関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 燕温泉 「山の湯宿 針村屋」 〔 Pick Up温泉 〕
燕温泉 「山の湯宿 針村屋」
住 所 :新潟県妙高市関山6113-1 (旧 中頸城郡妙高村)
電 話 :0255-82-3121
時 間 :要時間確認
料 金 :600円
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (関燕観光協会)
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
妙高のお湯のなかでも名湯の誉れ高い燕(つばめ)温泉。
妙高周辺ではもっとも高所にあるお湯で、妙高山の登山口にもなっている山の湯。
以前はスキー場があって、深雪&ハイレベルなゲレンデ構成で一部のコアなスキー好きにさりげに人気があったのですが、いまは休業(閉鎖?)しているようです。
ここは「黄金の湯」、「河原の湯」のふたつの露天風呂が有名です。
当然、ふたつとも入りましたが、お宿のお湯も気になったので帰りに攻めてみました。
たいていの湯宿が日帰り看板を出していて迷いますが、なんとなく温泉街のなかほどにある「針村屋」にしてみました。
【写真 上(左)】 燕温泉街
【写真 下(右)】 燕温泉案内図
燕温泉街は原則駐禁のようで、温泉街手前の共同Pに停めて歩いていきました。
坂道の両側に湯宿や土産物屋が並ぶ温泉街。
ところどころに流される温泉が路面を湯の花で彩り、雰囲気を出しています。
【写真 上(左)】 道ばたを流れる温泉
【写真 下(右)】 玄関
ここは山宿風たたずまいで、日帰り客の受け入れに慣れている感じ。
ふたつの人気露天ではゆっくり身体を洗うことができないので、帰りに立ち寄る登山者がけっこういそう。
階段をのぼった左手に男女別の浴室。手前右手が女湯、左手おくが男湯で、おのおの内湯と露天があります。
【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 浴室入口
脱衣所はやや狭いものの浴室は意外に立派で、赤みかげ?石タイル貼6-7人の内湯と扉の外に鉄平石枠タイル貼2人ほどの露天「渓雲の湯」?。
露天が空中に浮いたポーチ風になっているのは、わが国屈指の豪雪地帯(ふつうに3~4mは積もる)ゆえかと思われ、谷から吹き上がる風が心地いいです。
内湯もあかるく、メンテばっちりで気持ちのいい浴場。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯
カラン計4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜10時で独占。
【写真 上(左)】 女湯内湯
【写真 下(右)】 女湯露天
内湯は灰白色のイオウの湯の花がでた石組の湯口から投入。
にごり湯につき槽内注排湯は確認できず、切欠からの上面排湯。
【写真 上(左)】 男湯内湯
【写真 下(右)】 男湯内湯の湯口
露天も灰白色のイオウの湯の花がでた石組の湯口から投入。
オーバーフローはなく、たしか側面のスリット孔からの排湯だったかと思います。
湯温は内湯で適温~ややぬる、露天で適温。ともにたっぷり深くて入りごこちのいいもの。
湯づかいはお湯の感じや、脱衣所掲示からしてかけ流しでしょう。
【写真 上(左)】 男湯露天
【写真 下(右)】 男湯露天の湯口
お湯は内湯・露天ともに同系ですが、浴槽がちいさな分、露天のほうが鮮度感がありました。
鼠色がかった濁白色のにごり湯には、灰白色の繊維状の湯の花が大量にただよっています。
山のイオウ泉にありがちな”味のない味”+弱苦味。
しぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭に特有の鉱物臭をまじえた絶妙な湯の香が、浴室内にたちこめています。
この湯の香は「黄金の湯」、「河原の湯」よりもつよいのでは・・・?。
硫酸塩泉系のきしきしとイオウ泉系のするするにツルすべととろみが加わる複雑かつ絶妙な湯ざわりで、肌にくい込むような力感も備えています。
ともかく後を曳くお湯で、なかなか脱出できません。
浴後はお肌するするになり、イオウ臭が肌にのこります。
【写真 上(左)】 内湯の排湯口と湯色
【写真 下(右)】 大量にただよう湯の花
硫化水素泉ながら、どこかすっきりとした味わいがあり、日光湯元のお湯を思い起こしました。
ここはおそらく山側からの引湯かと思われます。
ふたつの露天(おのおの源泉がちがうと思う)のどちらかと同じ源泉かは不明ですが、同じ源泉だとしてもだいぶイメージがちがいます。
引湯しているうちにお湯がまろやかにこなれるような気もしますが、どうでしょうか。
個人的にはふたつの露天より気に入りました。これは文句なく名湯かと。
このタイプのお湯は好物なので、いつか真冬に泊まってじっくり堪能したいと思います。
温泉分析書はみあたりませんでしたが、掲示されていた泉源地と「自遊人 温泉倶楽部」の『温泉分析書図書館』掲載の「ホテル花文」の分析書記載泉源地がおなじなので、ここからデータを抜粋引用します。(〔 〕は現地掲示より。)
------------ 引用データ ------------
〔 源泉名:燕温泉(集合升) 〕
含硫黄-Ca・Na・Mg-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉〔含硫黄-Na・Ca-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉〕 44.8℃〔43.5℃〕、pH=6.4、758L/min自然湧出、成分総計=1680mg/kg
Na^+=120mg/kg (33mval%)、Mg^2+=41 (22)、Ca^2+=130 (41)、Fe^2+=0.04、Cl^-=130 (22)、HS^-=-、SO_4^2-=230 (29)、HCO_3^-=490 (49)、陽イオン計=309 (16mval)、陰イオン計=851 (16mval)、メタけい酸=210、メタほう酸=8.6、遊離炭酸=200、硫化水素=2.2 <H17.8.25分析>〔H3.11.20分析〕
------------ 引用データおわり ------------
※ 引湯にしては湯温のわりに湯口の温度が高いが、分析書の湯温は集合升での計測かもしれません。
〔 脱衣所掲示 〕
当館の温泉は、天然温泉100%掛け流し温泉です。
加水、加温、循環はしておりません。
■ブランドグルメ
〔 大洞原のくだものトマト 〕
旧 妙高村はトマトの名産地として知られていました。
なかでも標高の高い大洞原産のトマトは味に定評があるらしく、有機質の肥料をつかい露地栽培された「くだものトマト」が出荷されています。
〔 2012/04/20UP (2011/09入湯) 〕
E138.8.56.200N36.53.57.260
【 BGM 】
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