AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

盤漁りノスタルジー

2017年10月10日 | 名所ガイド、巡礼記
いやいや、今週もまたちょっと蒸しっとした三連休やったもんで。
先週ディスクユニオンで盤を漁った折、10月に京都のどっかの小学校跡地でレコードマーケットを開催するという知らせを受けて、ちょっと興味深かったので、学生の頃はよく盤漁りで通ってた河原町まで赴いたワケでございます。

京都河原町の四条と三条の間にある、木屋町の高瀬川沿いに聳え立つ(元)立誠小学校。
明治時代に設立されて1993年に閉校となり、その後小学校跡地活用プロジェクトとして、校内で喫茶店を運営したり、シネマプロジェクトなどの文化活動を続けておったらしいんですが、現校舎の改修と新たな施設誕生に向け、一旦ここでの活動を休止することになったらしい。
まぁ老朽化もすすんどるやろうからなぁ。

そこで、「ありがとう立誠小学校」という、施設に対するお別れ会みたいな学園祭的催しを、校舎全体を会場にして、マーケット、個展、ライブ、映画上映などを、この連休の3日間盛大に執り行おうと。


実は長年京都に住んでいて、この立誠小学校なる施設の存在を知らなかった。
木屋町通りは何回も通ってたんやけど。



まずはチンドン屋。チンチンドンドン♪



うわー、このレトロ感はええな-。



お、やってるやってる。



4教室くらいの規模でレコードマーケットが展開しており、そこにもちろんディスクユニオンも参加していた。
若い子からオッサンオバハンまで、みな盤漁り屋特有の犬掻き捜法で一心不乱に盤を漁っていた。
特に私の横で7インチ盤を漁っていた50くらいのオッサンの手慣れた盤捜法には鬼気迫るものがあり、もの凄い勢いで私の漁っているポイントまで迫ってくるものだから、「殺られる!」と思ってその場を離れた。

出品店によってはまあまあ安い値段で売りさばかれていたが、やっぱり貴重盤はそれなりの値段で売られていた。
ROCK、JAZZ、TECHNO・・・と、ジャンル分けはおおざっぱで、特にロックのアナログコーナーは洋邦ゴチャゴチャで探し辛く、まあ全部はチェックしてられなかった。

GODFLESHの2ndのアナログ盤あったけど、やっぱ高かった。



窓からの情景がまたノスタルジックな情念を掻き立てます。



ジューーーン!(どっかのレコードショップのステッカーらしい)



なるほど、盤漁りに疲れたらここに行けってことか。けっこう手に疲労溜まるからね。
うまくできている。



ほんまどっかの大学の学園祭的な雰囲気満載やな。こういうの久々。



体育館では、セーラー服着たDJ女子が皿を回していた。
この時ちょうど薬師丸ひろ子の『セーラー服と機関銃』が流れてた。



いい買い物をした後は、ここのアンティークな喫茶でマッタリしようと決めていた。



恐らく職員室を改築したんだと思われる。明治時代に撮影されたと思われる校長先生らしき人物のモノクロ写真も飾られていた。



うしろのオッサンたちがえらい盛り上がっていてうるさかった。卒業生かな?



いやー普段モール内のドトールとかサンマルクとかしか行ってないから、久々にオシャレな時間を過ごせた。
もうちょっと若い頃にこの場所知ってたら、クトゥルー神話読んだりデートとかに使えたかもね。



今日の1曲:『午前1時のスケッチ』/ カルメン・マキ & OZ
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SUMMER ’17

2017年08月16日 | 名所ガイド、巡礼記
今年の盆休みは、昨年から導入された“山の日”とやらが上手い具合にかみ合って、6連休という今までにないロング休暇(毎年だいたい3連休)と相成って、非常に余裕を持ったヴァケイションプランが立てられ、休み1日目は散髪&近所のブックオフ巡り、そして2日目を墓参りに当てることができた。


世間のほとんどがすでに帰省が完了しているらしく、道も空いていて東山通りまではスイスイ行くことができた。
五条らへんからは例年通り、ウンザリするほどのダダ込みである。


お供えの仏花は、前日散髪の帰りイオンに寄って適当にみつくろったもの。
オレンジの提灯型の実が色鮮やかな鬼灯(ホオズキ)がいいなと思ってこいつを選んだのであるが、これよう見たら、造花やんけ!



お次は恒例コースの霊山観音。

相変わらず、いい顔してる。



兄貴の供養後、高台寺の境内のいちびったカフェでいちびったランチを召す。
味も値段もなかなかいちびっていた。



駐車無料限度時間も迫っていたので、メシ食ったら即退散しようと思っていたのだが、カフェのとなりの利生堂という所で、『涅槃壁画』とかいうものが無料公開されてるとの看板が目に入った。
ご存じ私は無料には滅法弱い。



まず入口には木彫りの見事な仏伝図のレリーフが。シャカムニーーーッ!!



オオっ!!絢爛豪華!!
この涅槃図、650年前の南北朝時代に描かれた八相涅槃図とのこと。



つかここの御堂、めっちゃ涼しくって座るところもあってかなり霊妙でご機嫌な空間。
ほとんどの人が観覧というより涼んで休憩してるって感じ。




羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶・・・・ああ、煩悩が頭の中から取り払われていく・・・
(写真撮りまくってるけど)




天空から「カモン!カンノン!」と、黄泉の国の使者からの誘いの声が聞こえてくるようだ。



ああ、空調からも「カモン!カンノン!」という、誘いの声が・・・・・



いやー、駐車料金発生してもーたけど、思いがけずいいもん見れたな。
また涼みにこよう。


今日の1曲:『人々の嘆き』/ King Crimson
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テクノパン

2017年06月01日 | 名所ガイド、巡礼記
その店は、普通自動車免許を更新した帰り、5年ぶりにやってきた淀の大通りを走っていて、信号待ちしていた時に突如私の目に飛び込んできた。


テクノパン。



信号待ちしている間、何度も何度もその赤白のコントラストの店を見やっては、ソワソワした気分になってた。


「ええい!」とばかりに、右ウィンカーを出し、横のコンビニに車を停めた。


テクノパン。



最初、店を撮影したらすぐに立ち去るつもりだったが、気になって気になってしゃーない。

意を決して店内に入る。


しかし、この私の高ぶる気持ちとは裏腹に、別にテクノカットしてるスタッフもいなければ、テクノミュージックもかかっていなかった。


テクノパン。




実は今夜、高速バスにのって、幕張までこいつを見に行って来ます。


昨夜ツイッターでなんとなしにチケット持て余してる人を検索してて、なかなかの好条件の譲渡希望のツイート主が見つかり、交渉がすんなりと成立し、急遽行くことに相成ったのだ。
「平日でしかも遠いわ・・・」って、あきらめてたんだけど、なんかもう、モラホラとした衝動にかられるがままって感じだった。


これは、テクノパンのお告げだったのかもしれない。






今日の1曲:『人間大統領(Video Edit)』 / 電気グルーヴ
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ランチ・ターン・バック?ゴテン・ラブ・ユアセルフ!

2017年05月21日 | 名所ガイド、巡礼記
高田馬場の和菓子屋を出た頃には、すでに昼飯時になっていた。
早稲田通りの商店街でもいろいろ物色しておったのだが、なかなかこれといったメシ屋が見つからなかった。
ポール前で、せっかく東京に来たんだからいいものが食いたかった。
まぁいつも東京に来て食う処悩んだ末に、失敗の店を選んでしまうのだが。

で、次に向かった先が代々木。



もう思いつくところがここしかなかった。
確かFBで土曜日は昼も開けてたハズという、おぼろげな記憶のまま向かった先は・・・・

そう、DOOMのドラマーPAZZさんが経営してるお店“御天”へ再び。
やっぱりやっていた。



JR代々木駅を降りて、明治通りに出てそっから新宿方面に少し歩いて行って、歩道橋が架かっている側に店があるってのは覚えてたんだが、最初明治通りを歩いてて、その目印となる歩道橋が見あたらなかったので、「ん?またしても俺の記憶違いか!?」とコンヒューズしたんだが、明治通りのその辺はなんかめっちゃ交通整備してる真っ最中で、しばらくしたら御天を発見。

店におそるおそる入ると、PAZZさんひとり。
最初はなんの会話もなく、とりあえず昨年訪れた時に食って、その肉汁の旨みが忘れられなかったポークソテーを真っ先にオーダー。
あとごはん大と冷奴とコーラをたのんで定食ユアセルフって感じで。




PAZZさんと店でふたりきりってのは、なんだか気まずい感じで、PAZZさんも積極的に話すタイプでもなさそうだし、もちろん昨年私が店に訪れたことなんて忘れてしまっていただろうし・・・・・
とりあえず「この店の前に歩道橋ありませんでしたっけ?」という話から切り出して、「ああ、あれ2月くらいになくなった。」と、ぎこちない会話を始めた。
その後、「ここのポークソテーの味が忘れられなくてねぇ~」とか、「DOOMの『illegal Soul』の再発盤もちろん買いましたよ!」とか、本心ながらPAZZ氏に媚を売るような会話に持っていき、「グレッグもジョンもアランも死んじゃいましたねぇ~」とか、徐々に徐々に音楽的な話題へとシフトさせて盛り上げていった。

DOOMの音楽を嗜んでいる者には説明不要なことだが、まぁ上のメニューの表紙見てもろたらわかる通り、PAZZさんはやはりプログレには相当傾倒していらっしゃるみたいで、もう会計済ませて店を出ようと立ちあがってたのに、こないだのARW来日公演を観に行ったことをポロリと話したら、「“Cinema”演った!?」って、メチャメチャ食いついてきて、そっから10分ほどプログレ話に華が咲いた。


今年3月下旬に、めでたくもリマスタで再発されたDOOMの1992年リリースの6th『illegal soul』も、そんなDOOMが持つプログレッシヴなエッセンスが大爆発した秀逸作。
正直、発売当時聴いた時は前衛的過ぎて何をやってんだかワケがわからなかったが、幾度も幾度も聴いていく内にこのアヴァンギャルドな展開が癖になっていき、このねじ曲がったサウンドに陶酔感すら覚えるようになるクセのありすぎる窮極のスルメアルバムだ。
諸田コウのますます進化したフレットレスベースももちろん絶品だが、PAZZ氏の即興性の強いパーカッシヴなドラミングも凄まじい。

今回DU特典として新装されたジャケをあしらったクリアファイルが付いてきて、も、サイコー。


本作は、DOOMがインディーズに身を落としてから制作されたもので、だからなのか、ほんとうに自分たちの演りたい放題やっているという印象が強く、それでも楽曲各々が非常に練り上げられ凝った仕上がりになっており、残念なのが音質の悪さだった。
これを是非リマスタされた音源で聴いてみたい!って、昨年ブログでぼやいてたら、ほんとに実現しちゃったよ!
しかも、今回はボーナス・トラックとして、(こっからDUからのコピペ)H.G. FACTからリリースされた7インチ・シングル3作品(PUSHEADによるジャケットが印象的な単独作と、盟友COCOBATとのスプリット作、米ノイズロックバンドHEDGEHOGとのスプリット作)から、初CD化となるDOOM楽曲4曲を全て収録。70分を超える濃密リイシュー!

誰かがキング・クリムゾンをメタル化したアルバムと評価していたが、クリムゾンが『THRAK』でヌーヴォメタルとかやる前に、DOOMがすでにやってたんだなぁ~って。
しかも『THRAK』よりこっちの方が全然いいからね。


やっとPAZZさんにサインもらった。旧規格盤の方に。前回持っていくの忘れたんで。



なお、御天のトイレの棚には、この『illugal soul』のジャケット撮影に使用された光る球体模型の実物が飾られているので、ファンは是非足を運んで見に行ってほしい。

今日の1曲:『Gotta Love Yourself!』/ DOOM
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ポール前

2017年05月20日 | 名所ガイド、巡礼記
まぁ今回のポール・マッカートニー『ONE ON ONE』ツアー東京遠征もやはり前日出発の夜行高速バスでの旅で、東京には朝6時頃に到着してしまう。
バス内の寝心地は悪いことこの上ないが、朝から東京のいろんなところを回るってのがひとつの楽しみでもある。

まず新宿バスタで長便をした後、ちょうどいい時間になって今回ドトールはやめて、西新宿のPRONTOとかいうところでモーニングを召す。
私の好きなハムチーズトーストがメニューにあったからにほかならない。



耳栓BGMはTicaをランダム再生。天気のいい都会の朝のカフェミュージックには、Ticaのセンスの良いカヴァーナンバーがよく合う。



今回はポール開演までだいぶ時間もあったので色々回ろうと思って、JR一日乗車券を買う。
まずは池袋に向かったのは、PARCOの特設会場で下のようなポール来日記念企画が催されていたからにほからならい。
開店までちょっと時間があったので、ワザと山手線を遠回り方面で乗り、車内で仮眠をとった。




英国ロック・グッズの祭典といっても、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、クイーン、ツェッペリン、フロイド、オアシスなどの有名どころのグッズしか置いてなく、ナザレレス、バッジー、アレックス・ハーヴェイ・バンド、オンスロート、スラマーなどのマイナーバンドのグッズはひとつも置いてなかった。
そのくせ、なぜかガンズグッズコーナーが設けられていたのにはすこぶる納得がいかなかった。
まぁ会場にいた殆どの人がポール前であろうかと思われたが、仲良しグループでやってきたと思しき年配の女性集団が朝イチでクイーンコーナーで大はしゃぎしていた。
で、私のような独身のオッサンは、ぽつねんとフロイド、クリムゾンエリアでウロウロしているという。




今回、この催し会場に訪れて思ったのが、こういうところには寄らん方が賢明であるってこと。
なぜなら、ついついいらんもんを買ったり、サイズ違い(欧米人Mサイズ)を買ってしまったりして散財してしまい、家に帰って後悔の念に打ちひしがれるからである。




お次は前回も訪れた高田馬場。
なぜ再びこの地に降り立ったったのかは、もう察しがついてるかと思われますが。
そうです。前回定休日で閉まってて目的を果たせなかったこの和菓子屋にリベンジしに来たのです。




手塚治虫先生が描いたかのような、目のかわいらしい店主が「いらっしゃい」と迎えてくれた。
年格好からして、先代の息子さんかと思われる。
そして私を一目見るなり、「あ、アトムまんじゅうをお求めに?」とすぐさま見破られてしまった。
それもそのはず、私は今回またしてもアトム×キッスコラボTシャツを着てこの町を訪れてしまっていたのだ。
もう前回みたいに恥ずかしくて着替えたりはしなかった。目的さえ果たせば駅高架下の夢のような壁画も見物せず、さっさと移動するつもりだったからだ。

先代ならともかく、おそらくその息子さんまでが手塚ファンとは思えなかったので、「ヒョウタンツギまんじゅうや奇子まんじゅうも検討してくれ」みたいなディープな話しはせず、さっさと家族のお土産にくりまんアトム&ウランちゃん5ヶセットをオーダー。



思いがけず、会計時に店主が高田馬場で出回っているアトム通貨なるものをくれた。
この通貨は、前にも言ったと思うが、アトムは漫画の中で高田馬場の科学省で2003年4月7日に誕生したということから、その一年後の2004年4月7日に第一期アトム通貨がスタートしたとのこと。
各加盟店で“イイコト”をしてくれた人に渡されるみたい。
“イイコト”とは、清掃活動に参加したり、ペットボトルのキャップを集めたり、マイバッグやマイ箸を持参するといったことみたいだ。
店主が「まぁ通貨を渡してもみんな使ってくれませんけどねぇ」とおっしゃっていた。
そりゃそうだろう。こんなカワイイ通貨使えるわけがない。




まんじゅうもかわゆくて食べれない!(もったいないからすぐ食べたけど)



今日の1曲:『If I Needed Someone』 / Tica
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ナラダッタ。

2017年04月08日 | 名所ガイド、巡礼記
さて、まだまだ続きます。壺阪寺巡りレポ。
だって写真いっぱい撮ったから。

上の方へ行くと、今度はインド様式の石堂が現れた。ホンマに節操がない。


どうやらインド・アジャンタ石窟寺院をモデルとして、インドの人達の手をかりて彫刻、組み立てられたものらしい。
これもそうとうお金かかってるよ。




壁のタイルには無数の鳳凰の御姿が彫刻されてある。



この石堂内部は、一般の方の納骨室となっている。なにわの梅旧院みたいな所かな。
中はとてもひんやりとしていた。



いやー、なかなかアートフルな納骨堂だ。遺族の人も墓参りが楽しかろう。
俺もここに入ろっかな~



大和三山奈良盆地を一望できる見晴らしのいい所にやってくると・・・・

オオ!誰が何の意図で造ったのか、メロイックサインのモニュメントが!!
メッタ~~~ル!!



で、後ろを振り返ると・・・・

出た!大観音様だぁぁぁ~~~~
なるほど、この足元でメタリカが「...And Justice for All」を演奏することを想定してるんだな。



ん?誰か寝てはんぞ?



涅槃像!なるほど、そういうことだったのか!!(?)



METAL UP YOUR US!!



しかしこの山寺、景観もよくてなかなかいい塩梅だったんだが、いささか盛り込み感がハンパなくってバンダカナーって感じ。
上の大観音石像も、メタリカの曲を一曲演奏し終えるまでの所要時間でカンタンに組み立てられたものではなかろうかと。




ちなみに本日はお釈迦様のお誕生日であるが、べつに狙っていたわけではない。

今日の1曲:『...And Justice for All』/ METALLICA
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スッドーダナァ。

2017年04月07日 | 名所ガイド、巡礼記
ようようポカポカと暖かい妖気となりまして、先月は鬱な気分もピークに達し、ふと頭の中で「ど~こ~か遠くへ行きた~あ~い♪」という、どうしようもなくドゥーミーな歌が流れ出し、いっちょ橿原神宮の向こう側(吉野方面)、奈良の高取町の山寺へ仏閣でも拝みに行こうかしらんという気になった(わりと近場)。


実は以前高取町を通りかかって、でっかい仏さんが下界からも見えてたんで前々から気にはなっていた。
どうやらこの仏さんは『壺阪寺』という山寺に立っているらしかった。



高取町に入り、ぐにゃぐにゃした山道を5分くらい走ったら、すぐに壺阪寺の駐車場に着く。
駐車代と入山料を払って境内に入る。
決算休みを利用して平日の昼間に訪れたので参拝者は少なかった。
まぁ母と子の親子連れ、あるいは仏像ガールズの類の女性客ばかりで、DEATHのTシャツを着た私くらいの年頃の男性はひとりもいなくて、かなり怪しかったと思われる。




まぁここは、いわゆる仏像のテーマパークといったところですわな。
かなり大規模な施設で、門をくぐったとたんいたるところに仏像仏像仏像だらけですわ。
地蔵の類やら、四天王、阿修羅型のやら、ブッダ型と、もうほんと節操がないくらいに。
仏像によっては少しマンガちっくなものもあり、経営者が金にものをいわして仏像をこしらえまくったのか、B級スポット感が否めなく、少し伝統性や神聖さが欠けていたように思われる。




CGはいっさい使っておりません。



CGはいっさい使っておりません。



仏の頭からまた無数の仏が生えているという摩訶不思議さは、ヒョウタンツギの生態を彷彿とさせていておもしろい。



重要文化罪。



ブッダの一生を描いた立派な仏伝図のレリーフなんかもあり、ほんまに金かけてるのがわかる。
脳内ではすでにゴダイゴの『ガンダーラ』が流れ出していた。




だいたいの場面は手塚治虫の『ブッダ』で見たことがある。
こいつはシッダルタが苦行林ウルベーラの森で苦行してるシーンかと思われる。



断食しすぎたシッダルタ。まるでエディやな。



寝はんに入るブッダ。







手塚治虫の著書によると、ブッダは旅先で寄った民家で出されたヒョウタンツギを食って食中毒で倒れ、そのまま涅槃に入ったとされている。


そう、仏教とヒョウタンツギは意外と密接な繋がりがあるのだ。
だから、壺阪寺はヒョウタンツギの仏像を造って境内に設置するべきだし、仏伝図のレリーフにもヒョウタンツギを彫り加えるべきであるかと。

今日の1曲:『ガンダーラ』/ ゴダイゴ
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高田のばか その2

2017年03月26日 | 名所ガイド、巡礼記
さて、夢のような高田馬場高架下の壁画を心行くまで撮影した後、早稲田通りをテクテクと歩いていったわけでありますが、街灯にはベタな手塚キャラ(アトム、サファイア、ブラックジャック、写楽)のパネルが施されてるのは別段おもしろくもなかったが、いちおうカメラには収めといた。




それ以外は、まぁこれといった手塚撮影ポイントもなく、手塚治虫ファンの巡礼地としてはかなりもの足りない町であった。
もっとさかいみなとみたいに、マンガキャラクターのブロンズ像を町のあらゆるところに散りばめておくとか、ヒョウタンツギの信楽焼の像を各民家の表に置いておくとか、もうちょっと町おこしに関心をもってもらいたいもんだと思った。
まぁ私のいつもの手塚マンガにおける世間の無関心ぶりの愚痴はこれくらいにしておいて。

その手塚治虫ゆかりの地として、唯一の熱心な信奉者といういうべき人物が、今回目的地である和菓子屋『青柳』の店主さんなのかもしれない。
この店には、生前この近くに事務所を構えてた手塚治虫先生も週に一度のペースで3時のおやつの時間になるとやってきて、この店のそばまんじゅう“更科”を指さして注文し、その場で2個ほど食って帰っていったそうな。

鉄腕アトムは漫画の中で「高田馬場で生まれた」と描かれてるそうで、それを誇りに思った店主の飯田さんが、実は地域活性化のためあの高田馬場駅高架下の壁画を企画したんだそうな。
そしてなんといっても、この店で売られているというアトムとウランの顔を模したアトムまんじゅうは、手塚ファンなら店頭まで行って購入しないわけにはいかないではないか!




場所をよくわかってなくてどうやら行きすぎていたことに気がついて、すぐに元来た道を引き返した。
しかし、和菓子屋らしい店があったなんて全然気づかなかったなぁ・・・・・


て、店閉まっとるやんけ!


またこのパターンかい!
高田のばかーーーーーーーっ!!


ま、さっき述べたことは、この記事にだいたい書いてあります。


しかし、俺の行きたい東京の店って、たいがい日曜日閉まってるんよなぁ・・・


落胆の思いに打ちひしがれながら帰路をトボトボ歩いていると、同じシャッターの閉まってある店で「おっ」と目をひく店ロゴに思わず歩を止めた。

店主は確実にスラッシュメタルファンかと思われる。


ただ、その実態はどうやら虎党バーらしく、阪神タイガースの旗が店内のあちこちに飾られてあった。
店の名前は「正虎」。あまり関わりたくない店名だ。
まぁミュージックバー兼スポーツバーみたいな感じで営まれているのであろう。
店でかかるのはスラッシュナンバーか、タイガース・オブ・パンタンのみ!みたいな。

Y&Tライブ終了後、このTシャツ着て店訪れたら、大歓迎を受けたかもしれないな。
今度高田馬場に行った際には、是非寄ってみようかと思う。




今日の1曲:『Blackjack』/ Tygers of Pan Tang
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高田のばか その1

2017年03月25日 | 名所ガイド、巡礼記
Y&T川崎クラブチッタ公演の為、高速夜行バスに飛び乗り、早朝に東京の地に降り立ったわけであるが。

ライブまで結構な時間があるとはいえ、私が寄りたい店と言うのはだいたい11時くらいからしかオープンしないので、観光とかせんかったらかなりの時間をもてあまし、いざいろいろ店を巡ろうと思ったら移動する時間も考慮して、かなり時間が限られてくる。

とりあえずガストでモーニングを食って向かった先は渋谷。
まんだらけが渋谷にあるということで、そこで手塚漫画の絶版ものでも漁ろうかと。
なんせ物が溢れてる東京だからな、かなりのレアものが期待できそうだ。

で、店の前にやって来て愕然となった。
12時オープンやって。その時まだ10時過ぎ。
仕方なく渋谷街をブラブラしたのち、11時になったので渋谷ディスクユニオンに赴く。1時間ほど盤を漁ってこれといった掘り出し物もなく店を出る。
そして漫を持してまんだらけに向かう。

さすがは東京のまんだらけ。入口からしてこれ。これはお宝もの大収穫の予感!


地下F2に店が縦横無尽に広がっていて、だだっ広すぎてどこに手塚本があるのかわからない。
近くのいかにもオタクっぽい店員に手塚本コーナーがあるかと尋ねた時、さすが東京のまんだらけだと思った。
「手塚治虫先生の商品は・・・・」と、わざわざ「先生」と付けて応答するのであった。
マンガの神様とはいえ、そこまで手塚マニア客に気ぃつかわんでもええとは思うが。


結局渋谷では盤も手塚本もこれといった収穫はなく、次に向かった先は高田馬場。
まぁこの地に手塚プロダクションの本社があるのだが、目的は先月『マクガイヤーゼミ 特別編「マイナー手塚漫画大バトル」』というニコ動番組で紹介されていた和菓子屋『青柳』で売られているアトム饅頭というものがあるというのを知って、どうしても欲しくなったのだ。
家族への土産物もこれでいいだろうと。




まず、高田馬場駅に着いて愕然となった。
ホームのメロディが鉄腕アトムのテーマソングなのだ。
思ってたより手塚支配の濃厚な町のようであった。

で、その時私の着ていたTシャツがこれ。


もうそれ目的丸出しやないか!!
これは通りすがりの地元民にジロジロみられたらこっ恥ずかしいことこの上ない!
私は思わずダウンジャケットを入れていた巾着を前にかけてアトムTシャツの柄を隠した。


そして改札を出るとまたしても愕然とした。

ウワーーーッ!!なんだここはパラダイスか!!


高田馬場の駅高架下には、手塚治虫から生まれた数々のキャラクター達が一同に大集結していたのであった。
これはもうしんぼうたまらん!!
私は恥も外聞もかなぐり捨て、撮影に没頭したのであった。




様々な作品からのキャラクター達のコラボ。これはもうコスモゾーンというほかない。



『どついたれ』のチンピラコンビ、『百物語』のスダマ、『火の鳥 乱世編』に出てきた薬売り屋、ブラックジャックに整形されたニセ母親と・・・なかなか細かい。



丸首ブーン、小田原丁珍、ヒゲダルマ・・・どんな脇役キャラでも一応名前があるのが手塚キャラ。しかもいろんな役をこなす。



『陽だまりの樹』から、手塚良庵(治虫の曽祖父)にコンスル。一応実在した人物たち。



こういったコラボもオツだね。
琵琶丸の方がわからないが、怪盗インコとコラボってるのは江戸川乱歩先生やね。



といった感じで、初っ端から興奮状態で高田馬場高架下を抜け、目的地である和菓子屋を目指し早稲田通りをテクテクと歩いて行ったのであった。
でもふと我に返って、やっぱりアトムTを着て商店街を歩くのは恥ずかしく、途中スーパーの便所でY&TのTシャツ(前ログのトップ写真参照)に着替えたことを申し添えておく。
どっちにしろ恥ずかしいだろ!って意見は受け付けない。予備がこれしかなかったのだ。


今日の1曲:『Don't Push』/ Sublime
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お伊勢登場

2017年01月13日 | 名所ガイド、巡礼記
鳥羽二見浦を脱した後、なんとなしに伊勢神宮に向かって、最初は横を素通りするつもりだったのが、「いや、ここまで来たら拝んどかないかんやろ」という抗い難い義務感がモラホラと沸いてきた。
なんせ2千年の昔から、神様がご鎮座されてる聖なる場所だからなぁ。

しかし、まぁ神宮付近は大渋滞ですわ。
交通整理のスタッフに大回りに誘導されて、まぁ比較的神宮に近い駐車場に停めることができた。
老衰でほとんど歩けなくなった親父も、最初は若い頃よく訪れた勝手知ったる伊勢神宮に参拝しようと内宮の方にオッチラオッチラ向かっていたが、新橋手前でリタイア。
なので母とふたりその辺で営業していた伊勢うどん屋台のテーブルんとこに置いていくことに。
そっから内宮の方角に向かってふたりして手を合わせたという。




いや、しかし、両親の判断は正解だった。
このありさまですわ。江戸町の情緒を楽しむどころではない。



実は10数年前に一度おかげ横丁へは訪れたことあるんだが、なんかよく覚えていないのだ。
松坂牛の牛丼は食ったような気がする。

こんなグロテスクなひもの屋あったっけ?覚えてないな。



内宮。ダメだ・・・人が多過ぎて全然スピリチュアルを感じられない。



30分待ちやって。ダメだこりゃ。



仕方がないので御正殿の鳥居はくぐらず、横の門から入って神さんに祈願。
「今年こそCORONERが来日しますように」


母から「いつ戻ってくるんや」という催促の電話があったのでとっとと引き返す。
腹減ってたので松坂牛ライスバーガーを食べ歩きながら。



伊勢の名物赤福を土産に買って帰路につく。



いやはや元旦に伊勢参りなどするものではないってことを身を持って思い知らされました。
しかし、元旦に神社二軒はしごするやなんて、20代の時以来とちがうやろか。
ほんまこれで今年一年たいしてええことなかったらグレるでしかし。


途中に寄った伊賀のドライブインで「伊賀福」という、赤福のパクリとしか思えない土産物が目にとまり、シャレで買うてみた。



家に帰ってさっそく食べ比べ。
伊賀福(左)は餡の盛り方が若干雑。やっぱ赤福(右)とはクオリティが違うな。



ただ、赤福も皿に盛ると餡の形が崩れ、見た目は伊賀福と変わらなくなる。
で、味も大差ないなと感じたのは、私の気のせいだと思いたい。

結論。

伊賀福もちもええじゃないか。


年末年始の無計画で忙しない伊勢巡礼の旅で、身体は癒されるどころか疲労困憊状態となっており、三が日はほとんど家で寝込んでて、やろうと思っていた散乱したCDの整理、ガンプラ作り、執筆中の『ソリャエ~ノ談笑』の清書、百人一首などは全くの手つかずのままになってしまった。


ほんま正月は家でもちでも食いながらのんびりするに限りますわ。


今日の1曲:『反復横飛び』/ 電気グルーヴ
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デペッシュ詣

2017年01月11日 | 名所ガイド、巡礼記
年越しの夜はあんま寝付けなくて、朝初日の出見たら即刻朝メシで、その朝メシがまた正月なもんだからそこそこ豪勢。
いや、もう昨日の晩メシで腹いっぱいやから、納豆と生卵とのりで十分やがな。
でもせっかくなので全部おいしくいただきました。

アラシマのサイケデリックブレックファスト。




めし食ってからもう一時間ほど寝たらチェックアウトの時間になり、慌ただしく旅館を追んだされたものの、その後これといってなんの計画も下調べもしてなくて、途方に暮れるまま車を奈良方面に発進させる。
母が「伊勢神宮の近く通ってくれたら、その辺で内宮の方角向いて拝んでから帰ってくれたらええわ」と言ったので車をとりあえず伊勢神宮の方に走らせる。

だが、ふと「夫婦岩を見たいな」という思いが脳裏に浮かび、家族になにも告げず海岸方向にルートを変更。
ほんま行き当たりばったりの気まぐれオレンジロードですわ。


夫婦岩なんてものは小学校の修学旅行以来で、どれだけの規模のものだったかもその記憶は忘却の果てに消え去ってしまっていた。
海岸線から見えるものかと思っていたが、やっぱ鳥羽の施設に車停めて歩かんと見えない所に位置してるみたいだった。
なんか土産物屋と水族館が一体となった施設で、駐車料金は正月なので通常の4倍。シャア以上だ。


ああ、ここも神社やってんな。二見興玉神社というところらしい。
ほなら、もうここで初詣としゃれこむことにした。



すれ違った若者で「ふうふいわ」と言っているやつがいた。
どういう義務教育を受けてきたのか知らんが、こっちが恥ずかしくなる。
私が若いとき新宿駅で「この電車ひぐれさと停まりますか?」と発言した時の方がまだマシだ。

絵馬。



おお、こんな小さかったっけ?なんかかわいいな。



ツァトゥグァ様だ。



柄にもなくみくじをひいた。
まぁ中に13種の金の縁起物マスコットが一コ納められてるということでガチャガチャ感覚で。
招き猫が当たった。運勢は中吉。今年もしょーもない一年になりそうだ。



暖かい快晴の正月とはいえ、吹きっ晒しの海岸はやっぱり風がきつく冷たいのですぐに施設内に引き返す。
そして商売うまいねぇ、正月やし思わず食いたくなるよね。



なんのことはない。普通においしいぜんざいだ。



身体も温まって料金も心配だから駐車場に向かうと、なんか水族館の方で人だかりができててなんだか盛り上がってる。

どうやら外のプールで水棲動物のショーが繰り広げられているようであった。
しかもタダみたい。
これはさっそくここに詣でたことのご利益が効いたのか?

でかいな。こいつはトドか?



せーのっ「ハイ、夫婦岩!」と、言っているように私には聞こえた。



すでにひと通りのショーが終わっていて、客もひいたのにまだ芸をやってくれている。
食うために必死なんだろうが、なんだか健気だ。



てな感じで、とっさの思いつきで夫婦岩を拝みにいって、鰭脚類のショーまでついてくるとは、なかなか今までにないプレミアムな本年の初詣となった。
ぼったくり駐車料金の元はとれたと思う。

そして、私は満悦の面持ちで車を伊勢神宮方面へと走らせた。


今日の1曲:『Foaming at the Mouth』/ Rigor Mortis
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燃える朝焼け

2017年01月04日 | 名所ガイド、巡礼記
年末年始は特別なことはなにもせず家でボーっとするってのが、我が家の近年の過ごし方であったのが、昨年晦日は家族で伊勢の旅館に一泊して年を越すという異例の運びと相成ったわけでありまして。
まぁ伊勢は父親の生まれ故郷でもあり、本家もここらへんにあるらしく、我が家のルーツを辿るっつーことで。

行く前は出発予定時間の2時間前くらいに起きて、全く何も用意できてないという状態。
まぁ用意するもんゆーたら下着の着替えと車中で聴くCDくらいのもんだが。
伊勢自動車道を通って、約3時間ちょいで目的地に到着。


宿泊したのは、鳥羽の安楽島地区の旅館街の宿。
行く年来る年・お正月プランということで、そこそこの値段だった。




オーシャンビューの部屋で、伊勢湾に浮かぶ島々が一望できるっつーことで期待も高まったのだが・・・・

正面の島開発しまくり中やんけ!金返せ!



まぁこっちは若干いい感じかな。



着いて晩メシまで4時間ほどあったので、どっかその辺うろつこうと思ったのだが、鳥羽の見どころガイドのパンフを開いてみてもこれといって行きたいところがない。
しばらくボーっとしてから風呂に入って、ロビーで涼んでたらもうメシの時間になっていた。


今回は宿泊部屋でお食事プラン。
仲居さんが忙しなく料理を用意しだす。それまで我々家族は縁側でボケーっと待ってるしかない。


ウッハーーッ!
さすが伊勢だけに海産物づくしの豪華料理。こんな豪勢な料理今まで食ったことないかも。



アワビの炉端焼きが特に美味だった。
普段ビールなんか飲めへんのに、この日はグラス2杯いったもんな。



鳥羽サイダー。なんかいい水を使ってるらしい。



伊勢のサチをたらふく食ったあとは、まぁまた部屋でボーっとするしかないのだが、他の家族の者は晦日の晩はだいたい紅白を観るのが習慣で、一室で共に過ごすしかない状態なのでその紅白に付き合うしかない(しかも冒頭から)。
しかし、やっぱりこの日本の伝統的な大衆向け歌番組は、私にとって耐えがたいほど退屈なもので、ものの1時間も経たぬうちに縁側でiPodでスラッシュメタルでも聴いてクトゥルー本を読むしかなかった。


つか、他の家族の者もメシをたらふく食って酒もまわって、仲居さんが布団を敷きにきたとたんすぐに横になって赤白どっち勝ったか結果を見ぬうちに意識を失って眠り込んでしまっていた。
そしてトイレで長便しながら本を読んでるうちに2016年が終わってしまっていた。


で、朝新年を迎え、窓から海を見やると何隻かの船がダッシュで太平洋方面に向かって走っていくのが見えた。津波でも来たのか?
ああ、なるほど、水平線から初日の出を見ようっていう人らが早朝から気張ってはるんやなぁ。



あっしらは旅館の駐車場からのんびりと。
しかし、初日の出拝むのなんて何年ぶりやろか。



てなわけで、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


今日の1曲:『燃える朝焼け』/ YES
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ラーメン・マッド・ユアセルフ!

2016年11月01日 | 名所ガイド、巡礼記
私は普段、グルメ旅などする人間ではなく、遠征した時もだいたいCoCo一かジョナサンあたりで済ませて帰るのがパターン。
ただ、東京に来た際、私にはどうしても寄りたいラーメン屋さんがあって、昨年スラドミで来た時も店が定休日で閉まってて、夏のソニマニで来た時もちょうど盆休みで店はやってなかった。
その店は日曜は定休日ということで土曜日の晩ならやっているだろうと、原始神母終演後すぐに千駄ヶ谷を目指した。

その店の名は御天。
何を隠そう、現DOOMのドラマー(GASTUNKも)であるPAZZ氏が経営しているラーメン屋さんなのだ。

前回千駄ヶ谷地区を散々歩き回って探したので場所はもうはっきり覚えていた。
代々木駅で降りて明治通り沿いのちょっと人寂れた場所にあるラーメン屋さんだ。
ドキドキハラハラしながら、店のある方向に近づいていってみると・・・・

開いていた!やっと開いていた!3度目の正直!!



おそるおそる店に入ると、知らんメタルバンドのTシャツを着た人が「いらっしゃい」と迎えてくれる。
なんだ従業員おったんか。
奥の厨房の方をみやると・・・・いた!確かにPAZZ氏だ!
黙々と調理をされている。



壁には所狭しとDOOMやGASTUNKのポスターやら、PAZZ氏のお宝コレクションが飾られていた。



パスヘッド。



とりあえず、博多長浜とんこつラーメンがこの店の売りみたいなので、それをオーダー。
他に2組のお客さんがいたが、その人たちはラーメンを食いに来たというより居酒屋に呑みに来たという感じであった。

そして頃合いを見て従業員さんにDOOMのファンだと告げる。
この従業員さん、話をきくと私と同じ京都出身でバンド関係の人らしく、東京に来てDOOMやらのバンドの仕事に携わってたらある日PAZZ氏から店で働かないかと誘われたのだとか。

そして一段落終えたPAZZ氏がこっちに来て話しかけてくれた。
まずその時私が着てたキング・クリムゾンのツアーTに食いついてきた。
PAZZ氏は仕事で見に行けなかったらしく羨ましがられた。そうか、東京は連夜平日のみだったもんな。
個人経営なんやから臨時休業して見に行けばよかったのに・・・やっぱ見た目からもわかるように真面目な人なんだな。

あとは学生の頃、寝屋川のヴィンテージで初にDOOMのライブを見たことも話したら、PAZZ氏はヴィンテージで演ったことはよく覚えていらして「あそこの経営者はかなりヤバい感じの人だったけど、あのハコまだあるの?」って聞かれた。
いや、私も知りませんわ。ボロボロのライブハウスやったから多分もうないと思う。
『Illugal Soul』がリリースされた頃のライブで、最前列で目の前で最初で最後の諸田コウ氏の至極のフレットレスベースプレイを拝んだ思い出深いライブハウスである。




ちょっと腹具合いがモノ足りなかったので、ポークソテーとごはん小を追加オーダー。
これが650円というリーズナブルな値段でかなりのヴォリュームがあって美味かった!

もうこの写真見てるだけでヨダレ出てくる。これ食いにまた東京行きたくなる。ホンマに。



土曜日の晩だからなのか、22時過ぎくらいだったのにもかかわらず後から後からお客さんが入ってきて、店は満席に近い状態だった。
私の隣に座ったストゥーシーのパーカー着たにいちゃんが私の食ってたポークソテーのことで話かけてきた。
近所に住んでる常連さんでよくよく話してたら昔バンド演ってた人らしく、歳も私と同いで聴いてきた音楽がほぼ一緒でかなり盛り上がってしまってチューハイをオーダーするハメとなった。
ただDOOMに関しては、一度聴いたという程度らしく「ははぁ、彼にはピンとこなかったんや」というのは察しがついた。
まぁDOOMは聴く人を選ぶからなぁ。無理強いはしなかったが、一応「DOOMは一度聴いただけでわかる程生易しい音楽ではない」という事だけは(やんわり)伝えておいた。


そして、1993年リリースのDOOMの『Illugal Soul』のジャケット撮影で使用された模型の実物が!!
便所に!!
も、もったいなや、もったいなや・・・・



これ光ります!この作品もリマスターで再発されるといいのにね。



DOOM のDVD付ベスト『Instruction Manual... 1988-1991』 も絶賛発売中!!



てな感じで、今回の東京遠征、帰りの荷物が多過すぎてキング・クリムゾンのツアーTの入った巾着袋をあやうく新宿の交差点のど真ん中に置き忘れて帰るところであったが、当初行こうと思ってた所へは全部行けたし、ライブはよかったし、ポークソテーは美味かったし、いい語らいもできたし、いい買い物もでけたし、忙しいスケジュールでけっこう満喫できてよかった。

今日の1曲:『I'M REAL』/ DOOM
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地獄の物販漁り

2016年10月26日 | 名所ガイド、巡礼記
先週末は、原始神母ライブ観戦のため金曜の晩仕事終わってから高速バスに飛び乗って東京まで赴いたわけなんでありますが、早朝に着いてまず最初に向かった先は原宿。
といいますのは、ラフォーレミュージアム原宿という場所で40周年を記念しての『KISS EXPO TOKYO 2016 地獄の博覧会』という、世界初のKISS展覧会が催されていたからにほかならない。


この地に降り立ったのは10年以上ぶりとちゃうかな?20代の頃一度ブラついたことがある。



といっても小生、べつにそんなにKISSファンというわけでもなく、所持しているKISSのCDといえばレンタル落ちで買った『パワー』とかいうようわからん企画モノベストくらい。
まぁ東京遠征がてら、他に行きたいところもなかったのでという感じですわな。


ラフォーレ原宿では、KISSを店看板としたハロウィンキャンペーンを展開していた。



ラフォーレ原宿には10時過ぎに着いて、オープンは11時だったがすでに数人店の前に並んでいた。
まぁ私より5歳か10歳くらい年上の人ばかり。若い子の姿は見当たらなかった。
みんなだいたいKISSのTシャツを身に纏っていた。
この博覧会の情報を知ったのは、実はTwitterでフォローしてるロック好きで知られる手塚るみ子さんからの情報で、この方も大のKISS好き。
今回の企画で来日したジーン・シモンズと面会して、彼と戯れる無邪気な写真もアップしてはった。
やっぱ70~80年頃からロックを聴きだした人にとって、KISSの出現はまさにセンセーショナルであり、まぁいわば60年代でいうところのビートルズみたいな存在であったのだろう。
私とて小学生のとき、近所のレコード屋の棚に並べられていたKISSのLPジャケはもの凄く強烈であったし、ハードロックを聴き始めた中学の頃にMTVで見た彼らのPVに刺激を受けたのは覚えている。


ただ、熱心なKISSファンでない私にとって今回の博覧会の入場料はちと高すぎる。
初めは一応入場するつもりであったが、物販は入場しなくても買えるということだった。なので今回入場は見合わせることにした。
オープン前係員の指示があり、入場者と物販のみの人とに分けられた。
そしてオープンして係員がそのまま催し会場まで誘導してくれるのはよかったのだが、ひたすら6階まで階段で歩かされるハメになったのにはまいった。
オイオイ、客の年齢層を考えろよ!もうみんなヒイコラハァハァゆうてましたで!
6階に着いたころにはもうみんな目が死んでたもんな。
物販は欲しいものがなくなる可能性があったけど、博覧会目的の人なら別にエレベータでゆっくり来てもよかったろうに。
う~ん、さすがは地獄の博覧会。




手塚るみ子さんがからんでいるということからも察せられる通り、そう、今回の企画には我らが手塚治虫マンガの代表的キャラであるアトムがコラボっているのである。
ほんまか知らんけど、ジーン・シモンズが大のアトムファンなんだとか。



で、私がこの原宿に来た一番の目的はこれだったのだ。
まぁ正直自分の好きな手塚マンガキャラの中でアトムは100位内にも入ってないんだけど、会場限定のこのコラボTは欲しいでしょ。


ただ、苦言を呈したいことがひとつあって、このデザインのTシャツに限って最初からMサイズというものが用意されてなかったのにはすこぶる納得がいかなく憤りを感じた。
なんでそんな意地悪をする??日本人の平均身長からいってMは必須サイズやろが!!
なくなくLサイズを購入したが、やはりブッカブカ。ほんまやらかしてくれるわ。


これもいささか冒涜的ではあるがサイコーだよね!
ウランちゃんがKISSのグルーピーに!!


しかし手塚プロダクションよくこんなもん容認したなぁ・・・・これも実娘るみ子さんの力なのか。
娘が父の描いたヒロインキャラを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね・・・・


店がオープンする前に、係員が1日先着20名限定でKISSメイクを無料で施してくれるというサービスがあることを告げてくれて、私は20名以内だったのでその権利があったのだが、会場には入場しないので魅力的ではあったが辞退した。

まぁでも入場料払わなくてもKISSメイクは体験できたけどね。



ご察しの通り、今回の博覧会にはKISS好きというより手塚マンガ好きというモチベーションで赴いた感がある。
TシャツかてKISS柄だけなら買わんだろうし、アトム柄だけでも買わん。
コラボってるからこそなのである。


今日の1曲:『Deuce』/ KISS
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太陽賛歌

2016年10月02日 | 名所ガイド、巡礼記
このことを告白するのはとても恥ずかしいことなんですが、こないだツレに言ったら「ええーーっ!!」てびっくりされたし。
「コップのフチの太陽の塔」とか、「超合金太陽の塔のロボ」などのネタで当ブログでもけっこう太陽の塔フリークであることをアピールしてきた私でありますが・・・

実は関西に長年住んでて太陽の塔の実物を今まで一度も拝んだことがなかったりしました。

スミマセン、スミマセン・・・・・・


いや、家からもけっこう遠くて電車賃もけっこうかかるし、千里中央とかあまりにも用がないところなもんで、なかなかこの地に行こうというキッカケがなかったというか。
今回はミナミのプログレバーで一夜を明かした後だったんですが、どうせ家帰っても寝るだけだしこの機会にと思い立って。
グラスの底に顔があってもいいように、太陽の塔を拝む目的だけで遠出したっていいじゃないかと。
あとなんか園内に博物館とかあるみたいやし。


地下鉄→阪急→大阪モノレールと乗り継ぎ、万博記念公園駅に降り立つ。



駅を出ると・・・

ウオオオオオーーーっ!!すげぇーーーっ!!ほんとうにいたーーーーっ!!
(実在を信じてなかったのか?)



その日はけっこう雲が空を覆っていて、青空がすこし垣間見える程度。
でもものの数分で真っ白になったり、また青空が出てきたりと煮え切らない天気だった。
やっぱ太陽の塔は青空をバックに撮った方が見栄えがええですやん?
夕方からは確実に曇ると予報されていたので、途中気になる熱源体がチラと見えたのであるが、青空が見えているうちにと万博記念公園へと急いだ。
入園料は250円。

門をくぐると、真正面に偉大なる太陽の塔が緑の大地にデーーン!と鎮座していた。


やはり実物は凄かった!!圧倒的迫力!!
その堂々たる佇まいに、塔の前で私は思わず三跪九叩頭してしまった(ウソ)。



みよ!このスケールのデカさ!!人がゴミのようだ。



実物の後ろ姿もやはりカッコよかった(当たり前だ)。



『EXPO'70パビリオン』という記念館も閲覧する予定であったが、EXPOガールのパネルで満足しといた。



その後、園内の国立民族博物館で催されていた『見世物大博覧会』にそそられ、そこで約一時間ほど閲覧して出てきたら、向こうの空はすっかり曇で覆われていた。




でもこっち側はまたちょっと晴れてきたりと、どうにも落ち着きのないその日の空模様であった。
(オマエも落ち着きないな)



帰り際。ツーショットも撮っとかないとね。


上の写真は、デジカメタイマーで自撮りしようともがいてて、側にいたファンキーなねーちゃんとふと目が合った時に「撮りましょうか?」とすぐさま申し出てくれて撮ってもらった一枚。
話し方からして関西の人でない、海外旅行とかひとりで行きまくってそうなアクティヴな感じのねーちゃんで、なんかノリノリで撮ってくれて「もう一枚、今度は太陽の塔とおんなじポーズで」って(ここではとてもお見せできない)恥ずかしいポーズまでやらされて、ちょっとタジタジ気味の私であった。でもなんか少し幸せな気分だった。

こういう出会いも太陽の塔の思し召しかと思ったが、その後お茶にも誘えなかった自分をとても情けなく思った。


でも、太陽の塔サイコーーッ!!
また会いに行こう。


今日の1曲:『Sun to me 』/ Faithless
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