AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

テキサスの攻防

2011年01月23日 | 晒しな!日記
ヘイ、カイモーン!って!

週末はツレと最近いきつけとなったロックバー(これは酒を殆ど嗜まない私にとって大変珍しいことではあるが)に呑みに行く約束で、クソ寒い中クリアランスで盛り上がっている大阪梅田に赴いた。

ツレと会う前、一足先に三番街のマクドに足を運んで昨年の夏ごろ食ってみてそのスパイシーなソースの味が忘れられないテキサスバーガー2を食しにいった。
しかし、これがなんかイマイチだった。明らかに夏に食ったのとテイストが違っていた。
やけにもっさりした味で、ヴォリュームだけのパサパサした食感に失望を禁じえなかった。
さらにブツ切りのサクサクとした白玉ネギがっ!!
確かに“2”って書いてあるけどさぁ・・・やっぱ続編はダメだと思った。

6年前?ドッグスター再結成で来日公演でもしたのか?

その後キアヌ・リーブスも来店したというラーメン屋で口直しした後、ニューハーフのマスターが経営するロックバー、その名も“CRUNCH”に向かった。
http://www.bar-crunch.com/
ここのマスターはとにかく商売っ気がない。持ち前の人柄の良さが滲み出ているのか、同じ京都人とは思えないくらい気兼ね無用なのだ。
なんせ水商売関係の人間が大の苦手な私が心を許すくらいなんだから。

そしてなんつってもここのマスターは超が付くくらいのスラッシュマニア!!
まぁ持ってないスラッシュ作品はないというくらい店にはスラッシュCDが豊富。おそらく日本一ではないだろうか。
その時は客が私とツレしかいなかったので、INTRUDER、STONE、AIRDUSH 、EXODUS、LAAZ ROCKIT、HOLY MOSES、ATROPHY、TANKARD、FLOTSAM & JETSAM、POWERMAD……とまぁ店ん中はまさにメタルスラッシング状態になっていた。

そんな中、チャーリー浜クリソツの朴訥なおじさんが来店。多分スラッシュなんて聴かないだろう。
横で静かにビールを楽しんでいる様子だったが、内心店内の音楽はキツかったと思う。
スクリーンでは2年前のTTFのライブ映像が上映されていて、HIRAXの黒人ヴォーカルさんが目をひんむいて歌い叫んでいる。
しばらくしてそのチャーリー浜さんが席を立たれたので思わず心の中で「いずこへ?」と問う私。
もちろんお勘定しはるためだったんだが、実は私も立て続けのスラッシュ三昧にいい加減疲弊気味だったのでちょっと気分転換したくなっていた。

「黒人メタルVoつながりということで」と言って、私がややドキドキもんで持ち込みリクエストしたのがKING'Xのアルバム。
さっきテキサスバーガーも食ったしね。
まぁやはり周囲の反応はイマイチだった。ツレもソッポを向いて次のスラッシュDVDを物色し出している。

今回また出たなと思ったのが「今聴くと普通」という意見。
いや、そりゃ現代のようにメタルが多様化していって、これみよがしの変態性やらデカダンスなメタル聴いてたらKING’Xってのは地味に聴こえるかもしれない。
しかし、そのスリーピースというシンプルサウンド構成の中にとてつもない技量と奥深さが詰め込まれていて、唯一無二の音空間を生み出しているっちゅーのがどうも理解されんのだ。
「普通」に聴こえるのは、多分KING'S Xの楽曲が洗練されすぎているからだと思う。
普通のセンスでこんな音楽は絶対できない。

ところが!
さっき帰りかけていたチャーリー浜さんがまた席に着いてKING'Xに聴き入っているではないか!
そして私に「このバンドは音がクリーンでいいじゃあ~りませんか。なんてバンド?」って質問してきた。
ぃやったー!!

3曲ぐらいで「それじゃ、ごめんくさい」とチャーリーさんが帰られた後、即切られてまた狂気のスラッシュ大会に戻ってしまったが・・・
いや、その日最大の収穫であった。
どこにでも理解者はいるものなのだ。

よし、今度のDJイベントでも懲りずにまたKING'S Xかけてやるぞ!!



今日の1曲:『Talk To You』/ KING'S X
コメント (2)
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