AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

クトゥルー神話概論

2008年01月24日 | ルルイエ異本

正月、何気なしに新聞の広告欄を見やると、懐かしい、そしてどこかしら不吉な名前がふと私の目に飛び込んできた。

『ラヴクラフト全集別巻 下』

そう、あのおそるべきクトゥルー暗黒神話の創始者の著した禁断の書物である。


私がまだ浪人生の頃、敬愛して止まぬMORBID ANGEL人間椅子などの異形のバンドを聴くに及んで、この呪われし異端の音楽家達が歌詞の中でほのめかす何語ともつかぬ「イア・クチュル」「クルルゥ・クルルゥ」などの呪文が頻出する冒涜的な音楽をより深めようと、受験勉強そっちのけでブックセンターや古書店にてラヴクラフト全集などを読み漁り、<クトゥルー神話体系>なるものの暗黒と幻想に満ちた宇宙的恐怖の深淵を垣間見ようと、日々冒瀆的修得に挑んでいた。

しかし、私は元来それほど読書家でもなく、読解力に乏しかったので、ただただこの難解極まりない表記の字面をボケ~と辿っているだけで、その書物に隠された膨大なる恐るべき宇宙の秘事や暗黒の物語が示す名状しがたきものどものイメージが殆ど頭に入ってこなかった。
ジョージ・ヘイ編の『魔道書ネクロノミコン』『ク・リトル・リトル神話集』なども読んではみたが、そこに書かれてある内容は到底私の理解力の及ぶ範囲のものではなかった。

それから長い歳月の間、私はクトゥルー神話からは遠ざかり、平々凡々な日常生活を営んでおったのですが、今年の正月の新聞の広告欄の“ラヴクラフト”という不吉なる名前を見た瞬間、再び私の心の奥底に封印されていたはずのどす黒い邪な好奇心が沸々と蠢きだしたのである!!
その日から私はこの数週間の内にミスカトニック大学付属図書館にて・・・いや、近所の本屋さんでクトゥルー神話関連の書物を4冊も購入し、寝ても覚めてもこの古き神々と異形のものどもの犇く名状しがたき世界に没頭するあまり、朝も起きれないでいる。



ああ、私はまたしても人類が決して触れてはならない外宇宙に通ずる禁断の扉を開いてしまったのだ・・・

イア!ヨグ・ソトト!!



そもそもクトゥルー神話体系とは何か?
これから私が述べていこうとしてる事柄が、ただの精神錯乱者の世迷い事と一笑に付される前に、以下のこの神話に関する“教義”を読者諸氏に説明しておかねばなりますまい。


「人類は地球の唯一の支配種族ではなかった!!」

私たち人類が出現するよりも遥か以前の超太古、原初の地球には外宇宙から飛来した異形の存在たちが君臨していた。世界各地の神話や伝説に語り伝えられる悪魔、妖怪、怪物のような姿をした原始的な神々などは、かれら“旧支配者”たちの似姿なのだ。

混沌を支配する盲目にして痴愚の神アザトース、一つにして全てのものヨグ=ソトース、海底の都ルルイエに眠る大いなるクトゥルー、神々の使者にして闇に吼える者ナイアルラトホテップ、名状しがたきものハスター、千の仔を孕む森の黒山羊シュブ=ニグラスなど。

星辰の移り変わりと、宇宙全体を巻き込む大いなる戦いによって、“旧支配者”は地上から姿を消したが、いまなお地底や深海、異次元空間に潜んで、星辰が正しい位置に戻るその復権の機会を虎視眈々と窺っているのである。

そして“旧支配者”の送る邪悪な波動に導かれ、アラビアの狂詩人アブドゥル・アルハザードが著した『ネクロノミコン』をはじめとする魔道書に記された秘法を用いて異界の扉をひらき、かれらと関係を結ぼうとする妖術師や邪悪な宗教組織も、古来、後を絶たないのだ・・・。」


“それ”は確かにいる!!今にも“それ”は旧神の封印を破って復活を遂げようとしている・・・

イア!!ハナモゲラ!!



今日の1曲:『全ての邪な神々よ!』/ MORBID ANGEL
コメント (7)
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