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■ 桜曲40曲!

春の嵐のあとは、いよいよ桜の季節でしょうか。
アゲてみます。

■ Nandemonaiya cover by Lilas Ikuta (Yoasobi)

このヴォーカルが世界を席巻するとは。
世界のPOPミュージックの流れがかわりつつあるのかも・・・。

■ サクラキミワタシ - 幾田りら┃[AI cover]

ほんとうに凄いというか、こわい時代になったものです。


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YOASOBIやAdoが世界でヒットしています。
また、シティ・ポップもあいかわらず人気のようです。

ボカロのエッセンスをとり込んだYOASOBIやAdoと、(以前の)洋楽のディテールやグルーヴをより深めたシティ・ポップ。
このふたつのPOPミュージックが日本に存在することは、海外からみるとある意味驚異かもしれません。
とくにメロディの美しさと若手女性ヴォーカルのレベルの高さはピカ一かも。
■ 女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)

最近の洋楽はほとんど聴いていないので断言できませんが、いまの日本はじつは世界でも有数の多彩なPOPミュージックをもつ国なのかも。

でも、マスメディアはジャニや坂道や韓国シーン模倣系に占拠されて画一化し、直近ではまともなヒット曲さえ生み出せない状況です。
■ 歌は世につれ ~炭鉱のカナリア~


↓ の曲聴いてみると、優れた才能や良質な楽曲はじつはたくさんある。
でも、シーンは細分化され、これらがメジャーシーンに出てくることはほんとうに稀です。

昭和の時代に業界をリードした大御所たちが、目下1980年代音楽ブームともいえる状況にあるにもかかわらず、総じて謙虚な物言いを繰り返すのは、いまの日本の(マイナー)音楽シーンのレベルの高さをじつは熟知しているからかもしれません。

韓国のPOPS (K-POP)は、ある意味米国POPSのメインストリームと同質です。
でも、いまや米国のユニットよりも韓国のユニットの方がスキル的に高かったりする。
だからK-POPが米国で売れる。

でも、YOASOBIやAdoやシティ・ポップが米国で再評価されているのは、おそらくいまの米国にこういったものがないからだと思う。
そういう意味では、いまの日本の(マイナーを含む)POPミュージック (J-POP)は、唯一無二(One and only)の強さをもっているのかもしれず…。

本来ならば、大手プロモーターがシーンをとりまとめてプロモートする局面かとも思いますが、いまのJ-POP界におそらくそういう存在はいないから。

「COOL JAPAN/M(ミュージック)」などと銘打ち、国家プロジェクトとして取り組んでもいいほどの局面ですが、どーせしょーもない有識者迎えて、最後は利権&忖度でグタグタになりそうだし…(笑)

やっぱり日本発の大きなムーブメントは起こせないのかな。


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2022/02/15 UP / 2022/03/18 UP

桜の季節が近づいてきたので、5曲追加して40曲UPします。
コメントも追加しました。

桜&透明感あふれるハイトーンの女性ヴォーカル。
日本ならでは?

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2021/02/09 UP

桜の季節にはだいぶ早いけど、前振りであげてみます。
整理して35曲にしました。
ハイトーンの女性ボーカル限定です。

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2019/03/25 UP
今年はおちついて花見もできないけど、
満開が近くなったので、あげてみます。

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今年も、あっという間に桜の季節ですね。
追加して40曲。再UPしてみます。
直接”桜”と関係ない曲も入ってますが、そこは雰囲気で・・・(笑)

それにしてもこのメロディの質の高さはいったい何事?
いまのJ-POPは、ほんとに「メロディーの宝庫」だと思う。(掘り下げれば、だけど・・・)

01.ひらひら ひらら - ClariS

よくわからないけど、なにかと話題の多い女子2人組ユニット。
佐久間 誠氏作の流麗なメロに、フェミニンで透明感あるハイトーンが冴えわたる名曲。

この動画、曲調といい、ヴォーカルといい、絵といい、なにかのタイミングで知られたら海外でブレークするかも・・・。
〔関連記事〕東京五輪のセレモニーソング ~ 日本の歌うま女子の底力 ~

02.花降らし - pazi

~ 顔を伏せるように歩く人が 多いから嫌になって
  そしたら飛んでいた桜が 切に愉快に見えたから
  この道で踊ってやろうと思った ~

変拍子と、ブレイクビーツ系4つ打ちと、アップビート系のグルーヴが混在してる。
歌詞だってキレまくり。
こういう曲聴くと、J-POPは確実に進歩していると思う。
でも、こういう曲がメジャーに売れないいまのJ-POP業界の不思議。

03.名もない花 - 遥海

以前から草ケ谷 遥海名義で路上LIVEなどで活動し、その卓越した歌唱力には定評があった。
ハイトーンに駆け上がるスケール感あふれる名曲。

04.さくらとことり - はな

ハイトーンのUP曲を難なくこなす抜群の声質。
こういう変化自在なリズムパターンは、最近の洋楽にはあまりないと思う。

05.桜色舞うころ - 川江美奈子

”レインボーヴォイス”といわれる多彩な唱法。
米国バークリー音楽院で学んだだけあって、曲づくりにソツがない。

06.片恋日記 - 中村舞子

”セツナ系”の代表格のハイトーン・シンガー。
声質はやたらにフェミニンかつエモーショナル。
■ 中村舞子の名バラード20曲

07.今、歩き出す君へ - Ceui

千葉県出身のシンガーソングライターCeui(セイ)。
アニメやPCゲーム系のタイアップ多数だけあって、ストーリー感ある曲づくりとフェミニンな美声。

08.すきま桜とうその都会OP 言葉繋ぎ - 花たん

こういうエモーショナルな難曲の歌いこなしは名手、花たんならでは。

09.変わらないもの(奥華子) - Covered by コバソロ & こぴ

奥華子の名曲。ブレスが切なく効いてはかなげな個性になってる。
固定ファンつきそうなキャラ。

10.キミに贈る歌 - 菅原紗由理

THE SxPLAY(菅原紗由理)@2020.6
秋田県出身のシンガーソング・ライターで、2014年春アーティスト名を「THE SxPLAY」(ザ・スプレイ)に替えて再デビュー。
これは2009年4月リリースでいきなりヒットした菅原紗由理名義のデビュー曲。
この頃の曲らしく、セツナ系入ってる。

11.Secret Base ~君がくれたもの~ ACE2013 LIVE 茅野愛衣 & 戸松遥 & 早見沙織

人気声優3人で、2001年ヒットのZONE「secret base ~君がくれたもの~」をカバー。
透明感ある3人の声質が、メロディアスなこの曲によく合ってる。

12.好きな人 - 上野優華

徳島出身の歌手でこれは2018年の2ndシングル(配信)。
聴き応えのある名曲。

13.桜 - 中村舞子

こういうテイク聴くと、やっぱり中村舞子、逸材だと思う。

14.ハルラブ - Juliet

2010年始めのリリース。この頃人気のあったセツナ系のユニット。
この頃いくつかあったセツナ系のユニットはけっこう音楽的にしっかりしていたけど、いまも活動してるのかな。

15.春音*ベール - Ceui

Ceuiからもう1曲。

16.ひらり - cover by Uh.

よくわからんが、カバーがYouTubeでけっこうみつかる歌い手?さん。
大原櫻子のヒット曲のカバーで、歌いまわしが抜群に安定している。

17.夢と葉桜 - 桜ほたる

個人的にかなり好きな声質の歌い手さん。以前は「桜菜」さん名義で動画UP。
フェミニンだけど芯のとおった美声。

18.Sakura no Uta - Hana

やっぱりハイトーンのUP曲、抜群に巧いと思う。

19.Story Teller - kicco

パソコンゲーム系の作品が多いシンガー。
個人的にこういう意表をついた曲展開、好物なんですけど・・・(笑)

20.横顔 ~わたしの知らない桜~ - 藤田麻衣子

”泣きの女王”・藤田麻衣子。桜の名曲をいくつかもってます。

21.桜霞 ~サクラノカスミ~ - 西沢はぐみ

神奈川出身のシンガーでゲーム系の楽曲が多い。
地声がおそらく相当なハイトーンで、上から降りてくる感じがある美声。

22.今日もサクラ舞う暁に - CHiCO with HoneyWorks

縦横無尽の曲構成。ハニワ曲ならではの展開。

23.さくら咲いた - 横山智佐

ベテランの声優が歌う名曲。やっぱり声優は歌のレベル高いと思う。

24.春風 - Rihwa(リファ)

フジテレビ系『僕のいた時間』主題歌で自作曲。
難しいコード使ってるわけじゃないけど、サビのメロは妙にフックあり。

25.明日へ舞う桜 - 初音ミク

これは名曲! 支援コメの多さが名曲ぶりを物語っている。
でもおそろしく難曲かと・・・。(「歌ってみた」が、ほとんど見当たらない。)

■ 明日へ舞う桜(歌ってみた)

↑ よくぞ歌った。
キー下げてると思うけど、後半やっぱりここまで上がるんだ。
やっぱりおそろしく難曲だと思う。

■ 明日へ舞う桜(歌ってみた) 

↑ こちらは原曲に近いキーか?
不安定な旋律。変則クリシェ。突然のリズムブレーク。強引な転調(笑)とハイトーンへの飛ばし。
これだけの難要素こなして健闘してると思う。コーラスはセルフ?

26.卒業写真

涙不可避的名曲。
メジャー・セブンス時代のユーミンの代表曲。(コード
セブンスコード炸裂だけど、洋楽とはあきらかに違う世界観。ユーミンの才能をあらためて思い知らされる曲。

まぁ、いろいろあるみたいだけど、このヴォーカル巧いんですけど・・・。
だまされる人多発もわかる気がする。

27.サクラ - 絢香

絢香 の「桜曲」は、やっぱりエモーショナル。

28.春に落ちて - 鹿乃(歌ってみた)

やわらかで透明感ある声質が人気の歌い手。

29.君って - 西野カナ

活動休止して、改めてその才能を実感。セツナ系を代表する歌姫。

30.さよならメモリーズ - 奏夢(歌ってみた)

奏夢(かなむ)さん、ほんとにいい声してると思う。あと独特のビブラート(というかゆらぎ)。
この難曲、なかなかこうは歌えないよ。
3:48~ 「初めて見た 満開の桜」 Xメロ
4:35~ 「一目見たときに思ったんだ~」 落ちサビ

31.さくら舞う空 - さねちゅーcomodo

よくわからんが、曲とヴォーカルの声質が○。
ヴォーカルは、桜ほたる(桜菜)さんと「スピカ」でコラボしてた楽音(ささね)さんでは?

32.SPICY CHOCOLATE - あなたと明日も feat. ハジ→ & 宇野実彩子 (AAA) (Vocal Ver.)

なんというか、神がかったビデオ・クリップだと思う。実力派、宇野ちゃんの本領発揮か。
あまりにも時代を象徴しすぎている歌詞。

33.桜ノ雨 - +α/あるふぁきゅん。【歌ってみた】

ボカロ界?ではバイブル的な桜曲。

34.君がいた未来 君といない未来 - yozuca

『D.C. 〜ダ・カーポ〜』OPでの名演やrino(CooRie)、橋本みゆきとのコラボで知られる熊本出身のシンガーソングランター。
安定感あるフェミニン・ヴォイス。作曲・アレンジの才能も相当なものだと思う。

35.はるのはるか - mimui(歌ってみた)

ボカロ系の名曲!

36.旅立ちの日に - 川嶋あい

ど定番だけど、やっぱり外せないか・・・。サビメロの塊。平成を代表する卒業ソング。

37.横顔~わたしの知らない桜~ - 藤田麻衣子

想定外の展開。神がかった楽曲構成力。

38.ひとひら - 今井美樹

安定の今井美樹。あいかわらずのレベルの高さ。
■ 今井美樹の名バラード25曲!

39.桜色舞うころ - 熊田このは

聴き手の心に響く類いまれな美声。
切なさを秘めた歌声は桜曲によく合う。
■ 熊田このはちゃんのセトリ(&出演記録)-Vol.2

40.サクラ色 - アンジェラ・アキ

もう歌わない?。この国は類い希なシンガーソングライターを失ったのか・・・?
感情過多にならず、たおやかに聴き手のこころをゆさぶる歌声。
苛烈な世の中で、おそらくもっとも人のきもちにささる曲を歌えるであろう人。

アンジェラ・アキが残した神曲、サクラ色。

■ アンジェラ・アキ  なう!

朗報。
アンジェラ・アキ、2024年2月7日(水)リリースの配信シングル「この世界のあちこちに」でついにカムバック!


■ この世界のあちこちに - アンジェラ・アキ

これをきっかけに、才能あるアーティストの良曲がふつうに売れる、あたりまえのPOPシーンを取り戻してほしい・・・。


ハイトーンヴォーカルがお好きな方はこちら ↓ もどーぞ。
■ 歌の女神が舞い降りた国 / 美メロ&ハイトーン&透明感の癒し曲50曲
■ 透明感のある女性ヴォーカル30曲
■ 女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)【リニューアル】


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1990年代以降はコード進行のパターン化(とくに王道進行の寡占化)が進み、メジャー・セブンスはおろか、マイナーセブンフラットファイブやナインス(テンションや分数コード)の使いこなしも減って、アーバンな曲じたいも次第に少なくなっていく。

多くの日本人は、根っこにヨナ抜き音階(ペンタトニック)やダウンビートが入っているので、コンスタントに洋楽を意識する局面がないと、どうしてもセブンス(四和音)やアップビートから遠ざかっていく。
最近では洋楽も急速にペンタ化やダウンビート化(というか4つ打ち化)が進みつつあるし、70~80年代に洋楽の影響を受けた多才なアーティストたちも第一線を退きつつある。
2015年以降、日本でペンタ化・4つ打ち化(ほぼフォークソング化)が進んだこと、そして海外からのシティ・ポップの評価が進んだ背景には、こんな要素もあると思う。

また、2000年以降はテクノロジーの発展もあって楽曲の多様化が進み、「なんでもありの時代」(一部で音楽的にすこぶる高度な楽曲がつくられる時代)になったが、聴き手がこれについてこれなくなり、とくに2015年以降は平易なペンタ化が進んだというのが持論。

でもって2020年代のいまから振り返ると、「シティ・ポップ」も「アーバン」も”お洒落”のワードでひとくくりにされ「シティ・ポップ」のジャンルでマーケティングされているのだと思う。

思い返してみると、
・~1970年代前半
 ペンタの時代
・1970年代前半~中盤
 ペンタとセブンスの拮抗時代
・1970年代中盤~1980年代中盤
 セブンス優位の時代
・1980年代中盤~2014年
 J-POP 進行(小室進行含む)の時代
・(2003年くらい~ ボカロやゲーム曲(一部アニソン)などの高度でマニアックな音世界、メジャー化はなし)
・2015年~
 ペンタ回帰の時代

そして・・・
・2020年~
 ペンタからの脱却の時代??(シティポップ人気、コード進行ブームやヒゲダン・ワンオクの人気)
・2021年
 ペンタからの脱却の試行錯誤にもがいた年?

↑ こんなイメージがある。

この桜曲たちは、「2003年くらい~ ボカロやゲーム曲(一部アニソン)などの高度でマニアックな音世界」に含まれるものが多くあります。
でも、聴き手は細分化され、メジャーヒットした曲は残念ながらは多くはありません。


関連記事(■ 歌は世につれ・・・ (2022年のJ-POP))

■ Everlasting Song - Yuki Kajiura/FictionJunction

↑ 桜とは直接関係ないけど、春の高揚感につながる曲なので・・・。
個人的には平成屈指の名LIVEだと思う。
梶浦さんも、FJの4人も、バックのインスト陣もすべてが神ってる。
7:34と長いけど、ま~、騙されたと思って、さいごまで聴いてみておくんなまし。
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