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石原都知事が訴えられたので、今度は何かと思いきや、フランス語が国際語になれない、などと言ったことが「名誉毀損」に当たるそうです。
正直言って、何それ???
って感じです。
フランス語が数を数えられないってことはないでしょうけど、外国人が習おうとすると難しいということは確かでしょう。
以前から大学の外国語の授業の選択などで「ドイツ語はやさしいけどフランス語は難しい」とか言うことはさかんに言われていたように思う。
発言の内容や前後関係を見たわけではないが、たしかに石原都知事の言い方はおかしな言い方ではあるであろう。
数字を数えられないとかいうのは数を言うのが難しいということはあっても数えられないということがあるはずはないと思う。
かりに国際語になれなかったとしても、それでその言葉の値打ちが下がるとか、都知事がそういうことを言ったから言葉の価値が下がるとかそういうことがあるだろうか。
たしかにフランス語を教えることを生業としている人にとっては屈辱かもしれないが、そういうことでいちいち訴えをおこすことも非常におかしな話で名誉毀損にはならないでしょう。
名誉毀損が成立するためにはいくつか条件が必要なはずだが、都知事の発言はそもそも
「フランス語」に関する私的な意見で特定の「人」に向けられたものでないからそもそも名誉毀損に当たるはずがないと自分は思う。
フランス語の特製などに関してはここで書く能力はないが、フランス語が世界の中で占める役割は誰がなんと言おうと絶大であって、そんなことに腹を立てて訴えるなんてわたしには理解できない。
ましてフランス語を教えている人の名誉を傷つけるなんておかしな話で、かりに原告の主張が認められたら世界中でフランス語を教えている他の先生方にも同じような賠償が成立しなければならなくなのではないだろうか。
そういう主張をする人は極めてまれであることを前提としてこの訴えは成立したのであろう、と私は理解している。