シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

アイスなんて何年ぶりか

2024-08-20 15:30:00 | 日常から
パートに出ている会社で、アイスが支給された。

昨年8月21日から勤め始めた会社だが
ちょうど明日で一年になる。
初めて迎えた夏の職場だったが、
先日アイスが支給された。

休憩室の冷蔵庫に、
一口サイズのスティック状の、シャーベットのアイスが入った。
100個近くあるだろうか。
『節度を守って、ご自由にお取り下さい。 総務部』
と、貼り紙がある。

この話を聞いた、職場の仲間の女性方は
納入初日に休憩室の冷蔵庫を開けて
「キャー、あったあった!」と
まるで女子高の食堂のように嬉々として
好きな味のアイスを手にした。

数には限りがあるし、
早い者勝ちのような状況だった。
女性方も、『あっという間に無くなるかもね』
と話していた。


ところが、あれからもう何日も経つが
まだ結構な数が残っている。
どうやら、男性社員はあまり取らないらしい。
私も、自分からは手に取らなかった。
仲間の女性が「持ってきてくれたから」食べたようなもので
とりたてて食べたいという物でもなかった。

皆で話したのだが、
やはり男性は、アイスなどチュルチュル食べない。
男性の多い会社なので
まだ残っているのだろうとの事。

私は子供の頃から、アイスはあまり食べなかった。
段々溶けていくソフトクリームなんか面倒。
途中で氷シロップみたいになるシャーベットも嫌。
逆に冷え過ぎて、スプーンも通らないような氷アイスは
手間がかかってしょうがない。

そんな、面倒なアイスを
仲間の女性方は、毎日のように冷蔵庫から取り出している。
「一番美味しいのはイチゴ味かな」
私は二本ほど戴いたが、
何味だったか忘れてしまった。


そういえば、アイスなんて口にしたの何年ぶりか。

面白かわいい写真

2024-07-16 08:17:23 | 世の中あれこれ
治せるんかにゃ?

『炎上』とは

2024-05-29 08:56:30 | 世の中あれこれ
先日、都内の人気ラーメン店が火事になった。
このラーメン店は、色々なこだわりがあり、
常連客も多い反面、
あまり好ましく思っていない人も多い。

この店の火事のニュースがネットに上がったあと、
『○○ラーメン店炎上』という見出しから、
またこの店、何かやらかしたのかという
早とちりな受け止めをした人がいたようだ。
だが、火災と聞いて
「本当の炎上だったのか」というコメントが散見された。

たしかに現代では、
炎上=火災ではなく、
ネットで叩かれる、という意味のほうが浸透している。
なので、早とちりというよりは、
自然な反応とでも言うべきか。


昔、高校生だった時、
ある予備校の夏期講習に通っていた。
その時の国語の授業で、炎上という言葉が出た。
講師の先生が、
「炎上というと、どんな物が燃えるイメージがありますか?」
と一人の生徒に聞いた。
その生徒は、「車」と答えた。
すると先生は、少し驚いたように
「そうか。車も炎上と言いますね。
私が言おうとしたのは、神社やお寺などの
ある程度の大きさがあり、格式のある物。
そういう物を炎上と言うのですが、
たしかに車も、炎上するって言いますね。」

つまりは高価であるもの、も
ワードに含まれるのかもしれない。
高校生の私は、炎上という意味をそう捉えていた。


しかし、今はネットから炎上という意味が、
全く違うニュアンスに変わってしまっている。
Wikipediaでも

『炎上(えんじょう)とは、
インターネット上のコメント欄などにおいて、
稚拙な批判や誹謗中傷などを含む投稿が集中することをいう』
とある。

上の写真は、1950年に起きた
金閣寺の炎上事件である。
小説の題名にもなったからか、
この火災は今でも、炎上という言葉が付く。


ラーメン店の話に戻ると、
『あの店、このまえ炎上したよ』と聞いて、
ネットで叩かれたのか、と思う人と、
火事になったのか、と思う人と、
どちらが多いのだろうか。

いや、もっとわかりやすく
『あの神社、このまえ炎上したよ』
と聞いたら、どちらになるだろう。





チョコ南部

2024-04-10 16:45:50 | 日常から
このブログで、あまりお菓子の紹介はした事がないが、
ちょっと評判?のお菓子があるので記事にしたい。

職場で一緒の人達から、
いつも休憩時間にお菓子を戴いている。
女性が多いので、皆さん必ず何かを持ってきている。
チョコやせんべい、飴に小倉パンまで。
私達の時間帯は、私も含めて朝食抜きで出勤する人が多いので、
皆さんからのお菓子は、どれも本当に美味しく戴いている。

いつも戴いてばかりでは、と思い
私も一度用意して配ったことがある。
私の場合は、せっかくなので変わったものをと思い、
皆さんにあげたのが、『洋酒入りチョコ』だった。

これが好評で、そのあと
もう少しレア的なものがいいかなと思い探していた。
せんべいの好きな人、チョコの好きな人といるので、
それなら両方一緒のお菓子はないかと探していた。

そして見つけたのが、岩手県の『チョコ南部』。
南部せんべいをチョコで包んだものだが、
クランチチョコ状態でありながら、
南部せんべいの柔らかさがあるため、食べやすい。
しかも、チョコなので夏は販売せず、
5月から9月の間は手に入らないという。

東京では、銀座にある岩手県アンテナショップくらいしかなく、
そこらのスーパーでは手に入らない。
そんな話をしながら、お菓子通の女性方に差し上げたら
洋酒チョコ以上に、美味しいと好評だった。


休憩時間のお茶菓子。
コンビニのお菓子でも充分美味しく感じるのだが、
女性の皆さんが、そうそう行かない所で手に入れた
ちょっと期間限定、地域限定のようなお菓子をあげたい。
私のささやかなプライドと楽しみである。



花見は変わったのか

2024-04-08 17:26:45 | 世の中あれこれ
昨日、上野公園に行ってみた。
アメ横の買い物に用があったのだが、
ついでに、花見客で身動きが取れないであろう
上野公園の桜も見て来るか、と思いたった。

実は、桜の季節の上野公園に行った事がない。
井の頭公園や目黒川は何度か見に行ったが、
ニュースで定番の上野公園の桜は一度もなかった。
それもあって、昨日はあえて上野公園に足を向けてみた。

昭和や平成の花見は
カラオケや踊り、はたまたケンカまでと
騒々しい花見が主体だったが、
令和の花見は、静かに落ち着いたものになっているという。
昨日の上野公園はたしかに、
騒ぎたてたり不快なシーンはお目にかからなかった。
目黒川のほうでは、桜をゆっくり見ながら食事ができる
『桜テラス』なる店が人気だそうだ。
まあ目黒川のほうは、花見のシートという場所ではないので
そういう店が人気あるのだろうが、
上野もシートの上で、皆こじんまり食事している。


江戸時代に、隅田川の氾濫を防ぐため、
土手を作ったがなかなか固められず
すぐ流されてしまう。
そこで幕府は、土手に根が強く丈夫な桜の木を植える。
同時に、食糧制限などで不満の多かった民衆に、
一週間、土手で桜を見ながら飲食して良いという許可を出した。
土手の上に人が集まり、踏み固められて頑丈な土手になる。
それが、花見のルーツだという。

チコちゃんでやっていたが、なるほどと思う。

今は、会社の花見も参加を渋る新入社員が多くなった。
新人の仕事?でもあった場所取りも、
近年では逆に上司が務め、
新人に声をかけている状態だという。

2007年4月2日のブログで、
私は昔、サークルの花見の場所取りをした思い出を書いた。
待っている間に、若い人同士で飲み始め、
楽しく過ごした思い出だった。
なので私には、花見の場所取りというと、
楽しい思い出しかない。
その時のサークルの花見は1989年。
今から35年前だったが、
今でも鮮明に覚えている。


昨日の東京は、20度を超える陽気の日曜日。
コロナが明け久しぶりの賑やかな花見。
それぞれの人々に、それぞれの桜の思い出・・。




委任状の書き方

2024-04-03 16:07:20 | 世の中あれこれ
4月。
私のいる商店会でも、今月総会が開かれる。
そのお知らせと、出欠の用紙、委任状が配られている。

委任状。

欠席の際は、この委任状に氏名を書いて提出する。
総会当日は、出席者と、この委任状の人数を足して
全会員の半分なり3分の2なりの人数がいれば、総会は成立する。
なので、欠席者は委任状の提出が大事である。

ところで、委任状には
『一切の議決権を○○に委任します』という一文がある。
ここには誰の名前を書けばいいのか。
たいがい、「会長」や「議長」と書く人が多い。
話し合いを一任して、結果に異議は唱えませんという紙なので、
一番偉い会長や議長で間違いはないと思う。
私も過去にはそう思っていた。


ところが、もう20年前くらいだが、
市内の団体の、そういう会議に詳しい事務の人から聞いた話だ。

総会で、発言権や決定権のあるのは一般出席者。
会長や議長は主催者側で、審議して下さい側。
なので、委任する相手は一般出席者でなければいけない。
主催者に決定権を一任しますはおかしいでしょう?

という事であった。

さらにもうひとつ。
委任するされる人は、一人に対して一人という決まりがある。
一人の人に対して、複数の人が委任してしまったら無効になる。

例えば、(プロ野球監督の名を拝借して)例にとると、
出席 → 阿部、新井、岡田、高津、立浪、三浦
欠席 → 今江、小久保、新庄、中嶋、松井、吉井

欠席の今江さん、小久保さんの二人が
『阿部さんに一任します』と書くと、
小久保さんの委任状は無効になってしまうのだ。
なので、今江さんは阿部さんの名を、
小久保さんは新井さんの名を、
新庄さんは岡田さんの名を書く、という形なら全て有効なのだ。

でもこれでは、誰かの名前を書こうにも
誰が出席だか欠席だかわからない。
そこで、ベストなのは名前は一切書かず空欄で提出する。
そして、取りまとめた事務局が上記に従って、
阿部さん、新井さんというように割り振っていく。
これなら、欠席者の方が多く出席者の名が出尽くしても
たいがい半分や3分の2に達するので、総会成立という事である。

しかし、絶対ではない。
会員60名で、3分の2で成立(40名)という会で、
出席18・欠席42だったとする。
欠席42名は全員委任状を出したとしても、
この割り振りをしたら、出席18委任状18、計36で、
総会は成立しない。
まともに捉えると、このやり方は欠陥である。


先日、商店会の総会準備の話し合いの中で、
私は年上の会員の皆さん方に、この話をちょっとしてみた。
皆さんの答えは、『そんなの、来る人数がわかればいいよ』

20年前の、この話をした事務員は
『これは覚えておくと役に立ちます』と言っていたが、
高齢者の会員相手では、あまりウケは良くなかった。

それ以前に、総会の出欠の返事すら集まるかどうかである。






運命が分かれた列車

2024-03-11 15:48:30 | きょうは何の日?
東日本大震災から13年。

私も東京の物流倉庫で仕事をしていて、あの地震に遭った。
天井には大きな看板や、配水管が剥き出しで通っている。
その下で揺れを感じ、座り込んだ。
その時初めて、これで死ぬだろうと思った。
ガタガタではなく、
ガッタンガッタンという、規則正しい大きな音は
今でも耳に残っている。

収まったあと見ると、
看板はいくつも落ち、配水管からは水が漏れている。
だが、職場でケガをした人はいなかった。
とにかく、お客様宛の荷物を濡らさないように移動する。

その頃、東北では津波が押し寄せていたが、
私達は知る由もない。


後年、スマホの記事でチラっと見ただけなので、
細かいことは覚えていないのだが、
このような記事があった。

あの日、JRの海岸線を走る路線、
たぶん仙石線か気仙沼線だったと思うが、
途中のある駅で上りと下りの列車がすれ違った。
単線のこの線は、
途中駅で上下の列車が待ち合わせをする。

山の中腹にあるその駅で、
14時45分発の上下の列車が、同時に出発した。
一方は、これから山に向かう列車。
もう一方は、海へ向かって下っていく列車。

その1分後、大きな地震に遭遇する。
双方の列車は止まり、その場所で動かなくなった。
やがて津波が押し寄せる。
山に向かった列車は被害はなかったが、
海へ下った列車は、津波に飲まれてしまった。

海への列車に、どの程度津波の接近が伝わっていたかは、
記事からは、はっきりわからなかったが、
おそらく乗員、乗客とも降りて逃げれる場所ではなかっただろう。


同じ時刻に出会い、反対方向に出発し、
そのあと運命を分けることになった2本の列車。
私が、職場の仲間の無事に安堵し、
荷物を移動させているその時、
東北ではこのような出来事が数多くあったのだ。

同じ揺れを体験したが、
東京の私達は、山に向かった列車。
東北の人々は、海に向かった列車。
その列車に乗っていたのだと考えるしかない。

今、出会った人と、
1分後に明暗を分ける人生なんて、誰にもわからない。






人が必要であること

2024-03-04 18:30:56 | 人とのつながり
2ヶ月ぶりの記事になった。

今日のスマホのニュースを見ていて
対照的な話があった。

一つは、スーパーなどのセルフレジが、
高齢者や体の不自由な方には使いづらいということ。
バーコードを読み取らせていく事が
楽どころか、かえってイライラ感がつのる。
昔の店員は袋詰めまでしてくれたのに。
なぜ客が面倒なことをしなければいけないのか。

そして、 ファミレスで浸透してきた
タッチパネル式の注文に、
猫型配膳ロボット。
店員との会話など皆無だ。

若い世代にはセルフ式が良いだろうが
年寄りはまごつくばかりだ。


反対のニュースは、
もうすぐ3.11がやって来る。
あの日、被災地のあちこちで
他人に助けられた人、他人に励まされた人、
数知れない。
13年経って、今度は自分が助ける側になったなど
人をめぐる震災のその後の話は尽きない。

一方で、人がいらない店舗。
一方で、人のつながりを知る出来事。

ロボットもAIも結構だが、
本当に困った時、最後に励まして助けてくれるのは
人間なのだということ。

配膳の猫はしっかり持ってきてくれるけど、
こちらの質問には答えない。
届けたら笑顔で遠ざかってしまう。

ちゃんと、人と喋ることの出来る人間でいたい。
そして自分は、
必要とされる人間でありたい。

東海七福神を歩く

2024-01-10 11:59:32 | 神社・仏閣
2024年
新年最初の記事となった。

元日から、能登の地震や羽田空港での事故など
散々な幕開けとなった2024年だ。
辰年で、龍は火を吹く生き物と言われているが、
何やらそのようなスタートとなった。

その、新しい年の1月8日、成人の日。
2年ぶりに『東海七福神めぐり』をしてきた。
七福神は、近場でも数々あり
だいたいが元日から成人の日までとなっている。
東海七福神は、品川区と大田区にまたがる7つの寺社で
うちからは少し遠いが、私の好きな旧東海道を歩くコースだ。
一昨年初めて歩き、色紙に7つのハンコを押してもらった。
昨年は、一番目の品川神社まで行ったのだが、
色紙が売り切れで手に入らなかった。
今回は2年ぶりだ。

品川神社から磐井神社まで。
4つの神社と3つの寺を歩く。
品川神社から、4つ目の荏原神社までは至近距離だが、
そこから先、3つの寺社は間隔がある。
逆に、磐井神社から来ると
最初が長く感じ、最後のほうは一気に廻るということだ。

色紙のハンコは、寺社の人が押してくれるが、
品川寺(ほんせんじ)だけは、自分で押す所であった。
一昨年は、あっという間に7つを歩いたが、
今年は結構足が重かった。
距離的には、約4㎞で一時間ちょっとだ。
今回は、参拝に並ぶ時間もかかり二時間ほど。
京浜急行の駅で4駅分。
旧東海道を歩く、絶好のコースなのだ。


写真がその色紙。
そして、手前に置いてあるのは龍の土鈴。
こちらは、早稲田の穴八幡宮で手に入れた。
もちろん、一陽来復も貼ってある。

この一年、何から何まで厳しいと思っている。
しかし、数々の寺社のお守りを受けながら、
何とかなる、の精神で頑張っていこう。

今年の私の漢字一字

2023-12-30 13:51:35 | 日常から
令和5年もあと2日。
まもなく新しい年に変わる。

今年の漢字一字は『税』だったが、
私自身の漢字は『会』である。

今年、何十年ぶりかに再会した友人がいた。
楽しかったりつらかったりと、色々あったのだが、
再会できた事は、とても幸せなことだった。

新しい職場に入った。
久しぶりの『会』社勤めをする。
そして、新しい人達との出会いがあった。
来年も、この人達と仲良く仕事をしていきたい。

地域の商店会に、十数年ぶりに顔を出した。
祭りの窓口的な仕事を任され、
大変だったが充実した。
月々の会合にも出席し、
『会』の必要性をあらためて考えさせられた。
2年後の2025年、私はここの会長になる事も決まった。


人と接すること。集まること。
『会』は、他人がいなければ成り立たない言葉だ。
来年、どんな『会』を経験していくのか。
そして、来年の末には
どんな漢字一字になるのか。

色々なスイッチが入ったり消えたりした
私の2023年も終わる。