シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

12の春

2008-02-03 14:45:44 | 世の中あれこれ
東京は今日、雪が降った。
都心でも、積雪を記録した。

そんな中、
今日は、私立中学の入試があった。
大半は、1日と2日だったが、
今日も、多くの学校で実施されている。


中学受験。
高校や大学のそれと違って、
「必要・不必要」を強く感じるのはなぜだろう。

そして、
「もの悲しい」感覚になるのはなぜだろう。

さらに、
心から「がんばれ」と応援したくなるのはなぜだろう。


私も、中学受験を経験した。
都内の、難関校に挑んだが、
結局、不合格。
地元の公立中学に進んだ。

しかし、
当時、私自身が「どうしても」私立中に行きたかったという
そういう気持ちではなかった。
どちらかといえば、
親と、先生と、塾での友達と、
様々な「流れ」で受けた気がする。

公立中は、
小学校からの友達はもちろん、
新しい友達も大勢出来た。

なにより、公立は共学だ。
男女が一緒にいるから楽しいという事を、
学校行事の中で、味わった気がする。

受験した中学は、男子校だったので、
もし受かっていたら、
楽しい思い出ができただろうか・・と、
今でも思う。


私達の時代と今と、
中学入試で、大きく違うことが二つある。

一つは、
私達の頃は、一校しか受験できなかったこと。
ほとんどが、2月1日に集中していた。
併願というのは、まず不可能だった。

今は、
複数の中学受験が、当たり前のようになっている。
もちろん、誰もが複数受けるわけではないだろうが、
幅が広がっていることはたしかだ。


そしてもう一つは、
「塾」の存在。

試験会場まで、講師が出向き、
直前までエールを送っているという。
親以上の「熱心ぶり」。

私だったら、うっとうしいと思うだろう。
中学入試の時、
私は一人で行きたがったくらいだ。
結局、父がついて来たが、
受験と合格発表は、一人で行きたいという主義だ。

しかし、会場の入口に塾の先生がいたら・・

私は、避けて通るかもしれない。


中学入試が、過熱しているとは思っていないが、
主役は12歳の子供ということを、
大人は忘れないでほしい。
その主役が、もしミスをしても、
これからが大事だと言ってあげられる大人でいたい。

12の春。
それも、良い経験のひとつだ。
頑張ってほしい。


私が、今でも覚えている、
解答を間違った、国語の問題だ。

『・・アルプスの山々が見える。 冬の山は「ア」』

「ア」に入る言葉はどれですか?

 1高い 2低い 3遠い 4近い