akubiののほほん日記

のほほんとした日常の一コマを綴っています。

命について改めて考えた日

2007年08月25日 22時51分45秒 | 雑記
8月のはじめ、近くで開催された花火大会は、
個人的には消化不良だった。
すっかり手術前と同じように、動けるという自信がついたので、
すこし離れたところで開催される花火大会に行ってきました。

交通規制があるので、とりあえず行けるところまでは車、
その先は、公共交通機関を利用することにした。

この花火大会・・・実は2年前は、中止されているのです。
というのも、その年の春、この開催市を通っている鉄道で、とても大きな事故があったから。

遺族の方の気持ちを考えたら、中止して当然なんだろうけど、
花火大会の由来に、死者の慰霊という所があるので、
個人的には、内容を押さえたものにして、開催してもよかったんじゃないか? 
今までそう思っていたんだけど、今日10何年かぶりに参加して、
こんな派手に開催されるんだったら、これはお祭り。
絶対中止だわ、と考えを改めた。

花火大会会場付近へ行くのに、最寄り駅から歩道橋を利用したときのこと。
他市のことだけど、以前、花火大会終了後に歩道橋で事故があったんで、
歩道橋のあちこちに、お巡りさんが立っていて、
「前の人と距離を開けて歩いて下さい!」と、拡声器を使って叫んでいた。
まあ、責任追及されているのは、仲間だもんねぇ。

近くのショッピングモール、普段は駐車場なんだけど、
今日は、花火の見物客で、びっしり。
その隙間をぬって歩く。
でも、どこへ行っても人・人・人・・・

花火大会も気になるけど、実はもう1つ気になるものが・・・



この空中の2つの光・・・実は、着陸態勢の飛行機です。
すぐ近くに飛行場があるんで、離陸していくたび、見とれていました。

でも22年前の8月
この空港に到着できなかった飛行機があるんです。



花火大会終了後、念のため歩道橋を避け、駅まで歩きました。
そして、電車を待っていました。
次にやってくるのは、快速、しかも2年前の事故を起こした電車と同じコース。

実は、その事故の前日、この線を乗っているんですよ。
この日は、別の線が遅延していて、遅れを取り戻すために、かなりの速さで走っていました。
大丈夫かな? 怖いなぁ。脱線しない? 衝突しない? 早く駅に着かないかしら?・・・こんな思いで一杯になり、乗換駅に着いたときは、ほっとしたことを、今も覚えています。

私は無事に駅に着いたけど、その翌日は・・・

未だに、事故現場付近が近づくと、電車は速度を落として走行しています。

今の私、癌という病気と向き合っているつもりでも、
元気に過ごしていると、つい忘れがちになっていた。
もう一度、生かされている、生かせてもらっていることを自覚したいと思いました。









コメント
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