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■ 湯元滑川天然温泉 「なめがわ温泉 花和楽の湯」 / 旧 「なめがわ森林スパ 花明かり」

  

湯元滑川天然温泉 「なめがわ温泉 花和楽の湯」
住 所 :埼玉県比企郡滑川町羽尾2178
電 話 :0493-57-2683
時 間 :10:00~24:00 / 不定休
料 金 :1,280円(18:00~ 1,050円、21:00~ 650円(タオルセット、岩盤浴等なし)) 会員各100円引
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

旧「なめがわ森林スパ 花明かり」が改称してリニューアルオープンしたもの。
2010年4月22日にオープンした「なめがわ森林スパ 花明かり」は、約1年後の2011年5月9日より休業し、8月12日「なめがわ温泉 花和楽の湯」に改称してリニューアルオープン。
遅ればせながら、リニューアル後の施設についてレポします。

 
【写真 上(左)】 サイン-1
【写真 下(右)】 サイン-2

リニューアルの理由について、公式ブログ2011年8月15日付記事で↓のように説明されています。
「小川町の『花和楽の湯』が泊まれない旅館をコンセプトにした施設に対して、滑川町の『花明かり』は、泊まれないリゾートをコンセプトにした施設でした。広大の敷地の中に、温浴棟、レストラン棟、休憩棟等を分棟形式に配置し、自由に歩いて移動できるのが特徴の施設でした。しかし、天気の良い日は良いのですが、雨の日や冬の時期等、お客様より動線の不便さをご指摘頂く事も多々ありました。そのようなお客様のお声にお応えする為、今年のGW明けから、施設全体を裸足で歩いて移動できるよう、各棟を全てドッキングする増築工事を実施してまいりました。」

 
【写真 上(左)】 門
【写真 下(右)】 ほとんど変化のないエントランスアプローチ

上記のとおり、施設内動線が大幅に変更されています。
また、全体イメージも比較的”洋”のイメージがつよかった前施設から、”和モダン”寄りにアジャストされて、和シックな「花和楽の湯」のイメージに統一されたような感じがします。

 
【写真 上(左)】 足湯
【写真 下(右)】 母屋へのアプローチ

リニューアルのポイントは、従来別棟だった浴場棟が回廊&母屋で食事処や他の付帯施設とつながれたこと。
これにより、寒い時季や雨天時の移動が格段に楽になりました。
前施設のレポ↓で、浴場棟と他施設の連結について案めいたものを書きましたが、それよりも遙かに本格的なかたちで実現されたわけです。

 
【写真 上(左)】 母屋の玄関
【写真 下(右)】 浴場~母屋間の回廊

以前の浴場棟エントランスは閉鎖され、新設された和風のメインエントランスから回廊経由のアプローチとなります。
回廊導線が見事に効いていて、まったくの別施設のよう。(→ 施設レイアウト図

位置関係からして、以前の「花*花食堂」が「お食事処 楽膳」に、お休み処「月明かり」が「ひとやすみ 一休」に変わり、それをつなぐように母屋&回廊が新設されたような気がしますが、定かではありません。
施設が点在し、「芝生&植栽の公園かゴルフ場のような空間」と書いた庭は、回廊やテラスで画されメインガーデン的に仕上げられて、雰囲気を一新しています。
ここらへんの空間づくり、「カワラリゾート」はほんとうに巧いと思います。

 
【写真 上(左)】 和シックな館内
【写真 下(右)】 夜のテラス

また、設置がなく疑問を呈した(^^)、岩盤浴もしっかり新設されています(料金内)。

浴場構成や湯づかいはほとんど変化がないように感じました。(ちょっと希釈がつよまったか?)
ただ、露天の湯口の一部がかなり強烈に赤茶変しているので、非希釈非濾過系の源泉を投入することがあるのかもしれません。

また、ロウリュのアロマオイル使用量が増え、さらにパワーアップしているようです。
わたしはロウリュ好きでいろいろと入っていますが、ここのロウリュは設備といい、アロマオイルの質といい、スタッフの技術といい、関東屈指のレベルかと・・・。
それと、ゲキ冷だった水風呂がきもち入りやすい温度になっていました。

ということで、浴場やお湯については以前のレポ↓を参照ください。
それにしても、お客の声を受け、オープン1年でリニューアルを決行した「カワラリゾート」の対応の速さにはおどろきです。

はっきりいって居酒屋にあるような”和モダン”風施設はすぐにつくれるのですが、空間構成を含めてコンセプチャルに創り込むのには相当なセンスが要ります。
ディテールやアイテムに至るまでの知識やセンスが”和シック”な大人の雰囲気につながっていくのかと・・・。
正直、”和シック”的な小ワザの効き方からすると、本家小川の「花和楽の湯」に及ばないような気もしますが、コンセプト「泊まれないリゾート」がよく表現されたいい施設かと思います。

〔 2012/04/17UP (2012/01入湯) 〕


〔 旧施設のレポ 〕
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<湯元滑川天然温泉 「なめがわ森林スパ 花明かり」>
(埼玉県滑川町羽尾2178、10:00~24:00、原則無休、1,200円(会員100円引)※18:00以降1,000円(暫定?)、0493-57-2683)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

2010/04/22オープンの、小川町「花和楽の湯」を運営するカワラリゾートの2号店です。
ONKEN21さんのレポあり。

場所は埼玉県滑川町の「国営武蔵丘陵森林公園」の東京寄り。
アプローチは旧「熊谷東松山道路」、これは2004年11月に無料化された有料道路で片側2車線の走りやすい道です。(ネズミとり注意 ^^)
関越道東松山ICからだと、ベイシア・カインズホームがある「なめがわ森林モール」の手前の交差点を左折(目立つ看板がなかったようなので要注意)、しばらく走った突きあたり。
東松山ICからのアプローチもスムーズだし、サイクリングのメッカ森林公園にもほどちかい、なかなかに絶妙な立地です。


【写真 上(左)】 エントランス看板
【写真 下(右)】 フロントへのアプローチ

Pの入口からして、はやくもリゾート的上質感を醸し出しています。
Pは巨大、Pのオペレーションで苦労している1号店のうさを晴らすかのような広さ(^^)。

エントランスの門を抜けたところにフロント「花だより」、ここで入館料を払い施設説明を受けます。
「花和楽の湯」にはナイト料金があるので、ここもあるかと思い夜に攻めたところ(^^)やはりありました。
18時以降は200円引の1,000円(会員だと900円)。ただ、これは販促物などに載っていないので暫定かも・・・。
会員入会金300円は5/31までなら無料、ここだけの会員で「花和楽の湯」ではつかえません。


【写真 上(左)】 足湯
【写真 下(右)】 「花*花食堂」

「花だより」裏手に足湯、ここはバリバリのカルキ臭でパス。

左手のおくが「花*花食堂」、その手前にお休み処「月明かり」&温泉たまご無人販売所。
右手のおくが温泉棟の「花明かり」でそれぞれ芝生&植栽の公園かゴルフ場のような空間のなかに別棟で配置されています。
「花*花食堂」は、地元の食材を活かしたメニューということで美味しそう。


【写真 上(左)】 お休み処「月明かり」
【写真 下(右)】 温泉棟「花明かり」のサイン

「花和楽の湯」とはちがった別棟構成ですが、ONKEN21さんも指摘されていたように、雨の日や寒い日は辛いかも・・・。
やはり温泉棟「花明かり」と「花*花食堂」は廊下でつないだ方がいいような・・・。

温泉棟「花明かり」はいわゆる”和モダン”系で、シャープな上質感があります。
フロントでロッカーキーとタオル・バスタオルを受け取り(6月中旬より作務衣無料貸出予定)ますが、フロント「花だより」と温泉棟で2回も受付するのが面倒。

現在でも「花*花食堂」のみの利用も可能なようですが、温泉棟「花明かり」のみで受付し、フロント「花だより」での受付をやめても別段問題ないのでは?
その方が温泉棟以外フリーとなり、「花*花食堂」の利用も増えるような?(ただし、お休み処「月明かり」のフリー利用を防ぐためには受付設置か、温泉棟と廊下で結ぶ必要あり)

フロント右手に家族風呂、左手に浴室、さらに浴室左手の廊下の先にトリートメント(手もみ・エステ・アカスリ)と休憩所。左が男湯、右が女湯で固定制のよう。
当然あると思われた岩盤浴はありません。


【写真 上(左)】 温泉棟「花明かり」
【写真 下(右)】 浴場入口

脱衣所は「花和楽の湯」と同じつかいにくい縦長ロッカーでスペースもやっぱり狭め。
ただ、「花和楽の湯」よりは浴場への出入口が広く水切りスペースもあるので、水でべちゃべちゃになることはなさそう。

内湯は手前にかけ湯(温泉?)、正面に内湯。
天井高く、窓の広い開放的な浴場で、行ったときは窓が開け放たれていたのでこもりはまったくありませんでした。

内湯は石づくりでスペース的には10人以上いけそうですが、外周があさくなっているので肩までつかれるのは6-7人か。施設規模のわりに狭めです。
セパ式カラン17の一部は内湯のすぐよこに設けられているので、シャワーを横につかったりすると内湯のお客にかかるのでは?
ここは「花和楽の湯」と同様、浴槽と洗い場をセパレートした方がよかったような・・・。
シャワー・シャンプーあり。シャンプーは「花和楽の湯」と同様、ブースによって種類がちがいます。
土曜20時で10~30人くらいとわりに空いていて、客層は若いグループ客がメイン。
ただ、30人くらいのときはやや混雑感がでたので、トップシーズンの夕方など、どういう状況になるのかちと気がかり。

露天への入口よこにサウナ。本場フィンランドの”ikiサウナ”で、県内では初だそう。ロウリュではたしかにいままで経験したことのない”熱波”が感じられたので、これは必浴かと。(男湯は毎時15分、女湯は45分くらいに実施のよう。)

露天ゾーンは手前に水風呂(16.5℃で冷たくあまり入っていない。カルキ臭。)とそのおくに露天。
石組み小石敷の露天は手前の全身浴槽とおくの寝湯浴槽にわかれていて、全身浴槽は屋根なし、寝湯槽は九州あたりにありげながっしりとした太い柱に低い屋根が掛かっています。
全身浴槽もスペース的には15人以上いけそうですが、ここも外周があさくなっていて肩までゆったりつかれるのは7-8人か?
槽内に段差があって、つまずいている客を何人か見ました。
また、石組み浴槽の宿命ですが、背当たりのいい場所が限られてしまいます。
寝湯槽は広くて20人以上か。湯面にぷかぷかと木枕が浮いています。

寝湯槽のおくに一段高くウッドデッキ、デッキチェア数個となぜかチェア&テーブルセット×2があります。ここは寝湯を経由しなくても水風呂の脇からアプローチ可。
ここからの眺めはなかなかのもので、林のなかのヒーリング露天というイメージがぴったり。「森林スパ」と謳うだけのことはあります。

内湯は、中央の石の湯口からの適温湯投入+熱め側面注入で窓側への上面排湯+側面排湯?。湯口のお湯は強塩味+苦味で消毒臭がありました。

露天は全身浴槽に4ヶ所の湯口と数ヶ所の槽内注湯。排湯はよくわかりませんでした。
A.一番手前の水風呂側から熱湯大量投入。強塩味+苦味で明瞭な磯の香。
B.Aの右手の茶褐色に色づいた湯口からぬるめの少量投入。強塩味+苦味+金気だし味、金気貝汁臭+土類系焦げ臭の質感高い味臭で、これはおそらく非加温(or微加温)、非ろ過除鉄なしのピュアな源泉でしょう。
C.奥側の大ぶりな岩組みからの投入。湯口は1ヶ所にみえるが、左手の高みと右手下側2ヶ所からの投入。
左手の高みからのやつは茶褐色に色づいてぬる湯少量投入。
Bとほとんどおなじ味臭でこれも源泉かと。ただ、こちらはかすかに消毒臭がまじっていたような・・・。
D.奥側の右手下側の湯口から熱湯投入で、お湯の感じは内湯湯口に近いもの。

強塩味+苦味はどの湯口もほとんどおなじ、成分総計14.35g/kgなりの濃度がでているので加水はほとんどないと思います。

浴槽のお湯は湯口のお湯じたいがかなりちがうので、場所によってイメージが変わります。(湯温も場所によってかなりちがう。)
ただ、内湯はよわい消毒臭、露天ではつよい磯の香が感じられました。

湯色は夜だったのでよくわかりませんでしたが、茶色にうすにごっていたような・・・。
濃いめの食塩泉らしいどっしりとした重厚な浴感と、土類食塩泉系のぺとぺととした湯ざわりが特徴。
いかにもほてりそうなお湯ですが、ほてりはさほどなく、湯切れよくさっぱりとした湯あがり感。このあたりは成分に含む重曹分(HCO_3^-=178.8mg/kg)が効いているのかもしれません。

湯脈としては「四季の湯温泉 ヘリテイジ・リゾート」に近いものかと思いますが、それより金気や土類がきいている分、お湯に個性があるような・・・。
それだけに源泉浴槽がほしいところです。

充分練り上げて設計されているのでしょうが、なんとなくつくりが平板で、飽きがきます。(個人的には「花和楽の湯」のつくりのほうが変化があって面白い。)
なんとなく気になったのはどこにいても他の客と視線がぶつかる配置になっていて、ちと落ち着かないこと。(これけっこう重要。)
また浅い浴槽が多く、冬場はかなり湯温を上げないときびしいようにも思いました。

どうしたら変化と落ちつきがでるのか、露天につかりながらつらつらと考えてみました。
● デッキのよこに人気の人工炭酸泉をつくる。
● 全身浴槽はすべてゆったりふかめにし、中央に目隠し的な置き石をおく。
● 寝湯槽をふかくして、微加温のぬる湯源泉かけ流し槽にする。
● 露天左側のスペースを寝湯にする。
● 水風呂はせめて18℃はキープする。

これで、ぬる湯源泉槽と人工炭酸泉というふたつの人気アイテムが補強でき、水風呂ももっとつかわれるようになるでしょう。
源泉の湯量不足の問題があるなら、内湯を真湯槽か加水浴槽にすればいいでしょう。

施設コンセプトは「泊まれない温泉リゾート」。
近くの「四季の湯温泉 ヘリテイジ・リゾート」も”温泉リゾート”を謳っているので、このエリアでは温泉リゾート対決が熾烈になりそうです。

ま~、浴場についてはいろいろ書きましたが(^^)、郊外の温泉リゾートとして出色の出来であることはまちがいなく、マスコミ受けもしそうなので今後人気が出ていく施設だと思います。

Na・Ca-塩化物温泉 32.0℃、pH=7.50、湧出量不明、成分総計=14.35g/kg、Na^+=4030.0mg/kg、NH4^+=3.9、Mg^2+=122.9、Ca^2+=1094.0、Fe^2+=10.6、Cl^-=8652.0、Br^-=30.7、I^-=5.2、SO_4^2-=15.6、HCO_3^-=178.8、陽イオン計=5296、陰イオン計=8883、メタけい酸=55.6、メタほう酸=87.9、遊離炭酸=25.1 <H20.4.2分析> (源泉名:湯元滑川天然温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 森林まんじゅう 〕
地元“滑川ひまわり会”のお母さんたちが手作りする、1日1,400個も売れるという名物まんじゅう。100%滑川産の小麦粉と厳選した小豆を使用した炭酸まんじゅうです。
森林公園内のほか、「花明かり」そばの滑川農産物直売所(滑川町羽尾1348-1、0493-56-2535)でも売っています。
(「ごちそう埼玉」などを参考。)

〔 2010/05/13UP (2010/05入湯) 〕


E139.22.14.674N36.3.19.580

【 BGM 】
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