AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ナラヤン 戦慄!高畑編

2019年09月07日 | 名所ガイド、巡礼記
第一章 『検定試験とおいしいカレー』

8月の盆明け土曜休みいっさいなしの繁忙期のさなか、久方ぶりに検定試験を受けに奈良市街に赴いた。
検定試験なんて、6年前の第一回クトゥルフ神話検定以来(その後、第二回目が開催された様子はない)のことだ。
まぁ会社で受けさせられた全く興味の持てないおカタい検定なので、テキスト買って勉強する気にもなれず、前日にネットにアップされてた過去問をほぼ徹夜で一通りやったぐらいで本番に臨んだ(高校の中間テストちゃうぞ)。
まぁ一番やさしいコースだったので90分ジックリ解いたらいけるだろうと思っていたら、当日受験票に顔写真を貼ってくるのを忘れて、急遽近くの薬局敷地内の写真機ボックスまで撮りにいくハメとなり、遅刻してしまうという・・・


まぁ朝から散々だったが、12時に試験が終わり、会場から出た時の解放感たらなかった。
「よっしゃ!6連勤で疲れてて寝不足やけど、今日はいっちょう奈良市街を散策してみっか!」という気分になり、まずは試験会場近くのギャラリーなどが並ぶ古長屋に、オサレな店構えのカフェレストランが目にとまり、そこでランチを食うことにした。




2か月前にようやくガラケーから切り替えたスマホ情報によると、「みりあむ」という朴訥なフランス人のおばさんが切り盛りしている店らしく、けっこう人気店らしい。
店に入るとやはりオサレ。BGMは壁のボンボン時計のみ。
最初は若者もいたが、後から後から入ってくるのは、中高年の夫婦が7割を占めていた。
同じ検定試験を受けたと思われる女性の二人連れなども見受けられた。




カレーが人気らしかったので、ドリンク付のカレーセットを注文。
レーズンとヨーグルトも付いてきた。
カレーはちょっと辛めで、辛口がちょっと苦手な私にとってレーズンのトッピングが実に効果的だった。
ビーフが濃厚でベリグッ!




食後のチャイをチビチビやりながら読書としゃれこもうかと思ったんだが、持参したサブカル本を読むにはこのカフェは少しオシャレすぎた。
なので本はまた後でどっかのチェーン店で読むことにし、チャイを飲み干してさっさと出て行くことに。
カウンターに会計しにいくと、「ええ~と、確かシチューのセット頼んだお客さんですね?」と、日本語はペラペラやけどけっこういい加減である。
いやでも、久しぶりに優雅な午後のひと時を過ごせました。いつかまたこよう。



第二章 『ピラミッドの恐怖』

腹もいっぱいになったので、鹿でもひやかしに行こうかと春日大社の方へ向かっている途中、民家越しに思いもかけぬモノが目にとまり、私はその場で全身が凍りつくような恐怖に襲われたのだった。

あれは!!も、もしや・・・・・



たしか、5~6年前であったろうか、テレビでたまたまそのおぞましい映像が流れたのは・・・・
奈良の隠れ家的なスポットを紹介するという、よくあるローカル番組だった。

あれは、おそらく航空映像か何かだったと思う。
そこに映し出されたものを見て、私はガタガタと全身が震えだすのを抑えることができなかった。
「ま、まさか、そんなバカな・・・」私はその時とても自分の目が信じられなかった。

そう、それはまるで、エジプトにあるあの強壮なるピラミッドであるようだったのだ!
奈良の町中にピラミッド!?あまりにも現実離れした話である。
これはCGか何かに違いない!私はその時自分にそう言い聞かせた(なぜなら、そんなものが存在してはならないからだ)。

その番組の解説者の話によると、奈良公園から少し隔てた人通りの少ない、とある厭世的な民家の建ち並ぶ秘められし場所があるという。
そこにうっかり迷い込んだ者が、悠久の太古の人類誕生以前に建立されたとしか思われぬ、あまりにも古い、あまりにも冒涜的な恐るべきピラミッド型の建立物を目の当たりにすることになるというのだ。

そこにたどり着いたものは、その呪われた場所に5分と立っていることもかなわず、誰もが這う這うの体で逃げ帰ってくるという。
ただ、その恐るべきピラミッドへどうやってたどり着き、どういう経路で逃げてきたのか、覚えている者は誰ひとりいないという。
好奇心旺盛な者がそのピラミッドへ訪れようとしても、そこへ通ずる通路というものがいっさい見当たらず、あたかも外部からの者の侵入を阻むがごとく、そのピラミッドを周囲の民家が覆い隠すかのように密集しているのである。

私が民家越しから、その石碑の一部(先端部)を目撃した時ですら、そこからはなにやら得体の知れぬ不吉なるなにかが感じられた。
しかし募りゆく恐怖心とは裏腹に、その“奈良のピラミッド”なるものの全貌をどうしても目撃したいという抑えがたい誘惑には打ち勝つことができなかった。

そして、幸か不幸か、私はとある施設の(カルト密教団体の本部か)敷地内からそのピラミッドへ通じる扉を見出すことができた。
不吉にもその扉は、愚かな訪問者を待ち構えてたかのように無防備にも開け放たれていた。

恐怖のあまり、引き返そうとする私の意思は、その扉の中から放たれる抗いがたい催眠的な誘引力に無残にも負けてしまい、ついにその門をくぐってしまったのだった。




オオオ・・・・こんなことがあっていいのか。

神よ!!




夢ではない!!

奈良市街に、このような古色蒼然たるピラミッドが存在していたなどとは・・・・




そこには丁寧にも、このピラミッドの全貌を示す、あまりにも禍々しき構造図が!!



そんな、そんな・・・・

人類誕生以前に、このような宇宙的建築様式ものがこの地球上に存在していたなどとは・・・・

見るべきではなかった・・・、知るべきではなかったのだ。


石垣がランダムに積み上げられ、ピラミッドのいたる層に屋根瓦が何十個と設置されている。
こんなデタラメな、宇宙的で冒涜的な建築様式は、地球上のどこにも存在するものではない。




そしてその屋根瓦の下に刻まれたレリーフ・・・・

人類が誕生する前の、遥か太古の地球に飛来し、この奈良の地を支配していたという(人はそれを“グレート・オールド・ワン”と呼ぶ)、邪な神々の似姿なのでは!!




この施設内でピラミッドを管理するカルト団体、そしてその周辺の住民は、おそらくこのピラミッドの奥底に眠っているかと思われる旧支配者を崇め奉っている偏執狂的な信者なのに違いない。

ここではおそらく、古来から、そして現在に至るまで、人身御供の血なまぐさい冒涜の儀式が執り行われているのではなかろうか!!

その事に思い当った私は、全身が凍りつくようなゾッとする恐怖感に見舞われ、早々と撮影を終えていちもくさんにその呪われた場所から立ち去ったのであった。




思うに、神が我々に与えた最大の恩寵は、物の関連性に思い当る能力を、われわれ人類の心からとり除いたことであろう。
人類は無限に広がる暗黒の海に浮かぶ<無知>の孤島に生きている。
いうなれば、無名の海を乗り切って、彼岸にたどりつく道を閉ざされているのだ。
諸科学はそれぞれの目的に向かって努力し、その成果が人類を傷つけるケースは、少なくともこれまでのところは多くなかった。

だが!いつの日か、方面を異にしたこれらの知識が総合されて、真実の恐ろしい様相が明瞭になるときがくる!
そのときこそ、われわれ人類は自己のおかれた戦慄すべき位置を知り、狂気に陥るのでなければ、死を秘めた光の世界から新しく始まる闇の時代へ逃避し、かりそめの平安を願うことにならざるをえないだろう・・・・

H.P.ラヴクラフト


奈良の旅は続く・・・・
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東京ブレイド

2019年01月31日 | 名所ガイド、巡礼記
今回はVOIVOD以外に、東京遠征目的はとくになかった。
行きたい所も思い浮かばなかったし。

まぁいつものようにライブ前はディスクユニオンを巡って盤漁りしてたワケだが、とくに掘り出し物もなく別に買わんでもええようなCDを数枚買ってしまった。




VOIVODライブ後は、東西問わずこの手のバンドのライブ会場で必ずといっていいほど遭遇するメタラーさんと、今回珍しく一緒にメシでも食おうかという展開になった。
の前に、その人に渋谷のOIOI(オイオイ?)のあるところまで案内してもらった。

電気~グル~ヴ~♪30周ね~ん♪
前髪たらした 知らない動物がどこかにいないかしら?



そして代々木で降りてPAZZさん経営の御天ラーメンへ。

いつもの自分でポークソテー定食。


PAZZさんとは最初キング・クリムゾンの来日公演の話で大いに盛り上がってたが、実は今回PAZZさんに会って確かめたいことがあって、それはPAZZさんがCoccoが好きかどうかということ。
というのは、PAZZさんのツイッターのプロフ写真がなぜかCoccoの『エメラルド』のジャケ画で以前からずっと気になって仕方なかったのだ。
で、訊いたらやっぱりPAZZさんはCoccoが相当好きらしくって、エメラルドツアーん時のライブも見にいったそうだ。
もっと語り合いたかったが(Coccoネタならめっちゃ持ってるので)、時間も時間だったので昨年リリースされたDOOMのミニアルバム『No/Re:MORSE』を購入して店を後にした。




その日の宿は歌舞伎町ゴジラロードにある寝カフェにした。確かにゴジラはいた。


寝不足でライブで疲れてて御天ラーメンでチューハイ飲んだせいか、部屋に入ったとたん痛烈な睡魔が襲ってきてゴロンと横になって「はっ!!」と目覚めたら朝の7時半・・・
寝カフェ放題アイテムを全然利用できなかった上に1時間半もの超過料金を支払うハメとなった。
まぁ寝カフェ出てからバスの時間までモーニングを食う余裕だけはあった。


普段とは1日ズレた移動だったからだろう、今回は行きも帰りも隣座席に誰もいないとても快適な高速バスの旅でかなりゴキゲンだった。
厳密に言うと、行きは隣に人がおったんやけど、こやつのイビキが尋常でないくらいうるさかって前の座席がガラ空きやったから即そっちに移動した。

帰りは昼の便でせっかくいい天気だったのに、富士のよく見えるSAには停車してくれなかった。

フジウルクォイグムンズハー。



海老名SAでちょっと高価なカレーパンを食す。確かにうまかった。



そういえば、Perfume米コーチェラフェス出演決定したんやってねぇ。



今日の1曲:『honey bunny』/ Vincent Gallo
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テラゾーン

2019年01月06日 | 名所ガイド、巡礼記
先日さすがに家族にだまってひとりでこっそり初詣に出かけたことに気が咎め、いい天気だったので母だけ連れ出し(オヤジは外出する気力がないみたいだったので置いてきた)、三重からの帰り道、加茂あたりで見かけて目をつけてた神社へとお参りに。


茶畑に囲まれた、なかなかいい雰囲気の所。



しかし、行ってみるとそこは神社ではなく、ちょっとした仏閣だった。
銭司聖天という寺院らしかった。




初詣は神社にいくのが常識だと思っていたが、別に寺にお参りするのも全然アリなんだということを今回初めて知った。
まぁウチも一応仏教だし。




寺の名前が示す通り、お金に縁のあるお寺として金運向上の御利益で有名なんだとか。
じゃあ、「楽して金が儲かりますように。楽して金が儲かりますように・・・」って、こんな煩悩すぎる願いをたてていいのか?
バチが当たるんじゃないか?




エ、エンマ様だぁ~・・・・
こないだは家族にだまって初詣に行ってゴメンナサイ!
でも、誰にもウソはついてません!ゴメンナサイ!



まぁでも神社と違って、偶像崇拝が盛んな寺院は仏像のちょっとしたテーマパークみたいで色々おもしろい。



なんか鏡のトリック的現代アートみたいな石造モニュメントなんかもあった。



かきのき。



グレート・ギグ・イン・ザ・スカイ。



今日の1曲:『Money』/ Pink Floyd
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猿田彦パラノイア

2019年01月04日 | 名所ガイド、巡礼記
あけましておめでとうございます。

年末は家族を連れてどっか行こうかとあれこれ模索してたんですが、目ぼしい宿泊先はどこも満室で、どーしたもんかと考えあぐねている内に年が明けてしまいましてゴメンナサイという新年を迎えました。

で、さらに薄情なことに、実は個人的に行きたい神社がありまして、ここにほとんど歩けなくなった老父母を連れていくのは酷なんじゃないかと思いまして、3日の日に朝から家族の者にだまってコッソリ家を抜け出し、三重県は鈴鹿くんだりまで車で赴いた次第にございます。

ヒドイでしょ?まぁそーいうヤツなんですよ。


椿大神社というけっこうデカい神社で、最初読み方がわからんかった。
つばきおおじんじゃ??

パンフをみると、「つばきおおかみやしろ」と読むらしく、なんか言いにくい神社やなと。地元民もそう呼んでるのだろうか?


いつものようにナビがないゆえ道順を前日に頭の中にインプットして、有料道路はいっさい乗らずに目的地に向かったんだが、鈴鹿までは意外とスンナリ行けて2時間もかからなかった。

椿大神社の入り口の鳥居。



ただ、鳥居をくぐってちょっと走った地点で詣で客ラッシュに直面。
そこでようやくこの神社がなかなかの人気初詣スポットであったことに気づく。
確かにまだ三が日やしな。

途中、臨時駐車場が何地点かあって、もう辛抱たまらず「ここから徒歩15分」てところの臨時駐車場で折り合いをつけた。
いや、この渋滞は1時間くらいの待ち時間じゃすまないだろう。


20分くらい歩いてやっと椿大神社境内に到着。クソっ汗ダクダクやがな。



椿大神社の主神は猿田彦大神で、配祀には天之鈿女命(アメノウズメノミコト)を祀っている。



拝む親子。どうかこの家族が一年平穏無事で暮らせますように・・・・



て、メチャメチャ並んどるやないかい!!こいつらアホか!!
しかも周りリア充ばっかりやんけ!そうか、しまった。
こういう所は独り身のオッサンがノコノコひとりで来るような場所ではなかったんだ。
みぞれ混じりの雨もポツリポツリ降ってきとるし・・・・・
クソ、はよ進まんかい!欲張っていつまでも拝んでんなや!
さっきの汗が冷めてきて寒くて風邪ひきそうじゃ!



フフフ・・・・
だが、私にはこの神社に来る確固たる目的があったのだ!
その目的のためなら、こんな寒さもリア充だらけの混雑のただ中にもまれても平常心を保ちつづけることができた。


そう!信仰心なしなしの私がこんな三重県鈴鹿くんだりにあるリア充神社に赴いたのは、以下の神社限定御朱印帳を入手するためだったからにほかならない!(「やれやれ」とはなんや!)

ご存知手塚治虫作の『火の鳥』に登場する猿田彦の御朱印帳。



そしてウズメヴァージョン。



定説によると、天鈿女命(アメノウズメノミコト)は、天照大神が天岩戸に引きこもったとき、岩戸の前で不埒な踊りを披露したんだとか。
周りの神々がそれを見て大笑いし、その様子が気になった天照大神にちょっとだけ岩戸を開かせた。
その後、天手力男神がその岩戸をこじ開け、天照大神が出てきたという。これがいわゆる岩戸開き。

また、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が高天原から降りる際、迎えに出た猿田彦と最初に対面したのが天鈿女命。
それがキッカケで天鈿女命は猿田彦に仕えるようになり、「猿女(サルメ)君」と呼ばれるようになった。
そしてその後、ふたりはめでたくゴールインしたといわれている。




このことは、手塚治虫の『火の鳥 ~黎明編~』に詳しく描かれているので、是非本作品を手にとって読まれたし・・・・

ウ~ン、原作とちょっと話が違うかなぁ・・・・・





もちろんこんなんしてもらって何が嬉しいねんみたいな御朱印集めなどのアホくさい趣味は、ビタ一文持ち合わせてはいない。

でもせっかくなので書いてもらっちゃっいました。人生初御朱印。



目的のブツが手に入れば、さっさと引き上げるつもりだったが、ま、なんだ、正月だしせっかくなんでクジくらいは引いて帰ろうかなと。

小吉・・・・ひくんじゃなかった。



かなえ滝。「今年もキングクリムゾンが来日しますように」



そういえば、家出てから何も食べてなかったことに気付いた。

とりめし&伊勢うどんセットを召す。



17時くらいに車をとめてある臨時駐車場に向かったんだが、今から詣でる客の車がまだズラーーーっと並んでいた。


今日の1曲:『Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey』/ The Beatles
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キチムシ前後

2018年11月14日 | 名所ガイド、巡礼記
前日急に思い立って夜行バス乗って東京に赴いたもんだから、まぁ今回の遠征は無計画極まりなく、準備不足もいいところですよ。
キチムシで買い物して、後は新宿行ってディスクユニオンで盤漁りできればいいやくらいにしか考えてなかった。
でまぁ、やっぱいいこと悪いこと共々想定外のことが色々ありましたねぇ。


日曜日、朝早くに吉祥寺に着いて、とりあえずドトールでモーニング食ってサンロード商店街散策としゃれこみました。



「いや~、吉祥寺ってなかなかいいところだなぁ~」ってぷらぷら歩いてると、旅行者らしき3人組の白人が前方を歩いているのが目にとまった。
で、そのひとりが着てたパーカーのバックにプリントされてるロゴを見てギョっとなった。

FLOTSAM AND JETSAM

も、もしや・・・

いや、やつらが14年振りに来日してるってのは、小耳にはさんでたんだけど。
そう、この土日は以下なるイベントが関東のどこかで開催されてるってのは知っていた。
まさか吉祥寺だったとは・・・・


メンバーの顔もあんま知らんかったけど、私はなんの確証もないまま思わずそのパーカーの白人に声をかけていた。
「YOU FLOTSAM AND JETSAM?」

やっぱそうだった。なんたる偶然!!これはきっと手塚先生のお導きに違いない!
ただ、次の瞬間とても気まずい空気に見舞われることになった。

FJ「おお、昨日の俺たちのライブを見てくれたのかい?」

し、しまったぁぁ~~・・・声をかけるんじゃなかった・・・どう答えたらいいんだ?
「イ、イエ~イ、THRASH TILL DEATH!!」てな感じでなんとか言葉をにごし、「14年前にスラッシュドミネーションで君たちのショーを見たよ。演奏もしっかりしていて、エリックA.K.のハイトーンもきいていてとても素晴らしかった!切腹ジャケットがナイスだね!」みたいなことをなんとか英語で伝えようとしたんだけど「THRASH DOMINATION」以外なんの単語も出てこなかった。

ほんで、どあつかましくもパシャリ!。また(大阪に)きてね!



キチムシで目ぼしいものを購入した後は、るみ子さんに教えてもらった吉祥寺から4駅ほど隔てた富士見ヶ丘で催されているもうひとつの手塚二次創作展示会へと赴いた。

いつもはレストランを営んでるところを催し場にしてはるみたいだった。


全然人おらんというか、私ひとり。
確かにこんな閑静な住宅街に誰がわざわざ足を運ぶのかと。
写真撮影は禁止やし手塚グッズも売ってない。正直来やんでもよかったなぁと。

ただ、漫画家さんの名前とかあんま知らんのやけど、ここの手塚キャラ二次創作の方がキチムシのよりマニア度が高かったように思う。
「鳥人大系」とか「緑の猫」とか。手塚治虫、お茶の水博士、猿田彦などを並べて、鼻の系譜図を描かれてるユニークなやつもあった。

で、奥の部屋に行くと、きれいなおねいさんが椅子に座っておられて、そこの机にのってるものを見てギョッとなった。
なんと安彦良和先生のイラストがあったのだ。
ただ、これは手塚絡みのものではなく、安彦先生が東日本大震災のための応援イラストとして描き下ろされたものだとか。

シャアとアムロが肩を組み合ってるというありえざる構図!思わず2000円払っちまった。


今思えば、結局このチャリティー展示会って、これを買わすのが目的だったのかなぁ(キレイなおねーさん使って)。
それって心斎橋とかでやってるキャッチセールスとやり方一緒やん・・・・


その後、新宿に寄っていつものディスクユニオンでちぇー万円ほど散財してから、バス乗り場のある池袋へと向かった。
そしてここでまたしても私は禁断の地に足を踏み入れてしまっていた・・・

こんな恰好で町歩いたら、それこそ21世紀の精神異常者ですな。



この池袋のぼったくりロックグッズ店で、別に欲しくもないREDのポストカードを購入したのは、キング・クリムゾン関連の商品を買えば必ずついてくるこの太陽と戦慄手提げビニール袋が貰えたからにほかならなかった(他のクリムゾングッズは高すぎて買えんのよ)。



で、晩メシ食ってバスの時間までミスドで茶をすすりながら今回の戦利品を並べてボーっと過ごしてたんだが、音楽を聴こうとiPodをいじくってたら突然画面がバグってなんか初期状態みたいな不具合が生じてクソちびりかけた!
これはマズい!!バスのりばの地図も乗車票のデータも全部iPodに入れてあるんやで!!

どうやっても復旧のメドがたたないままミスドを飛び出し、過去に一度だけ利用したその池袋駅からめっちゃ離れた所にある辺鄙な場所のターミナルへの記憶を辿ってなんとか時間までにバス乗り場に辿り着くことができた。まぁあとは運転手さんに名前言うたらええだけやし。
バス乗ってからパスワードシコシコいじり倒してたらなんとか復旧。ほんまクソちびりかけた。
池袋でせこい買い物したから、たぶんバチが当たったんだ。

そして早朝難波に着いて、今度はバスの座席にケータイを忘れてくるというドジをふみ、またしてもクソをちびりかける。

た、たたりじゃ、手塚先生のたたりじゃああああ・・・・・


ほんじゃ最後に、今回の収穫物をばタラタラ紹介してシメることとします。

去年からずっとほしかったんだ。これ。
メルモちゃんがもってるあーかいキャンデーあーおいキャンデー、知ってるかい?
若返りの薬じゃよ。



我ながら思い切った買い物をしたと思う。
弓月光マンガは別に通ってないんやけど、直筆イラストサイン付に思わず手が出た。
それにしても、これって和登さんのつもりなんやろうけど・・・・
どうみてもいつものエッチな弓月キャラ以外のなにものでもない。



これは缶バッジガチャガチャ。サイケデリック我王をゲットした時は歓喜した。
デカいのは大当たり品。
あとのはなんの手塚キャラかすらわからん。



カフェソードフィッシュさん出品のキチムシ限定再販ZVON COFFEEピノコラベルもゲットできて気分はシーユーノアラマンチェ♪
今は亡き福田珈琲さんのマスコット、マコちゃんと重なるものがあるなぁ。



今日の1曲:『No Place For Disgrace』/ FLOTSAM AND JETSAM
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はじめてのキチムシ

2018年11月11日 | 名所ガイド、巡礼記
私がアホかっちゅーくらい手塚マンガが大好きなことは、本ブログを閲覧して下さってる少数の方にはご周知のことかと思われるが、そう、今年は手塚治虫生誕90周年という節目の年で、色んなところで手塚マンガの二次創作的な企画が雑誌やギャラリーなどで展開されている。
ただ、手塚マンガ原理主義者の私としては、二次創作モノにはどうしても興味が湧いてこず、もう最近のマンガ家の画力のないタッチでアトムやブラックジャックやピノコなんかを描かれるとヘドが出そうになってしまうほどである。

そんな私が、先週の土曜に突如思い立って(夕方5時頃)高速バスをネット予約し、東京は吉祥寺へと赴いたのは、我ながら衝動的にもほどがあると呆れ果てる限りである。
この吉祥寺で毎年文化の日の11月3日あたりから期間限定で催されているあるイベントが実は4年前から気になってしかたなかったのであるが、行こうか行くまいか迷ってる内にイベントが終わってしまい、結局今まで一度も行けてなかった。

そう、『手塚治虫文化祭 ~キチムシ~』である。
『キチムシ』は、2015年あたりから手塚治虫先生のご息女手塚るみ子さんが企画し始められたイベントで、手塚先生の誕生日である11月3日に標準を合わせて吉祥寺の「リベストギャラリー 創」にて毎年開催されるようになった。

様々なクリエイターさんによる手塚治虫作品しばりのマーケットフェスで、数人からなるマンガ家、イラストレイター、造形作家、デザイナーさんがこぞって自由な発想で手塚マンガの二次創作に挑み、それをTシャツやポストカードやシールなどに商品化して販売するというもの。
まぁ要するに、手塚ファン専門のコミケみたいなものだ。
作家さんの名前はあんま知らないが、なんかどっかで見たことある画風の作家さんが毎年多数参加されていて、有名どころでは過去に江口寿史、諸星大二郎、そして今年はエッチなマンガで有名な弓月光先生がこの手塚二次創作フェスに参加されている。

過去の名作群。妄想だけで商品化されなかったものもアリ。
    

まぁ手塚マンガ原理主義者としては、写実すぎたりオリジナリティが出過ぎている作家さんの「どこが手塚キャラやねん!」みたいなものには正直あまり魅かれるところがなく、ツイッターに挙げられる作品を見ては「魅力的なのも数点あるんやけど、交通費ばかにならんしこれだけじゃな」って、毎年吉祥寺遠征を見送っていた。
でもいつかは行こうと思っていた。なんかイベントの雰囲気も楽しそうだし、中にはほんとシャレの効いたセンス抜群の作品もあるので。
それと周りに手塚マンガ好き皆無なもんだから、そういう人たちにも会ってみたいし。

ただ、今回もなんかこれといって魅かれる商品がなく、今年もやっぱやめとこうと土曜日はボーっと過ごしていたのだが、るみ子さんのつぶやきで「キチムシは今年で最後」っていう悲しいアナウンスを聞かされ、夕方頃に風呂つかってたらなんだか悶々とした気持ちになって、気づけばネットで高速バスの今夜の便を調べ始めていたのであった。


そして日曜の朝、生まれて初めて吉祥寺の地に降り立った。
けっこう栄えていて、なかなかいい雰囲気の街だ。



サンロード商店街を抜けて五日市街道沿いを歩いていくと、イベント会場である「リベストギャラリー 創」がすぐに見つかった。
ツイッターで毎年かなり混雑して人数規制がかかると聞いていたので、開場は12時であったが10時半くらいに赴いたら、さすがに誰も並んでなかった。



なので、近所のハードオフで時間をつぶすことに。
もうそろそろかな?今日は普段めったにつけない腕時計をしていることをつい忘れちまう。



11時半くらいにギャラリーに行くと一気に人だかりができていたので焦った。
でも混雑というほどではなく、余裕をもって会場入りできた。


客はやっぱ私よりも年寄り目の方が多かったが、わりと老若男女。
このイベントに赴く人は、やっぱ手塚マンガの本質的なおもしろさや凄さをわかっている方が殆どであろう。
私の後ろに二人の女の子を連れた私と同じくらいの歳の女性が並んでいた。
女の子たちは画廊をのぞきこんで、「あ、ユニコだ!」「あ、写楽だ!」と目を輝かせておおはしゃぎしていた。母親の教育がよいのだろう。
でもいずれ彼女たちも、もう何年かしたら手塚マンガなんか忘れて、その時流行っているイマドキのアニメとかに傾倒していくんだろうな。私も私の甥っ子もそうだった。
彼女らが黒手塚作品に出会うのはいつの日のことだろうか・・・・・


入ってすぐの壁に、イタコマンガ家田中圭一先生の作品が飾られてるのが目に入った。
スリッパの裏に手塚キャラを描くというこの冒瀆感とユルさ加減。さすがである。



とにかく目をつけていたものをかたっぱしからカゴに放り込んでいった。
ちょっと迷ったやつもあったけど、売り切れたらかなわんし躊躇してはいられなかった。



毎年ユニコグッズは多い。まぁかわいいし女子には大人気だろうね。
この浅田弘之氏のユニコ作品はカッコいい。この刺繍の入ったジャケットとかも売ってた。



まぁでもやっぱプロの腕利きの作家さんが手がけているものばかりだから、そりゃ高価ですよ。
お歳を召したすでに財を成したような方は8000円くらいするものでもバンバン買ってらっしゃったが、私みたいな赤貧者はなかなか手が出ないです。

こんな小っさなものでも千円以上するもんな。
「やろおかぁ~、やろおかぁ~」くれくれくれくれくれ!



我王のサイケデリックTシャツも欲しいが、高くて買えない・・・・



ただ、このマーケットフェスはギャラリー内の先生方の展示作品を自由に撮影していいってところが太っ腹やね。
スタッフの方が「どんどんSNSに挙げて宣伝してください」ってスタンスだったから。

高価で手が出なかった上條淳士先生のこの対画。
手塚先生が性教育の一環として描いた「メルモちゃん」と、性教育上不健全きわまりないタブーを描いた「奇子」とのありえない奇跡のコラボ。
素晴らしすぎる!



イラストやキャラクター描いたり、編み物したり、ウクレレ弾いたりとマルチな才能を持つキチムシレギュラーメンバーのきはらようすけ作のあみぐるみブラックジャック。



そして、本イベントはキチムシに出品された作家さんが常時何人か在廊されていて、頼めば購入したものにサインをして下さるという太っ腹な企画。
前日は弓月光先生も来てたらしい。やっぱ土曜日に行きたかった・・・・
どの作家さんも快くひとりひとり丁寧にサインに応じていらっしゃった。



私もきはらようすけ先生画の一番安価なBLACK JACKSONのポストカードを購入し、宛名側にイラスト付のサインをしてもらった。


前回のキチムシで、きはら先生はソニック・ユース×ワンダー3というありえないコラボデザインを考案されてたので、そのTシャツを思わずオンラインで購入してしまった。
先生に「今年はロック色がちょっと薄れて残念でした」と言うと、「去年はちょっと自分の趣味が出過ぎちゃいましたので。ロックなのは『キチレコ』でばんばん出して行きます」とおっしゃられた。
「いや、私は手塚とロックのコラボというのに興味あるだけなんですよ」なんてことはその場ではよう言わなんだ。
まぁ『キチレコ』は私の好きなプログレバンドやハードロックバンドはあまり題材に取り上げられないからなぁ・・・


そして、主催者であられるかの手塚るみ子さんも開催期間中はほとんど一日中在廊されているみたいで、他の会計スタッフさんに混じり接客をされていらっしゃった。
時にはギャラリーの外に立ち、来客を出迎えるという。いやーこれってけっこうしんどいで。

いつもオシャレないでたちのるみ子さんではあるが、今回は明らかにるみ子さんがモデルになったであろうとされる『ブッキラによろしく』のトロ子を意識した服装だったと思われる。いや、手塚ファンにとってこんな姿を拝める以上のサービスもないだろう。
    

もちろんこんな機会はないと思って話しかけましたよ。
まず、私の着てたフジロック2017火の鳥ヴァージョンTシャツに気づかれて「行かれたんですか?」と。
はい、実は第一回目の地獄のフジロック1997年以来行ってません。
ロックのことや手塚マンガのことや、話したいこといっぱいあったけど、まぁ神の子を前にするともうしどろもどろになって、話したいことがうまく出てこない。
でも向こうはけっこう普通にしゃべってくるんだが、失礼なこと言えないし(二次創作モノはほとんど興味ねぇとか、アトム別に好きじゃないとか)、どう返せばいいかほんと辟易した。

で、最後に気が動転してたのか、「富士見ヶ丘ってこっから歩いていけるんですか?」みたいなトンチンカンな質問をしてしまって、「いえいえ、こっからじゃとてもとても。ちょっと待ってて」と、わざわざムシケラのような私に富士見ヶ丘までの行き方をキチムシのフライヤーの裏に書いて下さって、ホンマ恐縮の限界を超えてしまっていた。

とかいって、ドサクサにサインまでねだってんじゃねーよ!!このムシケラが!!



いやー、実に有意義な時を過ごせて、衝動的に吉祥寺まで来てほんとうによかった。
富士見ヶ丘まで行く電車の中で、ボーっとサインながめてニヤニヤしてたらいつの間にか時を忘れてて、乗り過ごした!!と思って慌てて飛び降りた駅が井の頭公園だった。


今日の1曲:『昆虫ロック』/ ゆらゆら帝国
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アセンス

2018年10月14日 | 名所ガイド、巡礼記
入院前、どうせ手術するからと、なかばヤケぎみで放蕩三昧しに大阪ミナミに繰り出したんであるが、ちょっと気になることがあってとある書店に寄ってみた。

その書店の名はアセンス。

探究心旺盛だった学生時代、心斎橋に行ったら必ず立ち寄っていた書店で、心斎橋筋とヨーロッパ通りが交差する十字路の角のビルがまるまるアセンスだった。
たしか1階は雑誌コーナー、2階が文庫と洋書、3階がコミックコーナーだったっけか。
アメリカ村のパチンコ屋の上階にも店を構えていて、なかなかの規模で展開していた本格派の本屋だった。

私自身、若い頃、都会のでっかい本屋に行かないと売っていないあやしい本やアート本をわけもわからずガムシャラに買い求めていたので、アセンスはまさにうってつけの本屋だった。
あの頃はタイトルが面白そうなのとジャケ買いが多かったなぁ。いちおう読破はしていたが全く頭に入ってなかったっけ。

まぁ最近はめっきり本を読まなくなって全然立ち寄ってなかったけど、実は姉から悲しい情報を聞いていたので今回久々に足を運んだのであった。

そう、こういうこと。



まぁ時代は常に流れて行くのであって、何ひとつとしてずっと同じでいられないのは仕方がない。
ネットも普及し、もうわざわざ交通費かけて都心に出向いて本を買う必要もなくなった。

ただ、今回アセンスが閉店するに至ったのには、近年におけるここミナミ、心斎橋筋の事情におおいに関係があるのはほぼ間違いないかと。

そう、爆買い外国人旅行者の過剰なまでの増加である。
もう心斎橋筋は今や日本人よりも外国人旅行者でごった返しの状態にある。
どこを歩いていても外国語の会話しか聞こえてこず、日本語は客引きのホストかホステスの口くらいからしか聞こえてこない。
で、心斎橋筋にある店舗が今や三軒に一軒は爆買い外人旅行者の為のドラッグストアに変わってしまっているという、なんとも風情のない嘆かわしい有様なのだ。

アセンスのビルの1Fと2Fもすでにマツモトキヨシに浸食されてしまっていた・・・・(泣)



で、書店は3Fの1フロアだけに・・・・(泣)



まぁそれでミナミは大変潤っているのでしょう。いいことだ。
ただ、どこに行ってもパンパンになったビニール袋をいくつもぶらさげた外人旅行者が我がもの顔で通りを闊歩したり、たむろして通行人の道をふさいでいる様は、見ていて気分のいいものではない。
てゆーかもっと日本橋の方にも分散させたらどうなんや?
私もよっぽど用事がない限りミナミには寄りつかなくなったけど、ライブとか行く時はなるべく御堂筋を歩くようにしている。


1フロアに縮小されたアセンスであったが、閉店間際「アセンス 選書フェア」や、奥のギャラリールームでは、映画『寝ても覚めても』のパネル展を展開するなど、最後まで本格派でオシャレな本屋というスタンスを貫いていたように思う。


で、アセンスでの最後の買い物とばかりに、今更なぜか夏目漱石の小説『こころ』を購入。
こいつは高校の国語の教科書に一部掲載されていて、大変おもしろかった記憶があったので。
入院期間中にこの完全版を熟読しようと買ったのだが、まだ全然読めてない(手術後の状態が想定以上に不安定で、あまり読書する余裕がなかった)。




あと、家帰ってから気づいたんだが、「そういえばあの物差しとしても使えるアセンスオリジナルのオシャレな銀のしおりをもらうのを忘れとった!」と思ったら、店員さんが買った本にちゃんと挟んでくれていた。
よかった、ありがとう。




今日の1曲:『Something Inside Of Me』/ Fleetwood Mac
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太陽賛歌 ~黄昏編~

2018年08月15日 | 名所ガイド、巡礼記
まぁ盆休み予定が全くといってなかったこともあって・・・
2年振りにヤツに再会してきた。

そう、万博記念公園の白いヤツに!


今月初めから盆にかけて「イルミナイト万博 夕涼み」とかいうイベントが開催されてるってことで、電車を4回乗り換え特に用のない万博記念公園の地に再び降り立った。
公園内はなかなかの人だかりで、このインスタ映えの現代において恰好の被写体なもんやからみんなパシャパシャやってた。
それにしても、やっぱみんな太陽の塔が好きなんだね。


密教の儀式さながらに禍々しくデコレーションされた大地にたたずむ太陽の塔は、まさに万博の白い悪魔。



目が光ってるのを見たのは初めて。ビ~~ってなんか出るんちゃうか。



輝くトラペゾヘドロン的な。



Heading For Tomorrow的な。



後ろの顔萌え~~



人がゴミのようだ!崇めよ!みんな太陽の塔にひれ伏すのだ!!



こ、ここは、もしや・・・・・



くそ、やっぱりか・・・・・早く内部に入りたい!



家でもイルミナイト。



今日の1曲:『太陽賛歌』/ Pink Floyd
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GOMA編

2018年04月12日 | 名所ガイド、巡礼記
ディジュリドゥ奏者GOMA氏の個展が今月上旬大阪で開催されてたので初に行ってきた。

今回の個展のテーマは『再生』。
2009年、追突事故に遭い「外傷性脳損傷」と診断を受けた2日後から、突如衝動的に点描画を描き始めたGOMA氏。
事故当時、生死の境をさまよっていたGOMA氏が、意識を失ったままの世界で見た“ひかり”。
彼の描く点描アートは、その臨死体験がもとになっているといわれる。

ディジュリドゥが格別好きな楽器というわけでもなく、点描アートは美しいとは思うが、原画を見たいと思うほど美術に興味を持ってるわけでもない。
ただ、音楽とアートを見事に両立させるミュージシャンには昔から強く魅かれる傾向にあり、まずVOIVODがそうだし、自らアルバムジャケットを描くCoccoと坂本慎太郎にいたっては各々原画展にも足を運んだ。
だから今回も無視することはできなかった。
しかもGOMA氏の場合、「脳損傷」がその画の才能を突如引き出したという特殊なケースで、興味をそそられずにはいられなかった。


PINE BROOKLYNという福島区の辺鄙なところにあるギャラリーで、メチャメチャ迷った。
普段用のない所やからなぁ。



展示期間中GOMA氏が在廊してるとのことだったが、私が訪れた時には不在だった。
女性の方とずっと携帯ゲームやってる女の子が受付にいた。おそらくGOMA氏の妻子だろう。

純白の壁に、GOMA氏の主に「ひかり」をテーマとした点描画が数点展示されてあった。
似たようなものが多かったが、赤、青、ピンクと、色とりどりで見てて飽きることはなかった。

画廊には、GOMA氏奏でるディジュリドゥの仏教的なダブミュージックが流れており、点描の神秘的なアートとのシンクロ感がハンパなく、見事スピリチュアルな空間を演出していた。

この作品のみ撮影OKだったので。これは蓮っぽいからやはり仏教的な何かを感じさせる。



無数の点で描かれたこの神秘的グラデーション感覚は、実物を目の当たりにするとほんと驚異的。
私のような凡人からすると、本当に気の遠くなるような作業でまず真似できるものではない。



そして、今回は『再生』がテーマということで、自分の身を焼いてはまた再生を繰り返す手塚治虫の『火の鳥』を点描で表した作品が数点展示されてあった。



2010年にGOMA氏が初めての個展を東京の青山で開催した時に、ギャラリーに訪れた手塚治虫のご息女るみ子さんと面会し、その出会いが今回の『火の鳥』を描くことに繋がったらしい。
今年2月にNHKのEテレでも放映されていたGOMA氏を特集した『Reborn~再生を描く~』で、るみ子さんがGOMA氏に直接『火の鳥』の作品を依頼するシーンがあって、「手塚治虫のではなく、GOMAさんなりの『火の鳥』、GOMA編を描いて欲しい」というようなことをおっしゃってた気がする。

私はこのシーンを見て、思わず火の鳥の『鳳凰編』で、橘諸兄が茜丸に鳳凰の彫刻を彫るよう依頼(というか命令)するシーンを思い浮かべてしまった。
いや、もちろんこんな横柄なやり取りではないけれど。



GOMA氏自身も、唯一家に全巻そろっている漫画が『火の鳥』だったらしく、事故後読み返してみて、特に『復活編』で、主人公がひかりに導かれるという自分と同じような臨死体験のシーンが出てきて驚いたという。



2482年、主人公のレオナ宮津がエア・カーから墜落死する場面から物語は始まる。
手塚流のサイケなアートタッチでレオナが死の世界をさまようシーンが描かれている。



光はまねくように少年のからだをひきよせた。
それは死の国からの出口だったのだ(『火の鳥 ~復活編~』より)。



画廊のBGMでかかってて、思わずその場で衝動買いしたGOMA氏のソロ作品のベスト盤的なセレクト集?
『YOU ARE BEAUTIFUL』


画廊で聴いてて、タブラのダブがかった音色が非常に気持ちよかったので、これはヒーリングミュージックとしてもとても機能するなと。
シタールやアコギ、エレキギターなどの弦楽器、指ピアノなど、空間をスピリチュアルな雰囲気に彩る音色がフンダンに散りばめられており、特にインドネシアのガムランゴングの音色が楽曲にとてつもない仏教的シャンバリズムを与えている。
GOMA氏のディジュリドゥはそれほど前面に押し出されてはおらず、どちらかというとそれらのサウンドに寄り添うというか、脳髄をやさしくバイブさせるような役割を担っている。
いや、いい作品である。


ちなみに来月のGWは、日比谷野外音楽堂でROVO主催のGOMA & The Jungle Rhythm Section、そして坂本慎太郎氏も出演するMDTフェスなるものに、幸運にも見に行く手筈が調っている。
そういや確かROVOも『火の鳥』をテーマとした曲を演っていたっけ。
こりゃきっとステージ上でとてつもないコスモゾーンが生まれるに違いない!




今日の1曲:『Rainbow Serpent』/ GOMA
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アジャンタ・アジャンタ

2018年01月13日 | 名所ガイド、巡礼記
年末、この店の近所に住んでる姉から聞かされた悲報。
またしても好きな店がなくなっちまう。

薬膳スープカレーの店、アジャンタである。


スープカレーの本場と言えば北海道。
スープカレーの美味さに衝撃を受け、北海道の本店で見習いとして働いていた奈良県出身の店主が、地元の人にも是非このスープカレーの美味しさを味わってもらいたいと、本店からのれん分けしてもらって、わりとうちの近所の奈良市内で開業した店なんだとか。
アジャンタは全国で4店舗存在していて、関西ではこの奈良店のみだった。

今回店をたたむことになった理由は、べつに経営が苦しかったのではなく(人気店だったからな)、店主の奥さんがご病気で介護せなならんくなったんだと。




なので先日の日曜、とにもかくにも店に赴いた。
2時過ぎだったが、まぁ大混雑してるだろうと懸念していたんだけど運よく席は空いていた。
ちょうどピークを過ぎた頃だったみたいでタイミング的によかった。
店のBGMはいつもだったらシャンソンばっかかかってたのに、なぜかこの日はジャニス・ジョップリンやイーグルスなどの70年代アメリカンオールディーズ。
臨時雇いの給仕さんの趣味かな?


これは以前撮ったもの。けっこうこじんまりとした店。



カウンター席は結構空いており、奥のテーブル席が満席でカレー待ちしているようであった。
席についてさっそくとりの薬膳カレーをオーダー。
以前は歯ごたえのいいらむばかりをオーダーしていたが、最近はとりのやわらかさ加減にハマった。




私が入った5分後に4人のおっさん団体客が来店して、その時点でこの貼り紙。
あぶなかったー。



20分ほどかかりますと言われたが、まぁのんびり夢野久作でも読んで待つことにした。


そして・・・・・

きたきた。
とりの薬膳スープカレー。写真みただけでよだれ出てくる。


薬膳というだけあって、仕事などで疲労困憊状態にあるときにこいつを食すと、本当に疲労回復を実感するのだ。
何種類ものスパイシーな薬味が、食った瞬間五臓六腑に沁み渡る感じがして、こう全身の毛孔が開くような、もう身体がビンビンビンってな感じになるんですよホンマに。
昨年、難病指定を受ける前の原因不明の腹痛に悩まされてた時、カレーなんてもってのほかやったのに、こいつを食ったら(気のせいかもしれんが)なんか調子が良くなった。


もう客は誰も入ってこないので、カレーを平らげたあと、チャイを時間をかけてすすりながら、この店での今までのことに思いを馳せ(食って帰るだけだったが)、優雅なひとときを過ごした。




まぁ常連というほどでもなく、家族で年に2、3回来る程度だったが、会計の際、店主に「両親もここのスープカレー好きやったから残念がってますわ」って言うたら、以前私が店の足あと帳に「以前は父が食べきれなかった分をよく分けてもらってましたが、最近ボケてしまって全く分けてくれなくなりました」と書いた客であることを覚えてくれていてビックリした。


長年お疲れ様。

そして、ごちそうさまでした。
(もう一回くらい行くかも)




今日の1曲:『Me and Boby MacGee』/ Janis Joplin
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ケイオス鳴門

2018年01月09日 | 名所ガイド、巡礼記
元旦、民宿をチェックアウトしてからは、母が以前からまだ生まれてこの方一度も上陸したことのない四国に行きたいと申しておったので、まぁ橋渡ってすぐそこなので出発前は香川かどっかでうどんツアーをなんとなく計画していたのだが、晦日に親父が宿泊先で死にかけるというハプニングもございまして、遠出はやめて徳島の鳴門辺りでブラブラしてうどん食って帰ろうかという運びになった。




橋渡ってとりあえず、年末徳島に詳しいツレから聞かされていた大塚国際美術館に寄ることにした。
パンフレット見たらなかなかゴージャスでおもしろそうなところだったので。

ところがデカい門構えの美術館に着いて、まず駐車場がえらい遠くに設けられてあったので両親らを先に降ろして駐車場まで停めに行こうとしたのだが、入館料を見ると大人一人3000円以上もすることが判明。
確かにどえらい金がかかってそうな施設で、中に入れば高い入館料に見合うなにかがあるのかもしれんが、美術品に興味なしなし人間の私がとてもじゃないけど払えるような金額ではない。
はい却下!


で、結局大鳴門橋遊歩道に赴き、地味に渦潮見て帰ることに相成った。


一番近場の第一駐車場に車を停め、家族みんなでちょっと離れた高所にある渦の道という大鳴門遊歩道の入場口に向かっていこうとしたら、親父が歩行器でヨチヨチ歩いている姿を見かねてか、駐車場の誘導スタッフがとんできて、車でもっと上の方へいったら障害者等用駐車スペースがあるので空いていたらそこに車を停めて施設に車椅子も用意してあるのでそれを使ってくれたらと提言してくれた。もちろん先ほど払った駐車代も返金してくれた。
鳴門のスタッフはなんていい人なんだと感激してしまった。


どっひー、やっぱ橋下は風がきつくて潮風を頬に受けた南の島のフローネの気持ちになった。



ジャンプ禁止。京セラドーム気取りかよ。



地味さは否めないが、確かにほんのり渦巻いてるね。



西から東から船が鳴門大橋めがけてやってくる。
どうやら橋下の渦潮を楽しむのが目的らしい。



渦潮と戯れる遊覧船。それ楽しいですか?



FBでいいねしたらもれなくもらえる北斎風渦潮ポストカードゲットしたときが一番テンションあがった。



今日の1曲:『Under The Bridge』/ Red Hot Chili Peppers
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淡路とヤギと初日の出

2018年01月08日 | 名所ガイド、巡礼記
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

年末は、晦日の4日前くらいに突如決まった淡路島への年越し旅行の件で軽く鬱に入っておりました。
昨年の伊勢とは違い、おあつらえ向きの詣で場所もわからんし、淡路島に何があるねんと。
姉が運よくキャンセルで空いた淡路島の南端の質素な民宿をネットでおさえ、まぁ別にどこにいくともなく、そこでめし食ってテレビ見ながらのんびりできたらええんやないかというノリである。
いや、そこまで運ぶんは俺ひとりなんやで(姉はペーパー)!そのことを全く考えてへん。


とにかく、ルートをネットで調べ(ナビがないゆえ)守口らへんから高速を乗り継ぎ明石海峡大橋を渡るコースでいくことにした。
まぁ時間は思ったよりかからなかったが、その代わり橋を渡る交通費用がばかにならんかった。
ETC搭載車と一般車との値段の格差がエグすぎる。




淡路島に上陸したのは十数年振りで、あれは確か倉木麻衣が出てた無料ライブイベントの時以来だったかな(私はタダならなんでも見る)。
あん時は橋渡るのにバスを利用して、運賃は往復1000円くらいやったと思う。




民宿に着いてとりあえずひと寝入り。
そして海産物づくしの料理を召す。刺身は大好きなハズなのに、疲れていたせいか、食事制限のせいか、あまり箸がすすまんかった。



で、この後80過ぎの親父が死にかけるというハプニングに見舞われる。
瓶ビールを一気にあおったのが原因かと思われる。
この人別に呑める人やないのに・・・恐らく活魚料理に興奮したのであろう。
母はもう気が気でなかった様子。
もう救急車呼ばなあかんかなーってところまできていたが、食ったものを全部吐き出させたら親父の状態もなんとか回復していった。
しかし、なんちゅー大晦日や。


元旦。
結局紅白の勝敗もカウントダウンも見ることなく、全員朝まで爆睡。
私だけひとり旅館を抜け出し、初日の出間に合うかなと海側の方へと歩いていった。




うーん、もうちょっとかなとカメラを片手に日の出を待っていると、背後でなにやらただならぬ邪悪な視線を感じたので振り返ってみると・・・・

ヤギさんが両性神バフォメットのような眼差しでじっとこっちを見てるではないか!


いや、今年はあんたの年やないんやで(つかヤギ年はなかったか)。
それにしても、ヤギを犬みたいにペットとして飼っているとは、さすが淡路島といったところだ。

とにかくヤギさんにかまってる時ではない。淡路島での初日の出ベストショットを撮らねば!
にしてもここロケーションそんなによくないな。もうちょっと海の方まで歩いていくべきだったか・・・

カシャ!これいいんじゃない?



て、ヤギさんいつの間にか小屋から出てきてた。
どうやらあちらもよそ者が気になるらしい。



そして走り回ってムチャクチャ暴れ出す。
な、なんですか?!私がなにか気に障るようなことでも?!



とまぁ、なんだかよくわからない新年でございました。
今年もよろしくお願いします。




今日の1曲:『HAIR OF THE DOG』/ NAZARETH 
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治虫戯画

2017年11月11日 | 名所ガイド、巡礼記
さて、私の大きなカン違いのおかげで、パンパンになった足をひきずりつつ神護寺の険しい石段をいちもくさんで駆け下り、JRバスに飛び乗って京都駅ビルのジェイアール伊勢丹の3階まで馳せ参じたわけでありますが。


ここでは、『鳥獣人物戯画 meets グラマラス京都』なる京都伊勢丹と高山寺のコラボ企画が展開されていた。
鳥獣人物戯画グッズの品揃えは圧倒的にここの方が多かった。
両者かぶってるグッズがほとんどなく(缶バッヂくらいか)、それぞれの限定グッズにそれぞれの魅力があったかと。

御朱印帳などは、伊勢丹で売られてるやつの方がデザインがよかった。
つか仏閣巡りとか朱印集めに興味なしなしの私がこれを買ってどうする?



しかし、確かに『鳥獣人物戯画』はユニークで魅力的な画だとはいえ、カン違いして京都北の高雄山くんだりまでのこのこ出かけていくほどそんなに鳥獣戯画グッズが欲しかったのかと。
まぁ下の写真見ていただければ、みなさんの「なるほどね」「やっぱりか」「死ぬまでやっとれ!」という納得の言葉が頂けるかと。

そう、私が求めてやまなかったものとは、このデザインの鳥獣戯画グッズにほかならなかった!



高山寺を散策している時に、すれ違った参拝客の中で「鳥獣戯画の作者って誰なん?」みたいな会話をしているのが聞こえてきた。
それを聞いた瞬間、「なんだ、この人たち手塚治虫先生の『火の鳥』を読んだことないのか?」と、情けない気持ちになってしまった。
最近は教養のない人間が増えたものだと。




手塚治虫のライフワークでもあった壮大なスケールで描かれた超傑作『火の鳥 ~乱世編〈上〉~』。
実はこの作品の中に『鳥獣戯画』が描かれているのである。

時は平清盛率いる平家が国を治める平安時代末期。
そこに、都一の文化人と謳われた天台座主・明雲という僧が登場する。
彼は学侶・衆徒のみならず、武家や公家からも敬われており、詩人であり、そしてすばらしい画家でもあったそうな。
その他、哲学者、評論家、タレント・・・・と、あらゆる分野の文化人であった。










生前、手塚先生はやはりこの“日本最古のマンガ”である『鳥獣戯画』というものに、強い憧れというか、感心を示しておられた。
これほど独創的でユーモアにあふれたナウな技法を有するマンガ家が、700年前の日本にすでに存在したことに、やはり同じマンガ家として強い衝撃とジェラシーを感じていらっしゃったみたいだ。

NHK『鳥獣戯画』特番に出演した手塚治虫。1982年
「ぼくにも描けますよ」と言いたげな表情ですな。



で、今回はりきって伊勢丹に乗り込んだわりには、『手塚治虫 × 鳥獣戯画』コラボグッズは2点しか購入しなかった。
ステッカーとかポストカードもあったけど、イラストが一種類しかなかったし。
手塚先生が生前描いた鳥獣戯画ってこれだけなん?W3とかとコラボってるやつとか、もっとあるのかと思ってた。


またしても私のカン違いで、缶バッヂだと思って購入したマグネットセット。



それにしても・・・

700年以上前に、どっかのイラストレーター(手塚先生は仏画の大家だと推測している)が遊びで書いたようなマンガに色目を変えて飛びつき、限定グッズ欲しさに山寺や百貨店へと奔走する人間の浅ましさときたら・・・・
寺院の聖職者たちは、その物欲者の愚かな行動心理を最大限に利用し、入山料や拝観料をとって文化財の敷地内でべらぼうな値段をふっかけてグッズを売りさばく。
人間のやることなすことはけだものや鳥とまったくかわらん。
なぜ人間が万物の霊長なのか?ばかばかしいおもいあがりじゃと。


今日の1曲:『動物らしく』/ 坂本慎太郎
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ケアレスウィスパー

2017年11月08日 | 名所ガイド、巡礼記
秋もやうやう深まってまいりまして・・・・・ヘエヘエ。

この三連休、東京は吉祥寺で、3年前より毎年開催されている『手塚治虫文化祭2017(キチムシ17)』(11月3日は手塚先生の誕生日なのだ)に、今年こそは参加しようと東京遠征を計画していたんだが、このイベントだけのためにけっこうな交通費と時間をかけてまで参加するのは果たして割に合ってるだろうか?もうひとつ何か欲しいなぁ、などとあれこれ考えてるうちに意気消沈してしまい、今回はもう京都に留まって、ある目的の為、お気にの『火の鳥』フジロックTシャツにめかし込んで、北の栂尾山にある高山寺に2時間かけて行ってやろうかと思い立ったのは、私の大きな間違いカン違いであった。




べつにボチボチ赤らんできた紅葉だとか、そんなものはどうでもよかったのだ。




日本最古の茶園なんて、興味もなかったし。




世界遺産だとか、国宝だとか、そんなものもどうでもよかったのだ。




苔むす鐘撞堂などどうでもよかった。




しかし、まさかこの石水院に、私の求めていたものがないなどとは、夢にも思わなかった・・・



ここ高山寺は、そう、日本でも人気絶頂の“最古のマンガ”と言われている『鳥獣人物戯画』でも有名な寺院。
国宝とされているこの石水院に、その『鳥獣人物戯画』の現物が保蔵されているのかしらんが、さっき入山料500円払ってんのにここの拝観料も800円って、ボリすぎやろ。
とにかく拝観はせず、グッズだけを買い求めにこの石水院にあがり込んだのであるが・・・・
いくら探しても私の目的のものは見あたらなかった。


これじゃない!これじゃないんだ!(でも和紙でできたクリアファイルなんて珍しいので思わず購入)



で、ここの院を管理してるオヤジから、それは京都駅ビルのジェイアール伊勢丹の3階で売られているという情報を聞かされた時は、ボーゼン自失状態となった。
四条烏丸から1時間に1本しかない高雄山行きのバスに乗り1時間もかけてくる必要などなかったのだ!!

いや・・・・・私が悪かったのだ。
全て私のカン違いだったのだ。


まぁでも、せっかくここまできたのだから、紅葉の季節のわりにはリア充度(最近この言葉の意味がわかって使い勝手がいいのでよく使ってる)もそんなに高くないところだし、ついでにほかの山寺も拝んで帰ろうかと、軽い気持ちでさらに高所にある神護寺まで赴いたのは、私の大きな間違いであった。

石段ハンパやなかった!着いた頃にはもう疲労困憊。しかも中には入らず。
拝観料が惜しかったし、私には時間がなかった。



いしやきいもなんてどうでもよかったのだ!



さっさとバスで山を下りて、京都駅の伊勢丹へと急行した。


なーんや!メッチャ展開しとるやんけ!!
なにがおこしやすや!こっちは足パンパンや!!


上のうさぎのパネルの構図が、その時の私の心境をよく表していた。


いや、全て私が悪かったのだ。
全て私のカン違いだったのだ・・・・・


今日の1曲:『Careless Whisper』/ WHAM!!
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ミッドナイト・イン・キョートー

2017年10月16日 | 名所ガイド、巡礼記
最近はめっきり京都には遊びに行かなくなりましたが、前回盤漁りに寄った(元)立誠小学校もそうなってしまうのか知りませんが、老朽化に伴って明治や昭和時代に建てられた古い建造物がどんどん壊されていって、学生時代によく目にした京都の景観がなくなっていくのは、仕方がないとはいえ、なんだか寂しい気持ちになります。
特に思春期を過ごした場所だけに。

映画館なんて今は全然残っておりません。

東宝公楽、スカラ座、美松会館、そして、八千代会館・・・・

結局一度も入れなかった伝統ある老舗の成人映画館、八千代会館だけは残しておいてほしかったなぁ・・・・
先日側を通ったら、「ウェ・ゴ」とかいうチャラチャラしたアパレル関係の店に変わっておりました。
あの目印だった映画『カサブランカ』のでっかい看板も、八千代会館潰れてからもしばらく残ってたのに、今は店のロゴに塗り替わってしまっていた。
ひどいことするなぁ。




現在私は、京都の南端の地(ほぼ奈良)に住んでおりますが、元々はもうちょっと上の方に住んでおりました。
ですので、音楽にハマり出した10代の頃は、盤を漁りに行くといったらだいたい京都市街でございました。

私の当時の盤漁りコースはだいたいこんな感じでした。
京都に着いたら、まず四条烏丸にあったタワーレコード第1号店から攻めていきます。
そして次に四条通りにある十字屋に寄ります。
中学生の時ここでメタリカの1st、2ndのレコードを買ったのを今でも覚えております。
そしていよいよ河原町の新京極に入ります。
入ってまず最初の横道を右に曲がると、名前忘れたけど小さい中古レコード屋がありました。
ほんで今度は寺町京極にそれて北上していくと、角ビルの床屋の上で営まれていた関西メタルファン御用達の中古レコード屋“アビス”ですね。
この店は当時B!誌にも広告が載っておりました。



いやー、ここには中高生の頃大変お世話になりました。
長髪ヒゲモジャ店長に、今BGMでかかってるバンドは誰かと、しょっちゅう訊いてたっけ。
セルティック・フロスト、アグノスティック・フロント、タンク、ザ・センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド等・・・・
ここではほんと、色々な名盤を掘り出したものです。




しかし、悲しいことに、先週京都行った折に側を通ったら・・・・・

完全閉店してしまっていた!!



またこの京都河原町にて、ひとつ歴史に幕が下ろされてしまった・・・・

あと私がよく足を運んでいた中古レコード屋といえば、きくやレコードくらいか・・・・
ここはいまだ健在で、新京極中央の後ろの機体が切断されたでっかいセスナがぶら下がっているゲーセン(いまはプリクラコーナー)の向かいで営業されてます。




アビスが閉店してしまっていて、なんか悲しい気持ちで河原町通りをトボトボ南下していると、その時の私の心情に共鳴するかのような、哀愁漂うソプラノ声が聞こえてきた。

ス、スティック弾いてはる!


スティック奏者のストリートミュージシャンなんて初めて見た!
思わず「Elephant Talk」をリクエストしそうになたよ!
歌は、なんかもののけ姫みたいな感じやったけど、思わず足をとめて2、3曲聴き入ってしまった。


いや~、古都の街でなんかいいもん見れたなぁ~っと思ったものの、なんかこのショボショボとした気持ちのまま京都を後にするのもあれだったので、シメとして、以前大阪で営業してて1年前祇園に移転したいきつけのメタルバーに寄って、その日レコードマーケットで掘り出したカルメン・マキ&OZのアナログレコードをかけてもらって、ママにアビスでの思い出話でも聞いてもらおうかと。確かあの店レコードプレイヤーもあったハズ。

前の日は大阪梅田に赴いて、ちょっと冒険心起こして入ったことのないテクノバーに寄ったのだが、店の門をくぐると6人の先客がいて、それがいずれも3組のカップルだった。
それを察知したとたん、すぐに店を出たのは言うまでもない。(なぜかカウンターにはマスターの姿がなかった)

ふん、所詮私にはリア充でシャレオツなバーなど似合わない。
そう、メタルバーしかないんだ!
メタラーの客は初対面でもすぐ打ち解けられるし、カップル率も低めで居心地がいい。
(つかこの店だいたいいついっても先客がいない)


って、閉まっとるやんけ!!


あとで聞いたら、京都にアウトレイジが来ていたので、観にいってたらしい。


今日の1曲:『Honour and Blood』/ TANK
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