都内の、秋田のアンテナショップで『ギバサ』を買った。
アカモクと呼ばれる海藻。
ぬるぬるして、メカブを細かく切り刻んだような感じだが、
ミネラルを含み栄養豊富、
味噌汁に入れたりご飯に直接かけたり、
美味しく食べられる海の幸だ。
初めて食べたのが都内のラーメン屋だった。
そこの店長が秋田出身で、
メニューに『ギバサ丼』というのがあった。
なんとなく美味しそうだったので食べてみたら、
海藻の香りとぬるぬる感がマッチして、
ラーメン以上にインパクトがあった。
ギバサは新潟や九州など、日本全国産地は多い。
だが、やはり古くから食しているのは秋田である。
有楽町の、秋田のアンテナショップへ度々買いに行っている。
私は生涯初めて食べたもので
『世の中にこんな美味しいものがあったのか』と思えたものが3つある。
中学生の時に近所の人から貰った『辛子明太子』。
大学生の時に先輩と行った居酒屋で食べた『ホッケ』。
そしてこの『ギバサ』である。
みんな海の物だ。
ギバサは基本冷凍保存だ。
食べる時は解凍する時間が必要なので、
食べたいと思った時にすぐ食べられないのは難点だ。
でも冷たいギバサを熱いご飯に乗せて醤油をかけて、
そのまま食べるのがなんともうまい。
初めてラーメン屋で食べたギバサ丼と同じである。
このラーメン屋はもう無い。
ラーメンもニンニク味がうまかった。
でもこうして生涯3食目の感動、
『秋田のギバサ』を知らしめてくれたあの店には
とても有難く思っている。