皆さんはダライ・ラマ猊下法王14世テンジン・ギャツォを知ってはりますか?
1935年、チベット東北部アムド地方に生まれ、2歳のとき先代13世の生まれ変わりと認められ、ダライ・ラマ14世となる。1949年の中国のチベット侵略に伴い、15歳で国家最高指導者となり、1959年に亡命しインドのダラムサラにチベット亡命政府を樹立。1989年にノーベル平和賞を受賞。
実は先月来日されており11月12日まで滞在し、東京都内や広島県内などで法話などの宗教活動や講演を行なっておられました。
チベット独立の精神的象徴でもある14世猊下を「分裂主義者」と位置付ける中国政府は入国させないよう日本側に求めていたが、“政治活動を行わないことを条件”に政府は入国を認めたとのことらしい。
このことはまず日本のニュースなんかではあまり取り上げられない。というのは、日本政府が中国のご機嫌とりをしているからというのだから情けないというほかない。
中国の圧力に負けてるから、日本の言論の自由指数は世界51位とのことらしい。
まぁ私自身ダライ・ラマやチベットの現状についてはビースティ・ボーイズのアダム・ヤウチが主催した「チベタン・フリーダム・コンサート」を通じてなんとなく知っておったのですが、ブラッド・ピット主演映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』でその経緯は大体把握できた。
中国共産党のチベット人民に対する虐殺行為の程度については、小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言 第9巻』に詳しく載っているが、そのあまりの残虐な内容に(例えば年端もいかぬ子供に自分の親を銃殺するよう強要するなど)これがどうかよしのり氏のデタラメもしくは誇張であってほしいと願ってしまうくらいである。
Beastie Boys Clips From " Free Tibet " - 1998
そんな矢先、私の家に一冊の本がころがっていた。どうやら姉が買ってきたらしい。
『抱くことば』というタイトルで、帯に広末涼子の直筆コメント文がプリントされてある。
何の本だと思ったら、ダライ・ラマ14世が「生きる意味・愛・家族・怒り、悲しみ・望み」といったテーマに基づき、シンプルな言葉で綴ったエッセイ集というか名言集みたいな本で、グレート・ザ・歌舞伎町とかいうカメラマンが撮影したダライ・ラマのチャーミングな写真や、チベットの人々の素朴な生活の様子(この平和的なチベットの人々の顔ぶれからは迫害を受けているなんてとても想像がつかないのだが)の写真なども掲載されている30分程度で読める内容のもの。
とにかくダライ・ラマのことばは非常にシンプルなもので、宗教的な押しつけがましさや胡散臭さもなく、日常私たちが生活していて気付かないでいる当然の事柄を的確に述べていらっしゃる。
特に私のような心の狭い人間が読むと、本当に自分の器の小ささを痛感させられる。
とにかくことばのひとつひとつにダライ・ラマのサッパリとした寛大な人柄を窺い知ることができた。
本書の中で非常に印象深かったのが、
「本当の愛と執着を区別しましょう。前者は、理想的にはなんの見返りも期待せず、状況に左右されません。後者は、出来事や感情しだいで変わります。」
ということば。
なるほど、俺が特定のアーティストに対する想いは、愛ではなくて執着なんやな~って思い当たる節がありました。
一昨日インドのホテル前で(なにやら中国の要人が泊まっていたらしい)チベット人が抗議デモを行い、なんと自分の体に火をつけたらしい。
あの、RAGE AGAINST THE MACHINEの1stのジャケットで有名な、サイゴンのティック・クアン・ドゥック師を模倣したのか、とてもバカげた行為だと思うが、人々の関心を集めるという方法としては見事である。
日本人は、チベット自治区の現状にもうちょっと関心を持った方がいいと思う。
今日の1曲:『SHAMBALA』/ BEASTIE BOYS
1935年、チベット東北部アムド地方に生まれ、2歳のとき先代13世の生まれ変わりと認められ、ダライ・ラマ14世となる。1949年の中国のチベット侵略に伴い、15歳で国家最高指導者となり、1959年に亡命しインドのダラムサラにチベット亡命政府を樹立。1989年にノーベル平和賞を受賞。
実は先月来日されており11月12日まで滞在し、東京都内や広島県内などで法話などの宗教活動や講演を行なっておられました。
チベット独立の精神的象徴でもある14世猊下を「分裂主義者」と位置付ける中国政府は入国させないよう日本側に求めていたが、“政治活動を行わないことを条件”に政府は入国を認めたとのことらしい。
このことはまず日本のニュースなんかではあまり取り上げられない。というのは、日本政府が中国のご機嫌とりをしているからというのだから情けないというほかない。
中国の圧力に負けてるから、日本の言論の自由指数は世界51位とのことらしい。
まぁ私自身ダライ・ラマやチベットの現状についてはビースティ・ボーイズのアダム・ヤウチが主催した「チベタン・フリーダム・コンサート」を通じてなんとなく知っておったのですが、ブラッド・ピット主演映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』でその経緯は大体把握できた。
中国共産党のチベット人民に対する虐殺行為の程度については、小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言 第9巻』に詳しく載っているが、そのあまりの残虐な内容に(例えば年端もいかぬ子供に自分の親を銃殺するよう強要するなど)これがどうかよしのり氏のデタラメもしくは誇張であってほしいと願ってしまうくらいである。
Beastie Boys Clips From " Free Tibet " - 1998
そんな矢先、私の家に一冊の本がころがっていた。どうやら姉が買ってきたらしい。
『抱くことば』というタイトルで、帯に広末涼子の直筆コメント文がプリントされてある。
何の本だと思ったら、ダライ・ラマ14世が「生きる意味・愛・家族・怒り、悲しみ・望み」といったテーマに基づき、シンプルな言葉で綴ったエッセイ集というか名言集みたいな本で、グレート・ザ・歌舞伎町とかいうカメラマンが撮影したダライ・ラマのチャーミングな写真や、チベットの人々の素朴な生活の様子(この平和的なチベットの人々の顔ぶれからは迫害を受けているなんてとても想像がつかないのだが)の写真なども掲載されている30分程度で読める内容のもの。
とにかくダライ・ラマのことばは非常にシンプルなもので、宗教的な押しつけがましさや胡散臭さもなく、日常私たちが生活していて気付かないでいる当然の事柄を的確に述べていらっしゃる。
特に私のような心の狭い人間が読むと、本当に自分の器の小ささを痛感させられる。
とにかくことばのひとつひとつにダライ・ラマのサッパリとした寛大な人柄を窺い知ることができた。
本書の中で非常に印象深かったのが、
「本当の愛と執着を区別しましょう。前者は、理想的にはなんの見返りも期待せず、状況に左右されません。後者は、出来事や感情しだいで変わります。」
ということば。
なるほど、俺が特定のアーティストに対する想いは、愛ではなくて執着なんやな~って思い当たる節がありました。
一昨日インドのホテル前で(なにやら中国の要人が泊まっていたらしい)チベット人が抗議デモを行い、なんと自分の体に火をつけたらしい。
あの、RAGE AGAINST THE MACHINEの1stのジャケットで有名な、サイゴンのティック・クアン・ドゥック師を模倣したのか、とてもバカげた行為だと思うが、人々の関心を集めるという方法としては見事である。
日本人は、チベット自治区の現状にもうちょっと関心を持った方がいいと思う。
今日の1曲:『SHAMBALA』/ BEASTIE BOYS