都議選の投票が終わったころだろうか。
自分が見た感じでは選挙運動のやり方に候補によってかなり開きがあるが、まずこの選挙では国政ではなく「地方の選挙」ということがあまり意識されていないきらいがあった。
選挙の争点がなかったということではないが、国政選挙の前哨戦という要素を主張した党があったのは非常に残念であった。
またこれは石原都知事が言ったことであるが、野党に関して広告会社が政策パンフレットを作っているという指摘があった。いかにもそういう感じに見えたが、ということは都の広報やサイトは全て都の職員が作っているということであろうか。
ある野党は石原都知事の出勤日数を問題にしていたが、では都議会議員はどうなのかということはまったく示されていないようだった。
とにかく有権者の一人の感想としては競争率も高くないし、選挙運動に関しても熱心な人もいれば、最終盤にしかしていないような人もいるようでひどく不愉快であった。
ちなみに自分のところでは8人が立候補して定数は6である。
つまり組織力が強い人はそれほど運動しなくてもいわば「労せずして」議席を得られる状況があるのではないかということである。
別に駅に立っていればいいというものではないが、党のパンフレットはしょっちゅうポストにはいっているけれど本人の顔はついぞ見たことがないというのもなんだか不安だ。
よく実際に本人を見る顔もあれば、ポスター以外見たことがない人とでは、前者の方に投票したくなってしまう。
ましてや年齢が67歳では一体この人はどれぐらいのことをしてくれるのかという気がする。
若い人で自転車で名前をさけんでいた人もいたが、これもまたいかにも通りすがりという感じで、非常に失礼な印象は免れなかった。
「金がかからない」といえば聞えはいいが、あまり熱心な感じはしないし、有権者と触れ合おうという姿勢は微塵も感じられない。
いずれにせよどの候補者も党が作ったビラなどを配っているだけであまり個人的な意見を持っているようではなかった。それと高齢者の集団が駅前で立って名前を連呼したりしていたが、これにも心を痛めた。
お年寄りを長いこと外に立たせるのはよくないと自分などは思う。