シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

結婚適齢期

2023-08-09 11:09:43 | 日常から
娘が突然、一人暮らしをすると言ってきた。

娘は29歳独身。
ずっと家にいて、仕事も家から通っていたが、
来年2月、30歳になるのを機に
親から離れ、一人で暮らしたいという。

家と職場は、電車で一本だ。
なので、路線上でどこか探すという。

私は、(ついに結婚か?)と思ったが、
本人は全く関係なく、ただ30歳の節目として
一人で暮らそうと思ったようだ。

息子はもう結婚し、今年中に子供が生まれる。
私も祖父となってしまう。
私自身も、今の仕事の他に考えている仕事がある。
今年、家の中は確実に動く。


昨日、近所の人と話をしたのだが、
その人の娘さんは30代で、まだ独身。
でも結婚など考えていないという。
その人は言う。
『結婚適齢期なんて誰が決めたの?
40でも50でも、自分が一緒になりたい人が見つかり、
結婚したいと思った時が、一番の適齢期。』

そうかもしれない。
私は26歳で結婚した。
早くに家庭を持って安定したいと考えていた。
なので自分の選択や判断に後悔していないが、
もう少し、色々な人とお付き合いをして、
色々な女性の考え方を学んだ方が良かったかなと、
この歳になると感じたりする。

子供の手が離れ、
夫婦で老後、のんびり過ごす人もいるだろう。
ただ私と妻は、
それぞれ自分の好きな時間や仕事を大切にする。
夫婦で温泉旅行などという
フルムーンのCMのような老後は送らない。

それも人生である。

祭りの受付

2023-08-02 10:59:27 | 日常から
昨日今日と、地元で盆踊りが開かれている。

私は過去に何度も、この祭りに参加したが、
いずれも、焼きそばやジュースを売るなどの、露店の担当だった。
若かったし、仲間と楽しく売り子をした。

そして、今年は私にとっても十数年ぶりの参加になった。
もう歳で?ということで、
本部のテント付けになった。
今度は二日間、座ったままの仕事だ。


と、思いきや昨日の1日目。
一緒に座るべきベテランのYさんが、体調不良で欠席。
私一人でやることになった。

祭り初日なので、多くの人が御祝いを持ってくる。
その都度席を立ち挨拶し、御礼のタオルを渡す。
座ったままでも良いらしいが、
葬儀の受付ならともかく、お祝い事である。
結婚式の受付と同じように、立っての挨拶をした。

その合間に、来場客の対応をする、
『このチケット、何のチケットですか?』
『子供のお菓子配布は、高校生でも貰えますか?』
『ペットボトル、どこへ捨てればいいの?』
『100円玉落ちてました。』
『トイレどこですか?』

私は実は、こういった受付をした経験が多く、
色々な人と会話をするのが好きな方である。
昔の同級生がお母さんになり、子供を連れてきて
「あれ?Kくん!?』などと声をかけてくれるなど、
楽しい仕事と思っている。


最近、仕事や体調、
人との付き合いで悲しい思いをしたり、
少し落ち込んでいた私。
でも、久しぶりの賑やかな場に身を置いて、
少しだけ元気をもらえた気がする。

私はやっぱり、
人と接するのが好きなのだな、と
自分を再認識したような一日だった。
今日二日目も、楽しく頑張ろう。

夏のトラウマ

2023-07-23 20:21:08 | 日常から

学校も夏休みに入り、今日は最初の日曜日。

楽しい夏のスタート・・と言うべきだが、

実は私は、夏にまつわる二つのトラウマを持っている。

 

一つは、「泳げない」ということだ。

三歳の時プールで溺れた。 その時は、近くにいた男性に抱えられて事なきを得たが、

それ以来、 水恐怖症というほどではないが 基本的に水泳がキライである。

ちょうど今日あたり・・。 夏休みに入ってすぐの4日間くらいは、

学校では、水泳の「初心者講習」というのがある。

これに私は、 小学校から中学・高校の時まで参加した。 なのに泳げなかった。

夏が終り、二学期になり、 だいたい9月に校内の水泳大会があるが、

そこでなんとか、25mを泳げるように間に合わせ、

翌年また初心者講習に顔を出す、という繰り返しだった。

泳げないのはトラウマとは少し違うかもしれないが、 今でも「プール」は興味がない。

 

もう一つは、「音」。

こちらは一歳の時、西武園の夏の花火大会に連れて行かれ、

その一発目の花火がドーン、と鳴ったところで 私は大泣きして、

両親はやむなく途中で帰ってきたという。

それ以来、 雷の音がキライ。 風船の割れる音がキライ。 陸上部にいたのにピストルの音がキライ。

楽器の中では、シンバルだけはキライ。

とにかく大きな音がキライなのだ。

父はよく、『あの時花火連れて行かなければよかった』と言っていた。

もちろん両親のせいでないが、なぜ大きな音がダメなのだろう。

 

「水」 と 「音」。 文字にすると、夏の素敵な風物詩なのだが、

私にとっては、 夏がキッカケとなった恨むべき?ものなのだ。 

 


還暦とは・・

2023-06-29 09:04:36 | 日常から

今日、60歳になった。

還暦である。

 

いや、それにしても、

還暦なんて、相当な年寄りの名称という気がしていたが、

実際に到達してみても、

自分で自分に違和感を感じる。

たしかに頭も体も、若い時と比べれば落ちているが、

そんなに自分が年寄りだなんて感じていない。

店では相変わらずお客さんから、『お兄さん』と呼ばれる。

喜んでいるわけではないが。

 

昔と比べれば、今の60歳はまだ若い部類だ。

私の周囲でも、3~4歳上の人が大勢いるが、

男性は皆若い、兄貴的な感じの人が多く、

女性は、まだ大学生くらいに見えるような人もいる。

そういう中にいると、

自分も精神的に老けないということか。

 

 

『村の渡しの船頭さんは   今年六十のおじいさん』

という童謡『船頭さん』。

この歌詞がずっと頭にあり、

60歳って大年寄り、人生終わり、のような感があった。

でも今は、60歳なんてまだ人生の半分のような気がする。

 

近所に『シルバー人材センター』がある。

ここは、60歳から入会可能だという。

しかし、実際にここに勤めている72歳の方に聞くと、

『最年少は私。』と答えられた。

ここはまだまだ、入門にも至らないようだ。

 

 

60代か・・。

音楽も楽しみたい。

色々な街も歩いてみたい。

そして、さすがに恋愛までいかなくても、

人を好きになり、心豊かに過ごせる人生も続けていきたい。

 

そう考えると、

還暦は、人生終わりどころか、

クラシックでいえば第三楽章というところか。

壮大なラストの第四楽章に向けて、

新しい旋律やリズムを刻み、

昂揚させるメロディが第三楽章にはある。

 

 

ならば、これからではないか。

第三楽章のタクトを振るのは、自分自身なのだから。

 


タケノコ取らないで

2022-04-18 15:45:52 | 日常から

犬の散歩で、近所の雑木林を歩くのだが、

この林の奥にフェンスがあり、そこから先は隣の病院の敷地になる。

 

このフェンスぎりぎり、病院側に竹がたくさん生えていて、

この時期タケノコが地面から顔を出す。

わかりにくいが、上の写真の所である。

真ん中の小高い山がタケノコ山。

山にはびっしりと出ているのだが、

地面を伝ってフェンスのこちら側にもいくつか顔を出している。

 

当然?ながら、タケノコを掘って持ち帰る者がいるようで、

『タケノコを取らないで! カメラ監視中』の立て札がたくさんある。

タケノコ山は、実は病院の駐車場の片隅にあるので、

この山にいること自体は不法侵入でもなんでもない。

そして、こちら側は普通に雑木林の散策コースなのだから、

こちらも不法侵入にはならない。

 

だが、立派なタケノコを見れば取られるのも仕方ないか。

監視カメラらしきものも見当たらず、

駐車場の警備員に見つかれば注意される、といった程度か。

 

隣の家のタケノコが自分の敷地に出てきた場合、

民法233条2項により、自分のものになるという。

木や枝はダメで、隣家の伸びてきた枝を勝手に切ったり

落ちてきた果実を取ってしまうと罪になるのだが、

地中は例外になり、根っこからのものは良いというのだ。

 

なら当然、雑木林側に出てきたタケノコは自由に取っていいとなるが、

民法はあくまでも『自分の家の敷地』の場合。

雑木林は市の管理なので、やはり勝手に取ってはいけないのだ。

 

写真右下の黒い部分、この日の朝までタケノコが少し顔を出していたが、

夕方の犬の散歩でここに来たときには、もう掘られていた。

花泥棒に悪い人はいない、と昔は言われたが、

今は泥棒どころか転売までされている世の中だ。

ここのタケノコも、農作物直売所のような場所に出回らない事を願う。

 


ギバサ丼

2022-03-07 20:16:47 | 日常から

都内の、秋田のアンテナショップで『ギバサ』を買った。

 

アカモクと呼ばれる海藻。

ぬるぬるして、メカブを細かく切り刻んだような感じだが、

ミネラルを含み栄養豊富、

味噌汁に入れたりご飯に直接かけたり、

美味しく食べられる海の幸だ。

 

初めて食べたのが都内のラーメン屋だった。

そこの店長が秋田出身で、

メニューに『ギバサ丼』というのがあった。

なんとなく美味しそうだったので食べてみたら、

海藻の香りとぬるぬる感がマッチして、

ラーメン以上にインパクトがあった。

 

ギバサは新潟や九州など、日本全国産地は多い。

だが、やはり古くから食しているのは秋田である。

有楽町の、秋田のアンテナショップへ度々買いに行っている。

 

 

私は生涯初めて食べたもので

『世の中にこんな美味しいものがあったのか』と思えたものが3つある。

中学生の時に近所の人から貰った『辛子明太子』。

大学生の時に先輩と行った居酒屋で食べた『ホッケ』。

そしてこの『ギバサ』である。

みんな海の物だ。

 

ギバサは基本冷凍保存だ。

食べる時は解凍する時間が必要なので、

食べたいと思った時にすぐ食べられないのは難点だ。

でも冷たいギバサを熱いご飯に乗せて醤油をかけて、

そのまま食べるのがなんともうまい。

初めてラーメン屋で食べたギバサ丼と同じである。

 

このラーメン屋はもう無い。

ラーメンもニンニク味がうまかった。

でもこうして生涯3食目の感動、

『秋田のギバサ』を知らしめてくれたあの店には

とても有難く思っている。

 


商人に戻る

2019-06-29 11:56:30 | 日常から
4月から本業の自営の仕事に戻った。
10年間、外の仕事をしていたが、
色々な理由があり、店に戻ったのである。

ちょうど戻った4月1日、
新元号が「令和」と発表された。
元号のスタンプ印を扱う自分の店として、
『新元号・令和 日付印のご注文承ります』という
貼り紙を作り店頭に貼った。
それが復帰初仕事となった。


10年間の外仕事で、
様々な人と知り合い、会話をした。
他人と組んで仕事をする事が多かったので、
つとめて明るく、スキンシップを持ってきた。

これが良い結果を産んだ。
過去の私は、店でも来客に対して、
必要最低限の会話しかしなかったのだ。
しかし、復帰後はとにかく接客を楽しむ精神でやっている。
世間話も交えながら、商品を勧めている。

先日は、珍しい苗字のお客様に対して、
会話がてら出身地を言い当てた。
そのお客様は驚いたのだが、
来やすい店、と思って下さったのだろう、
それ以来、何度か来店して頂いている。

「私も使ってます」とか「行った事あります」
という話は、結構お客様との距離を縮める。
余計な一言は困るが、ある程度の口出しは必要だ。


また、最近『ホームページを見て来ました』
というお客様が多いのだが、
うちはホームページは出していない。
でも、店の名を検索すると色々なサイトから紹介されている。
また、先日は若い女性が『ペイペイ使えますか~?』
と聞いてきたり、そういう導入も検討していかなければならない。
親の代からあった店は、
私で変える部分も出てきている。


5月の10連休。令和も幕を開けたが、
店は4日間営業し、6日間休んだ。
その休日を利用し、滋賀県へ旅をした。

近江商人を生んだ地、五箇荘を訪れた。
30年ほど前に行っているが、
再び商人の心得を知るために訪問したのだ。

『常に客に謙虚であれ』『儲け第一になるな』
まあ、定番の教えが多かったが、
『今日出来る仕事は、明日に延ばすな』
という教えが一番気に入った。
これは勉強でも言える事だろう。


今日は私の誕生日。
半年ぶりの記事だが、こういう更新も怠けてはいけない。
歳をわきまえ、歳を気にせず、
前向きに仕事をしたいと思う。

写真が五箇荘。
40年ほど前の旅の雑誌に、同じ位置の写真があるが、
全く変わっていない。
カード導入ではないが、
変えていくべきものと、変わってはいけないもの。
令和がどういう時代になるかは、
自分自身の考え方だろう。

パイプ詰まりの即効剤

2018-09-20 17:29:00 | 日常から
風呂の排水管が詰まったらしく、流れが遅い。
市販のパイプ詰まり剤を流したが、効かない。
髪の長い妻と娘からは、洗髪した水が引かず、
不快の声があがる。

ネットで調べたら、ある強力な薬剤があった。
「ピーピースルー」という製品だ。
FやKという種類があるが、
Kが最強で、劇薬に指定されている。
その辺の薬局やホームセンターでは販売しておらず、
通販で買うしかない。
劇薬なので、住所氏名を記した書類を提出する必要がある。
少し厄介な買物になった。


まず、ネットショップで見つけ、
そちらに申し込んだ。
実は私は、ネットで物を買うのは初めてだ。
あまり良い印象を持っていなかったのと、
現金で買えない物は買わない、という主義だからだ。

しかし今度ばかりはやむを得ない。
すぐに、書類がこちらの希望通りFAXで送られてきた。
記入し、免許証のコピーを添えて、
それを郵送するまでになっていた。

ところが、あらためてネットを見たら、
東京都内のある水道工事店で、店頭販売しているようだ。
一日も早く欲しかったので、
翌日電話して、夕方買いに行きたいと伝えた。


そして、その店に買いに行く。
町歩きの好きな私にうってつけの、初めて降りる駅。
駅から20分ほど歩いてたどり着いた。
店の若社長っぽい人が、
書類を差し出し、使い方も丁寧に説明して下さった。


翌日、ピーピースルーKを使用する。
直接排水溝にまくよりも、
バケツに水と薬剤を入れ、ゆっくり排水溝に流す。
その方がいいと、若社長さんが教えてくれたのだ。

効果はてきめんだった。
流しこんで10分後、
水は何事もなかったように排水溝に向かっていく。
化学反応で水が熱い湯になり、
煙も出るので万全の装備を、とあったが、
思ったより変化はなかった。

ようやく、普通の排水が出来る風呂場に戻った。


最初の通販の会社にもメールを入れた。
『詰まりのトラブル解消しましたので、購入キャンセルお願いします』

実は、書類が届かない限り商品発送は出来ないし、
そのまま放っておいても良かった。
しかし、在庫確認や取り置きなどしていたらと思い、
キャンセル連絡するのが礼儀だと考えた。

他の店で手に入ったとは言えないので、
『トラブル解消』と書いたのだ。

すると翌日、返信が来た。
『キャンセル了承しました。トラブル解消何よりです。
またのご利用をお待ちしております』


今回は、今まで良いイメージを持っていなかった部分に、
大きな間違いだった事に気付かされた。

名もないメーカーの、マイナーな製品の真贋、
ネットショッピングへの警戒心、
カタブツな感じの多い水道工事店、
通販会社の対応。

すべてがひっくり返ったような、
良い出来事に遭遇した。


子供の頃、近所の商店で得たふれあいが、
今もネットを通じて体験出来るとは思わなかった。
最後に、
本当にピーピースルーKとは、すごい製品だ。

コイン精米機

2017-12-03 16:22:15 | 日常から
妻の実家から電話があり、
米を送ってくれるとの事。
有難い、と思って待っていた。

しかし届いた袋を開けてビックリだ。
中に入っていたのは玄米。
私など玄米自体じっくり見た事がない。

このままでは食べられない。
どうするのか・・。
妻は『とりあえずコイン精米機で精米してきてよ』
と言うだけだ。

コイン精米機なんて使ったことがない。
ともかく、ネットで付近にある機械を調べた。
そして、車で5分くらいの所に入る。


生まれて初めてのコイン精米機。
まず、米袋を床にあった体重計に載せる。
19㎏あった。
5㎏まで100円、以下5㎏毎に100円プラス。
19㎏なので400円投入した。

次に、5分・7分・白米というランクがあり
希望の分まで精米してくれる。
白米だと文字どおり米は真っ白だが、
その分玄米を削るため、粒が小さくなる。
栄養価も少し下がるようだ。

右側にある米投入口から玄米を入れる。
そのまま上に押し上げられ、
即座に中央の出口から白い米が落ちてくる。
下に袋をセットし、中に入れる。
自分でペダルを踏みながら落とすので、
慌てる必要はない。


やがて全量終了。
約5分ほどだった。
重さによって機械が時間や料金を感知するのではなく、
あくまでも機械は料金分の時間で稼働するということだ。
なので、まだ未精米の分があるのに時間が来たら、
音声でお知らせしてくれる、という機械なのだ。

そのあと、左側の穴からはヌカが落ちてくる。
このヌカも使い道がたくさんあるもので、
こちらも妻から持って帰るように言われている。

同じく袋で受け止めて、両方抱えて帰宅。


農業には詳しくない私だが、
玄米から白米にするという作業、
機械任せとはいえ、なかなか楽しい経験をした。
今度来る機会があったら、
5分や7分だとどんな味なのか、
是非試してみたいと思う。

ベストショット!

2017-03-26 11:51:51 | 日常から
ストリートビューが好きでよく見る。
このブログでも、何度か取り上げている。

よく、『ストリートビューに映った〇〇』
などというサイトが紹介される。
面白いもの、怖いもの、不思議なもの・・。

そういう写真を見るのも面白いが、
やはり自分で発見したい。

そんな折、偶然発見したこのショット。
上の写真である。
場所は、東京・瑞穂町の横田基地滑走路に沿う道路。
実際に見たらかなりの迫力かと思う。