ラジオで、久しぶりに「あずさ2号」を聴いた。
狩人の歌がヒットした'77年。
この頃の歌は、男に振られ捨てられ、メソメソする女心の歌が多かった。
しかしこの歌は違った。
「あなたの知らない人とふたりで・・」 「私はあなたから
旅立ちます」という、自立して前向きな女性を描いていた。
せつないメロディながら、どこか新鮮だったのは、
そんな新しい女性の時代に、人々が共感できたからだろう。
新宿発の「あずさ2号」は、今はないが、
前向きな女性を、アルプスの山々はずっと見守っている。
信濃路の春は、もう少し先だ。