こちらのニュースではマイクロソフトのあたらしいOSでの漢字の表記についての記事があります。
森鴎外などの歴史的表記が統一されると言うのですが、このブログの名前も実は森鴎外さまのひそみにならっていますので、歓迎といきたいのですが、またしてもそうはいきません。
まず自分はこのOSについてあるいはフォントとOSの関係について詳しくありません。ですから、本来ならこのことについては黙して語らずといきたいのですが、すでに文化庁国語課がこのOSが字体を変化させることについて「歓迎」してしまったことはまことに残念と言わざるをえません。
まず文化庁という一役所がいくら日本のOS市場を独占しているとはいえ、一企業に過ぎないマイクロソフトの製品に関して価値判断を下す、しかもマイクロソフトのOSが全てであることを以下のように認めているのはきわめて残念な事態です。
作家の森鴎外の名前など、教科書とパソコンで表記が違うことで混乱を招いていた。字体の統一は非常に喜ばしい
これではまるでパソコン=マイクロソフト、でありその現実がこれからも続くことを容認しているととられても仕方ないでしょう。
わたしもそういう現実は残念ながら続くと思います。
しかし、それが果たしていいことかは分かりません。
たとえばあたらしいOSでは「葛」も形が変わるそうです。
ということは、葛飾も変わるのでしょうか。
だとしたら大変な問題です。
はっきりいってあたらしいOSが出るせいでフォントが変わったりするようでは大変に困ります。
それとフォントには詳しくないのですが、フォントはOS以外にも無料でインストールできたり、売っていたりするのではないでしょうか。
そうしたものを自由にくみ込めるようでないと使う側は不自由です。
あたらしいOSはその自由度を高めるものであってほしいものですが、そうはいかないということでしょうか。
もしかしたら、ウィンドウズはフォントまで自分たちが独占しようとしているのではないですよね。
実は発音記号の有名なフォントでダウンロードできるものがあるのですが、それはXPでは毎回インストールしなければ使えなくなってしまったため、非常に不便になっています。
せっかくOSに対応するものを作ったクリエーターを裏切るようにそれを使いにくくするOSを新たに出してるとしたらきわめて心無い行為だと言わざるを得ません。
マイクロソフトにはとにかく今まで自分たちが出したものを捨ててしまうのではなく製品を大事にしてセキュリティ対策のアップデートに集中してほしいものですが、土台無理なようですね。
それともセキュリティ対策のアップデートを有料化するためにいろいろな副作用が出てきてるということでしょうか。