シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

ギバサ丼

2022-03-07 20:16:47 | 日常から

都内の、秋田のアンテナショップで『ギバサ』を買った。

 

アカモクと呼ばれる海藻。

ぬるぬるして、メカブを細かく切り刻んだような感じだが、

ミネラルを含み栄養豊富、

味噌汁に入れたりご飯に直接かけたり、

美味しく食べられる海の幸だ。

 

初めて食べたのが都内のラーメン屋だった。

そこの店長が秋田出身で、

メニューに『ギバサ丼』というのがあった。

なんとなく美味しそうだったので食べてみたら、

海藻の香りとぬるぬる感がマッチして、

ラーメン以上にインパクトがあった。

 

ギバサは新潟や九州など、日本全国産地は多い。

だが、やはり古くから食しているのは秋田である。

有楽町の、秋田のアンテナショップへ度々買いに行っている。

 

 

私は生涯初めて食べたもので

『世の中にこんな美味しいものがあったのか』と思えたものが3つある。

中学生の時に近所の人から貰った『辛子明太子』。

大学生の時に先輩と行った居酒屋で食べた『ホッケ』。

そしてこの『ギバサ』である。

みんな海の物だ。

 

ギバサは基本冷凍保存だ。

食べる時は解凍する時間が必要なので、

食べたいと思った時にすぐ食べられないのは難点だ。

でも冷たいギバサを熱いご飯に乗せて醤油をかけて、

そのまま食べるのがなんともうまい。

初めてラーメン屋で食べたギバサ丼と同じである。

 

このラーメン屋はもう無い。

ラーメンもニンニク味がうまかった。

でもこうして生涯3食目の感動、

『秋田のギバサ』を知らしめてくれたあの店には

とても有難く思っている。