201.9mg/kg、Na^+=51.00mg/kg (94.08mval%)、Cl^-=23.27 (24.29)、HS^-=1.839、SO_4^2-=5.980、HCO_3^-=58.57 (35.54)、CO_3^2-=18.19 (22.44)、陽イオン計=54.32 (2.338mval)、陰イオン計=126.6 (2.702mval)、硫化水素=0.005 <S47.1.14分析> (源泉名:塩山温泉第二井)
<温泉利用掲示>
加水:記載なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒の方法:記載なし
■ブランドグルメ
〔 枯露柿 〕
塩山市松里地区は「枯露柿(ころ柿)」という有名な干し柿の産地です。
この地区は乾燥と湿気のバランスが柿の生育や干し柿づくりに適していることと、「甲州百目」「甲州百匁」という大ぶりの柿がとれることが美味しさの秘訣とされているよう。
信玄公が栽培を奨励されたといういわれや、江戸期に甲斐の名産として名を高めた”甲州(峡中)八珍果”(葡萄、梨、桃、柿、栗、林檎、石榴(ざくろ)、胡桃(くるみ)or銀杏)のひとつに数えられるなど蘊蓄もばっちり。
主にお歳暮など贈答に用いられる高級品です。
(「ころ柿のページ」などを参考。)
〔 2010/07/31UP (2007/07入湯) 〕
E138.43.54.550N35.42.20.990
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■ 矢原温泉 「矢原荘」 〔 Pick Up温泉 〕
矢原温泉 「矢原荘」
住 所 :千葉県南房総市(旧 安房郡千倉町)千倉町瀬戸3291
電 話 :0470-44-1761
時 間 :11:00~21:00
料 金 :500円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (ぐるなびトラベル)
■ 紹介ページ (るるぶトラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
南房、千倉にも自家源泉のお宿がけっこうありますが、ここも例にもれず日帰り入浴できることはあまり知られていません。
「矢原荘」(やわらそう)は、そのなかではわりに知名度の高い方かな。
場所はR410から1本陸側に入ったところ。位置的には千倉駅と千歳駅の中間くらい。
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関
14室の中規模のお宿で、豪華さはないですが、あかるいく開放的な雰囲気でなんとなく魚料理が美味しそう(^^)。
じっさい磯料理に定評があるようです。
【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所
アプローチに「日帰り入浴可」ののぼりを出していて、日帰り受け入れに積極的なよう。
この日は団体の昼食が入っているらしく、玄関にはスリッパがたくさん並べられていました。
奥に人の気配はするのに、声をかけても聞こえないらしく出てこないので、上がり込んで厨房をのぞくと準備で戦場状態(^^)。
でも日帰り入浴を乞うと快くOK。
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口
脱衣所の広さはふつう。
ゆったりとした浴場はどことなくレトロな銭湯風で、みかげ石枠タイル貼り10人弱の浴槽ひとつをシンプルに配置。
入りごこちのいい浴槽ですが、湯口そばはやや浅くなっています。
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の浴槽
ポトス(女湯は七福神?)の足元の樹脂パイプから冷たい水(たぶん源泉)と大量槽内注入で側面吸湯の循環仕様ながら、吸湯量より投注入量が多いので、かなりのオーバーフローがあります。
【写真 上(左)】 渋い浴室
【写真 下(右)】 男湯の湯口
カラン14、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜11時で独占。
ほぼ適温のお湯は、きもち茶色がかった透明で浮遊物なし。
湯中にこまかな気泡が舞っていてよわいアワつきもありますが、これは高圧の注入によるものかと思います。
【写真 上(左)】 かなりのオーバーフロー
【写真 下(右)】 男湯の湯色
よわい重曹味+僅微苦味によわい消毒臭。
アワつきのヌルに重曹泉系のツルすべがのる美人の湯系の湯ざわり。
重曹泉系のお湯ながら、内側からあたたまる感じがあって、湯中の指先が青白く発光していたので、硫酸塩も存在を主張しているかと・・・。
南房総にはさりげに硫酸塩を含むお湯がありますが、ここもそんな一湯です。
浴後は肌に張りがでてしっとりと落ちつくなかなかにいいお湯です。
よわい消毒臭が残念ですが、このあたりでは硫酸塩がしっかりとでていて質感のあるお湯なので、湯めぐりマニアは落とせないお湯ではないでしょうか。
Na・Ca-炭酸水素塩・塩化物・硫酸冷鉱泉 17.9℃、pH・湧出量不明、成分総計=1.053g/kg、Na^+=295.6mg/kg (95.40mval%)、Cl^-=155.4 (31.62)、SO_4^2-=151.2 (22.74)、HCO_3^-=329.5 (38.99)、CO_3^2-=27.0、陽イオン計=309.7 (13.48mval)、陰イオン計=663.4 (13.85mval)、メタけい酸=67.8、メタほう酸=7.3、腐植質=5.0 <H15.11.20分析> (源泉名:矢原温泉)
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
■ブランドグルメ
〔 くじらのたれ 〕
良港を擁し、わが国でもめずらしい料理の祖神、磐鹿六雁命(高倍神)を祀る神社、高家(たかべ)神社が鎮座する千倉は食の名物に事欠きません。
ちなみに11月の新嘗祭に執り行われる高家神社の”庖丁式”は、平安時代の光孝天皇の御代から宮中行事のひとつとして綿々と受け継がれる伝統と格式をもつ儀式で、しばしばマスコミに取りあげられます。
このあたりはふるくからの捕鯨の地で、鯨の肉をたれに漬け込み天日で干した「くじらのたれ」は代表的な名物として広く知られています。
「秘伝のたれ」がポイントで、趣向を凝らしたいろいろなアイテムがあります。
千葉県優良県産品推奨品にも指定され、エリアを代表するブランド産品です。
(「老舗 ハクダイ食品」HPなどを参考。)
〔 2010/07/31UP (2007/05入湯) 〕
E139.58.3.490N34.58.39.990
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