関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 奈良原温泉 「あさま苑」
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住 所 :長野県東御市奈良原 (旧 小県郡東部町)
電 話 :0268-62-2809
時 間 :14:00~17:00(要事前確認) / 繁忙時不可(土日不可という情報もあり)
料 金 :400円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (ぐるなびトラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (信州うえだ観光データベース)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
東信、湯ノ丸高原の麓にたたずむ大正十一年創業の自家源泉宿が日帰り対応。
文豪、島崎藤村とも親交のあった、東部町(現 東御市)出身の水彩画家、丸山晩霞画伯がたびたび逗留した宿としても知られています。
滋野から標高1,732mの地蔵峠を越えて鹿沢に抜ける県道94東御嬬恋線は、かつて”湯道”とよばれ、要所要所に”百体観音石造町石”といわれる観音さまが祀られています。
滋野(祢津)の新張が一番、奈良原温泉で三十番、旧鹿沢温泉で百番となります。
この”湯道”が地蔵峠への急坂にさしかかるあたりに一軒宿16室の奈良原温泉「あさま苑」があります。
県道沿いに建っているのですぐにそれとわかります。
なお、ここは繁忙期など日帰り休止することもあるので事前TEL必須、また、土日不可というWeb情報もあるので要注意です。
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【写真 上(左)】 県道からの外観
【写真 下(右)】 浴場入口
外観からは県道沿いの薄っぺらな宿を想像しますが、なかなかに奥行きのある宿です。
高原の宿らしい清楚な館内。浴場は廊下を渡って、卓球所の前を抜けた奥。
たしか手前が女湯、おくが男湯でした。
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【写真 上(左)】 年季入った体重計
【写真 下(右)】 浴室からの眺め
脱衣所はこぢんまり。端におかれた年季入った体重計が存在感を放っています。
おちついたたたずまいの浴室に、手前源泉槽(長方形石枠石orコンクリ敷1-2人、17℃くらい)と窓側に加温槽(円形石枠石敷4-5人、ややぬる)のふたつの浴槽。
ともに湯口まわりを中心に鉄分で赤茶に変色し、とくに源泉槽は湯口まわりに緑のコケも生えてすごいことになっています。
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【写真 上(左)】 タイル絵
【写真 下(右)】 タイル職人さん?
浴室はレトロなタイル貼りで、壁面のタイル絵がいい味を出しています。
窓をあけると林ごしに御牧ヶ原方面も望めるなかなかのロケ。
標高1,100mの涼気がここちいいです。
天井は高く、こもりはほとんどありません。
カラン4、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜14時で独占。
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【写真 上(左)】 加温槽
【写真 下(右)】 適温槽の源泉湯口
加温槽は、赤茶に変色した石の湯口からやや熱湯を大量投入し、べつに源泉槽の湯口から樹脂パイプ経由で冷たい源泉を引き込み。非常にシンプルかつわかりやすい源泉投入です。
槽内注排湯不明でオーバーフローなし。
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【写真 上(左)】 源泉の引き込み
【写真 下(右)】 加温槽の湯色
源泉槽は、緑のコケにおおわれ黄土色に変色した石の湯口から冷たい源泉を大量投入し、金属筒の上面あたりから排湯。オーバーフローはないですが、お湯の感じからかけ流しかそれに近い湯づかいとみました。
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【写真 上(左)】 源泉槽
【写真 下(右)】 源泉槽の湯口
加温槽のお湯は、透明度数cmの黄土色にごり湯で赤茶色の浮遊物がただよいます。
金気+焦げ臭で金気臭は源泉槽よりよわく、焦げ臭はつよめに感じます。
循環かと思いますが、お湯のコンディションはかなりのもので楽しめます。
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【写真 上(左)】 源泉槽の湯色
【写真 下(右)】 源泉槽の湯口&湯色
源泉槽のお湯(水)は逸品です。
透明度は適温槽より高く10cmほどで、緑がかった黄土色のにごり湯。身を沈めるとオレンジと黒のよさげな浮遊物が舞い上がってすごいことに・・・。
収斂味+微炭酸味+金気味、おだやかな金気臭+弱焦げ臭のうらでかすかにドクダミ的な匂いが香ります。複雑な成分を物語る味臭です。
鉄泉系のギシギシとした湯ざわりと、弱酸性泉特有の肌に染み入るような浴感で、冷温交互浴がすこぶる快感、なかなか脱出できません。
あたたまりはつよくなく、入るほどに気持ちがおちついていくような大人向けのお湯で、浴後は肌にうっすらと金気がのこります。
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【写真 上(左)】 湯色&浮遊物
【写真 下(右)】 泉源?
分析書のpHは6.53ですが、緑礬泉的ニュアンスも感じ、なんとなくもっと低いような(pH=4くらい)感じもしました。
想定外に個性のつよいお湯で満足。
「規定泉循環だから」とはじいているとこんな上質なお湯を見落とすことになるので、湯めぐりは油断できません(笑)
東信エリアはさりげに個性派クセもの系のお湯がありますが、ここはそのなかでもキャラの立った1湯かと・・・。
夏場に再訪してじっくり味わいたいお湯です。
〔 源泉名:奈良原温泉 〕 <H14.12.6分析>
規定泉(メタけい酸、メタほう酸)(Mg・Ca・Na-HCO3型) 17℃、pH=6.53、湧出量不明、蒸発残留物=368mg/kg
Na^+=37.7mg/kg (27.57mval%)、Mg^2+=25.3 (35.00)、Ca^2+=38.7 (32.47)、Fe^2+=4.8
Cl^-=9.4、HCO_3^-=341.7 (95.07)
陽イオン計=111.15 (5.95mval)、陰イオン計=352.00 (5.89mval)、メタけい酸=87.2、メタほう酸=10.7、遊離炭酸=205.3
※面白い泉質なので、筆者にてmval%、イオン計値などを概算してみました。
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置利用:あり 消毒処理:あり
〔 脱衣所掲示 〕
この鉱泉は紫外線に恵まれた高原の地中より湧く、炭酸イオン系を主成分とする弱酸性の泉質でございます。(以下略)
■ブランドグルメ
〔 東御のクルミ 〕
東御市のなかでもとくに旧 東部町周辺は、クルミの産地として知られています。
かつてこのあたりでとれるクルミは「信濃グルミ」とよばれ、国内有数の品質を謳われていました。
いまは、清香(せいこう)、要鈴(ようれい)といった品種が栽培されているようで、東御市滋野にある道の駅「雷電くるみの里」では毎年11月にクルミ祭りが開催されます。ここではくるみソフトも人気のようです。
(JA長野県Webなどを参考。)
〔 2012/07/25UP (2008/10入湯) 〕
E138.23.36.766N36.23.25.105
【 BGM 】
あまりに暑いので、夏っぽいやつ3発ほど・・・。
1983年夏の名盤「ユートピア」収録の佳曲。BackのグルーヴがほとんどAOR(笑)
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