入院生活を懐かしむ

夕食の準備をしながら、ふと思う。
入院中に食べていた量よりも多いかも知れないって。
あれだけ、この量を維持したらダイエットできるかも・・・
そう思っていたのになぁ。
体重が落ちないまでも、そんなに太っていないので、
よしとしているのも、いけないのかも知れない。

この病院の食事。
私は、大変おいしくいただいていた。
でも、人によっては、「え～～　そうだった？」とのこと。
お料理が得意で、普段からおいしいものを召し上がっているんだろうか？
でも、私にすれば十分おいしい。
もっとも、病院食＝おいしくない　っていう先入観があったから、
その反動が大きかったのかも知れないけどね。
おまけに、食べ物の好き嫌いはあるけど、
とりあえずはなんでも食べる方なのも関係しているかな。
食事が待ち遠しかったのは、事実。

そして、消灯時間。
元々夜寝るのが遅かったので、
９時や１０時なんかに寝られるかしら？
と、本気で心配していました。
幸い、私が入院した病院は、めちゃくちゃ患者任せ。
さすがに、手術当日～翌日あたりは、
横になると寝てしまっていました。
でも日にちがたつと、消灯の１０時を過ぎてもテレビを見ていました。
たまたま見た番組が、名医とよばれる先生を紹介するモノ。
病院で、医療関係の番組を、しかも２晩続けて見るというのも不思議な気持ちでした。
最初に見たのは、とても複雑な脳動脈瘤摘出する神の手を持つ先生。
２日目に見たのは、肝臓癌の手術をする先生。
どちらの先生も、他の病院で見放された患者さんが多数頼ってきているということでした。
こんなのまたテレビで放送したら、また患者さんが集まるじゃないのさ！
ひとごとながら、思ってみておりました。

ずっと昔の話になりますが、私の母が白内障を患ったとき、
テレビでレーザー手術をしている大学病院の先生を紹介したのを見て、
新幹線に乗ってまで、その先生の元を尋ねたことがあるんです。
そこまでするか？とその時は、母の気持ちが全くわかりませんでしたが、
今は、自分が受ける治療法を選択したいって言う気持ち・・・
わかるようになりました。

ともかく医療関係の番組の見方、
病気になる前と少し変わったような気がします。

そうそう・・・
消灯時間以後、看護師さんの巡回がありますよね。
１０過ぎに起きているときは、軽く会釈をしていましたが、
夜中、なんとなく目が覚めたときに、
カーテンの隙間から懐中電灯の明かりが向けられたときには、
少々驚きました。
まあ、状態のチェックのため、仕方がないんですけど・・・
いや、息をしているか？などのチェックをしてもらわないと、
何かあったとき、早く見つけたもらわないと困るのは自分ですからね。